
年金だけで生活している中で急な出費が重なり、「年金受給者でも借りれる金融会社はあるのか」「アコムやプロミスのような大手消費者金融ではダメなのか」と考える人もいるでしょう。
年金受給者であっても、銀行や一部の消費者金融が提供するカードローンを利用してお金を借りることは可能です。ただし、申し込みの年齢上限が設けられていることが多く、年金以外の給与収入が求められる商品もあるため、ご自身の状況に合致する金融機関を適切に選ぶ必要があります。
本記事では、年金受給者でも借りられるカードローンに加え、カードローン以外でお金を借りる公的な方法までを詳しく解説します。
年金受給者でもカードローンは利用できる
年金受給者でも、カードローンを利用してお金を借りることは可能です。多くの金融機関では、年金を「安定した収入」として認めているため、年金受給者でも借りられる金融会社は意外にも身近にあります。
ただし、現役世代の会社員と比べると、選べる選択肢や審査の基準に特有のルールがあるため、まずは全体像を正しく理解しましょう。
年金受給者が借りられる金融機関の種類
お金を借りる先は、大きく分けて銀行、消費者金融、信販会社の3つに分類されます。
日本貸金業協会の調査によると、60代以上が借入先として検討した割合は、クレジットカード会社・信販会社が70.3%で最も多く、次いで消費者金融会社(大手)が37.8%、銀行等の預金取扱金融機関が29.7%という結果が出ています。

※引用元:資金需要者等の借入意識や借入行動等に関する調査結果|日本貸金業協会
調査からもわかるように、シニア層にとっては普段から馴染みのある銀行やクレジットカード会社が主な選択肢となっています。
それぞれの特徴は以下のとおりのため、自分に合った借入先を選びましょう。
| 金融機関名 | 特徴 |
|---|---|
| 都市銀行 | 金利が低めに設定されている反面、審査は慎重に行われる傾向で、メガバンクならではの知名度を求める人向け。 |
| 地方銀行 | 特定の地域に居住・勤務する人を対象に、高齢者向けの手厚いサポートを用意しているケースが少なくない。 |
| ネット銀行 | 来店不要で24時間スマホから手軽に申し込める一方、スマホやPCの操作に慣れている必要がある。 |
| 大手消費者金融 | 即日融資や無利息期間サービスに対応しているところが多く、急ぎでお金を借りたい場面で頼りになる。 |
| 中小消費者金融 | 独自の審査基準を持つため大手で断られた際の選択肢になるが、利便性は大手に比べるとやや劣る。 |
| 信販会社 | クレジットカードのキャッシング枠を利用する形が一般的で、既存カードがあれば即座に借りられる。 |
年金受給者がカードローンを選ぶときのポイント
カードローンを選ぶ際、何を優先すべきかは年代によって大きく異なります。日本貸金業協会の調査では、60代以上が重視するポイントとして「金利が低いこと(57.8%)」が圧倒的に高く、次いで「無担保で借入れできること(41.9%)」、「保証人を立てずに借りられること(38.5%)」と続きます。

※引用元:資金需要者等の借入意識や借入行動等に関する調査結果|日本貸金業協会
以上のデータから、シニア層は余計なコストをかけず、誰にも迷惑をかけずに自立して借りたいという意識が強いことが伺えます。
金利の低さを重視したい場合は、返済負担に直結するため、まず銀行カードローンを最優先に検討するのが良いでしょう。わずか数%の金利差であっても、数ヶ月から数年にわたる返済では数万円の差額となって跳ね返ってきます。
なお、大手消費者金融では、無利息期間が用意されているところがあります。期間内に返済できる見込みがある場合は、大手消費者金融も選択肢に入れてみましょう。
年金受給者が金融機関の審査に通るには?
