学生におすすめのお金を借りる方法8選!親バレ回避・バイト収入なし・即日借りたいなど条件にあった方法も解説

「友人と旅行するために急ぎでお金が欲しい」「留学したいけど、バイト代だけじゃ無理だし親にも頼れない」など、学生でもお金を借りたいというシチュエーションはあると思います。

学生がお金を借りるときに気になるのが「親や友達にバレないか」「バイトしていないけど借りられるの?」などではないでしょうか。

国からお金を借りる公的な制度や、民間業者・ゆうちょ銀行などでも合法で学生がお金を借りられる手段は多くあります。

本記事では学生がお金を借りる方法や、審査や返済時に気を付けるべきポイントを詳しく解説します。

この記事を読んでわかること

  • 学生がお金を借りられる方法
  • 学生がお金を借りる際にやってはいけない行動
  • 返済計画の立て方

学生でもお金を借りられる?

結論として、学生でもお金は借りられます。ただし、学生といっても中学生や高校生が利用できるものはなく、基本は18歳以上の高校生以外が対象です。そのため、対象となる学生は大学生や専門学生になってくるでしょう。

なお、年齢を満たしていれば必ず借りられるわけではないため、注意が必要です。借りる方法によっては安定した収入が求められるケースがあり、アルバイトをしていない人は借りられないケースもあります。

未成年はお金を借りられる?

前項の内容の通り、未成年でもお金は借りられます。これは法に抵触するわけでもないため、条件さえ満たせば大人と同じ扱いで借りられるでしょう。

ただし、未成年の場合は保護者の同意がないと契約を結べないため、親にバレずに借りることは基本的にできません。これは民法五条で定められており、これを守らなかった場合は法に抵触することとなります。

(未成年者の法律行為)
 第五条未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。※引用元:民法|e-COV法令検索

アルバイトをしていない学生でもお金を借りられる?

アルバイトをしていない場合でもお金を借りること自体は可能です。ただし、借入先が制限されてくるため、借入先を複数の候補の中から選択するなどの行為は難しいでしょう。

たとえば、学生ローンやカードローン、消費者印融からは借入できません。その理由としては収入が挙げられます。たとえば、消費者金融のプロミスの場合、申し込める条件について以下のように記されています。

Q年齢制限はありますか?
A18~74歳までのご本人に安定した収入のある方であれば、アルバイト・パート・主婦・学生の方もお申し込みいただけます。※引用元:プロミス

安定した収入がなければ借入できない旨が条件として組み込まれています。これはプロミスに限ったことではなく、その他の消費者金融においても同様の条件として提示されているケースが多いです。

学生におすすめのお金を借りる方法8選

学生がお金を借りる方法

公的融資制度やローンを使ったことがない、初めてお金を借りる学生も多いと思います。

「自分はどうやってお金を借りればいいの?」と気になる人向けに、学生がお金を借りる方法8つを下記にまとめました。

名義 親の同意 使用用途 金利 限度額
奨学金 学生本人 実質必要

学費

生活費 など

第一種:無利子
第二種:利率固定方式/見直し方式から選択
(上限年3.0%)
第一種:月額2万円~6.4万円

※大学院は5万~12.2万円/月

第二種:月額2万円~12万円

※大学院は5万~15万円/月

教育一般貸付 保護者

※条件付きで本人

必要

※本人の場合は不要

学費
受験費用
教材購入
通学・留学
年2.25%

※固定金利
※金融情勢によって異なる
※条件を満たせば上記利率の▲0.4%

350万円

※条件を満たせば450万円

クレジットカード
(キャッシング枠)
本人 カード会社による 自由 年15.0~18.0%

※会社や申し込み者による

10万円~30万円程度

学生ローン 本人 業者による 生活費
旅費
学費 など
年12.0~18.0%程度

※業者や申し込み者による

10万円~100万円程度
内定者向けローン 本人 20歳以上不要 卒業旅行
新生活準備
免許取得など
業者による
(年2.4~5.0%程度が一般的)
10万円~300万円

※業者による

ゆうちょ銀行の
担保自動貸付

本人 原則不要 自由 ・担保定額貯金:約定金利+年0.25%
・担保定期貯金:+年0.5%※
1口座につき300万円まで

※預入金額の90%以内

消費者金融カードローン 本人 20歳未満必要な場合が多い 自由 最大年18.0%程度

10万円~800万円程度

銀行カードローン 本人 20歳未満必要な場合が多い 自由 最大年14.6%程度

※業者による

10万円~1,000万円程度

※銀行や申し込み者による

※ゆうちょ銀行の2024年4月現在の約定金利は0.002%
※2024年4月時点

奨学金や教育一般貸付なら公的な制度のため、無職の学生でも借りやすい、保護者名義でまとまったお金を借りられる、といったメリットがあります。

なお、学生ローンや内定者向けローンのように、20歳以上なら親の同意なしで借りられる場合もあります。

さらに消費者金融なら「Web完結で郵送物なし」で契約~借入まで可能のため、親や友達に最もバレにくい方法を選ぶなら消費者金融がおすすめです。

学生がお金を借りるなら目的・用途に適した方法で検討すると、アルバイトをしていなくても借りられるケースや、金利を安くすませられるケースがあります。

学生のお金を借りる方法について、目的別におすすめの方法を詳しく紹介します。

  • 学費や生活費のための借入は「奨学金制度」か「教育一般貸付」がおすすめ
  • 20歳以上なら「クレジットカードのキャッシング」か「学生ローン」がおすすめ
  • 内定が決まっているなら「内定者向けローン」がおすすめ
  • ゆうちょ銀行の預金がある場合は「担保自動貸付」がおすすめ
  • 親や友人にバレずに即日で借りたい場合は「消費者金融カードローン」がおすすめ
  • スマホでお金を借りたい人は「スマホのローンサービス」がおすすめ

なお、後述するおすすめの借入方法の中には「銀行カードローン」も含まれていますが、銀行カードローンは審査が厳しいため、審査が通らない人にとってはおすすめにはなりません。そのため、以降では銀行カードローン以外の8つの方法を優先的にご紹介します。

専門学校・大学の学費・生活費用なら奨学金制度の利用が最もおすすめ

大学生や専門学生が学費・生活費を借りるなら、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金が最もおすすめです。

