「街金でお金を借りてみたいけど、なんだか良くわからなくて不安」
「アイフル・プロミス・アコムなどのカードローンよりも街金は審査が甘いの?」
街金を利用したことのない方にとっては、なかなかなじみが薄いので、不安に感じてしまいますよね。
このように街金に興味を持った方なら
要チェック!
- そもそも街金とはどのようなものなのか知りたい
- 闇金・サラ金・消費者金融との違いを教えてほしい
- 街金でのキャッシングに総量規制が適用されるのか知っておきたい
- 街金を利用するメリットとデメリットを把握したい
- ブラックな街金を見抜く方法があったら教えてほしい
といったことを思われるのではないでしょうか。
こちらの記事では、街金についてプロ目線でわかりやすく本音の解説をしていきます。
最後までお読みいただくことで、街金がどのようなものであるかを簡単に理解できることでしょう。
あなたが街金で借金をするべきかを正しく判断できるようになります。ぜひ参考にしてみてくださいね。
CFP(日本FP協会会員)
監修者 金子賢司の一言コメント!
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消費者金融は病気や冠婚葬祭などで、一時的に資金が足りないときに利用すれば本当にありがたいサービスです。そのため、利用することに罪悪感を感じるものでは無いと思います。しかし、生活費や、他の借り入れの返済目的などで、消費者金融を利用している人は、多重債務になる可能性が高い傾向があります。利用するときは、返済できる見込みがあるのか計画をたてることを忘れないようにしましょう。
街金とは?
「街金ってどのようなもの?」と聞かれて、即答できる方は案外と少ないのではないでしょうか。
ふつうに生活している中では、利用する機会は無いでしょうから知らなくても当然です。
こちらの章ではまず「街金とは何か」について、わかりやすく解説していきます。
一般的な「街金」のイメージ
一般的に街金とはどのようなイメージを持たれているものなのでしょうか。
もしかすると法律を無視したダーティーなイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし街金は法律できちんと認められている金融機関となっています。
「街金」の名前の由来や消費者金融・闇金などとの違いについて、解説していきます。
街金の由来とは?
「街金」というのは、その名のとおり「街中」で営業している「金融機関」という意味です。
「街金」という名前は簡単に言えば「あだ名」のようなもので、正式名称というわけではありません。
似たような名前で「サラ金」というものがありますね。じつはこれも「サラリーマン金融」と俗に呼ばれているものを略して呼んでいるだけなのです。
そのため「街金」「サラ金」は、なんとなく呼ばれているというだけで、ハッキリとした法律の定義のようなものはありません。
今から40年ほど前に「なんとなくつけられた俗の名前」というのが実際のところでしょう。
いわゆる「サラ金問題」が社会問題化していた時代からそのように呼ばれていました。
そのため今でもネガティブなイメージを持たれている面もあるのかもしれません。
業界としては「サラ金」「街金」のイメージを払拭したいために「消費者金融」の名前をアピールするようになっています。
街金はどのような貸金業者にあたるのか
「街金」というのは、「貸金業法に基づいた貸金業者」というカテゴリーに属することになります。
つまり本来は「消費者金融」=「街金」ということになるのです。
もともとの名前の由来からしても「街金」=「サラ金」=「消費者金融」であって、本来は違いはありません。
ただ消費者金融のうちの何社かは急成長して大企業となり、「街金」のイメージに合わなくなってしまいました。
そのため、大手の「街金」は、大手消費者金融などと呼ばれ、一般の街金とはなんとなく区別されるようになっています。
結論としては「大手消費者金融以外の中小消費者金融」が「街金」にあたると考えていただければ良いでしょう。
結局はなんとなくそう呼ばれているだけということですから、名前の違いに大した意味はありません。
- 「街金」は法律できちんと認められている金融機関
- 「街金」=「サラ金」=「消費者金融」であるが、大手消費者金融は街金とは区別されているイメージ
- 「大手消費者金融以外の中小消費者金融」が「街金」と考えればOK
街金と闇金の違いは?