「年金だけだと審査に落ちるのでは?」と不安になる方も多いですが、コツさえ押さえれば過度に恐れる必要はありません。審査に落ちる原因の多くは、基本的な条件を確認不足のまま申し込んでしまうことにあります。
審査をクリアするための必須チェック項目を3つに整理しました。
| チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 収入の内容や金額は条件を満たしているか | 総量規制により年収の3分の1を超える借入はできない |
| 年齢制限は満たしているか | 申込時だけでなく契約を継続できる年齢上限も確認 |
| 提出書類は揃っているか | 本人確認書類と必要に応じて収入証明書類を準備 |
収入面では、貸金業法に基づく「総量規制」により、すでに他社で借入があるタイミングで年収の3分の1を超える融資は受けられません。金融庁の調査では、借入残高が年収の3分の1を超えている人の約43%が「生活費の不足」を理由に挙げています。

借りすぎは審査落ちだけでなく生活破綻を招くため、無理のない借入枠で申請することが欠かせません。
年齢面では、多くのカードローンに「満69歳まで」「満70歳まで」といった上限が設けられています。年齢上限は申込時の年齢ではなく契約を維持できる年齢を指すことが多いため、ご自身の年齢が各社の条件と合致しているか、公式サイトで必ず確認しましょう。
提出書類については、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)はもちろん、50万円を超える借入や他社合算で100万円を超える契約では、年金振込通知書などの収入証明書類の提出が求められます。書類に不備があると、それだけで返済能力がないと判断されてしまう恐れがあるため、事前に最新のものを準備してください。
以上の準備を整えた上で、申し込みの際には嘘をつかないことが何より大切です。金融機関は信用情報機関を通じて過去の利用履歴をすべて把握しているため、正確な情報申告を心がけましょう。
年金収入だけで借りられるカードローン
金融機関によっては年金を確固たる安定収入として評価しており、年金収入だけでも申し込めるカードローンはしっかりと用意されています。ここでは、年金収入だけで借りられるカードローンを紹介します。
-
70代以上の人は要注意:
一般的に、カードローンには年齢制限あり、70代に突入すると契約できないケースも増えます。
70歳以上の年金受給者も借りられるカードローンこちら -
アルバイトやパートなどの収入があれば選択肢が増える:
少しでも給与収入があれば、即日融資対応の金融機関の選択肢が広がります。
年金+アルバイト収入があれば土日祝も最短即日で借りられるカードローンはこちら
三菱UFJ銀行「バンクイック」|審査結果は最短当日でスピーディーな対応
対象年齢 |
満20歳以上65歳未満 |
|---|---|
審査スピード |
最短即日 |
金利 |
年1.4%~年14.6% |
限度額 |
最大800万円 |
三菱UFJ銀行が提供する「バンクイック」は、スムーズな対応を求める方に最適です。バンクイックは審査が最短即日など、銀行のなかでは非常にスピーディーな対応が期待できます。
全国の提携コンビニATMで手数料無料で借り入れや返済ができるため、生活圏内で手軽に利用できるのも嬉しいポイントです。ただし、申し込みができる年齢は満65歳未満までとなっているため、年齢条件を満たしているか事前に確認しておきましょう。
大手銀行で、なるべく早く手続きを進めたい方におすすめの借入先です。
auじぶん銀行「じぶんローン」|au ID保有で金利優遇あり
対象年齢 |
満20歳以上70歳未満 |
|---|---|
審査スピード |
最短1時間 |
融資スピード |
最短即日 |
金利 |
年1.38%~年17.8% |
限度額 |
10万円~800万円 |
普段からauのスマートフォンやインターネット回線を利用している方には、auじぶん銀行の「じぶんローン」がお得です。au IDをお持ちの方向けに用意された、独自の金利優遇サービスを受けられるからです。
年金という限られた収入のなかでやりくりをしていくうえで、金利の負担を少しでも減らすことは家計を守る立派な防衛策になります。通常の上限金利から最大で年0.5%の引き下げが適用されるコースもあり、長期間にわたって少しずつ返済していく計画を立てているシニア世代には、ありがたいサービスです。
SBI新生銀行「SBI新生銀行カードローン」|上限金利年14.8%で70歳まで借入できる
対象年齢 |
満20歳以上満70歳以下 |
|---|---|
融資スピード |
最短翌日 |
金利 |
年4.5%~年14.8% |
限度額 |
1万円~500万円 |