一般的にお金を借りる場合は「安定収入がある」「20歳以上」などの条件が付きますが、奨学金は「学生(大学生・専門学生・大学院生など)」であれば対象になります。

アルバイトをしていない学生や、高校を卒業したばかりの18歳の学生も本人名義で申し込めます。

名義 本人
金利 「利率固定方式」または「利率見直し方式」に従って算定、上限年3.0%
(増額貸与分は、基本月額にかかる利率に0.2%上乗せした利率)
限度額
  • 大学、短期大学、高等専門学校、専修学校:12万円
  • 大学院:15万円
審査時間
  • 予約採用の場合、申し込み・推薦期限の2か月後
  • 在学採用の場合、申し込み締切月の2か月後の初旬
融資までの期間・時間 原則毎月11日
即日借入 不可
周囲にバレずに借りられる 不可
アルバイトの有無 どちらでも可
未成年
高校生

上記の表では日本学生支援機構の3つある奨学金のうち、有利子で借りられる第二種奨学金の内容をまとめました。また、第二種奨学金を含めた3つの奨学金は以下の通りです。

  • 給付型奨学金:住民税非課税世帯または準ずる世帯の学生が申し込める返済不要の奨学金
  • 第一種奨学金:成績優秀ながら経済的理由で修学困難な学生が申し込める無利子の奨学金
  • 第二種奨学金:第一種奨学金と同様の申し込み資格を持つ学生が有利子で借りられる

日本学生支援機構の奨学金、それぞれの概要・メリット・デメリットは以下の通りです。

給付型奨学金 第一種奨学金 第二種奨学金
概要
  • 住民税非課税世帯(または準ずる)の学生が対象
  • 成績優秀または学ぶ意欲がある学生
  • 月額貸与、授業料免除合わせて最大460万円程度
    • 世帯年収の基準を満たす学生が対象
    • 月額2万~6.4万円(大学院は5万~12.2万円/月)借りられる
  • 月額2万~12万円(大学院は5万~15万円/月)借りられる
メリット
  • 返済不要
  • まとまった金額の支援
  • 無利子で借りられる
  • 世帯年収の条件などが第一種より緩い
デメリット
  • 世帯年収と学生本人の成績や意欲(レポート提出)両方を満たす必要あり
  • 親にはバレる可能性が高い
  • 所得制限などがあり審査に通らないこともある
  • 親にはバレる可能性が高い
  • 利息も返済する必要あり
  • 親にはバレる可能性が高い
申し込み方法
  • 学校から必要書類をもらい、記入後学校に提出
  • 学校がJASSOに推薦後、審査
  • 学校に書類提出・申込
  • 申し込み情報をJASSOに送信&マイナンバーを提出
  • 学校推薦後、審査
  • 学校に書類提出
  • 申し込み情報をJASSOに送信&マイナンバーを提出
  • 学校推薦後、審査

いずれも月額単位である程度の生活費には十分なお金を借りられ、学校で受付相談やサポートを得られるのため、学生が活用しやすいのがメリットといえます。無利子または民間や銀行よりも低金利で、月額貸与を受けられるのも使いやすい点でしょう。

一方、世帯年収の提示やマイナンバーの提出が必要など公的な要素が強く、決められた時期に学校経由で申請が必要なため「親にバレずに借りたい」「今すぐ即日で借りたい」という用途には不向きです。

給付型奨学金なら返済不要のメリットがある

住民税非課税世帯(またはそれに準ずる家庭)の子で、成績優秀ないし学ぶ意欲が高いと判断された学生には返済不要の「給付型奨学金」の対象になります。

文字通り「給付」されるため、返済の必要がなく、将来「返済できずに困った」という状況になりません。給付型奨学金は「月額の給付」だけでなく授業料・入学金の減免もセットのため、 生活費だけでなく入学・修学のためのお金を作るのにも役に立ちます。

たとえば、国公立大学または私立大学に自宅外から通う学生を対象とした給付型奨学金の例は以下のとおりです。

月額給付 入学金減免 授業料減免
国公立 6万6,700円 年28万2,000円 年53万5,800円
私立 7万5,800円 年26万円 年70万円

※世帯の所得金額に基づく区分が「第1区分」の場合

※2024年4月時点

注意点は、「成績が振るわない」「学習意欲が感じられない」などの理由で給付打ち切りになる可能性もあることです。「しっかり勉強しなければ支援が打ち切られます」と明記されているため、在学中の勉強意欲・成果が問われることは覚えおきましょう。

貸与型奨学金は返済方法や時期に注意

第一種奨学金および第二種奨学金には、返済義務があります。

奨学金といえども、実際には借金(ローン)にあたるため、仮に返済できない場合のリスクとして以下の4つが挙げられます。

  • 督促の電話がくる、振替不能のお知らせが届く
  • 延滞金が発生する
  • 個人信用情報機関への登録について(警告)通知が来る
  • 最終的には個人信用情報へ事故情報が登録される(俗にいうブラックリスト)

延滞金が発生すると、特に第二種奨学金の場合は利子に加えて延滞金も上乗せされるため、余分に支払う金額が大きく増えてしまいます。

さらに何度も延滞や未納をしてしまうと、個人信用情報という利用者のクレジット・キャッシングなどの利用歴を登録している機関に「金融事故」として載せられてしまうでしょう。こうなると新たなローンを組むことや、カードを作ることが困難になってきます。

また、第一種奨学金・第二種奨学金は貸与終了月から7か月後に返還が始まるため、新卒1年目から毎月の返済義務が生じることにも注意です。

奨学金制度に関するよくある質問

日本学生支援機構の奨学金を借りる上で、よくある質問を表にまとめました。

質問 回答
奨学金は誰でも借りられる? ・対象の学校に通う学生が対象
・世帯年収などの条件を満たしている必要あり
高校生でも奨学金は借りられる? ・日本学生支援機構は大学生向けのみ
(進学前に給付型の選考は申し込める)
・高校生が使える公的制度は以下のとおり
「高等学校等就学支援金制度」(文科省)
「高校生等奨学給付金」(文科省)
親の年収はいくらまでなら奨学金を借りられる?

・給付型・貸与型(第一種・第二種)で異なる
・世帯人数や自宅内外、国立/私立でも異なる
例)私立大学・3人世帯・自宅外なら目安746万円
※詳しくは貸与・返済シミュレーション

奨学金の名義人は本人?親?

