「カードローンの利用枠を上げたいけど、どうすればいい?」
「カードローン増額の案内がきたけど増額したほうが良いの?」
カードローンを利用していると、カードローン会社から「増額しませんか?」と電話などで増額案内がくることがあります。
そんな増額案内がくると、「特にお金を使う予定はないけど、とりあえず増額しておこう」と考える人もいるかもしれませんが、安易に増額を申し込んでしまうと、かえって限度額が下がる可能性があります。
せっかく増額してお金を借りようとしていたのに、増額できず、必要なお金を用意できないなんていう最悪な結果となります。
そうならないために
- 増額申請時に限度額を下げられる原因
- 審査に落ちる原因
- 増額手続きの流れ
などについてわかりやすくまとめました。
この記事を最後まで読めば、カードローンを増額すべきかどうか落ち着いて判断でき、スムーズに増額手続きを済ませてお金を借りられるでしょう。
カードローンの増額できないのはなぜ?審査に落ちる原因とは
カードローンの増額審査に落ちてしまう原因はおもに以下の5つであることが多いです。
- カードローンの増額審査に落ちてしまう原因
- 利用実績が足りない
- 年収に対して借入金額が大きい
- 前回の契約時より年収が低くなった
- 返済を延滞した
- 申込時に虚偽の申告をした
増額審査に落ちてしまう原因を知っておけば、審査に通る見込みがないのに増額申請してしまうことを避けられるため、詳細を確認しておくようにしてください。
利用実績が足りない
カードローンの増額にはある程度の利用実績が必要です。
一般的には半年程度の利用実績が必要とされていますので、契約してからすぐには増額してもらえないケースがほとんどです。
年収に対して借入金額が大きい
年収に対しての借入金額が大きいほど増額が難しくなります。
カードローン会社では年収に対する利用枠の上限が決まっているケースが多いからです。
とくに消費者金融のような貸金業者のカードローンには「総量規制」があり、すべての貸金業者の借入を合計して年収の3分の1までしか借入できません。
消費者金融・信販会社・クレジット会社を指します。
たとえば、年収300万円の人なら3分の1の100万円までが借入上限になるのです。
また、銀行カードローンのような総量規制の対象外の商品であっても、他社と合わせて年収の3分の1までが限界になるケースが多いです。
銀行カードローンの場合、貸金業者のように法律で規制はないものの、各行が自主的に年収に対する利用枠の条件を決めているケースが多いからです。
前回の契約時より年収が低くなった
前回の契約時より年収が下がると、増額審査に通る可能性が低くなります。
現在の利用枠は年収や職業、信用情報など、前回審査を受けたときのあなたの個人情報で決まっています。
その中でも年収は利用枠に大きな影響がある部分です。
年収が減ってしまうと「前回の契約時よりも返済能力が減った」と判断されやすくなるため、増額審査に通るのが難しくなります。
返済を延滞した
返済を延滞すると増額審査に悪影響があります。
返済期日を守らないような人はお金に関して信用できず、利用枠を増やすのは危険だからです。
延滞してはいけないのは、増額するカードローン会社の返済だけではありません。
以下のような他社の返済も含まれるので注意です。
- カードローン・キャッシング・フリーローン
- クレジットカード
- 住宅ローンやマイカーローンなどの各種ローン
- ショッピングクレジット
- 携帯電話本体の分割払い
信用情報機関には上記のような返済記録が一定期間残り、増額審査時にはこれらの返済記録も確認されます。
よって、他社で延滞すると審査に悪影響があり、審査落ちの原因になるので注意してください。
申込時に虚偽の申告をした
虚偽申告が発覚した場合は審落ちになる可能性が高いです。
そもそもカードローン会社に虚偽申告は通用しないと思っておきましょう。
増額審査では信用情報機関への照会があるため、他社の借入状況や返済状況などを隠すことはできません。
また、増額する金額によっては収入証明が必要になるケースもあるため、年収をごまかすことも不可能です。
カードローンの審査について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
カードローンを増額申請すると限度額が下がる3つの原因
カードローンの増額申請で利用額が下がってしまう原因はおもに以下の3つです。
- 利用額が下がってしまう原因
- 総量規制の影響
- 返済能力が下がったと判断された
- 信用情報が悪化した
「増額申請したら逆に利用枠が下がった・・・」という事態を避けるためにも、詳細をしっかり確認しておきましょう。
総量規制の影響
先にお伝えしたように、消費者金融のような貸金業者のカードローンは総量規制があります。
すべての貸金業者の借入と合計して年収の3分の1までが借入上限と決まっているため、年収が下がると利用枠が減らされることもあります。
たとえば、以下のような人がいたとしましょう。
カードローンの利用枠 | 80万円 |
---|---|
前回契約時の年収 | 300万円 |
