
ゆうちょ銀行でお金を借りる方法は、次の4つがあります。
- 貯金担保自動貸付け
- 口座貸越サービス
- JP BANKカードのキャッシング
- 住宅ローン
ゆうちょ銀行は、全国どこにでもある金融機関ですが、実は消費者金融や一般的な銀行のようなカードローン商品は取り扱っていません。
この記事では、ゆうちょ銀行で利用できる4つの借入方法をわかりやすく解説し、どんな人におすすめか、注意点などを紹介します。「ゆうちょ銀行ではどんな方法でお金を借りられるの?」という疑問を持つ人は、参考にしてください。
ゆうちょ銀行でお金を借りる方法は4つ

| 借入方法 | 即日融資 | 審査 | 限度額 | 担保 |
|---|---|---|---|---|
| 貯金担保自動貸付け | 担保があれば可 | なし | 預入金額の90%以内 | 担保定額貯金または担保定期貯金 |
| 口座貸越サービス | 審査通過済であれば可 | あり | 10万円以上50万円以内 | なし |
| JP BANKカードのキャッシング | 審査通過済であれば可 | あり | 50万円以内 | なし |
| 住宅ローン (ゆうちょフラット35) |
不可 | あり | 100万円以上8,000万円以内 | 借入対象の不動産 |
「貯金担保自動貸付け」や「口座貸越サービス」は、ゆうちょ銀行の口座から引き出しや引き落としをされる際に、不足額を自動で立て替えてくれるサービスです。
「JP BANKカードのキャッシング」は、クレジットカードにキャッシング枠を設定している人が利用できます。
個人向けの「カードローン」といった商品は、ゆうちょ銀行では提供していないので注意してください。
※以前はスルガ銀行のカードローン「したく」の媒介手続きがありましたが、現在は終了しています。
ゆうちょ銀行で即日融資はできる?
ゆうちょ銀行では、消費者金融カードローンのように新規申し込みで即日融資を受けることは、原則としてできません。個人向けのカードローン商品を扱っておらず、借入には担保の提供や事前の審査が必要なためです。
ただし、以下の3つの方法で条件を満たしている場合には、即日で現金を引き出せる可能性があります。
| 方法 | 即日融資ができる条件 |
|---|---|
| 貯金担保自動貸付け | 担保となる貯金があり、窓口で申し込みが完了している |
口座貸越サービス |
申し込み後、審査が完了している |
JP BANKカードのキャッシング |
クレカにキャッシング枠が設定されている |
「貯金担保自動貸付け」「口座貸越サービス」「JP BANKカードのキャッシング」のいずれかを事前に利用できる状態にしておけば、ATMからすぐに現金を引き出すことができ、実質的に即日融資と同様に利用できます。

条件を満たしていない人が即日でお金を借りたい場合は、プロミスやアコムなどの消費者金融を含む、即日融資に対応したサービスの利用を検討する方が現実的でしょう。
審査なしでゆうちょ銀行からお金を借りるには?
「貯金担保自動貸付け」であれば、実質的に審査なしでお金を借りることができます。 ゆうちょ銀行に預けている定期貯金や定額貯金を担保にするため、申込者の返済能力を審査する必要がないことが審査不要の根拠です。
その他の「口座貸越サービス」「JP BANKカードのキャッシング」「住宅ローン」では、すべて返済能力を確認するための審査が必須となります。
ゆうちょ銀行の審査は甘い?
ゆうちょ銀行でお金を借りるときに行われる審査は、「甘い」とは言えません。
銀行法に基づき、申込者の返済能力を調査する義務があり、収入や信用情報は審査で確認されるポイントです。
また、一般的に、銀行のローン審査は消費者金融と比較して厳しい傾向があることも覚えておきましょう。
| 金額別のお金の借り方 | ||
|---|---|---|
| 1万円借りる | 3万円借りる | 5万円借りる |
| 10万円借りる | 15万円借りる | 20万円借りる |
| 30万円借りる | 50万円借りる | 100万円借りる |
ゆうちょ銀行でお金を借りる方法①:貯金担保自動貸付け
- 貯金担保自動貸付けのメリット
- 担保となる貯金があれば審査なしで利用可能
- 金利が低い
- 普通預金に入金するだけで自動的に返済できる
- 貯金担保自動貸付けのデメリット
- 申し込みの際は来店が必要
- 借入限度額は、預入金額の90%以内で、一冊の総合口座通帳につき300万円まで
- 返済しないままだと、担保にしている貯金が解約されて返済に充てられる
「貯金担保自動貸付け」は、総合口座に預けている定額貯金や定期貯金を担保に、普通預金の残高が不足した際に自動的にお金を借りられるサービスです。担保をもとにお金を借りるため、審査なしで利用できます。
借入金額は、担保となる「担保定額貯金」か「担保定期貯金」の預入金額の90%以内が上限です。例えば、担保定額貯金が100万円あるとすれば、その90%の90万円を上限に借入できるということです。
