2018年より、「銀行が取り扱うカードローン」は、すべて即日融資が不可能になりました。
以前は即日審査、即日融資が可能な銀行カードローンがありました。
しかし、2018年以降は残念ながら状況が変わっています。
この記事では、銀行カードローンの「融資までにかかる時間」について徹底解説しています。
- なぜ即日融資が不可能になったのか?回避策はある?
- 最短で融資を受けるための方法
- 土日でも審査は可能?
- 口座開設不要で利用開始が早い銀行カードローン
これらの内容が1つでも気になった人は、最後まで読んでみてください。
「どうしても今日中に融資してもらわないといけない!」という人に向けて、即日融資が可能な消費者金融も紹介しています。
▼即日融資可能なカードローンや、審査時間のタイムリミット・注意点についてまとめたこちらの記事もチェック
銀行カードローンは即日融資・借入れが不可能になった
2018年より、銀行カードローンは即日融資ができなくなりました。
それは、暴力団関係者などへの融資を防ぐための仕組みが導入されたからです。
銀行は融資申し込み者の情報を警察庁データベースに照会することで、暴力団関係者など反社会的勢力に該当しないかどうか、の確認を徹底することが義務付けられました。
この警察庁データベースへの照会が審査に加えられたことで、即日融資ができなくなってしまったのです。
審査の流れはこのように変わっています。
▼ 従来
- 審査申込
- 銀行の審査
- 融資
▼2018年以降
- 審査申込
- 警察のデータベースに照会
- 銀行の審査
- 融資
警察データベースからの回答は、最短でも翌日となります。
そのため即日融資はできなくなってしまいました。
自動契約機でのカード発行はどうなったの?
大手銀行カードローンでは、自動契約機を設置しています。
2017年以前は、数十分で審査、カード発行され、すぐに利用が可能でした。
2018年以降はどうなったのでしょうか?
三菱UFJ銀行バンクイックでは、最短翌営業日にカードは発行されます。
しかし、実際に融資を受けられるのはカード発行日の翌営業日以降、審査に通ってからとなります。
土日も審査に対応している銀行カードローンはある?
銀行は平日しか営業していないイメージがありますが、以下のカードローンの審査は土日でも行っています。
- 三菱UFJ銀行「バンクイック」
これら大手銀行カードローンでは、土日でも審査はしていることを確認しています。ただし、警視庁データベースの照合結果がわかるのは、翌営業日以降となります。その後、銀行の審査に入る流れとなります。
現在でも消費者金融は即日融資が可能
銀行カードローンは即日融資が不可能になりましたが、消費者金融であれば2018年以降も即日融資が可能です。
警視庁のデータベースに申込者情報を照会しなければいけなくなったのは、銀行のみです。
消費者金融やクレジットカード会社は、これまでのように自社内で審査が完結します。
そのためアコム、プロミス、アイフルのような消費者金融は、即日融資が可能です。
即日融資のメリット
「消費者金融で即日融資を受けられるのはわかったけど、どんなメリットがあるの?」という不安をお持ちの方もいますよね。
即日融資のメリットをまとめると、下記のようになります。
- 即日融資のメリット
- 申込み~契約完了、現金受け取りまでの手続きを全て当日中に完結できる
- スピーディにお金を借り入れできる
- 急ぎで資金が必要な場合も対応できる
即日融資のメリットは、やはり「申し込み当日に現金を手にできる」という点が大きいですね。当日に現金を受け取る際の手段は、
・ローンカードの即時発行
・銀行振り込み
の2通りが代表的でしょう。
加えて、利用する業者によっては、アプリでのローンカードレスキャッシングで即日融資を受けることも可能です。ご自身にあった方法で融資を受けましょう。
他の金融機関との比較
銀行は即日融資を受けられなくなりましたが、他の金融機関はどのような対応になっているのでしょうか。金融業者ごとの対応を一覧にまとめてみました。
取り扱い業者 | 即日融資対応 |
---|---|
銀行 | × |
消費者金融 | 〇 |
信販会社 | △(サービスによる) |
上記表のとおり、警察のデータベース対応によって即日融資が不可能になったのは銀行のみです。
消費者金融であれば、基本的に即日融資に対応できると捉えておけば問題ないでしょう。
中小消費者金融は即日融資対応可能だが注意が必要
では、アコム等の大手消費者金融ではなく、中小の消費者金融には変化があったのでしょうか。
結論からいうと、こちらも即日融資に対応可能で、変更前と同じ状態になっています。
