まとまった額が必要になった時やできるだけ低金利で長期間お金を借りる必要が生じた時に、一番確実な方法は、不動産を担保にお金を借りることです。
ここでは、不動産の中でも特に「家」を担保にして、お金を借りる方法や必要書類、メリット・デメリットをご紹介します。
CFP(日本FP協会会員)
監修者 金子賢司の一言コメント!
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不動産担保ローンは、通常のカードローンとは異なり担保を用意するため、低金利かつ大きな金額を借りることができる可能性があります。 また用途も幅広く、子どもの教育費や家のリフォーム、相続税の代償金など多くの用途に利用可能です(詳細は各金融機関に確認してください)。 ただし返済が滞ると家を失う可能性があるため、確実に返済できる計画を立てたうえで利用を検討してください。
家を担保にお金を借りる時の使い道、融資限度額、金利は?
使い道、用途
基本的に不動産担保ローンは使い道が定められていません。
家を担保にお金を借りる場合も同じです。
事業用資金や、レジャー、借金の返済、などに利用することができます。
金利
金利は、担保がある分、比較的低めで1%台から10%程度です。
融資される金額が大きくなればなるほど金利は低くなります。
返済期間も長く、最長で30年という設定も可能です。
不動産担保ローンの返済について詳しくはこちらの記事をチェック
融資限度額
担保にする家の評価額の6割から7割が融資限度額となる場合が多いようです。
家は土地とは異なり年々資産価値が減っていきますので、古い家の場合にはそれほど高額の融資を望めません。
CFP(日本FP協会会員)
監修者 金子賢司の一言コメント!
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不動産担保ローンは、不動産の担保としての資産価値を確認する必要があるため、カードローンのようにスピーディではありません。 すぐに資金が必要という人は、不動産担保ローンではなく別の方法を検討する必要があるでしょう。 また借入金額も自分が思っていたよりも少ないと感じるケースが多いようです。便利なローンではありますが、自分が思っている程、融資を受けられない可能性があることも知っておきましょう。
家を担保にお金を借りるには?
まずは、家や土地といった不動産を担保にお金を貸してくれる金融機関を探しましょう。
といっても家を担保にお金を借りるローンは昔からあるスタンダードなローンですので各種銀行や信用金庫、などで広く取り扱っています。
ネット銀行でも取り扱っており、ウェブ上で審査の申し込みも可能です。
金融機関によって金利が異なりますので、金額が大きくなる、返済期間が長くなるという場合には、できるだけ低金利のものを選びましょう。
目当ての金融機関が決定したら、窓口などで相談した上で申し込みをします。
ウェブで申し込めるタイプの場合は、まずは仮申し込みを行い、審査をしてもらいます。
その後、審査が通ると本申し込みを行い、本審査、契約、融資、という流れです。
ネット銀行の場合は、最短で申し込みから1週間程度での融資も可能です。
通常の銀行の場合は1カ月程度はかかるとみておいたほうがよいでしょう。
家を担保にお金を借りるので、無担保ローンほどの素早い審査は難しいです。
また、多くの金融機関で本審査前に必要書類を提出しなければなりません。
代表的な必要書類は以下の通りです。
- 申し込み関係書類(申込書や同意書など)
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 不動産確認書類
- 収入証明書類(源泉徴収票など)
不動産の確認書類は、家の所有者を確認できる登記事項証明書や図面などです。
さらに契約の際には実印・印鑑証明書などが必要です。
家を担保にお金を借りる場合の必要書類は、個別に異なるケースが多いので金融機関にしっかりと確認しておきましょう。
▼おすすめの不動産担保ローン
おすすめポイント
- 銀行では対応が難しいケースもご相談可
- 最短3日でスピード審査
- 全国対応で長期借入可能
※貸付条件はこちら
おすすめポイント
- 契約時の事務手数料・調査料・保証料無料。
- 全国の不動産が検討可能です。
- 抵当順位不問、親族の方の物件でも検討可能。
※金利:不動産担保カードローンのもの。不動産担保ビジネスローンは、年2.49%~8.99%。
※限度額:個人事業主は2,000万円以下。不動産担保ビジネスローンは、100万円~5億円。
※不動産に根抵当権が設定されます。