・奨学金は18歳~19歳でも学生本人が名義人
・返済者も本人になるため、計画的な借入と返済が重要

奨学金の借り方は?

・進学前の「予約採用」と進学後の「在学採用」がある
・予約採用は進学前の学校(高校など)経由で必要書類などを提出する
・在学採用は進学後(大学・専門学校など)に書類を提出する
・いずれも審査通過後に指定口座に振り込み開始

大学生はどれくらいの奨学金を借りている? 労働者福祉中央協議会の調査によれば、大学生は平均総額310万円ほど借りている
奨学金の返済方法は?

返還方法は以下の2つから選択できる
・定額返還方式:借入総額から1回あたりの返還額を決定、以後毎月同じ金額が引き落とし
・所得連動返還方式:借入総額関係なく、前年の所得状況によって返還額が異なる(第一種のみ対象)

奨学金を払わないとどうなる? 延滞すると以下の流れで段階的に措置がとられる
・電話等で督促
・さらに延滞すると連帯保証人などにも通知
・それでも延滞すると個人信用情報への記載通知
・なおも延滞すると個人信用情報へ記載
・債権回収会社が回収を行う
・遅延損害金含めて返還要求される

一人で生計を立てている学生は公的融資の「教育一般貸付」も低金利でおすすめ

教育一般貸付は「国の教育ローン」と呼ばれる公的融資制度の一つで、学費や受験費用などの目的で最大350万円(条件を満たせば450万円)借りられるローンです。基本的には対象者は「保護者」で、奨学金と違い、保護者名義で借りる制度になります。

名義 保護者

※例外で本人の場合もあり

金利 年2.25%
限度額 350万円~450万円
審査時間 申し込み完了から10日前後
融資までの期間・時間 審査結果から10日前後
即日借入 不可
周囲にバレずに借りられる 不可
アルバイトの有無 どちらでも可
未成年 可(ただし、利用者は本人ではなく保護者)
高校生 可(ただし、利用者は本人ではなく保護者)

対象者は保護者である旨を説明しましたが、以下の条件を満たしている場合に限り、学生本人が申し込むことも可能です。

  • 成人しており、すでに勤務していて安定収入がある
  • 安定収入があるうえ独立生計している
  • 入学後も返済のめどがある

教育一般貸付の概要やメリット・デメリットなどは、下記のとおりです。

メリット ・固定金利だから返済計画が立てやすい
・年2.25%の低金利

※年率は金融情勢などによって異なる

デメリット(注意点) ・基本的には生計を維持している保護者名義で借りる制度
・固定金利の利率はその時による
申し込み方法

・ホームページ

・最寄りの日本政策金融公庫の窓口

条件を満たせば、最大350万円(または450万円)とまとまったお金を借りられるのが特徴です。また、教育一般貸付は低金利で借りられるため、独立生計している学生に恩恵が多い制度といえます。メリット・デメリットのどちらにもなりえますが、固定金利です。

返済計画が立てやすい一方、固定金利の年率は借りる際の金融情勢によるため、申し込む時期によって若干利率が異なるのは避けられません(22年7月は年1.80%、23年5月は年1.95%と変動しています)。

日本学生支援機構の奨学金との併用も可能で、奨学金と違い基本的に通年でいつでも申し込めます。

教育一般貸付は原則親にバレない方法はない

教育一般貸付は原則保護者が子どものために申し込む教育ローンであるため、親にバレずに借りるというのは基本的に不可能といえます。

学生自らが一人で生計を立てている場合は、世帯年収が「給与所得者:790万円、事業所得者:600万円」を超えていなければ教育一般貸付の対象者になります。

自分で独立して暮らしができている学生なら、低金利かつ固定金利の教育一般貸付は魅力的な学生向けローンの一つといえそうです。

ただし、教育一般貸付は審査~融資で最短でも20日程度、通常2か月~3か月はかかる融資制度のため、急ぎで借りたい人は別の手段を検討したほうがよいでしょう。

用途は自由!20歳以上ならクレジットカードのキャッシング枠の利用も検討しよう

クレジットカードを持っている学生も多いと思いますが、実はクレジットカードの「キャッシング枠」を使えば現金を借りられます。

名義 本人
概要 年15.0%~18.0%
限度額 クレジット会社、個人によって異なる
審査時間 クレジット会社によって異なる、最短即日
融資までの期間・時間 登録済みの場合は即日
即日借入
周囲にバレずに借りられる
アルバイトの有無
未成年 不可
高校生 不可

クレジットカードのキャッシングはコンビニなどにある銀行ATMですぐに借入できる利便性が特徴で、使用用途も特に決められていません。ゼミの飲み会、サークルのイベント、友人との旅行など自分の使いたい目的に合わせて自由に使えます。

ただし、民法上は成人年齢が18歳になった2022年4月以降も、引き続き「キャッシングは20歳以上」としているカード会社が多いため、18歳・19歳の人は学生ローンなど別の手段のほうがスムーズに借りられることが多いです。

なお、クレジットカードのキャッシングを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット ・最寄りの銀行ATMやオンラインで手軽に現金借入できる
・海外旅行でも現金を引き出せる
デメリット ・利率が高い(年15.0~18.0%)
・他のローンより限度額はかなり少なめ
・20歳以上が条件
申し込み方法 ・クレジットカード作成時にキャッシング枠も申請する
・すでに持っているカードにキャッシング枠を追加申請する

事前にクレジットカードにキャッシング枠を付けておけば、平日なら最短即日でお金を借りられます。基本的にATMにキャッシング枠付帯のクレジットカードを挿入して操作するだけで、借りたい金額を引き出すことが可能です。

クレジットカードにキャッシング枠を付けるには、以下のうちどちらかの方法でカード会社に申請しなければいけません。

  • 新しくクレジットカードを作成する際にキャッシング枠も申し込む
  • すでに持っているクレジットカードにキャッシング枠追加を申請する

いずれも審査があり、通常のショッピング枠よりも審査は厳しくなります。

アルバイトなどで収入がない学生だと、キャッシング枠の審査には落ちてしまう可能性もあります。

キャッシング枠は海外旅行でも利用できる

キャッシングの便利なところは、卒業旅行などで海外訪問中でも、現地ATMから現金を引き出せることです。

海外旅行ではクレジットカードなどのキャッシュレス決済するパターンが多いと思いますが、なかには現地の通貨だけでしか支払えないお店や屋台があるかもしれません。海外で多額の現金を持ち歩くのはリスクもありますし、そのようなときはキャッシング利用で必要な現金だけ持ち歩くというのも一つの手段です。