SBI新生銀行カードローンは、年齢の要件と金利のバランスが良く、多くの年金受給者にとって使い勝手の良いサービスです。満70歳まで申し込みが可能で、年金受給が本格的にスタートしてからでもゆとりを持って手続きを進められます。
上限金利は年14.8%に設定されており、一般的な消費者金融の上限金利(年18.0%程度)と比較すると、利息の負担をかなり低く抑えられます。
提携するコンビニATMを利用すれば、夜間や休日でも手数料無料で引き出しや返済を行えます。ATMの手数料は1回あたり数百円でも、何度も繰り返せば痛手になりかねません。無駄なコストを徹底的に省きつつ、70歳までしっかりカバーしてくれる頼もしい借入先と言えます。
りそな銀行「りそなプレミアムカードローン」|上限金利年13.9%で借入できる
対象年齢 |
満20歳以上満66歳未満 |
|---|---|
審査スピード |
1週間以内 |
金利 |
年1.450%~年13.900% |
限度額 |
10万円~800万円 ※申込時の年齢が満60歳以上の場合は原則として当座貸越極度額は200万円以下 |
利息の支払いをできる限り少なく抑えたいと考える方には、りそな銀行の「りそなプレミアムカードローン」がおすすめです。上限金利が年13.9%という低水準に設定されていて、銀行カードローンのなかでも低めの設定と言えます。
年金生活では毎月の収入額が固定されているため、返済にかかる総額をいかに少なくするかが借入時の鉄則です。りそな銀行の口座を持っていれば、手元のキャッシュカードをそのままローンカードとして利用できるため、新たに専用カードが郵送されてきて家族に気づかれるといった心配も軽減されます。専用のスマートフォンアプリから残高の確認や借り入れも直感的に行えるため、操作に慣れれば快適に利用できるでしょう。
レイク|土日祝も即日融資対応の年金だけで申し込める唯一の大手消費者金融
対象年齢 |
満20歳以上70歳以下 |
|---|---|
審査スピード |
Webで最短8分融資も可能※ |
融資スピード |
Webで最短8分融資も可能※ |
金利 |
年4.5%~18.0% |
限度額 |
最大500万円 |
連休中や週末など「どうしても今日中にお金を用意しなければならない」という場合は、大手消費者金融のレイクが最適です。大手消費者金融の中で、アルバイトなどの給与収入がなく「年金収入のみ」で申し込めるのはレイクだけです。
他の大手では、年金以外に働くことで得た収入が求められることがほとんどです。対して、レイクは満70歳までであれば年金受給者でも審査の対象としており、土日や祝日であっても最短即日でお金を借りられる体制が整っています。
初めての利用であれば「選べる無利息期間」という特典が適用されます。少額の借り入れであれば一定期間の利息がになるプランもあり、次の年金支給日にすぐ全額を返す予定であれば、利息を1円も払わずに急場をしのぐことも可能です。スピードと利便性を最優先する場面において、右に出るものはない借入先です。
70歳以上の年金受給者も借りられるカードローン
一般的に、カードローンの申し込み条件には年齢制限があり、70代に突入すると銀行や消費者金融では契約できないことが増えてきます。
ただし、一部の地方銀行や消費者金融では、70歳以上でも申し込める商品は確実に存在します。ここでは、70歳以上の年金受給者が利用できる借入先を厳選して紹介します。
伊予銀行「新スピードカードローン」|対象エリアに住む75歳未満が借入できる
対象年齢 |
満20歳以上満75歳未満 |
|---|---|
対象エリア |
愛媛県・香川県・高知県・徳島県・東京都・愛知県・大阪府・兵庫県・岡山県・広島県・山口県・福岡県・大分県 |
審査スピード |
仮審査結果は、お申込から2~3営業日程度 |
融資スピード |
お申し込みから1週間程度 |
金利 |
年2.0%~年14.5% |
限度額 |
10万~10,000万 |
伊予銀行の「新スピードカードローン」は、70代に突入してからも無理なく利用できる地方銀行のサービスです。満75歳未満までという幅広い年齢層を対象としており、年金のみで生活している方であっても安定した収入とみなして審査を行ってくれるからです。
伊予銀行の営業エリア内(愛媛県をはじめとする四国地方や、一部の中国・関西・九州地方など)にお住まいの方、もしくはお勤めの方であれば申し込みが可能です。口座を持っていればWEB完結でスムーズに手続きが進み、郵送物なしで利用できるプランも用意されています。
使い道は自由なので、お孫さんへのプレゼント代や急な医療費など、シニア世代特有の突発的な出費にも柔軟に対応できます。
常陽銀行「キャッシュピット」|対象エリアに住む75歳未満が借入できる
対象年齢 |
20歳以上75歳未満 |
|---|---|
対象エリア |
茨城県・宮城県・福島県・栃木県・千葉県・埼玉県・東京都 |
融資スピード |
