まとまった額が必要になった時やできるだけ低金利で長期間お金を借りる必要が生じた時に、一番確実な方法は、自宅や家を担保にしてお金を借りる方法です。
ここでは、不動産の中でも特に「家」を担保にして、お金を借りる方法や必要書類、メリット・デメリットをご紹介します。
CFP(日本FP協会会員)
監修者 金子賢司の一言コメント!
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不動産担保ローンは、通常のカードローンとは異なり担保を用意するため、低金利かつ大きな金額を借りることができる可能性があります。 また用途も幅広く、子どもの教育費や家のリフォーム、相続税の代償金など多くの用途に利用可能です(詳細は各金融機関に確認してください)。 ただし返済が滞ると家を失う可能性があるため、確実に返済できる計画を立てたうえで利用を検討してください。
家を担保にお金を借りる「不動産担保ローン」とは?
不動産担保ローンとは、家や土地などの不動産を担保にして、金融機関からお金を借りる方法です。
不動産を担保にするため、カードローンやフリーローンなどの無担保ローンと比べて高額な融資が可能で、金利も低めに設定されることが一般的です。
しかし、返済ができなくなった場合は、担保として提供した不動産が金融機関に引き渡されてしまうリスクがあります。資金が必要な際には、自分の返済能力やリスクをよく考え、不動産担保ローンを利用するかどうか判断することが重要です。
借りたお金の使い道、用途
不動産担保ローンは、基本的には使い道が定められていません。
例えば、事業を始めるための資金や旅行、学費、借金の返済など、さまざまな目的に利用できます。ただし、金融機関によっては、使い道が制限されている場合があるため、借りる前に確認しておくようにしましょう。
金利
不動産担保ローンの金利は、家や土地を担保にするため比較的低く設定されることが多く、年1.0%台〜年10.0%程度の範囲です。
借りる金額が大きいほど金利は低くなる傾向があり、長期で返済ができるのも特徴です。最長で30年といった長期返済が可能な場合もあります。
なお、銀行の不動産担保ローンは年1.0%〜年5.0%程度と低金利です。ノンバンクの不動産担保ローンは銀行の不動産担保ローンよりも若干金利が高めに設定されています。
融資限度額
不動産担保ローンで借りられるお金の上限は、担保とする家や土地の評価額の6割から7割程度が一般的です。
ただし、家は年々価値が下がるため、特に築年数が古い家では高額の融資が難しい場合もあります。融資限度額は不動産の評価に応じて変わるため、事前にしっかり確認しておきましょう。
融資・審査のスピード
不動産担保ローンでは、担保にする不動産の評価が必要なため即日で借りることが難しく、融資や審査に数週間かかることも多いです。
そのため、急いで資金が必要な場合には別の選択肢を検討する必要があります。例えば、即日融資を希望する人は、大手消費者金融カードローンの方が適しているでしょう。
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監修者 金子賢司の一言コメント!
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不動産担保ローンは、不動産の担保としての資産価値を確認する必要があるため、カードローンのようにスピーディではありません。 すぐに資金が必要という人は、不動産担保ローンではなく別の方法を検討する必要があるでしょう。 また借入金額も自分が思っていたよりも少ないと感じるケースが多いようです。便利なローンではありますが、自分が思っている程、融資を受けられない可能性があることも知っておきましょう。
「リバースモーゲージ」と「不動産担保ローン」の違いは?
「リバースモーゲージ」と「不動産担保ローン」は、どちらも家を担保にお金を借りる方法ですが、特徴が異なります。
リバースモーゲージは、主に高齢者向けで、自宅に住み続けながらお金を借り、借りたお金は亡くなった際に家を売却して返済される仕組みです。メリットは、月々の返済が不要で生活費に使いやすい点ですが、家の価値が下がると借りられる額が減るリスクもあります。
- リバースモーゲージがおすすめな人
- 高齢者
- 自宅に住み続けながら生活資金を確保したい人
- 月々の返済負担を軽減したい人
一方、不動産担保ローンは、担保として家を提供し、通常のローンとしてお金を借りて月々返済していく方法です。借入額が多く金利も低めですが、返済が滞ると家を失うリスクがあります。
- 不動産担保ローンがおすすめな人
- 高額な資金を必要とし、月々の返済ができる人
- 低金利で大きな金額を借りたい人
家を担保にお金を借りるには【申し込み手順】
家を担保にお金を借りる方法は次の6STEPです。
- 家や土地を担保にお金を貸してくれる金融機関を探す
- 金利を比較する
- 仮申し込み・審査の実施
- 必要書類を準備する
- 契約
- 融資を受ける
まずは、家や土地といった不動産担保ローンを提供している金融機関を探します。不動産担保ローンは、多くの銀行や信用金庫、ネット銀行で取り扱っていて、オンラインで簡単に申し込めるところもあります。
金融機関によって金利が異なるため、できるだけ低金利のものを選びましょう。特に、大きな金額や長期間の借入れには金利が重要です。
金融機関が決まったら仮申し込みを行い、仮審査を受けます。その後、仮審査が通れば本申し込みに進みます。
また、スムーズに審査を受けられるように、本審査前に必要書類を揃えておきましょう。主な必要書類は以下のとおりです。
- 申し込み関係書類(申込書や同意書など)
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 不動産確認書類
- 収入証明書類(源泉徴収票など)