増額申請時の年収 | 200万円 |
この人の場合、前回契約時の年収300万円だと、総量規制3分の1にあたるのが100万円となります。
その後の増額申請時には年収が200万円に下がってしまい、総量規制の借入上限額も100万円から66万円に減ってしまっています。
しかし、カードローンの利用枠は80万円あり、総量規制オーバーの状態です。
よって、増額審査でこのことがカードローンに発覚すると、利用枠を減らされてしまいます。
返済能力が下がったと判断された
以下のようなことが原因で、「前回の契約時よりも返済能力が下がった」と判断されると、利用枠が減ってしまうこともあります。
- 年収が下がった
- 職業が変わった
先述したように年収は利用枠に大きな影響があるため、これが下がってしまうと、利用枠の低下に繋がりやすいです。
職業が変った場合、雇用形態によっては安定性にも問題が生じますし、年収の低下を招くこともあります。
このため、転職によって返済能力が下がったと判断されてしまい、利用枠が減るケースもあります。
信用情報が悪化した
信用情報が悪化したと判断されるのは、おもに延滞が複数回あったときです。
延滞を何度もする人にお金を貸すのは危険なため、カードローン会社は利用枠を下げて、貸倒れになったときの損失を最小限にしようとする傾向があります。
カードローンの増額申請するときのメリット
カードローンの増額には以下のようなメリットがあり、とくに他社で新規借入するよりもお得になるケースが多いです。
- メリット
- 金利や返済額を抑えられる
- 返済日や返済額を管理しやすい
- 新規申込より手続が楽
それぞれのメリットの詳細は次章よりお伝えしていきます。
金利や返済額を抑えられる
増額した場合、他社で新規借入するよりも、金利や返済額を抑えられる可能性があります。
まず、金利は利息制限法によって、利用枠が100万円以上になる場合は「年15.0%以下」となります。
このため、利用枠が上がれば今よりも金利が下がる可能性がありますし、他社よりも低金利で借り入れできることもあります。
次に返済額ですが、同じ金額であっても、複数社で借入するより1社で借入したほうが抑えられるケースが多いです。
たとえば、アコムで60万円を借りた場合と、アコムとアイフル2社で合計60万円を借入する場合では、以下のように返済額が異なってきます。
アコム1社で60万円を借入 | 18,000円 |
---|---|
アコムで30万円 アイフルで30万円を借入 |
アコム:9,000円 アイフル:13,000円 合計21,000円 |
上記のように、同じ金額を借入するなら、1社で借入したほうが返済額を少なくできるケースが多いのです。
返済額が大きいほど返済するのが苦しくなるため、同じ金額を借入するなら、新規申込よりも増額したほうが安全に借入できます。
返済日や返済額を管理しやすい
複数社で借入すると、返済日や返済額がバラバラになってしまうというデメリットがあります。
しかし、増額であれば返済日はひとつのままなのでそうしたデメリットは発生しません。
新規申込より手続が楽
増額の申込手続は簡単です。
インターネットや電話でおこなえ、新規申込のときのように必要事項の入力などもないため、短時間で完了します。
申し込みをしたらあとは結果を待つだけでOKです。
カードローンの増額案内が来たら申込チャンス?
契約してからしばらくすると、カードローン会社から「増額しませんか?」という増額案内が届くこともあります。
増額案内が契約後どのくらいでくるかは各社によって異なりますし、利用状況によっても違ってくるため、なんとも言えません。
ただし、増額案内の方法はメールや電話でくるケースが多いようです。
カードローン会社から増額案内が来たということは、ある程度の利用実績が認められた可能性が高いです。
このため、いちおうは増額の資格を得たと思っても良いでしょう。
とはいえ、増額審査に通るかはまた別の話です。
信用情報などの詳しい調査はしていない可能性が高いため、審査に落ちてしまう可能性もあります。
そうしたことから、増額案内が来たとしても絶対増額してもらえるわけではありません。
カードローンを増額する際の手続きの流れ
カードローンの増額をする際の手続方法はおもに以下の3つが基本です。
- インターネットの会員ページ
- 電話
- 自動契約機
手続方法は簡単で、増額申請を選ぶだけというケースが多いです。
なお、一部のカードローンには「再申し込み」が必要という場合もあるので注意です。
たとえば、みずほ銀行カードローンの場合、再申し込みが必要となり、申し込みから契約までまた最初からしなくてはいけません。
以下に各カードローン会社の増額手順を掲載した記事のリンクを貼っておきますので、ご自身が契約中の会社があれば、参考にしておいてください。
各カードローン会社の増額手順
大手消費者金融カードローン |
---|
銀行カードローン |
|
カードローンの増額以外にお金を借りる方法
「増額審査に落ちた!」
「審査に通りそうにない・・・」
このような場合とても困りますよね。
増額が無理な場合は、以下の方法を検討してみるのがおすすめです。