前の項目でも解説したとおり「街金」と「消費者金融」に本来は違いがありません。
ただなんとなく「中小消費者金融」のことが「街金」と呼ばれる雰囲気があるというだけです。
ただしいわゆる「闇金(ヤミ金)」と「街金」は全く異なります。
「闇金」は、さらにストレートに言ってしまえば「ブラック金融」ということになるでしょう。
法律にはおかまいなしに、警察などの目をかいくぐって暴利をむさぼっている違法業者です。
街金は「貸金業法」という法律をしっかり守って営業しています。
金利も法律で上限が定められており、それ以上の金利は無効とされてしまうのです。また延滞した場合の取り立て方法も法律で厳しく制限されています。
夜間の自宅への訪問など、行き過ぎた行為はできなくなっているのです。
しかし闇金は最初から法律を守る気などありません。
法律を無視した法外な高金利を要求されるうえ、延滞しようものならどんな手段を使っても取り立てしてきます。
冗談ではなく「命の危険」を感じるようなことにもなりますから、絶対に違法な闇金には近づかないようにしましょう。
- 「街金」と「闇金(ヤミ金)」は全く異なるもの
- 「闇金」は最初から法律を守る気などない、暴利をむさぼる悪徳業者なので近づかない
街金もノンバンクにあたる?
ノンバンクとは
銀行のような預金などは受け入れず、資金の貸付などを業務とする金融会社
- 信販会社
- 大手消費者金融
- 街金
など
「街金」は「貸金業法に則った貸金業者」です。
そして「ノンバンク」は基本的に銀行ではない貸金業者のことを指します。
つまり「街金」も「ノンバンク」のカテゴリーに入ることになるわけです。
街金のキャッシングにも総量規制は適用される
キャッシングには「総量規制という規則が適用される」ということをご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
「総量規制」というのは「借りすぎ」「貸し過ぎ」を防ぐための法律の規定の一つです。
総量規制によって、貸金業者からの借入金額は年収の3分の1を超えることができません。
この規則は、多重債務となって返済に苦しむ人が増えないように決められたものなのです。
万が一、総量規制に違反した貸金業者がいたら、業務停止などの厳しい処分が下される可能性があります。
そのため正規の貸金業者は、総量規制をきちんと守る必要があるのです。
街金は「貸金業法に則った貸金業者」です。
そのため街金であっても、貸金業法の「総量規制」は適用されることになります。
つまり貸金業者である街金の借入は、年収の3分の1を超えることはできないわけですね。
総量規制の対象外のカードローンは銀行カードローンしかありません。
ただし銀行カードローンでも「自主規制」はあるので、いくらでも借りられるわけではないのです。
- 街金にも総量規制は適用される
- 銀行カードローンは総量規制対象外だが、自主規制がある
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監修者 金子賢司の一言コメント!
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総量規制は年収の3分の1を超える借り入れができないという法律ですが、誰でも年収の3分の1を超える位まで借りられるとは限りません。その他の返済状況などから。各消費者金融への借り入れたものの、年収の3分の1には至って無くても、借り入れができないケースもあります。いざというときに制約を受けないよう、普段からクレジットカードやスマートフォン代金など、遅れずに返済しておきましょう。
街金のキャッシング・融資のサービス
街金のキャッシングは、基本的に「カードローン型」のサービスがメインとなっています。
借入限度額を設定して、その範囲内で自由に借り入れと返済ができるのです。
審査スピードもかなり早いですから「緊急かつ一時的な資金調達」に対応可能となっています。
返済については「残高スライド」タイプが一般的です。借入残高に応じて、毎月の返済金額が段階的に変更になります。
原則として借入額が多くなるほど、毎月返済額も大きくなる方式です。
なお「街金の金利は高いのではないか」と心配されるかもしれません。
しかし大手消費者金融も法定金利のギリギリの設定ですから、街金の金利とはほとんど差がないのです。
カードローンはもちろん全体的に高金利ですが、街金がカードローンの中で特別に高金利ということはありません。
正規の街金であれば、いわゆる「暴利」ではないので安心してくださいね。
- 街金は借入&返済が限度額内で自由にできる「カードローン型」のサービスがメイン
- 借入残高によって返済額が変わる「残高スライド方式」が一般的
