
お金の借り先のひとつである、家族。「不測の事態でお金が必要だけれど、家族に頼るべきかどうか」と悩んでいる方がいるでしょう。
そこで本記事では、家族にお金を借りるメリットやデメリットを解説します。
借金の相談方法や頼み方例・注意点も紹介するため、家族にお金を借りることを検討している方はぜひ参考にしてください。

ふなね社労士事務所 社会保険労務士
監修者 舟根大の一言コメント!
コメント
家族は困った時に相談しやすい相手ですが、お金を借りようとする際は頼み方を慎重に考える必要があります。家族にも生活があり、相談の内容によってはトラブルを招く可能性もあるためです。身内であるだけに、これまでの生活態度やお金の使い道について深く質問されることも多いです。一方、返済方法を柔軟に話し合えたり利息が少なく抑えられたりするという家族ならではのメリットもあります。この記事で家族からお金を借りる際の注意点を確認した上で、誠実な態度で話し合うようにしましょう。
家族からお金を借りても問題ない?
家族からお金を借りることは、状況によっては問題ないと言えます。どうしてもお金が必要なときに自分だけで用意できない場合、家族に頼ることは一つの手段でしょう。
ただし、ここでいう「どうしてもお金が必要なとき」とは、住宅ローンや自動車ローンの支払いなどです。ギャンブルや浪費による借金は、家族の信頼を失うかもしれないのでおすすめしません。
お金の貸し借りでトラブルにならなければ、家族にお金を借りることは何も悪くないと言えます。

お金の借り先は家族以外にも、銀行・消費者金融などがあります。しかし、信頼できる相手に相談したうえでお金を借りられたり、利息がかからなかったりする点は、借り先が家族であるからこその魅力です。
家族からいくらまで借りられる?金額はどれくらい?
家族から借りられる金額に、法的な制限はありません。
家族の経済状況によって、借りられる金額は決まります。貸主である家族に金銭的余裕がある場合は借りられる額が高くなり、あまり金銭的余裕がない場合は少額となるのです。
また、お金が必要な理由を真剣に説明するなど相談する姿勢によっても、金額は変動します。家族に金銭的余裕があっても、お金の必要な理由が家族にとって納得できるものでなければ、貸してもらえる可能性は低くなるからです。

家族から借りられる金額について、法的な制限はありません。借入できる金額は、貸主である家族の経済状況や相談する姿勢の影響を受けます。
| 金額別のお金の借り方 | ||
|---|---|---|
| 1万円借りる | 3万円借りる | 5万円借りる |
| 10万円借りる | 15万円借りる | 20万円借りる |
| 30万円借りる | 50万円借りる | 100万円借りる |
家族にお金を借りるメリット
家族からお金を借りるメリットは、以下のとおりです。
- メリット
- 審査が必要ない
- 利息がかからない
審査が必要ない
消費者金融からお金を借りる場合、個人情報や生活状況・信用情報などを提出して、返済能力があるかどうかの審査を受けます。
カードローン会社によって審査の通過率は異なりますが、約4割程度が通過率の目安で、つまり10人のうち6人はお金を借りられていません。
一方、家族にお金を借りる場合は当然審査がないため、同意を得られれば必ずお金を借りられます。審査に必要な書類を用意する手間もかからず、必要なタイミングでお金を借りることが可能です。
利息がかからない
家族からお金を借りる場合は、契約を結ばない限り、利息がかかりません。100万円を1年間借りた場合は、1年後の返済額は100万円のままとなります。
一方で、消費者金融でお金を借りた場合、実質金利は異なるものの、年18.0%程度が相場です。実質金利が年18.0%のカードローン会社から100万円を1年間借りる場合は、発生する利息は18万円にもなります。
家族にお金を借りるデメリット
家族からお金を借りることにはメリットがある反面、デメリットも存在しています。借りた後に後悔しないためにもどのようなデメリットがあるのか併せて理解しておきましょう。
- デメリット
- 関係が悪化してしまうこともある
- 大きなトラブルになる可能性がある
- 急に返済を求められる可能性がある
関係が悪化してしまうこともある
お金を借りるまでに信頼関係を構築できていたとしても、借金をしたことがきっかけで関係が悪化する場合があります。
信頼を失う要因は、融資を相談する姿勢やお金が必要な理由・借りる頻度などさまざまです。一時的にお金が手に入ったとしても、お金では買えない信頼を失う可能性がある点は大きなデメリットといえるでしょう。
「お金を借りたいけれど、信頼は失いたくない」という場合には、家族という親しい真柄でも礼儀を大切にすべきことを忘れてはいけません。
貸してもらえることが当たり前だと思うのではなく、家族に納得してもらえる理由を説明したうえで融資を依頼しましょう。
大きなトラブルになる可能性がある
家族への返済が滞ってしまうと、大きなトラブルになる可能性があります。
借金が原因の口論が増えることで精神的ダメージを受けたり、親族を巻き込んだケースとなったりする場合も。
家族との大きなトラブルを避けるためには、返済計画を立てて完済を目指しましょう。
「家族だから少し遅れてもいいだろう」と甘えてしまうと遅れる癖がついてしまうため、無理のない範囲で返済できる計画を立てることが重要です。
急に返済を求められる可能性がある
家族からお金を借りていると、返済期限が到来していなくても急に返済を求められる可能性があります。
お金を貸した時点では当分必要のないお金でも、貸している期間中に冠婚葬祭や治療などでまとまったお金が必要になる場合はあるからです。
あらかじめ作成していた返済計画表の有効性を主張して、急な返済を免れたとしても、家族との関係が悪化してしまう場合があります。
借り主が信頼できる家族であっても、お金の貸し借りにはリスクがつきまとっているといえるでしょう。