- すぐにお金が必要なら即日融資可能な消費者金融カードローンへ
- 持っているクレジットカードにキャッシング機能をつける
- 質入れできる品物があるなら質屋で借入が可能
- VISA加盟店のネット決済ならバンドルカード
それでは各種の借入方法について詳しく解説していきます。
すぐにお金が必要なら即日融資可能な消費者金融カードローンへ
「すぐ借入したい!」というなら、消費者金融カードローンが最適です。
消費者金融カードローンは審査が早く、即日融資も可能だからです。
また、以下の4社なら「無利息期間」もあります。
公式サイトで無利息期間について詳しく見たい人は画像をクリックしてください。
業者名 | 無利息期間 |
---|---|
借入日の翌日から30日 | |
契約日の翌日から30日 | |
契約日の翌日から30日 | |
契約日の翌日から60日(WEB申込のみ) 契約日の翌日から180日(借入額5万円まで)※ |
※Web以外の無人店舗や電話で申込むと、借入額全額30日間無利息または借入額5万円まで180日間無利息のどちらかになります。60日間無利息(Webでの申込み限定)、180日間無利息それぞれ契約額1~200万円まで。30日間無利息、60日間無利息(Webでの申込み限定)、180日間無利息それぞれの併用はできません。無利息開始日は初回契約日の翌日からとなります。無利息期間経過後は通常金利適用。貸付利率は契約額および利用残高に応じて異なります。
無利息期間は利息が一切発生しませんので、その分だけ利息をお得にできます。
もし、無利息期間中に完済できるのであれば、利息0円で借入できるため、「返済は一括を予定している」という人にも最適です。
多重申込は「申し込みブラック」を招くので避ける!
「複数社に申し込みしておけばどこかに通過できるだろう」と、多重申込する人がいますが、これはやってはいけません。
申し込みブラックという状態になり、審査落ちの原因になることがあるからです。
多重申込をする人の中には以下のような人も多いです。
- お金に相当困っている
- 大きな問題があって各社で審査落ちになっている
- 不正利用が目的
このような人にお金を貸すのは危険なため、カードローン会社は警戒して審査落ちにすることがあります。
そうしたことから、申し込みするのは本命の1社のみにしてください。
持っているクレジットカードにキャッシング機能をつける
クレジットカードに「キャッシング機能」をつけるという方法もあります。
キャッシング機能をつければ、カードローンとおなじように限度額の範囲内で何度でも融資が受けられます。
キャッシング機能の利用には審査があるものの、すでにカード自体の審査に通っているため、カードローンの増額や新規申込よりは難易度が低めです。
返済トラブルを起こしていたり、総量規制に引っかかったりしない限りは、審査に通過するのは難しくありません。
質入れできる品物があるなら質屋で借入が可能
貴金属やブランド品などをお持ちなら、質屋の「質入れ」によって借入ができます。
質入れの場合、担保をもとに融資するため、実質審査はありません。
このため、20歳以上で担保にできる品物がある人であれば、誰でもお金を借りることが可能です。
VISA加盟店のネット決済ならバンドルカード
VISA加盟店のネット決済に使うお金を借りたいなら、「バンドルカード」という手もおすすめです。
スマートフォンで使える「Visaプリペイドカードアプリ」になります。
アプリに現金をチャージして、その現金はVISA加盟店のネット決済に使うことができる、簡単に言えば電子マネーです。
このバンドルカードには「ポチっとチャージ」という機能があり、チャージしたお金の支払は後払いにできます。
ポチっとチャージの場合、チャージしたお金は以下の手数料と一緒に、月末までにコンビニなどで支払をすれば良いのです。
チャージ金額 | 手数料 |
---|---|
3,000円~10,000円 | 510円 |
11,000円 ~20,000円 | 815円 |
21,000円 ~ 30,000円 | 1,170円 |
31,000円 ~ 40,000円 | 1,525円 |
41,000円 ~ 50,000円 | 1,830円 |
このため、現在お金がなくてもチャージすることが可能になっています。
また、バンドルカードには審査や年齢制限などもないため、スマートフォンさえお持ちなら、基本的に誰でも利用できるという点もメリットです。
まとめ
カードローンの増額申請をすると、逆に利用枠が減ってしまうこともあるので注意です。
また、増額には審査があるため、申し込みしたからといって必ず増額してもらえるわけではありません。
このため、増額する際には注意点をしっかり把握してから、申し込みするか否かを判断してください。
とはいえ、増額にはさまざまなメリットがあります。
とくに同じ金額を借入するのであれば、他社に新規申込するよりも、増額のほうがおすすめなケースが多いです。
増額審査は難易度が高いというわけではありませんので、過度な心配は不要です。
それでも不安な人や、増額審査に落ちてしまった人は、今回紹介した増額以外の借入方法も検討してみてください。