- 街金の金利は大手消費者金融と大きくは変わらない
街金を利用するメリット・デメリット
街金に借り入れ申込みする前に、街金を利用するメリットとデメリットを確認しておきましょう。
- 街金を利用する場合のメリット
-
- 大手消費者金融とは異なる審査基準で、大手消費者金融では審査に通らなかった場合でも、審査通過の可能性がある
- 貸金業法を守る必要があるので、闇金のように法外な金利を要求される心配はない
- 街金を利用する場合のデメリット
-
- 大手消費者金融と比べると、著しくサービスで見劣りすることが多い(提携ATM、返済方法、スマホATM取引など)
- 街金は大手消費者金融とは比較にならないほど小規模な中小企業のため、経営に不安がある
- 名前が知られていないため、口コミなどから安心して利用できるか判断が難しい(闇金が正規の街金を偽装している場合があって一般の方が見分けるのは困難)
- 限度額は初回申込時には少額になってしまうことも多い
- 正規の街金でも悪質な業者が全く無いわけではない
- 信用情報に街金利用の記録が残るのは、住宅ローン審査などで不利になる可能性が高い
パッと見ておわかりいただけるかもしれませんが、一般の方が街金を利用するメリットは実はあまり多くありません。
唯一利用する可能性を見出すとするならば、大手消費者金融の審査と相性が悪くて審査に通過できないケースです。
街金にはどうしても多くのデメリットがつきまといます。本当にやむを得ない場合を除いては、利用を避けるのが無難です。
- 街金のサービスは、どうしても大手消費者金融と比べると見劣りするのは否定できない
- 大手消費者金融の審査と相性が良くない場合において、申込みする価値を見出すことはできる
- 本当にやむを得ない場合を除いては、利用は見合わせたほうが良い
街金の利用はこんな人におすすめ
結論から先に言ってしまうと、大手消費者金融ではない街金の利用は、正直おすすめはできません。
基本的に街金のサービスは、どうしても大手消費者金融に及ぶものではないのです。
また名前をよく知られている「アコム」「プロミス」などの大手消費者金融とは違い、街金は一般にはほとんど名前が知られていません。
口コミが少なく、どの街金のサービスが優れているのか見分けるのは難しいところです。
それでもなお街金をおすすめする方をどうしても探すとすれば「大手消費者金融の審査がギリギリ通らない方」ということになるでしょう。
街金は大手消費者金融を利用できない層にアピールして、審査で拾っていくしか道がないのです。
大手消費者金融の審査に通ることができるのであれば、街金を利用するメリットはほぼありません。
- 街金の利用がおすすめできるのは、大手消費者金融の審査がギリギリ通らない」場合のみ
ブラック街金を見分ける方法
「ブラック街金とは一体何なのか?」と不安になられた方もいらっしゃるかもしれません。
こちらで言うところの「ブラック街金」は、許可を受けた正規の街金の中で悪質な営業をしている業者のことです。
一応認可を受けて営業しているので「闇金」ではありませんが、悪質であることには変わりません。
悪質な街金を見抜くためのテクニックを続けて解説していきます。
まずは金融庁のサイトで、登録番号をチェック!
まずは最低限として「闇金」を見分けるところからスタートする必要があります。
闇金を見破るのに最も有効なのが「登録番号」のチェックです。
正規の貸金業者は財務局長または都道府県知事の登録を受けなければなりません。
闇金ではない正規貸金業者の場合、「登録貸金業者」として金融庁のサイトに必ず記載されています。
以上のことをふまえた闇金チェックの方法は以下のとおりです。
-
- 登録番号を明示していない業者はNG
- 登録番号が金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で情報がヒットしない業者もNG
- 架空の登録番号、もしくは別の登録業者の番号を詐称している場合もあるので注意
- 上限金利が年20.0%を超えている(10万円超の借入では年18.0%)場合はアウト
正規の貸金業者であれば、WEBサイトもしくは店頭窓口に必ず登録番号が表示されているはずです。
さらにその番号が本物であれば、金融庁のサイトで検索すれば情報がヒットします。
それっぽい番号を偽装する闇金もありますので、サイトでのチェックは必須です。
金融庁のサイトには、番号偽装などの悪質業者のデーターベースもありますから、あわせてチェックすると良いでしょう。
なお出資法の利息制限(年20.0%)を超えている場合は、完全にアウトですから絶対に申し込みしないようにしてくださいね。
登録番号が確認できてもまだ安心するのは早い?