海外旅行に限らず、国内でも現金キャッシングはできるため、旅先で困ったらATMキャッシングでお金を借りるのも手です。

バイトしていない学生のキャッシング枠は少なめ

クレジットカードには「ショッピング枠(お買い物するための機能)」と「キャッシング枠(ATMなどからお金を借りる機能)」がありますが、アルバイトをしていない学生はキャッシング枠の審査には通りにくい可能性があります。

収入がない学生にお金を貸すのはリスクが高いため、保護者が保証人になるなどすれば、枠を付けてもらえる可能性もありますが、いずれにしても数万円~10万円程度にとどまるでしょう。

また、バイトをしている学生でも、総量規制(年収の3分の1までしか融資できない)もあるため、どれだけ多くても限度額は30万円程度になります。

Q2-1.総量規制とは何ですか?
A2-1.借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなる、という内容です。たとえば、年収300万円の方は、貸金業者から100万円までしか借りることができないということになります。

学費や留学費などでまとまったお金を借りたい場合は、奨学金や教育一般貸付など公的な制度を活用するほうが確実です。

キャッシングは金利の高さとリボ払いに注意

何かと便利なクレジットカードのキャッシングですが、学生が使うにはリスクもあります。

1番のネックは、「金利(利率)」の高さです。奨学金や教育一般貸付は無利子、もしくは~年2.0%くらいまでの低金利ですが、クレジットカードのキャッシングは学生専用ではないため、公的な融資制度と比べるとかなり高金利です。

キャッシング 奨学金 教育一般貸付
金利 年15.0%~18.0% 無利子~年3%以下 年2.0%前後
返済 原則一括返済

※その他分割払いやリボ払い

最長20年 最長18年

利息は「キャッシング金額×年率 ÷ 365×利用日数」で計算できます。たとえば、10万円借りて30日後に返済する場合、年18.0%のカードでキャッシングすると1,479円(小数点切り捨て)も余分に払うことになります。

また、キャッシングは原則翌月一括払いになるため、大きなお金を借りるほど、すぐにまとめて返す必要があるのもネックです。カード会社によっては「あとからリボ払い」で支払い回数を調整できますが、リボ払いにするとますます利息を払う回数や金額が増えていきます。

国民生活センターなどでも若者向けに「リボ払い」の注意喚起をしているため、クレジットカードのキャッシングは「翌月一括で(利息含めて)返済できる金額だけ借りる」ための手段と徹底したほうがよいでしょう。

なお、すぐに返せるめどがあるならば「無利息期間のある消費者金融」を使うと利息分を抑えられます。

同じく20歳以上なら学生ローンで即日融資を受けることも可能

20歳以上なら民間業者の「学生ローン」を検討するのもおすすめです。学生ローンはその名の通り学生を対象にしたローンで、20歳以上の学生(一部例外あり)が利用できます。親にバレずに借りることもできるため、内密にお金を借りたい場合には最適です。

名義 本人
金利 年12.0%~17.0%
限度額 100万円
審査時間 最短即日
融資までの期間・時間 最短即日
即日借入
周囲にバレずに借りられる
アルバイトの有無
未成年 不可
高校生 不可

金利がやや高めに設定されていますが、最短即日で借りられるため、緊急でお金を工面しなければいけない場合にはおすすめになります。なお、学生ローンを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット ・業者によっては当日中に借入可能
・親や友人にバレにくい
・在籍確認の電話しない業者も
デメリット ・アルバイトなどの収入がないと審査に通りにくい
・総量規制で限度額は低め
・金利が安いわけではない
申し込み方法 ・インターネット
・来店

学生ローンは文字通り学生を対象にしたローンで、在学中の学生が借りやすいようにさまざまな配慮がされています。

たとえば、学生ローンのマルイは

  • 両親や友人に秘密で借りられる
  • バイト先への在籍確認の電話は原則なし
  • 18歳以上なら親の同意書なども不要
  • 来店なら17時まで最短即日融資に対応

といった具合に、「親にバレたくない」「バイト先にも知られたくない」「急ぎで借りたい」といった希望をなるべくかなえてくれる仕組みになっています。

一方で、消費者金融などと同じく「貸金業法」に基づく合法ローンのため「総量規制(年収の3分の1以上は貸付できない)」があり、アルバイトをしていない学生は審査に通りにくいです。

また、消費者金融と比べれば金利が多少安いですが、年17.0%前後の利率にはなるため、毎月の返済は元本+利息が必要になります。

少額だけ借りてすぐ返せる場合は、「無利息期間がある消費者金融」を使ったほうが、返済総額が低く済むこともあります。

おすすめの学生ローン7社の比較表は、下記のとおりです。

業者 申し込み対象者 限度額 即日融資 在籍確認
(バイト先)
利率
(実質年率)
マルイ

18歳以上の学生

100万円 原則なし 年12.0~17.0%

※初回のみ35万円以上借入で15.9%以下

カレッヂ 高卒以上の学生

※20歳未満は収入証明書必須

50万円

※20歳未満10万円

原則なし

※自宅への郵送物あり

実質年17.0%

友林堂 20歳以上の学生

30万円

※使途限定なら50万円

原則なし

年12.0~16.8%

イー・キャンパス 18歳~30歳の学生 学生時50万円
社会人80万円
原則なし 年14.5~16.5%

※初回は30日間無利息

学協 20歳以上の学生

※来店できれば18歳から可
※20歳未満は収入証明書必須

40万円

原則なし

年16.4%
アミーゴ 20歳~29歳の学生 50万円 原則なし

※書類郵送はあり

年14.40%~16.80%
フレンド田 高卒以上の学生

※20歳未満は収入証明書必須

50万円 親への連絡はなし 年12.0%~17.0%

※2024年4月時点

卒業旅行や新社会人に向けた準備目的なら内定者向けローンの活用も考えてみよう

就職先が決まっているなら「内定者向けローン」でお金を借りる方法もおすすめです。

名義 本人
金利 年2.3%~4.5%
限度額 2,000万円

※本記事紹介のローンの場合

審査時間 記載なし
融資までの期間・時間 審査完了後4営業日以内

※就職内定者向けローン「みらいず」の場合

即日借入 不可
周囲にバレずに借りられる 不可
アルバイトの有無
未成年 不可
高校生 不可

内定者向けローンは地方銀行やろうきんが貸付を行っており、民間カードローンなどと比べてかなり低金利で借りられます。

使用用途や利用できる地域が限られているなどの制約はありますが、就職前にさまざまな目的で使えるため、学生最後の卒業旅行や新生活準備の費用で困っているなら活用するのも手でしょう。