なお、借入時は、銀行融資で補填してもらっているので、通帳にマイナス表示が記載されることになります。
| 担保とするもの | 担保定額貯金または担保定期貯金 |
|---|---|
| 貸付上限 | 預入金額の90%以内 ※1冊の総合口座通帳につき300万円まで |
| 金利 |
担保定額貯金を担保とする場合 返済時の約定金利(%)+0.25% 担保定期貯金を担保とする場合 預入時の約定金利(%)+0.5% |
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付でお金を借りる流れ
- ゆうちょ銀行の窓口で申し込み
- ゆうちょATMか貯金窓口から借入
貯金担保自動貸付を利用するには、ゆうちょ銀行の窓口で申し込みをする必要があります。インターネットでは受け付けていないので注意してください。
ゆうちょ銀行に担保定額貯金や担保定期貯金があれば、審査なしですぐに契約できます。
契約後は「ゆうちょATM」か「貯金窓口」から借入します。ATMでの引き出し限度額は1日あたり50万円のため、50万円以上を借りたい場合は貯金窓口で手続きしてください。
ゆうちょ銀行でお金を借りる方法②:口座貸越サービス
- 口座貸越サービスのメリット
- 通預金の残高が不足したときに自動的に立て替えてくれる
- インターネットから申し込みが可能
- 担保不要、入会金・年会費無料で最大50万円まで借入できる
- 口座貸越サービスのデメリット
- 利用するには審査が必要で、窓口では2週間、インターネットでは10日程度の時間がかかる
- 貯金担保自動貸付けより金利が高い
「口座貸越サービス」は、普通預金残高が不足しているときに、自動的に不足分をゆうちょ銀行が立て替えてくれるサービスです。
クレジットカードや公共料金の引き落としで残高が足りない場合に「引き落としがでいていない」という事態を防ぐことができます。また、「旅行でいつもより多くお金を使いそうだけど、事前にお金を借りる必要はないかも」という場合にも、残高不足を気にすることなくお金を引き出すことができます。
「貯金担保自動貸付」と似ていますが、定期預金などの担保がなくても自動で貸付してもらえる点が特徴です。担保が必要ないため、審査に通過しないと利用することができない点に注意してください。
| 担保とするもの | なし |
|---|---|
| 貸付上限 | 50万円以内 ※新規契約時は30万円まで ※審査結果により、希望の利用極度額より減額する場合がある |
| 金利 |
年14.0% ※貸付利率は変動金利 |
ゆうちょ銀行の口座貸越サービスでお金を借りる流れ
- ゆうちょ銀行のインターネットまたは窓口で申し込み(インターネットの場合は、ゆうちょ認証アプリが必要)
- 本人確認書類を提出し、審査を受ける
- 審査通過後、普通預金の残高が不足すると、自動的に借入が実行される
口座貸越サービスの申し込み方法は、インターネットと窓口の2種類が選べます。インターネットの場合は、「ゆうちょ認証アプリ」のダウンロードが必要になる点に注意してください。
申し込み後、窓口では2週間程度、インターネットでは10日程度で審査結果がわかります。(窓口の場合は書面、インターネットの場合はメールで審査結果が届きます。)
公式サイトには、以下の利用条件が明記されています。該当しない場合は審査に通ることができないので注意してください。
■以下の条件を満たす個人のお客さま
・日本国籍を有する方または永住許可等を受けている外国人の方
・契約時の年齢が満20歳以上70歳以下の方ゆうちょ銀行の通常貯金を保有している方(通常貯蓄貯金は除く)
・安定した収入があり、継続してお取引が見込まれる方(年金収入も可、また無職の既婚者の方で配偶者がこの条件に該当する方)
・ゆうちょ銀行所定の保証会社の保証を受けられる方
※引用元:口座貸越サービス−ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行でお金を借りる方法③:JP BANKカードのキャッシング機能
- JP-BANKカードのメリット
- クレジットカード申し込み時に審査が完了していれば、別途申し込み・審査不要ですぐに利用できる
- JP-BANKカードのデメリット
- 学生の場合、一部カードはキャッシング枠を利用できない
- 即日融資はできず、融資は申し込みから5営業日後になる
- 貯金担保自動貸付けや口座貸越サービスより金利が高い
ゆうちょ銀行からお金を借りる方法として、ゆうちょ銀行が発行するクレジットカード「JP-BANKカード」のキャッシング枠を利用して借入する方法もあります。
クレジットカードの申し込み時にキャッシング枠を設定していない場合は、利用前に申し込む必要があるので注意してください。
なお、JP-BANKカードの種類によって、キャッシング利用枠は以下のように異なります。
| 国際ブランド | カード名 | 貸付上限 | 金利 | 年会費 (税込) |
|---|---|---|---|---|
|
Visa/ MasterCard |