登録番号から正規の業者であることが確認できても、まだ安心はできません。
すべての正規業者が良心的に営業しているとは限らないのです。こうした「ブラック街金」を避けるには、以下のような業者に注意する必要があります
-
- インターネットで名前を検索しても、まったく情報が見つからないような業者
- 「ブラックでも融資OK」などと甘い言葉で誘う業者
- 電話やFAXでしか申込みができない業者
- 申込手続きをする前から「貸します」と断言するような業者
- 「金利」「利息」「返済方法」「手数料」「遅延損害金」などを説明しない業者
- 契約書を交付しない業者
- 「うちでは貸せないが、他の店を紹介する」などと闇金へ誘導する業者
- 申込があまりにも簡単で、きちんと審査している雰囲気のない業者
すくなくとも「優良」と呼ばれるような街金であれば、名前を検索すれば必ずなんらかしらの情報がヒットします。
特に優良な街金であれば、実際に利用された方のクチコミ情報も見つかるかもしれません。
これだけネットが発達した時代に、全く情報が出てこないというのは、かなり疑ってかかる必要があるでしょう。
また悪質な業者ほど、申込時点では異常なほどに接客が丁寧なことも特徴です。
こうした悪質な業者は、いったん契約を結んでしまえば態度が豹変します。
個人情報は簡単に教えてはいけない
少しでも「怪しいな」と感じた場合、住所や電話番号、銀行口座番号などは簡単に教えないほうが良いでしょう。
契約を断ったつもりなのに、勝手に振込する「押し貸し」という悪質な手法もあります。
また融資を受けなくても、とんでもない高額な手数料を取り立ててくるケースもあるのです。
「オレオレ詐欺」が、これだけ有名になってもむしろ増え続けているのはご存知だと思います。
これはオレオレ詐欺の手口が非常に巧妙になっていることもあるのです。
悪質な街金もしくは闇金の手口も専門家が舌を巻くほどに巧妙化しています。
できる限り街金を利用しないのがベターですが、どうしても利用する場合は本当に気をつけるようにしてください。
- 金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で登録番号を必ずチェック
- 悪質業者のデーターも金融庁のサイトで公開されているのでチェックしておくと安心
- 架空の番号や、別の業者の番号を詐称しているケースがあるので要注意
- 金利が年20.0%を超えている場合は、一発アウト(違法)なので申込みは厳禁
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監修者 金子賢司の一言コメント!
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闇金の他に、「ソフト闇金」という業態にも注意しましょう。ホームページなどを見るとかなり柔らかい印象をあたえ、読者向けのコラムまで定期的に更新されているケースがあり、さも闇金とは一線を画しているようなイメージを受けます。しかし貸付条件などを見ると、闇金とほとんど変わりません。インターネット主体で貸し付けをしているソフト闇金も、ソフトでも何でもなんでもないので関わってはいけません。
街金でのキャッシング・融資の申し込み方法
街金と一口に言っても、「中堅」と呼べるような比較的規模の大きなものから、雑居ビルの片隅でひっそりと営業している零細街金までさまざまです。
中堅規模の街金であればWEBサイトが整っており、大手消費者金融と同じような感覚で申込み可能な場合もあります。
反対に零細の街金ではWEBサイトを持っていない場合すらあり得るのです。そうした零細街金では直接来店して申込みするのが一般的となります。
基本的にはWEBサイトを持たないような街金は、総合的にサービスレベルが劣ると言わざるを得ないでしょう。
闇金との区別も難しいので、窓口でしか申し込みできないような街金は避けたほうが無難です。
もちろんWEBサイトがあれば安心とまでは言い切ることはできません。
しかし整ったWEBサイトがあるかどうかは、ひとつの判断基準として参考にしても良いでしょう。
なお街金のWEBからの申込は、それだけでは申込が完結しないこともあります。
WEBでの申込は仮申込で、街金から連絡が来て申込を完結させるスタイルもあるわけです。
できるならWEBで完結できるようなシステムを運用している街金のほうが信頼度は高めとなるでしょう。
素人が作れるようなWEBサイトの街金は、どうしてもサービス面に不安を感じてしまいます。
- 街金の中でも、きちんとしたWEBサイトを運営している業者のほうが安心感はある
- 窓口や電話でしか申し込みできない街金は、闇金との区別が難しいので利用は避けたほうが良い
- WEBから申し込みを完結できるシステムがととのった街金のほうが便利かつ安心
街金は審査が緩いって本当?