また、20歳以上なら親の同意なしでも借りられるため、卒業旅行や短期留学の足しになる資金を自分の裁量だけで借りることも可能です。

内定者向けローンの概要やメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリット ・年3.0%ほどの低金利で借りられる
・20歳以上なら親の同意が不要
デメリット ・全国どこでもあるわけではない
・使途の事前説明や事後レポートが必要な場合もある
申し込み方法 ・インターネットか、ろうきん店舗などで書類提出
・内定通知書など内定が証明できる書対が必要

基本的には、「今居住している地域の企業に内定をもらっている&そのエリアで勤務予定であること」が条件になります。

たとえば、東海ろうきんの内定者向けローン「みらいず」の対象者は「愛知・岐阜・三重県内に居住し、企業等から就職内定を受けている人で、東海3県下で勤務(見込み)」となっています。

内定者向けローンは全国どこにでもあるわけではない

内定者向けローンは残念ながら全国のろうきん・地方銀行で実施しているわけではなく、実施しているエリアは限られています。

もし就職内定が取れている場合は、ご自身が住んでいる(またはUターン予定の)エリアのろうきんなどで、内定者向けローンがあるか調べてみるとよいでしょう。

代表的な内定者向けローンを以下にまとめました。

業者 エリア 限度額 利率 用途
東海ろうきん
「みらいず」
愛知・
岐阜・
三重県内
10万円~100万円 年4.7%前後

※変動金利

・卒業旅行
・留学資金
・新生活準備
・車関連

※契約書・見積書など要提出

新潟ろうきん
「就職内定者向けローン」
新潟県 最高1,000万円~2,000万円

※100万円以上要保証人

年2.30%~4.20%

※変動金利
※ネットからの申し込みで年1.6%~3.9%に

・車関連
・短期留学

・引っ越し など

※初任給の見込み確認書類、見積書など要提出

長野ろうきん
「就職内定者向けローン」
長野県 10万円~300万円 変動金利:年3.70%
固定金利:年4.20%

・卒業旅行
・車購入
・免許取得 など

静岡ろうきん
「就職内定者応援ローン」
静岡県 最高100万円

※車関連の場合は300万円

変動金利:年3.70%~5.00%
固定金利:年2.50%~3.80%

・車両購入費
・免許取得費
・引っ越し家具購入
・卒業旅行

遠賀信用金庫
「就職内定者専用マイカーローン」
福岡県 10万~250万円

※新生活準備資金の場合は30万円

年2.98%

・自動車購入資金
・就職内定に伴う新生活準備

※要見積書

※2024年4月時点

ろうきんや地銀、信用金庫で内定者向けローンを実施していたら、インターネットで書類を提出するか、電話やインターネットで予約の上、窓口に出向いて面談や書類提出を行い、申し込み完了です。

内定者向けローンといえども審査はあるため、「過去に別のローンでの延滞」や「借用目的が適切でないと判断された」などの履歴があれば審査に落ちてしまう可能性もあります。

なお、内定者向けローンでは、使用用途に沿った使い方をしているかチェックされる場合が多いため、自由に生活費や交際費に充てることはできません。

具体的には、「車や家具購入、引っ越し料金の見積書や契約書」「初任給の見込みが確認できる書類」などの提出を求められることがあります。

ゆうちょ銀行の預金がある場合は「担保自動貸付」が即日使える!

親にゆうちょ銀行の口座を作ってもらった、進学時に口座開設した、という人も多いのではないでしょうか。

実は、ゆうちょ銀行の「担保定額貯金」または「担保定期貯金」にお金を積立貯金している人は、それら預金を担保に即日でお金を借りられます。

名義 本人
金利
  • 担保定額貯金を担保とする場合、返済時の約定金利(%)+0.25%
  • 担保定期貯金を担保とする場合、預入時の約定金利(%)+0.5%
限度額 預入金額の90%以内

※総合口座1口座につき300万円まで

審査時間 審査なし
融資までの期間・時間 即日
即日借入
周囲にバレずに借りられる
アルバイトの有無
未成年
高校生

もし、定額貯金口座を持っていなければ、総合口座と合わせて定額貯金の口座をゆうちょ窓口で申請することで使えるようになります。

郵便局は全国47都道府県どこでもあるため、上京や越境で自宅外通学になって一人暮らしをしている学生でも担保自動貸付は利用しやすいです。

担保自動貸付の概要やメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット ・即日でもお金を借りられる
(定額/定期貯金口座がない場合は新たに作る必要あり)
・利用自体は周囲の人にバレにくい
・ゆうちょは全国どこにもある
・低金利
(約定金利+年0.25%または年0.50%)
デメリット ・人によっては限度額がかなり低い
・窓口やATMがあいている時間しか使えない
申し込み方法 担保となる定額貯金/定期貯金があれば、
必要な金額を窓口やATMでおろすだけ

担保自動貸付は、これまで積み立ててきた自分名義の「定額貯金」「定期貯金」の預入金額の90%までを借りられるため、たとえば100万円預入金額がある人は90万円が限度額です。

逆に、これまでの積立分が少ない学生は借りられる金額もかなり低いものになってしまうため、事前に通帳で担保自動貸付できる金額がいくらなのかは確認しておいたほうがよいでしょう。

利率が低めなのもメリットの一つで、担保定額貯金を担保にした自動貸付なら約定金利+年0.25%、担保定期貯金なら約定金利+年0.50%で借入できます。

※2023年10月時点のゆうちょ銀行の約定金利は年0.002%

担保自動貸付は無職や未成年でも審査なしで申し込める

担保自動貸付は、他の教育ローンや消費者金融などと異なり、基本的に審査がありません。

ゆうちょ銀行の担保定額貯金・定期貯金口座を持っていて、預入金額さえあれば未成年や無職の学生でも自動貸付は行えます。

担保自動貸付は「通常貯金の残高を超える払戻しの請求があったときに、その不足分が自動的に貸し付けられます(自動貸付)」と説明されているように、借り方が少し特殊です。