ふなね社労士事務所 社会保険労務士
監修者 舟根大の一言コメント!
コメント
家族からお金を借りる場合、利息はかからないことが多く返済方法・期限も話し合いで柔軟に決められます。一方、お金を返してほしいと言われたら、「家族の助け合い」という考え方から早めの返済を余儀なくされる事例も少なくありません。また、お金に関する話し合いが原因で関係が疎遠になる状況も起こり得ます。仮に返済が遅れると、身内であるだけに厳しい態度をとられる可能性もあります。借金を頼む家族の状況に配慮した上で、礼節をもって話し合うのが将来にわたって家族関係を保つには重要です。
家族にお金を借りる方法
家族にお金を貸してほしいと相談する方法は、主に以下の3つです。
- 対面で伝える
- 電話で伝える
- メールやLINEで伝える
対面で伝える
家族にお金を借りるための相談方法は複数ありますが、その中で最もおすすめなのは対面で伝える方法です。
お金の貸し借りはトラブルの元となりやすく、家族といえども、誠意ある対応を意識する必要があります。
普段は電話やメールでやり取りをしていたとしても、会える距離にいるのであれば、対面で相談することがおすすめです。
対面で相談する場合、家族はあなたの表情や声を直接確認することとなります。真剣に相談している旨が伝われば、他の相談方法よりもより真剣に聞いてもらえるでしょう。