ただし注意点として、街中にある無名の中小消費者金融の中には「闇金」と呼ばれる、違法の金融業者が混ざっている可能性があります。
闇金は、「ブラックOK」や「自己破産者でも融資可能」といった文句で消費者を誘い、法外な利率で貸付を行います。
このような業者は、法律上の定めである貸金業の登録を行わず営業しています。一度利用すると思わぬ事態に巻き込まれる可能性があるので、絶対に利用しないようにしましょう。
「この会社からお金を借りて大丈夫だろうか?」と心配な方は、貸金業者として認可を受けている証である「貸金業登録番号」を必ず確認しておきましょう。
少しでもスムーズに融資を受けるポイント
銀行の即日審査が不可能になってしまった以上は、これまでよりスムーズに融資を受けられるように準備しておきたいところです。
審査から融資までが早く進むためのポイントを抑えておきましょう。
在籍確認が確実にとれるようにしておく
銀行カードローンは審査時に在籍確認を行います。
在籍確認とは、申込者が本当に職場で働いているかどうかを確認することで、銀行が職場へ電話をかけることで行われます。
もし土日などに職場に電話がつながらなければ、在籍確認はできません。
その時点で審査はストップしてしまいます。
確実に在籍確認の電話が受けられる日に審査の申し込みをしましょう。
希望限度額は最低限の金額にする
申し込みする際に「希望限度額」の欄がある場合は、最低限の金額を記入しましょう。
そうすることで審査の際に返済能力の余裕ができ、審査をスムーズに通過しやすくなる可能性があります。
目安としては、最高でも年収の3分の1以内に抑えておくようにしてくださいね。
連絡先は複数用意
審査の際は、連絡先を複数用意しておきましょう。連絡先の電話番号を複数用意しておけば、「電話がかかってきたけど気付かなかった…」というような事態を防ぐことができます。
できる限り、電話がかかってきたときにすぐに対応できるような体制を整えておきましょう。
もちろん、勤務先の電話番号も同様で、できるかぎり繋がりやすいものを記入するようにしておけば、審査をスムーズに通過しやすくなりますよ。
必要書類の不備に注意
必要書類に不備があれば再提出を求められる分、融資までに時間がかかってしまいます。
よくある書類不備のケースを紹介しましょう。
- 使用できない収入証明書の提出
収入証明書は、銀行によって「直近の2カ月分の給与明細」や「最新年度の所得証明書」などさまざまな指定がされています。 - 2018年現在で「最新年度」の書類の提出を求められている場合は、2017年度の収入証明書を提出しましょう。
- 例えばすでに2017年度分の所得証明書や源泉徴収票が発行されているのに、2016年度以前の書類を提出してはいけません。
再提出を求められ、審査がスムーズに進まなくなるでしょう。
提出前に今一度書類を確認しましょう。 -
カメラで撮った不鮮明な画像の提出
書類をWEB上でアップロードするカードローンで起こりうるケースです。
書類をカメラで撮影する場合は、文字がしっかりと判別できる鮮明な画像を撮りましょう。
カメラのピントが合っていなかったり、室内が暗すぎて文字が読めなかったりすると、再提出を求められます。
銀行からの電話に応対する
書類の不備などがあった場合、銀行から電話がかかってきます。
知らない番号からの電話は受けない人も多いかもしれませんが、審査期間中は電話に出るようにしましょう。
総量規制に関する注意点
銀行の融資は貸金業法が適用されないため、総量規制の対象外となります。したがって、法律面だけでいえば、利用者年収の3分の1を超えて貸付したとしても違法にはなりません。ただしこれは、「法律面での原則」です。つまり、実態は異なるということです。
2018年に銀行の過剰貸付が社会的問題になってから、審査基準においても引き締めが行われました。
この影響により、例え総量規制の対象外である銀行でも、基本的には消費者金融と同等である「利用者年収の3分の1以内」が1つのラインになる傾向があります。安心して利用するためにも、くれぐれも借りすぎには注意してくださいね。
他社借り入れがあっても年収の3分の1範囲であれば基本的には大丈夫
「他社で借り入れしているけど、審査は大丈夫かな?」と心配な方もいらっしゃいますよね。
結論からいえば、年収の3分の1を著しく超えるなど、過剰な金額でなければ基本的に問題ないでしょう。
ただし、借り入れ件数が5社以上など、少額であっても借り入れ先の数が過剰な場合は、返済負担が著しく大きいと判断されるため、審査に落ちてしまう可能性が高くなります。
このような場合は、できるかぎり借り入れ先数を絞った上で申し込みしたほうが無難でしょう。
即日融資だと審査が甘いって本当?