特殊といっても、難しいわけでなく「ATMや窓口でお金をおろす操作や依頼をするだけ」で貸付完了です。

  1. ATMにキャッシュカードを入れる
  2. 総合口座の通常貯金口座で0円以下になる金額を入力する(残高100円しかなくても、たとえば10万円と入力する)
  3. 残高の不足分は自動で担保定期貯金や担保定額貯金の預入金額の90%まで自動で出金
  4. 引き出した後は通常口座の残高が「-○○円」となる
  5. 返済時は借りた金額+利息分を通常口座に入金するだけ

総合口座1口座につき最大300万円まで担保自動貸付で借入できますが、50万円以上の引き出しはATMでは不可能のため、窓口で行います。

また、「親がゆうちょ銀行の通帳や口座を管理している」というわけでなければ、上記のようにATMの操作だけで借入と返済が完結するため、家族や親族に比較的バレにくいというメリットもあります。

怪しいイメージとは裏腹「消費者金融」は周囲にもバレずに最短即日融資が可能!

消費者金融は「怖い」「やばい」といった怪しいイメージを持たれがちですが、実際には大手のプロミス、アコムなどの業者は金融庁の「貸金業者」に登録されている合法のローンです。

また、消費者金融を利用する場合、Web完結の申し込み方法が主体となってきているため、その方法を利用すれば親にバレずに利用できます。書類関連が届くこともないため、内密に借りて自身で返済していくことも可能です。

名義 本人
金利 年3.00%〜18.00%

※業者による

限度額 約300万円~800万円

※業者による

審査時間 最短3分
融資までの期間・時間 最短3分
即日借入
周囲にバレずに借りられる
アルバイトの有無
未成年 不可
高校生 不可
メリット ・審査~融資スピードが速い(最短20~30分)
・WEB完結できる業者なら来店せず即日融資
・郵送物なしの業者なら親にバレにくい
デメリット ・利率は高め(年18.0%程度)
・アルバイトをしてない学生は審査に通りにくい
申し込み方法 ・窓口
・公式サイト

大手消費者金融なら「即日融資ができる(最短20分程度)」「WEB完結できて郵送物もないからプライバシーも守られる」など、「親にバレずに今すぐ借りたい」という用途に実はもっとも適した方法の一つです。

一方、実質年率(金利)は高めの業者が多く、100万円以下なら年18.0%程度の利率になる場合がほとんどといえます。急ぎで借りられる分、返済額が高く付きやすい点は注意が必要です。

ただしアイフルやプロミスなど、業者によっては「無利息期間」があり、初回借入は利息がかからず返済総額を抑えられる場合もあります。

少額を急ぎで借りて、無利息期間内(おおむね30日程度)にすぐ返せる目途があるならば、プロミスなどであれば元本だけの返済で済むでしょう。

消費者金融は各店舗の窓口を訪問しても融資相談ができますが、ほとんどの業者でWeb完結に対応しており、スマホやパソコンで申し込み~初回融資まで完結させられます。

学生なら消費者金融カードローンはプロミスがおすすめ

消費者金融のカードローンを利用するのなら、プロミスがおすすめです。プロミスならWeb完結で申し込みができるため、親にバレる心配もありません。また、最短3分で融資が受けられるため、すぐにお金を用意したい場合には最適です。

金利は年4.5%~17.8%と、他の消費者金融のカードローンと比べると上限がやや低めに抑えられています。(他の消費者金融は年18.0%が多い)

また、プロミスには30日間の無利息期間(初回利用日の翌日から30日間)が設けられているため、短期間の借入なら返済負担を最小限にできるでしょう。

おすすめポイント
  • 初回利用日の翌日から30日間利息0円!※1
  • 申し込み、借入、返済24時間OK!
  • 最短3分※2で借入可能!

※1.30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とweb明細利用の登録が必要となります。
※2.申込みの時間帯や利用する銀行によって、当日中の融資ができない場合があります。

実質年率 年4.5%~17.8%
融資限度額 最大500万円※
融資スピード 最短3分※

※申込みの時間帯や利用する銀行によって、当日中の融資ができない場合があります。

審査時間 最短3分
Web完結
土日の対応 インターネット・アプリを利用する場合は土日対応有り。
コールセンターを利用する場合は平日9:00~18:00。
在籍確認 一部、必要な場合もある。
郵便物の有無 アプリを利用する場合は無し
カードレス
申し込み条件 年齢18歳~74歳のご本人に安定した収入のある人。
返済方法 残高スライド元利定額返済方式

※2024年4月時点

スマホでお金を借りたい人は「スマホのローンサービス」がおすすめ

スマホローンとは、スマホで借入までを完結させられるローンです。カードが不要であるため利用しやすく、スマホが当たり前となっている昨今においては利便性の高いサービスといえます。

名義 本人
金利 3.0%〜18.0%

※アプリによる

限度額 300万円

※アプリによる

審査時間 最短30分
融資までの期間・時間 審査結果後すぐ
即日借入
周囲にバレずに借りられる
アルバイトの有無
未成年 不可
高校生 不可

20歳以上しか利用できないサービスではありますが、アプリ完結であるため手軽に利用可能です。審査時間も最短30分と比較的早いため、すぐに借入を希望する場合にも適しているでしょう。また、スマホのローンサービスを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット ・アプリ完結で手軽に借入が可能
・バレずに借りられる
・最短即日で融資が受けられる
デメリット ・金利が高い
・スマホを持っていないと利用できない
申し込み方法 LINEアプリ

スマホのローンアプリの中でも、特におすすめなのは「LINEポケットマネー」です。SNSで有名なLINE関連のローンで、LINEスコアという独自の基準を設けて審査をしています。

LINEスコアは、LINE利用者の信用度を点数化したもので、最初にライフスタイルに関する15の質問に答えると点数が付きます。そこからさらに利用状況などに対して採点が付き、最大1000点で数値化され、その内容をもとに審査が行われるのが特徴です。