【対面のアポを取る際の伝え方】
いきなり家族のもとを訪れて相談しようとしても、忙しいタイミングであればゆっくり話は聞いてもらえません。そのため、対面で伝える際はあらかじめ電話やメールなどで「相談したいことがあるんだけど、都合の良いタイミングはいつ?」と聞いておくとよいでしょう。
電話で伝える
「対面で相談したいけれど、遠距離で会うことは難しい…」という場合には、電話による相談方法がおすすめです。
電話であれば、相手との距離は関係なく、どこからでも相談できます。表情は伝わらないものの、声色から真剣に相談していることが伝わるでしょう。
また、相手の返事をその場で確認できる点も魅力です。
電話をするためには、相手と都合の良いタイミングを合わせる必要があります。
お金の相談が短時間で終了するとは限らないため、相手の時間をいきなり奪わないためにも、メールやLINEで電話の日時を相談しておきましょう。
また、ジェスチャーを活用したり、図形を描いたりして説明できないことから、対面よりも考えを伝えにくい点もデメリットです。
メールやLINEで伝える
「家族と対面や電話で相談する時間が合わない…」という場合には、メールやLINEによる相談方法がおすすめです。
メールやLINEであれば、相手にとって都合の良いタイミングでメッセージを確認できるため、相手の時間を奪いません。
言い間違いによる認識の相違が生まれにくいうえに、資料や写真を送ることで効果的に説明できる点も魅力です。
しかし、文字だけによるコミュニケーションはこちらの真剣度が伝わりにくくなっています。
他の連絡に埋もれてしまえば見落とされる可能性があるうえに、相手の反応をリアルタイムで確認できない点もデメリットです。
家族にお金を借りる際の頼み方の例
ただお金を貸してほしいとだけ伝えても、家族はお金を貸してくれないでしょう。家族からお金を借りるためには、なぜお金が必要なのか、いくら必要なのかをわかりやすく説明する必要があります。
- 【悪い例】
- (例)〇〇円貸して欲しい
- 【良い例】
- (例)「▲▲なことが起こってしまって、それを解決するには●万円かかります。資金が‘ないので貸して欲しい」
- (例)「▲▲の費用に●万円必要なんだけど、自分でなんとか□万円貯めたけどあと○○万円だけどうしても足りないから貸して欲しい」
購入したい・やりたいことがある場合の頼み方
購入したい・やりたいことがあってお金を借りたい場合は、購入したい・やりたいことが自分にとって本当に必要なものであることを説明しなければなりません。
悪い例・良い例に分けて頼み方を紹介します。
- 【悪い例】
- (例)▲▲(贅沢品)が入荷したけど、▲▲を購入できるだけのお金がない
- 【良い例】
- (例)□□(生活必需品)が壊れてしまって、急遽買い替える必要がある
購入したいものが贅沢品である場合、家族はあなたにお金を貸す必要性は感じず、お金は借りられないでしょう。
さらには、生活に必要ではないものを借金してまで購入するイメージまで持たれてしまいます。しかし、購入したいものが冷蔵庫や電子レンジなど生活に必要なものであれば、家族の了承を得ることは難しくありません。
生活費が不足している場合の頼み方
生活費が不足していてお金を借りたい場合は、今“だけ”生活費が不足していることを説明しなければなりません。悪い例・良い例に分けて頼み方を紹介します。
- 【悪い例】
- (例)この前〇〇(贅沢品)にお金を費やし過ぎて、生活費が足りなくなっている
- 【良い例】
- (例)▲▲(税金や進学費など)の支払いや□□の支払いが重なったことで、今だけ生活費が足りなくなっている
贅沢品によって生活費が不足している場合は、また同じことを繰り返しそうと思われる可能性があります。
高い頻度で生活費が足りなくなりそうな印象を与えてしまうと、お金を借りられないでしょう。
一方、税金や進学費の支払いが重なるなど、高頻度で起きないことによって生活費が不足する場合は、家族の了承を得やすくなっています。
不測の事態が発生した場合の頼み方
不足の事態が発生してお金を借りたい場合は、不足の事態が発生した経緯を説明しなければなりません。
ここでいう不測の事態とは、事故や病気による入院などです。悪い例・良い例に分けて頼み方を紹介します。
- 【悪い例】
- (例)突然だけど、お金を貸してほしい
- 【良い例】
- (例)〇〇(病名)が発覚して入院することとなったが、入院費を支払う金銭的余裕がない
事故や病気による入院の場合、保険金が支給される場合があります。保険金だけでは補えない場合は、その旨も家族に伝えましょう。

ふなね社労士事務所 社会保険労務士
監修者 舟根大の一言コメント!
コメント
家族からお金を借りる際は、使い道や必要な金額を具体的に説明しなければ家族の理解を得にくいです。特に、贅沢品など不必要な出費のためにお金を借りようとすると浪費ぐせがあるという印象を与えてしまう可能性もあります。自分なりにやりくりしたけれど、どうしてもお金が足りないという気持ちを真剣に伝えれば家族の理解も得られるでしょう。直接会う、あるいはビデオ通話を活用してお互いの表情を確認できる形で話し合うと誠実さと真剣さを同時に伝えられます。
家族からお金を借りる際の注意点
家族からお金を借りる際の注意点を紹介します。
家族からお金を借りる際の注意点
- 嘘はつかない
- 必要な場合は「借用書」を作成しよう
嘘はつかない
家族からお金を借りる際、絶対に嘘をついてはいけません。「同情を誘ってお金を借りたい」「本当の嘘の理由は言えない」などの理由から嘘を伝えてお金を借りた場合、詐欺罪にあたる場合があります。
詐欺罪とは、人を騙して財産などを引き渡させたときに成立する犯罪で、有罪となれば10年以下の懲役が科されます。
嘘をついていたことが家族にバレた場合、詐欺罪が成立しなかったとしても、信用は失ってしまいます。
そのため、家族からお金を借りる際は、なぜお金が必要なのか正直に話しましょう。
必要な場合は「借用書」を作成しよう