「街金は審査が甘い」といった情報を目にすることがあるかもしれませんね。
しかし街金の「審査が甘い」というのは、必ずしも正しい情報とは言えないのです。
街金は貸金業法を守って営業する必要があります。
つまり大手消費者金融と同じ条件で戦わなければならないわけです。
実は大手消費者金融と言っても、余裕をもって経営できているわけではありません。
厳しい貸金業法の規制によって、赤字になるかどうかのギリギリで経営努力をしているのが実態です。
きちんと審査しないと、大手消費者金融でもたちまち赤字となってしまうことでしょう。
街金は大手消費者金融とは比べ物にならないほど、小規模なところが大半です。
審査を緩くして返済してもらえないケースが増えたら、たちまち倒産してしまうかもしれません。
そのため、街金の審査が極端に甘いなんてことはありえないわけです。
ただし街金の審査は大手消費者金融の審査とは異なる結果になる場合はありえます。
続けて一般的な街金の審査基準について解説していきましょう。
街金の審査基準
大手消費者金融では「最短30分審査回答」といった超スピード審査を実現しています。
全国から相当数の申込があるなか、どのようにしてそのようなスピード審査ができるか不思議に思われませんか?
その答えは、大手消費者金融の「自動審査システム」にあります。
申込を受けると、コンピューターが自動的に採点して、融資の可否を即座に判定してしまうのです。
最近はますますスピードが重視されるようになり、自動審査がかなり重要な意味を持つようになっています。
そのため、自動審査の採点でスコアが伸び悩むと、どうしても審査通過が難しくなってしまうのです。
これに対し、街金の審査は担当者の判断による審査がメインとなります。
というよりも、自動審査システムの導入には莫大な資金が必要なため、小規模な街金での採用は難しいのです。
担当者の審査の場合、自動審査のようにドライに結果がでるとは限りません。
「この人の属性はすぐれないけれども、信用できる点が多いので貸したい」というような「血の通った審査」も可能となるのです。
良心的な街金であれば、このように大手消費者金融には真似できない「借り手に寄り添った審査」を期待できる場合があります。
街金の審査にかかる時間・日数
街金の審査時間は、かなりマチマチと言って良いほどにバラツキがあります。
審査が早いところでは大手消費者金融にも劣らないスピード審査ができる場合もあるようです。
スピード審査の街金では「最短30分審査」をアピールしているところもあります。
ただしそのような案内があったとしても、あくまでも「最短」のケースと考えておく必要があります。
審査の混雑具合などによっては、翌日以降の審査回答となることも十分にありえるのです。
緊急にお金が必要で、どうしても心配な場合は申込前に相談しておくほうが良いでしょう。
街金は即日融資もできる?
街金の中には「最短30分審査」などに加えて「即日融資」をアピールしているところもあります。
そのため街金によっては「即日融資を受けられる可能性がある」ということになるでしょう。
ただし街金の場合、来店以外では銀行振込で融資されることになります。
そのため街金で即日融資を受けるには、平日の銀行振込可能時間までに審査~契約を完了させる必要があるのです。
たとえば代表的な街金のひとつである「セントラル」では「平日14時までのお申し込み受付で当日のご融資が可能です」と案内されています。
- 街金の「審査が緩い」というのは、必ずしもあてはまらない
- 街金では「担当者の判断」による審査がメイン
- 良心的な街金であれば「借り手に寄り添った審査」を期待できる場合もある
- 審査が早いところでは「最短30分」といったスピード審査ができる場合もある
- どうしても即日融資を受けたい場合は、申込前に即日融資の見込みを確認したほうが安心
- 街金の振込融資の場合、即日融資は「平日の14時ごろまでに手続き完了」などの制約がある
多重債務者での融資を受けられる?