銀行カードローンは審査が厳しく時間もかかるため学生には不向き

銀行カードローンは一般的に消費者金融と比べて低金利(年2.0%~年15.0%)であるため人気のカードローン商品です。

その分審査もしっかりする傾向にあり、基本的に年収が低い(またはない)学生は銀行カードローンの審査に通りにくいといえます。

名義 本人
金利 相場:年13.5%~15.0%
限度額 銀行、個人によって異なる
審査時間 相場:2日~2週間
融資までの期間・時間 相場:1週間程度
即日借入 不可
周囲にバレずに借りられる
アルバイトの有無
未成年 不可
高校生 不可

銀行カードローンのメリット・デメリットなどは、以下のとおりです。

メリット 消費者金融やクレカキャッシングより上限金利が低め
(年2.0%~15.0%程度)
デメリット ・即日融資はできない
・学生は審査に通りにくい
申し込み方法 ・銀行窓口
・公式サイト

銀行カードローンのメリットは、消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠に比べて上限金利が低いことです。学生にとっては多いと思われる10万円~100万円の借入の場合だと、年3.0%~5.0%程度の差が付いてきます。

たとえば在学中に100万円借りて、4年かけて返済する場合、年15.0%と年18.0%ではおよそ12万円も利息に差が付くでしょう。

ただし近年、銀行カードローンは審査基準を厳しくしていることもあり、学生への貸付を積極的に行わない傾向もあります。

また、銀行カードローンは即日融資が原則できないため、審査難易度・融資スピード両面の観点からも、学生の間は他の融資制度や方法でお金を借りるほうがおすすめです。

学生がお金を借りる場合は「借入先」と「返済計画」はじっくり考えよう

学生がお金を借りる場合

学生がお金を借りる際に意識したいのは、「どこから借りるか(借入先)」と「返済計画(いつどのように返すか)」です。

「借入先」に関しては、目的や用途に適した機関や業者を選ぶことが大事です。

目的 借入先 特徴
学費や生活費
(親にバレてもいい)
奨学金 ・無利子または低金利
・月額で安定的に借りられる
・給付型なら授業料減免も
まとまった学費
(親にバレてもいいor独立している)
教育一般貸付 ・固定金利かつ低金利
・最大350万円借りられる
急ぎで親にバレずに借りたい
(少額)
消費者金融 ・即日融資に対応
・親への電話や郵送物がない場合が多い
バイト先にバレずに借りたい
(少額)
学生ローン ・即日融資に対応
・在籍確認の電話が原則なし
貯金を崩さずすぐ借りたい
(少額)
ゆうちょ銀行の自動貸付 ・担保定額(または定期)貯金があればすぐ借りられる
就職直前の準備や卒業旅行 内定者向けローン ・地銀やろうきんから低金利で借りられる
・新卒入社後の返済計画が立てやすい

在学中の学費や生活費など、ある程度まとまったお金を借りたいなら、奨学金や教育一般貸付(国の教育ローン)といった公的な融資制度や機関からの借入が堅実です。

なぜなら学校や親が助けてくれる(煩雑な申し込みでも相談にのってもらいやすい)環境下で、安全に低金利で借りられるためです。

一方、飲み会や旅行のために「今すぐ親にバレずに借りたい!」という場合は、即日融資に対応し、プライバシー保護も重視してくれる消費者金融や学生ローンがよいでしょう。

無理のない「返済計画」の立て方

お金を借りる際には、借入先だけでなく「返済計画」をしっかり立てることも大事です。たとえば、消費者金融や学生ローンはすぐに借りられる点は便利ですが、利率は年16.0%~年18.0%になるケースが一般的になります。10万円借りたら30日後に返す場合でも1,315円~1,479円の利息も返済しなければなりません。

消費者金融や学生ローン、クレジットカードのキャッシングでは各公式サイトに「返済シミュレーション」というページがあるため、そこで「実際に借りたい金額を返済する場合、最終的にいつ・いくら返すことになるのか」をシミュレーションできます。

一例として、「アコム」の公式サイト(返済シミュレーション)で「50万円を年18.0%で借入、毎月2万円なら返済できる」という条件で入力すると、「32回払い・累計63万1,374円の返済」と結果が出ました。

なお、日本学生支援機構の奨学金でも貸与・返済のシミュレーションは行えるため、消費者金融や学生ローン以外の借入先でもインターネットで返済計画を立てやすい環境です。

借入先 返済シミュレーション
奨学金 奨学金貸与・返還シミュレーション
教育一般貸付 教育ローン用返済シミュレーション
消費者金融 各業者の公式サイト
学生ローン 各業者の公式サイト
キャッシング
(クレジットカード)
各カード会社の公式サイト
内定者向けローン 各地銀やろうきんの公式サイト

学生がお金を借りるなら「目的・用途に合っているか」「その借入先で無理なく返せる計画か」を事前によく考えるようにしましょう。

学生がお金を借りる際にやってはいけないNG行動4選

やってはいけないNG行動

「急ぎで飲み会や合コンのお金を用意したい」「親にバレずに旅行費用を捻出したい」など、どうしてもアルバイト代や貯金、仕送りだけでは間に合わないお金を用意したいこともあるでしょう。

そこで「お金を借りる」という選択肢が出てきた場合、絶対にやめたほうがいいことが3点あります。

今から紹介する「やってはいけない行動」でお金を借りると、犯罪行為などにつながる可能性や、自己破産や人間関係のトラブルに巻き込まれる可能性があるなど、大きなリスクを抱えてしまいます。

虚偽申告をする

「どうしてもこの奨学金に受かりたい」「何とか今すぐこの業者からお金を借りたい」と思うあまり、「申し込み書類に嘘の情報を書き込む」「窓口で虚偽の申告をする」といった行為をとるのは絶対に避けましょう。たとえば、奨学金で世帯年収や学業実績で嘘が発覚すると全額返還を求められる可能性もあり、家族や学校に多大な迷惑をかけてしまいます。

「アルバイトをしていないのにしている(安定収入がある)」と虚偽の情報で民間業者の審査に通過してしまうと、最悪の場合詐欺罪などに問われてしまう可能性もゼロではありません。

虚偽の申し込みが発覚すると、犯罪行為とまではならなくても、他の公的制度や民間業者からも借りられない(いわゆるブラックリスト入り)など、長期的な不便やトラブルを抱えてしまうリスクもあります。