借用書とはお金や物品の貸し借りをおこなう際に作成する文書で、個人が作成しても法的な効力を持っています。基本的には借りた側が作成するものです。
お金を借りる約束は口約束でも契約として成立するため、借用書を作成しなくてもお金を借りられます。
しかし、借用書には借入金額や返済期日などの認識の相違を防止するというメリットがあるため、作成しておくことがおすすめです。
【借用書に必要な項目】
- 「借用書」の表題
- 作成日
- お金を貸す人の氏名
- 借入金額
- 金銭を借りた事実
- 返済期日
- 利息
- 返済方法
- お金を借りる人の氏名・住所・印鑑
借 用 書
〇〇年〇〇月〇〇日
〇〇〇 〇〇〇様
金 ***** 円也
私は、上記金額を確かに借り入れいたしました。
記
返済期日:〇〇年〇〇月〇〇日
利息:年**%
返済方法:毎月〇〇日に〇〇万円ずつ返済
以上
借主住所:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
借主氏名:〇〇〇 〇〇〇 印
「借用書」の作成方法
借用書は弁護士に依頼すると1万円程度から作成してもらえます。しかし、インターネットには多くのテンプレートが公開されており、個人で作成するのもひとつの手です。
記載すべき項目にはどのようなものがあるのか把握できていれば、多くの時間を要することなく作成できます。
借用書をパソコンで作成するのであれば、Wordの活用がおすすめです。手書きで作成する場合は、後から内容を書き換えられないようにボールペンで作成しましょう。
なお、作成した借用書は貸主に渡して、貸主である家族が保管します。
家族から借りる金額によっては贈与税がかかることも
贈与税とは個人から無償で財産を引き受けた場合に発生する税金で、年間で10万円を超えた部分に発生します。国税庁によると、贈与税の定義は以下の通りです。
贈与税は、個人から財産をもらったときにかかる税金です。会社など法人から財産をもらったときは贈与税はかかりませんが、所得税がかかります。※引用:国税庁 概要
借金と贈与は別物です。しかし以下に該当する場合は、最初から返済する意思がないものとして、国税庁に贈与と判断される可能性があります。
- 契約書が作成されていない
- 借主に返済能力がない
- 返済期間が明確ではない
- 利息を払っていない
元本のみ返済した場合、利息分の贈与を受けたと国税庁に判断されます。本来であれば発生したであろう利息が110万円を超える場合は、その部分に贈与税がかかるといったものです。
国税庁に借金を贈与と誤認されないためには、以下の点を意識してお金を借りましょう。
- 利息も支払う
- 借用書を作成する
- 現実的に返済できる金額を借りる
- 返済期限を設定する

ふなね社労士事務所 社会保険労務士
監修者 舟根大の一言コメント!
コメント
お金を借りる相談をする際は、現在の状況を正直に話すのが大切です。嘘をついてお金を借りようとしたことが家族にバレると信頼関係が失われるだけでなく、本当にピンチに陥った際にお金を貸してもらえない恐れがあります。家族との関係性によっては詐欺罪で告訴される可能性がある点にも注意が必要です。お金を借りられることになった場合は、必ず返済する気持ちを伝えるためにも借用書を作成することをおすすめします。
家族からお金を借りるのが難しいときは

「家族もお金に余裕がない」「家族に理由を説明したくない」などの理由で家族からお金を借りることが難しい場合は、消費者金融カードローンの利用をおすすめします。
国や自治体にも貸付制度はありますが、借りたお金の使い道によって利用できる制度が制限されます。理由によっては、国や自治体の制度を利用できませんし、借入までに時間がかかるケースがほとんどです、
一方で、消費者金融であれば、借りたお金の使い道は制限されていません。返済能力が認められて審査に通過すれば、最短即日でお金を借りられます。

さらに、利息はかかってしまうものの、無利息期間を設けているカードローン会社も多くあります。短期間で返済すれば利息を少額に抑えることが可能です。

無利息期間を使ってお金を借りる人はこちらをチェック
まとめ
家族にお金を借りるメリットとして、審査が不要な点や利息がかからない点が挙げられます。
消費者金融のデメリットである審査が必要な点や利息が発生する点と比べると、一見魅力ばかりあるように思えるでしょう。
しかし、家族との関係が悪化したり、急に返済を求められたりする可能性があるデメリットは忘れてはいけません。
家族からお金を借りる際に嘘をついてしまうと、詐欺罪に当たる場合があるため、必ず本当の理由を伝えましょう。
また、国税庁に贈与と誤認されないために、借用書の作成がおすすめです。本記事で紹介した借用書のテンプレートを参考にして、家族からお金を借りる際は借用書を作成しましょう。
【状況別】こんな場合はお金を借りられる?