街金で多重債務者が融資を受けるのは、全くおすすめできません。
あなたが向かうべきは街金ではなく、無料の法律相談であるとアドバイスしたいところです。
あなたに「多重債務者」である自覚があるのであれば、借金のループを止めるための手を打つべきなのです。
「多重債務者でも審査に通ります」などといった、甘い誘いにのってはいけません。
そのような安易な情報を載せているサイトは、あなたの人生が破綻しようが関係ないのです。
街金でお金を借りたところで、いたずらに借金の金額を増やすだけの結果となります。
多重債務は小手先のやりくりでは、決して解決することはできません。
- 多重債務者の方が「街金」を利用しても、借金を増やすだけで問題の解決にはならない
街金を利用時の注意点
街金を利用するにあたっての注意点を、まとめて確認しておきましょう
- 基本的に街金は大手消費者金融のサービスに劣ることが多く、借入はおすすめできない
- 大手消費者金融の審査にギリギリとおらないような場合で、本当にやむを得ない場合だけ申込むようにしたい
- 闇金や悪質な街金に申込しないように、金融庁のデーターベースチェックなどは欠かせない
- 悪質な業者にだまされない最良の方法は「利用しないこと」
- 大手消費者金融の審査に落ちた時点で、いちど冷静になって別の方法を検討するべき
街金を利用しようと思う時点で、相当心理的に追い込まれているのかもしれません。
そんなときは、どうしてもお金を借りることに意識が集中してしまいがちです。
なんとか心を落ち着かせて、冷静に考え直すようにしてみてください。
街金は取り立てがあるって本当?
かつての「サラ金」のイメージが強く残っている方は、返済が遅れた場合の「取り立て」が心配になるかもしれません。
「サラ金問題」が社会問題となっていたころは、大手と呼ばれる消費者金融でも取り立てが行われていたのは事実です。
しかしながら、現在では貸金業法で厳しくチェックされているため、そのような行き過ぎた取り立てはほとんど無くなっています。
とくに大手消費者金融は、取り立て行為をしたらあっという間に悪評が拡散されてしまうことでしょう。
そして最悪の場合「業務停止」などの厳しい処分を受けることになるわけです。
ただし街金については、零細と呼ばれるような小規模な業者では、取り立て行為が全くないとは言い切れません。
ギリギリのところで経営している零細街金では、貸し倒れが続くと経営がピンチになってしまうのです。
多少危ない橋を渡っても、やや厳しい取り立てを行う可能性は否定できません。
闇金のようなヤクザまがいの脅迫を受ける心配まではないでしょうが、それでも大手消費者金融ほどの安心感は無いと思っておいたほうが良いかもしれません。
大手消費者金融なら勤務先の会社にいきなり電話されるような心配はないので安心です。
延滞しなければ取り立ての心配はそもそもありませんが、万が一のことを考えると街金の利用を避けるにこしたことはありません。
取り立てが心配な方は、大手消費者金融を優先して検討するようにしてください。
- 街金は基本的に「貸金業法」を守らなければならず、行き過ぎた取り立て行為はできない
- 小規模な街金では行き過ぎた取り立て行為が全く無いとまでは言い切れない
- 取り立てが心配な方は、大手消費者金融を利用したほうが安心
評判のいい優良業者の街金ランキング
街金は信頼できる業者を判断するのが難しいのがネックと言えるかもしれません。
何も調べずに申し込みをしてしまうと、闇金のワナにはまってしまうリスクも考えられます。
そこでこちらでは、街金の中でも比較的安心して利用できる業者をランキング形式で紹介しておきましょう。
順位 | 会社名 | FP目線でのおすすめPOINT |
---|---|---|
1位 | セントラル | ・街金ではめずらしい初回30日間無利息 ・直感的でわかりやすい、洗練されたWEBサイト ・しっかりと利息まで把握できる返済シミュレーションを利用可能 ・増額申込はWEBサイトから手続き可能 ・業歴40年超の老舗の安心感 ・来店不要で振込キャッシングを利用可能 |
2位 | ライフティ | ・資本金1億5000万円と、街金としては規模が大きい ・大手消費者金融を思わせるようなわかりやすいWEBサイト ・全国のセブン銀行ATMで「ライフティキャッシングカード」で借入&返済が可能(利用手数料有料) ・「0.3秒診断」を利用可能 ・必要書類は原則として本人確認書類、および必要に応じて収入証明書類のみ |
3位 | フクホー | ・創業50年超の信頼感 ・やや確度の高い「お試しご融資診断」を利用可能※入力情報がやや多め ・増額申込はWEBサイトから手続き可能 |
※こちらのランキングは筆者がサービスの利便性などを考慮して、総合的に判断して作成しております。
上記のランク入りの街金業者は、比較的安心して利用することができるでしょう。