最短即日 |
金利 |
年1.5%~年14.8% |
限度額 |
1万円~800万円 |
茨城県を中心に店舗を展開する常陽銀行の「キャッシュピット」も、シニア世代に心強いカードローンです。満75歳未満まで申し込みを受け付けており、年金収入のみで生活している方も利用可能です。
ただし、常陽銀行の営業エリア(茨城県、宮城県、福島県、栃木県、千葉県、埼玉県、東京都など)に居住している方に限定される点には注意しましょう。
キャッシュピットのメリットは、提携するコンビニのATM手数料がいつでも無料になる点にあります。年金という限られた予算のなかでやりくりをする際、数百円の手数料を節約できることは家計にとって大きな助けとなるはずです。
群馬銀行「ナイスサポートカード+」|対象エリアに住む75歳未満が借入できる
対象年齢 |
満20歳以上75歳未満 |
|---|---|
対象エリア |
群馬県・栃木県・埼玉県・東京都 長野県・神奈川県・茨城県・千葉県の一部地域 |
金利 |
年1.5%~年14.5% |
限度額 |
1万円~10,000万円 |
群馬県を基盤とする群馬銀行の「ナイスサポートカード+(プラス)」は、まとまった資金が必要になった場合に頼りになるサービスです。申し込み時の年齢上限が満75歳未満と幅広く設定されているうえ、年金受給者でも借りられる金融会社として公式サイトでも案内されています。
利用対象者は、群馬銀行の支店がある地域(群馬県、栃木県、埼玉県など)にお住まいの方に限られます。限度額は審査によって決まりますが、少額からでも無理なく借入ができるため、生活費のちょっとした補填にも適しています。
UI銀行「UI Plan【保険付】」|全国から申し込み可で75歳未満が借入できる
対象年齢 |
満20歳以上満74歳以下 |
|---|---|
融資スピード |
最短翌日 |
金利 |
年1.3%~年14.5% |
限度額 |
30万~1,000万 |
UI銀行の「UI Plan【保険付】」は、来店不要の手軽さと万が一の備えを両立した、新しい形のカードローンです。デジタルバンクであるため全国どこからでもスマートフォン一つで申し込みができます。
特徴は、その名の通り「がん保障特約付き」などの保険が付帯している点にあります。万が一、病気などで所定の要件を満たしたタイミングで、ローン残高が0円になるという仕組みが用意されています。高齢になるほど健康面での不安は大きくなりますから、がん保障のような特約が最初からついていることは、ご自身だけでなくご家族にとっても魅力的な特典となるはずです。
ベルーナノーティス|全国OKで80歳まで借入可で柔軟な審査が期待できる
対象年齢 |
20~80歳 |
|---|---|
審査スピード |
最短30分 |
融資スピード |
最短24時間 |
金利 |
年4.5%~18.0% |
限度額 |
1万円~ 300万円 |
通信販売の「ベルーナ」グループが運営する正規の消費者金融で、満80歳までという業界でもトップクラスの年齢上限を設けているのが「ベルーナノーティス」です。
消費者金融は年齢制限を65歳から70歳としているところが大半ですが、ベルーナノーティスはシニア層のサポートに特化しています。もちろん年金収入のみでも申し込みが可能で、配偶者に安定した収入があれば「配偶者貸付」という特別な法律上の例外制度を利用してお金を借りることもできます。何度でも利用できる14日間の無利息サービスがあるため、次の年金支給日までの短い期間だけ借りたいというシチュエーションにもおすすめです。
年金+アルバイト収入があれば土日祝も最短即日で借りられるカードローン
年金収入のみでお金を借りる場面では選択肢が限られますが、アルバイトやパートなどで少しでも給与収入があれば、審査の通過率が上がり、利用できる金融機関が大きく広がります。特に「週末に急いでお金が必要になった」というケースでは、スピーディーな対応が魅力の大手消費者金融が強力な味方になります。
アコム|融資は<<{"name":["service","detail"],"params":{"attr_id":"time_before_loan","service_id":"3"}}>>で無利息期間を使って金利0で借入できる
対象年齢 |
20歳から72歳 |
|---|---|
審査スピード |
最短20分※ |
融資スピード |
最短20分※ |
金利 |
年2.4%~17.9% |
限度額 |
最大800万円 |
年金に加えてアルバイトやパート収入がある方に、まずおすすめしたいのがアコムです。審査スピードが最短20分※と非常に早く、土日や祝日でも即日融資対応しているからです。