結論からいえば、決してそんなことはありません。即日融資の場合においても、通常通りの審査基準で審査は実施されます。
口座開設が不要の銀行カードローンは利用開始が早い
自行の口座開設が必要な銀行カードローンは、サービス利用開始まで時間がかかります。
例えば、みずほ銀行カードローンは、みずほ銀行の口座がなければ利用できません。
もし口座を持っていなければ、普通預金口座を作らなければいけないのです。
口座開設とカードローンの申し込みを同時に行う場合、利用開始までに3週間はかかってしまいます。
カードローンのためにわざわざ口座を作るのは面倒ですよね。
何より時間がかかってしまいます。
ここでは、口座を開設しなくても利用できる銀行カードローンを紹介します。
- 三菱UFJ銀行 バンクイック
- イオン銀行カードローン
- オリックス銀行カードローン
口座開設不要のカードローンは融資までの時間も早くなります。
急いでキャッシングしたい人は上記の銀行カードローンを利用しましょう。
在籍確認・電話がない銀行カードローン
職場バレを恐れて、在籍確認がない銀行カードローンを探している人もいらっしゃるでしょう。
残念ながら、銀行カードローンは職場への在籍確認をおこないます。
在籍確認の方法は「電話」です。
基本的に個人名を名乗るために、カードローンの申し込みであることは職場にはバレないでしょう。
銀行カードローンの利用に向いている人・向いていない人
銀行カードローンの使い勝手は、消費者金融カードローンとかなり似ています。
一方で、金利や限度額、審査スピードなどの面で若干の違いがあるのも事実です。
消費者金融カードローンと比べて、銀行カードローンの利用に向いている人・向いていない人をあげてみましょう。
- 向いている人
-
少しでも低金利で借りて返済負担を軽くしたい人
銀行系カードローンの上限金利は、消費者金融カードローンよりも低いです。
金利が低ければ返済負担も軽くなります。 -
銀行で住宅ローンを利用している人
同一銀行で住宅ローンを利用していると、カードローンの金利を下げてくれる場合があります。
-
少しでも低金利で借りて返済負担を軽くしたい人
- 向いていない人
-
即日で借入したい人
この記事で何度も説明したように、銀行カードローンは即日融資が不可能となりました。
申し込んだその日のうちに借入したい人には向いていません。 -
電話連絡を受けたくない人
銀行カードローンは職場へ電話することで在籍確認を行います。
どうしても電話連絡を受けたくない場合は、消費者金融カードローンがおすすめです。 - SMBCモビットのWEB完結申込を利用すれば、電話連絡はありません。
-
即日で借入したい人
未成年・無職でも銀行カードローンは利用できる?
「未成年だけど、銀行カードローンは利用できるのかな?」「無職でも今は銀行カードローンに頼りたい」という場合もありますよね。
銀行カードローンは未成年や無職でも利用できるのでしょうか。解説していきます。
未成年・学生
残念ながら、未成年の場合、銀行カードローンは利用することができません。
ただし、成人している学生で、かつアルバイト・パート等での安定収入がある方であれば、利用することは可能です。
ご自身が利用できるかどうか心配な方は、インターネットの公式ホームページ内にある「商品説明書」の詳細条件を確認の上、申し込みするようになさってくださいね。
無職・専業主婦
安定収入のない無職の方は、銀行カードローンの審査に通過することはできません。
ただし、配偶者が安定収入を得ている専業主婦の方であれば、サービスによっては融資可能となる場合があります。
専業主婦の方は申し込み前にサービスごとの申し込み条件を確認の上、手続きを進めるようにしましょう。
即日融資を求める人におすすめは、消費者金融カードローン
「どうしても今日中に借入しなければいけない」という人もいるでしょう。
そんな人は消費者金融カードローンがオススメです。
大手の消費者金融カードローンは即日審査、即日融資が可能です。
即日融資(ATM) | 即日融資(振込) | |
---|---|---|
プロミス | 可能 | 可能 |
アイフル | 可能 | 可能 |
アコム | 可能 | 可能 |
SMBCモビット | 可能 | 可能 |
ノーローン | 可能 | 可能 |
※ATMで即日融資を受けるには自動契約機での契約が必要
書類に不備がなく、在籍確認もすぐに取れれば、即日で融資を受けられる可能性が高いです。
審査、融資までのスピードは消費者金融カードローンに軍配が上がります。
どうしても即日融資を希望の方は、下記業者を検討してみてください。
まとめ
2017年から2018年にかけて、銀行カードローンを取り巻く状況は激変しました。
即日融資ができなくなっただけでなく、審査も厳格になりつつあります。
以前よりも使い勝手が悪くなってしまったのは事実です。
しかし、銀行カードローンは消費者金融よりも金利が低く、返済負担が軽いです。
長い目で見れば、金利が低い銀行カードローンの方が、返済生活は楽になるでしょう。
- 即日融資を受けたいなら、消費者金融
- 低金利で返済負担を軽くしたいなら、銀行カードローン
どちらを選択するか、慎重に検討してみてください!