とくに「セントラル」では「初回30日間無利息サービス」が魅力的です。短期の完済見込みなら街金と言っても、かなりオトクに利用することができます。
当サイトの消費者金融ランキングについては「消費者金融のおすすめランキング【2024年最新】借りやすい金融会社の選び方を解説」を参考にしてください。
街金よりも大手消費者金融のカードローン利用が安心安全
ここまで街金について解説してきましたが、やはり安心しておすすめできるのは大手消費者金融ということになります。
街金は、借り手に寄り添った審査でブラック履歴が多少残っていても、借り入れできる可能性はあるかもしれません。
しかし大手消費者金融に勝る可能性があるのは、そういった審査の柔軟さぐらいしかないのです。
大手消費者金融であれば、全国から問題なく申込&利用が可能なサービスが整っています。
またスマホATM取引など、業界最先端の便利なサービスも利用可能です(※アコムではスマホATM取引ができません)。
ほとんどの条件で大手消費者金融が勝っているので、あえて街金を選ぶ理由はないと言って良いでしょう。
まずは大手消費者金融を最優先で選ぶべきです。
大手消費者金融の審査に落ちたら、かなり深刻な状況であることを冷静に受け止める必要あり
また大手消費者金融の審査に通らない時点で、返済能力に疑問を突きつけられている事実を冷静に受け止める必要があります。
大手消費者金融の審査は、決して厳しいということはありません。
お金を借りてもキチンと返していける人であれば、ふつうに審査に通過できるはずなのです。審査に落とすというのは、消費者金融が意地悪をしているわけはありません。
審査に通っても返済ができないとなれば、貸す方も借りる方も、お互いに不幸になってしまうのです。
金融業界には「貸さぬも親切」という、言い古された言葉があります。
返済能力がない人にお金を貸したら、むしろその人が不幸になるので貸さないほうが本当の親切だという意味です。
審査の甘い街金を一生懸命探して申込むのも良いのですが、一度冷静になって他の手段で解決できないか真剣に考えてみる必要があるでしょう。
ある程度の収入があるのにもかかわらず、節約もせずになぜか借入にこだわる人が意外と多いものです。
大手消費者金融に借入を断られるようなら、かなり危機感を持ったほうが良いでしょう。
サッカーにたとえるなら、レッドカード寸前のイエローカードのイメージでしょうか。
街金に駆け込むより、債務整理の相談をしたほうが良いケースも多いのです。
- 大手消費者金融ならスマホATM取引など、業界最先端の便利なサービスも利用可能でおすすめ
- 大手消費者金融の審査は、厳しいということはなく、審査落ちの場合は返済能力が厳しい状態にあると考えるべき
- 審査の甘い街金を必死に探して申込むよりも、債務整理など他の手段を検討したほうが良い場合も多い
CFP(日本FP協会会員)
監修者 金子賢司の一言コメント!
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複数の消費者金融の審査に落ちて、中小の消費者金融の審査に落ちるようだと、自分の信用情報はかなり問題があると考えた方通いでしょう。闇金など絶対に関わらないと自分では思っていても、中小企業の消費者金融の審査に落ちるようになると、「あと3万円だけ・・」、少ないからいくら闇金の金利でも返せないだろうとタカをくくり利用してしまうことがあります。中小の消費者金融に落ちるようになったら、何らかの債務整理を考えた方が良いでしょう。
まとめ
こちらの記事では「街金」について詳しく解説してきました。最後にもう一度、大切なポイントを振り返っておきましょう。
- 「大手消費者金融以外の中小消費者金融」が「街金」(合法の金融機関)
- 「闇金」は最初から法律を守る気などない悪徳業者なので近づかない
- 街金でも「貸金業者からの借入総額が年収の3分の1まで」の「総量規制」は適用される
- 街金は借入&返済が限度額内で自由にできる「カードローン型」のサービスがメイン
- 大手消費者金融の審査に通るのであれば、街金を利用するメリットはほぼない
- 街金に申し込む前に「登録貸金業者情報検索サービス」で登録番号をかならずチェック
- 金利が年20.0%を超えている業者は悪徳業者なので絶対に利用しない
- WEB完結を利用できるほどシステムが整った街金なら便利&安心
- 街金の審査が極端に緩いことはありえないが「借り手に寄り添った審査」が期待できる場合がある
- 結局は安心しておすすめできるのは大手消費者金融
これらのことを理解していただくことで、あなたが本当に街金を利用するべきか、適切に判断することができます。
街金の利用には、どうしてもさまざまなリスクやデメリットがあるため、こちらの記事を参考に慎重に判断するようにしてください。