アコムは原則として「年金収入のみ」では申し込むことができません。とはいえ、清掃や警備、軽作業などのアルバイトで定期的な収入を確保していれば、申し込み条件をクリアできます。また、初めての利用に限り「最大30日間金利0円」の無利息サービスが適用される点もアコムの魅力です。次の給料日や年金支給日までのつなぎとして借りて、期間内に全額を返済すれば、利息の負担を完全にゼロに抑えることが可能です。
SMBCモビット|融資は<<{"name":["service","detail"],"params":{"attr_id":"time_before_loan","service_id":"7"}}>>で74歳まで借入できる
対象年齢 |
満20歳以上74歳以下 |
|---|---|
審査スピード |
最短15分※ |
融資スピード |
最短15分※ |
金利 |
年3.0%~18.0% |
限度額 |
最大800万円 |
70代前半で元気にアルバイトをしている方には、SMBCモビットがおすすめです。大手消費者金融の多くが年齢上限を69歳としているなか、SMBCモビットは満74歳まで申し込みが可能だからです。
年金収入のみでの利用はできませんが、パートやアルバイト収入があれば審査の対象となります。また、「WEB完結申込」を利用することで、原則として電話による職場への在籍確認が行われない点も魅力です。シニア歓迎の職場で働いていても「お金を借りるための電話が職場にかかってくるのは気まずい」と感じる方は多いため、この配慮は大きなメリットになるでしょう。融資スピードも最短15分※と業界トップクラスの早さを誇ります。
70歳を超えてもアクティブに働き、誰にも内緒でスピーディーにお金を借りたいと考える方に強くおすすめできるサービスです。
年金受給者がカードローンでお金を借りるときの注意点
カードローンは生活のピンチを救う便利なサービスですが、年金生活の中で利用するにはリスクも伴います。老後の大切な資金や生活基盤を脅かさないために、以下の注意点を守りましょう。
契約後に年齢が利用条件を超えると利用停止になる
カードローンを利用する際、ご自身の年齢が金融機関の定める「年齢上限」に達すると、新たな借入ができなくなる点に注意しましょう。カードローンの年齢制限は「申し込める年齢」だけでなく「継続して利用できる年齢」としても設定されています。
仮に、満70歳まで利用できるカードローンを69歳で契約した場合、71歳の誕生日を迎えた時点で追加の融資枠はストップ(利用停止)となります。その後は、残った借入残高を毎月返済していくだけの「返済専用」の扱いになります。年齢に関する仕組みを理解していないと、「急にお金が必要になったのに、限度額が残っているはずのカードが使えない」と慌てることになります。
契約手続きを進める際は、あと何年そのローンを利用できるのかを逆算し、長期的なライフプランと照らし合わせておくことが大切です。
借入は最低限にして年金生活を圧迫しない返済額を考える
お金を借りる際は必要最低限の金額にとどめ、毎月の返済が年金生活を圧迫しないよう慎重に計画を立ててください。
当サイトの調査では、60代以上が「無理なく返済できる」と感じる毎月の返済額は、「月10,000円未満」が43.3%、「月10,000〜30,000円未満」が40.0%という結果が出ています。合わせて83%以上が、月3万円未満の少額返済を希望しているのが現実です。
年金は偶数月に2ヶ月分がまとめて支給される仕組みのため、毎月のやりくりがシビアになりがちです。カードローン会社が提示する「最低返済額」は低く設定されていることが多いですが、それに甘えて借入額を増やしてしまうと、利息ばかりを支払い続ける悪循環に陥る危険性があります。
ご自身の生活費から確実に捻出できる金額(できれば月1万円未満)を上限とし、数ヶ月で完済できる範囲でのみ利用するように心がけましょう。
貸付条件がよく、信頼できる金融機関を選ぶ
高齢者を狙った悪質な業者を避け、金利や手数料の条件が良い正規の金融機関を必ず選ぶようにしてください。
日本貸金業協会の調査では、ヤミ金融等の非正規業者について、60代以上の84.6%が「いかなる状況であっても、絶対利用したくないと思う」と強い拒否感を示しています。

※引用元:資金需要者等の借入意識や借入行動等に関する調査結果|日本貸金業協会
シニア層のこうした警戒心は非常に正しい感覚です。ただ、「審査に通らないかもしれない」「年金だけでは貸してくれないのでは」という焦りから、SNSやポストに投函されたチラシで「年金受給者でも絶対借りられます」と甘い言葉で誘う違法業者に手を出してしまうケースが後を絶ちません。ヤミ金を利用すると、法外な利息を請求され、大切な年金口座を実質的に乗っ取られるような被害に遭う恐れがあります。
銀行や大手の消費者金融など、国や都道府県に登録されている信頼できる正規の金融機関だけを利用し、少しでも怪しいと感じた業者は絶対に避けるという防衛意識を持ちましょう。
カードローン以外に年金収入のみでお金を借りる方法は?