返済できない金額を借入る

返済目途がない金額を借りてしまい、延滞を繰り返すと以下のリスクがあります。

  • 督促状が自宅に届いて家族にバレる
  • 保証人を立てている場合は保証人に取り立てが来る可能性
  • 遅延損害金が上乗せされて返済金額がますます増える
  • 個人信用情報へ金融事故歴が記載される(ブラックリスト)
  • ブラックリスト入りのせいで他のローンが組めない、クレカが作れなくなる

どのようなローンや融資制度でも、貸し倒れは絶対に防ぎたいと考えられているため、延滞をすると間違いなく督促の連絡がきます。

1度うっかり入金を忘れたくらいなら電話やショートメールでの注意喚起で済みます。しかし、何度も繰り返すと「督促状が自宅に届いたく」「保証人や連帯保証人に連絡がいく」などのように、自分以外の人に知られるなど迷惑をかけてしまうでしょう。

さらに、延滞した場合は「遅延損害金」が発生して、借入先によっては年20.0%程度の金利で返済額が上乗せされてしまうケースがあります。

最終的には「個人信用情報機関」というところに「この人は何度も延滞しました」「返せず自己破産しました」といった「金融事故」の情報が記載されてしまいます。そうなると「車のローンや住宅ローンを組めない」「クレジットカードを作れない」といった人生におけるマイナスの影響が大きくなってしまうでしょう。

学生のときに返せない金額を借りてしまったばかりに、その後の結婚・住居などにも影を落としかねないですから、自分のアルバイト代や仕送りなどのお小遣いで返済できる金額だけ必ず借りましょう。

友人や家族に借りるのもなるべく避けたほうがよい

最終手段や手っ取り早い方法として、「友人や家族にお金を借りる」といった方法も思いつくでしょう。

しかし、こうした「近しい人間関係」の間柄で現金を借りることは避けたほうがよいです。理由としては「返せない場合や返済が遅れた場合に人間関係にひびが入る」「お金を借りること自体が信用を失う」など、近しい間柄だからこそ関係がこじれてトラブルに発展してしまうリスクがあります。

親しい関係を保ちたいからこそ、お金を借りるなら専門の機関や業者に相談・申し込みするのがベターな手段といえます。

闇金や個人間融資は絶対に手を出さない

学生のうちは収入や年齢のせいもあって、利用できない借入サービスが多いです。そのため、思うように借入ができないことを理由に違法な手段を選択してしまう人もゼロではありません。違法な手段の例としては、闇金や個人間融資が挙げられ、特に個人間融資においてはSNSが普及した昨今において特に注意すべき資金調達の方法といえます。

闇金は法外な金利を設定して貸付を行う業者を指し、返せなくなった人に対して悪質で過酷な取り立てをしてくるのが特徴です。一方で、個人間融資は貸金業者として登録していない個人が融資をしている、違法取引を指します。それぞれの詳細は以下の通りです。

闇金でお金を借りてはいけない理由

闇金とは、法律で決められた上限金利「年20.0%」を大幅に超える金利で貸付をしている貸金業者です。たとえば、10日で1割の利息が加算される「トイチ」など、普通に借りたら到底返済できないような金利設定がされています。

仮に返済ができなくなれば、過酷で執拗な取り立てが行われるため、そこから逃げるのはかなり難しいでしょう。自身の精神がすり減るだけでなく、最悪の場合は家族を巻き込むような事態にもなりかねません。一度でも利用してしまうと、そこから抜け出すのは非常に難しいため、闇金の可能性があると感じた時点で手を引くべきです。

まずは金利を確認し、法外な数値が記載されていれば闇金と判断して利用しないようにしてください。

個人間融資でお金を借りてはいけない理由

個人間融資とは、貸金業者として登録していない個人から融資を受けることです。面識のない人とのやり取りになるケースが多く、相手が本当に登録しているかどうかの判断も付きにくいため、違法かどうか判断しにくい傾向があります。仮に貸金業者としての登録を受けていない人だった場合、その取引は違法となるでしょう。

SNSが普及した昨今では、SNS上で融資をすすめてくる人も増えているため、普段からSNSを利用する人は気を付けなければいけません。基本的に個人間での貸し借りは、面識のある人同士なら問題ないですが、営利目的で融資をすすめてくる人との取引にはのらないようにしましょう。

学生がお金を借りる際によくある質問

教育ローンは自分名義で借りられますか

奨学金や学生ローンは学生自身の名義で借りられます。

教育一般貸付(国の教育ローン)は原則保護者が名義人となりますが、

  • 成人しており独立生計を立てている
  • 入学後も収入があり返済可能

といった親から独立して生計を立てられている場合は、自分名義で借りることもできます。

バイトをして収入がないとお金は借りられませんか

消費者金融や学生ローン、クレジットカードのキャッシングなど「貸金業法」に基づいた借入先の場合、アルバイトをしていない学生は審査に通らない可能性は大いにあります。

また、銀行カードローンのように、審査に厳しいローンならバイトなしの学生はかなり審査に通りにくいです。ただし奨学金やゆうちょ銀行の担保自動貸付など、学生自身の収入がなくても借りられる手段はあります。

また、学生ローンなどでも「アルバイトをしていなくてもする予定があるなら相談可」といった場合もあるため、バイトをする予定の学生は相談してみるのもよいでしょう。

高校生でもお金を借りることはできますか

消費者金融や学生ローン、クレジットカードなど高校生不可のローンがほとんどです。

ただし文科省の公的制度を活用すれば、高校生でも学費や生活費の支援目的でお金を借りることはできます。たとえば「高校生等奨学給付金」は生活保護世帯・住民税非課税世帯を対象に、高校に通う学生向けの給付奨学金制度で、年額で最大およそ13万円の給付型奨学金が受けられます。

それ以外にも、文科省や各都道府県の高校生向け融資制度もあるため、各自治体の窓口やホームページで確認してみましょう。

まとめ

大学生の間は高校までと違い、サークル・ゼミ・アルバイトなどでさまざまな出会いや経験ができます。

借金はしないに越したことはないですが、社会人なると時間もなくなり、やりたくてもできないことが増えてきます。

  • 海外旅行
  • 短期または長期の留学
  • ライブやイベントに参加する
  • 車の免許の取得

「消費者金融の無利息期間を利用する」「内定者向けローンなど用途にピッタリの低金利なローンを使う」など、賢くお金を借りて学生生活を豊かにしていきましょう。