ALente | 30万円 | 年15.0% | 初年度:無料 翌年度以降:1,375円 |
| 一般カード | 30万円 | |||
| ゴールドカード | 50万円 | 11,000円 | ||
| JCB | EXTAGE | 50万円 ※学生不可 |
新規入会後5年間無料 | |
| 一般カード | 〜50万円 | 初年度:無料 翌年度以降:1,375円 |
||
| ゴールドカード | 〜50万円 | 11,000円 |
ゆうちょ銀行「JP-BANKカード」でお金を借りる流れ
- 公式サイトで「希望のカード」を選択
- メールアドレスの登録
- 申込情報の入力
- 審査結果が届く
- カード受取後にCD・ATM・インターネット・電話などで申し込み
- 申し込み受付後、5営業日後にJP BANK カードの利用代金お支払い口座に振込まれる
カードの申し込みから始める場合、審査が終わってカードを受け取るまでに、1週間以上かかることを覚えておきましょう。2週間~3週間かかる場合もあるので、余裕を持って申し込むことをおすすめします。
JP BANK カードのキャッシングは、申し込みは24時間・年中無休で受付となっていますが、当日中(0:00~23:59)の受付分を5営業日後にお振込みとなります。そのため、「今日中にすぐお金が必要」という場合には向いていない点に注意してください。
ゆうちょ銀行でお金を借りる方法④:住宅ローン
ゆうちょ銀行でお金を借りる方法として、ゆうちょ銀行が提供している住宅ローンを利用する方法もあります。しかし、住宅ローンの場合は資金使途が決まっていて、住宅購入や住宅ローンの借換にしか使えません。
ゆうちょ銀行では、3種類の住宅ローンがあるため、ここではゆうちょ銀行と住宅金融支援機構が提携して提供する「ゆうちょフラット35」の情報を紹介しておきます。
| 担保とするもの | 借入対象の不動産に、住宅金融支援機構を抵当権者とする第1順位の抵当権を設定 |
|---|---|
| 貸付上限 | 100万円以上8,000万円以内(1万円単位)で、かつ住宅建設費または住宅購入価額の100%以内 |
| 金利 | 全期間固定金利 |
ゆうちょ銀行でお金を借りるのがおすすめな人は?
- ゆうちょ銀行でお金を借りるのがおすすめな人
- ゆうちょ銀行に口座を持っていて、借入までの時間に余裕がある人
- ゆうちょ銀行に貯金がある人
ゆうちょ銀行では、消費者金融や銀行が提供しているような一般的なカードローンの取り扱いはありません。そのため、ゆうちょ銀行でお金を借りる方法は、主に以下の2つに限られます。
普通預金の残高不足を自動で立て替える方法
(貯金担保貸付や口座貸越サービス)JP BANKカードに付帯するキャッシング枠を利用する方法
※住宅ローンもありますが、資金使途が「住宅取得等」に限定されているため、ここでは説明を割愛します。
これらの方法は、いずれもゆうちょ銀行に口座を持っていないと利用できません。また、申し込みや手続きには一定の時間がかかるため、借入までの時間に余裕がある人に向いています。
一方で、即日融資やWeb完結型のスピーディーな借入を希望する人は、プロミスやアイフルなどの大手消費者金融のカードローンを検討する方が良いでしょう。

今すぐお金を借りる方法
ゆうちょ銀行でお金を借りるときの注意点
- ゆうちょ銀行でお金を借りるときの注意点
- 消費者金融や銀行が提供するような一般的なカードローンの取り扱いはない
- どの借入方法もゆうちょ銀行に口座を持っている必要があり、即日融資には対応していない
自由に使えるフリーローンのような商品を期待している場合には、ゆうちょ銀行は不向きだと言えます。消費者金融や銀行が提供しているような一般的なカードローン商品はないので注意してください。
また、どの借入方法を利用する場合でも、ゆうちょ銀行の口座を持っていることが前提条件で、口座を持っていない場合は、まず口座開設が必要です。
さらに、即日融資に対応したサービスが提供されていないため、「すぐに現金が必要」という緊急性の高い人にも向いていません。審査なしで利用できる「貯金担保自動貸付け」であっても、事前の手続きが必要になる点に注意しましょう。
まとめ
ゆうちょ銀行でお金を借りる方法は、「貯金担保自動貸付け」や「JP BANKカードのキャッシング機能」など、状況に応じた選択肢があります。ただし、どの方法も口座の保有が前提で、即日融資には対応していない点には注意が必要です。
一方で、担保さえあれば、審査なしで低金利で借りられる「貯金担保自動貸付け」がある点は、魅力です。
自分の目的や借入の緊急度に合った方法を選択し、ゆうちょ銀行での借入が最適かどうかを冷静に判断すると良いでしょう。
| 金額別のお金の借り方 | ||
|---|---|---|
| 1万円借りる | 3万円借りる | 5万円借りる |
| 10万円借りる | 15万円借りる | 20万円借りる |
| 30万円借りる | 50万円借りる | 100万円借りる |