カードローン以外に年金受給者がお金を借りる方法としては、「生活福祉資金貸付制度」や「リバースモーゲージ」という方法があります。
なお、年金受給者向けの国の制度として「年金担保貸付制度」もありましたが、この制度は令和4年(2022年)3月末に廃止されています。(参照:年金担保貸付制度終了のご案内 |厚生労働省)
65歳以上で国からお金を借りるなら「生活福祉資金貸付制度」
65歳以上で生活資金に困窮しているなら、各都道府県の社会福祉協議会が窓口となっている「生活福祉資金貸付制度」の利用を真っ先に検討すべきです。
低所得者や高齢者世帯を対象とした公的な貸付制度であり、無利子または非常に低い金利で借入できる仕組みになっています。
公的制度を活用すれば、日々の生活費や医療費、介護費用など、目的に応じたまとまった資金を無理のない返済条件で確保できます。民間のカードローンのように、金利の支払い負担で生活がさらに苦しくなるといった悪循環を避けられるのがメリットです。
民間の審査に通らないと悩む前に、まずはお住まいの地域の社会福祉協議会へ足を運び、公的な支援を受けられないか相談してみましょう。
持ち家を担保にお金を借りるなら「リバースモーゲージ」

持ち家がある人なら「リバースモーゲージ」という方法もあります。リバースモーゲージとは、自宅を担保に入れてお金を借りられる仕組みです。原則として、本人が亡くなったときに不動産を売却することで返済を行います。
- リバースモーゲージのメリット
- 自宅に住み続けながらお金を借りられる
- 生存している間は利息分の支払いだけで済む
- リバースモーゲージのデメリット
- 自宅の評価額が低いと、充分な金額を借りられない可能性がある
- 変動金利なので、金利が上昇すると返済の負担が大きくなる
- 自宅の評価額が下がると返済が必要になる可能性がある
- 長生きするほど、支払利息の総額が高くなる
リバースモーゲージは、担保に入れる自宅の価値に応じて借入限度額が設定されます。その範囲なら何度でもお金を借りられますが、上限に達したら、以降は借りられなくなります。「毎月〇万円ずつ借りて生活の足しにする」など計画的に利用していた場合でも、想定より長生きすると、借入限度額に達してしまう可能性があるので注意が必要です。
年金担保貸付制度は令和4年3月末で廃止
年金受給者がお金を必要としている場合、かつては国が用意している「年金担保貸付制度」を利用することができました。しかし、この制度は令和4年(2022年)3月末に廃止されています。
廃止になった理由は、「生活費に充てられるべき年金が返済に充てられ、利用者の困窮化を招く」という指摘を受けたためです。年金を担保にした貸付は禁止となっているため、「年金を担保に借りられる」と宣伝する違法業者は絶対に利用しないようにしましょう。
代わりになりうる制度として「生活福祉資金貸付制度」があります。条件を満たせば、無金利または低金利で利用できます。地域の社会福祉協議会に相談してみましょう。
まとめ
年金受給者でもお金を借りる方法はあります。この記事で紹介したとおり、都市銀行やネット銀行など身近な金融機関でも、カードローンやシニア向けローンなどを取り扱っています。
しかし「必ず審査に通過できる」というローンはありません。ただ、審査基準は各社で違うため、1社ずつ申し込んで、利用できるところを探していくのも1つの方法です。生活が苦しいときは、国が用意している「生活福祉資金貸付制度」などもあります。
借りすぎや違法業者などに注意しながら、慎重に検討しましょう。