※法人契約の場合は原則代表者の連帯保証が必要。担保提供者の連帯保証が必要な場合があります。
家を担保にお金を借りるメリット
最大のメリットは金利の低さと融資を受けることができる金額の大きさです。
通常の無担保ローンであれば、金利は10%以上なのが一般的です。
また、消費者金融の場合は年収の3分の1までしか借りることができません。
しかし、家を担保に入れることで、3%や5%といった低金利がお金を借りることができます。
さらに、融資限度額も家の評価額の6割~7割程度認められますので家の価値が高ければまとまった額を融通してもらえます。
会社の運転資金や新規立ち上げ費用、キャッシングやカードローンの返済などにも利用することもできます。
また、返済不能になった時も、家を失うだけですみます。
家を失うことは大変なことですが、連帯保証人に迷惑をかけたり、そのほかの財産まで失ったりすることはありません。
担保にした家とともに借りたお金もなくなるのであれば、心機一転やり直すチャンスにもなります。
もちろんきちんと借りたお金を返済すれば、家の抵当権も抹消できるので何の心配もなくなります。
不動産担保ローンの抵当権について知りたい方はこちらの記事をチェック
自宅に住みながらも自宅を担保に老後の資金を借りることができ、最終的には不動産の売却資金などで返済できるリバースモーゲージもあります。
もう一つ、家を担保にお金を借りるメリットがあります。
それは返済期間の長さです。
金額が大きい分10年から30年といった長期の返済期間が認められています。
返済期間が長いので少ない負担で返済ができるのも大きな魅力です。
家を担保にお金を借りるデメリット
それは家を失う危険性と、融資実行までの時間の長さです。
何かを担保に入れる、ということは返済が滞った場合は担保に入れたものが売却されてしまうということです。
家の場合は、家を競売にかけられる可能性があります。
といっても1回か2回の遅延であればすぐに競売にかけられることはありません。
しかし、3回以上遅延してしまうと、すぐに法的手段を取られてしまう危険性があります。
しっかりと返済計画を立てており返済の目処が立っていればよいのですが、火の車状態、自転車操業状態なのに家を担保にお金を借りるとすぐに家を失ってしまう危険性がありますのでしっかりと計画を立てておきましょう。
また、家を担保にお金を借りる場合は、カードローンのような即日融資はほぼ不可能です。
審査のために書類を送付する時間、書類を用意する時間、審査にかかる時間、などが無担保ローンよりもかかりますので、すぐにお金が必要という場合には不向きと言えます。
CFP(日本FP協会会員)
監修者 金子賢司の一言コメント!
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一般的なカードローンは利用にあたって手数料がかかりません。しかし不動産担保ローンは、事務手数料や不動産鑑定に係る費用、抵当権や根抵当権の設定費用など、利用額によっては数十万円の手数料がかかることがあります。 そのため、不動産担保ローンの利用額が少額だとカードローンと返済総額があまり変わらないということも考えられます。 ローン利用額と利息、手数料を踏まえて不動産投資ローンとカードローンどちらが良いか念のため比較をしてみると良いでしょう。
まとめ
家を担保にお金を借りると、低金利で大きな額を長期間借り続けることができます。
事業や借金の返済などに活用すれば、大幅に金利を節約できることでしょう。
ただし、審査には時間がかかることが多いですし、返済が滞った場合は家を失うことになるのでご注意ください。
返済計画をしっかり立てられるという方は積極的に利用するとよいでしょう。
CFP(日本FP協会会員)
監修者 金子賢司の一言コメント!
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不動産担保ローンは低金利で大きな金額を借りられる可能性があるため、カードローンの「おまとめローン」としての役割も期待できます。場合によっては、おまとめローンよりも低い金利で利用できることもあるでしょう。 ただ繰り返しになりますが、万が一返済が滞れば家を失う可能性もあります。身の丈に合わない借り入れによって家を失ってしまうのは代償としては大きすぎるのではないでしょうか? おまとめローンの代わりとして不動産担保ローンを利用するときも、事前に入念に返済計画を立てましょう。
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