審査に無事通過できたら、契約を結びます。契約時には実印と印鑑証明書が必要です。
融資の実行はネット銀行で1週間、通常の銀行で1カ月程度かかることもあるため、早めの準備がポイントです。
▼おすすめの不動産担保ローン
おすすめポイント
- 銀行では対応が難しいケースもご相談可
- 最短3日でスピード審査
- 全国対応で長期借入可能
※貸付条件はこちら
おすすめポイント
- 契約時の事務手数料・調査料・保証料無料。
- 全国の不動産が検討可能です。
- 抵当順位不問、親族の方の物件でも検討可能。
※金利:不動産担保カードローンのもの。不動産担保ビジネスローンは、年2.49%~8.99%。
※限度額:個人事業主は2,000万円以下。不動産担保ビジネスローンは、100万円~5億円。
※不動産に根抵当権が設定されます。
※法人契約の場合は原則代表者の連帯保証が必要。担保提供者の連帯保証が必要な場合があります。
家を担保にお金を借りるメリット
最大のメリットは、金利の低さと融資を受けることができる金額の大きさです。
通常の無担保ローンであれば、金利は年10.0%以上が一般的です。また、消費者金融の場合は年収の3分の1までしか借りることができません。
しかし、家を担保に入れることで、年3.0%や年5.0%といった低金利でお金を借りることができます。
さらに、融資限度額も家の評価額の6割~7割程度認められるので、家の価値が高ければまとまった額を融通してもらえます。
使用用途も基本的には自由で、会社の運転資金や新規立ち上げ費用、キャッシングやカードローンの返済などにも利用することもできます。
また、返済不能になった時も、家を失うだけで済みます。家を失うのは大変なことですが、連帯保証人に迷惑をかけたり、そのほかの財産まで失ったりしません。
担保にした家とともに借りたお金もなくなるのであれば、心機一転やり直すチャンスにもなります。
もちろんきちんと借りたお金を返済すれば、家の抵当権も抹消できるので何の心配もなくなります。
不動産担保ローンの抵当権について知りたい方はこちらの記事をチェック
もう一つ、家を担保にお金を借りるメリットとして、返済期間の長さもあります。金額が大きい分10年から30年といった長期の返済期間が認められています。返済期間が長いので少ない負担で返済ができるのも大きな魅力です。
家を担保にお金を借りるデメリット
家を担保にお金を借りるデメリットは、家を失う危険性と、融資実行までの時間の長さです。
何かを担保に入れる、ということは返済が滞った場合は担保に入れたものが売却されてしまうということです。
家の場合は、家を競売にかけられる可能性があります。といっても1回か2回の遅延であればすぐに競売にかけられることはありません。しかし、3回以上遅延してしまうと、すぐに法的手段を取られてしまう危険性があります。
しっかりと返済計画を立てており返済の目処が立っていればよいのですが、火の車状態、自転車操業状態なのに家を担保にお金を借りるとすぐに家を失ってしまう危険性がありますのでしっかりと計画を立てておきましょう。
また、家を担保にお金を借りる場合は、カードローンのような即日融資はほぼ不可能です。
審査のために書類を送付する時間、書類を用意する時間、審査にかかる時間、などが無担保ローンよりもかかりますので、すぐにお金が必要という場合には不向きと言えます。
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※金利:不動産担保カードローンのもの。不動産担保ビジネスローンは、年2.49%~8.99%。
※限度額:個人事業主は2,000万円以下。不動産担保ビジネスローンは、100万円~5億円。
※不動産に根抵当権が設定されます。
※法人契約の場合は原則代表者の連帯保証が必要。担保提供者の連帯保証が必要な場合があります。
CFP(日本FP協会会員)
監修者 金子賢司の一言コメント!
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一般的なカードローンは利用にあたって手数料がかかりません。しかし不動産担保ローンは、事務手数料や不動産鑑定に係る費用、抵当権や根抵当権の設定費用など、利用額によっては数十万円の手数料がかかることがあります。 そのため、不動産担保ローンの利用額が少額だとカードローンと返済総額があまり変わらないということも考えられます。 ローン利用額と利息、手数料を踏まえて不動産投資ローンとカードローンどちらが良いか念のため比較をしてみると良いでしょう。
まとめ
家を担保にお金を借りると、低金利で大きな額を長期間借り続けることができます。
事業や借金の返済などに活用すれば、大幅に金利を節約できることでしょう。
ただし、審査には時間がかかることが多いですし、返済が滞った場合は家を失うことになるのでご注意ください。
返済計画をしっかり立てられるという方は積極的に利用するとよいでしょう。
CFP(日本FP協会会員)
監修者 金子賢司の一言コメント!
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不動産担保ローンは低金利で大きな金額を借りられる可能性があるため、カードローンの「おまとめローン」としての役割も期待できます。場合によっては、おまとめローンよりも低い金利で利用できることもあるでしょう。 ただ繰り返しになりますが、万が一返済が滞れば家を失う可能性もあります。身の丈に合わない借り入れによって家を失ってしまうのは代償としては大きすぎるのではないでしょうか? おまとめローンの代わりとして不動産担保ローンを利用するときも、事前に入念に返済計画を立てましょう。
おすすめポイント
- 銀行では対応が難しいケースもご相談可
- 最短3日でスピード審査
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