月末に「気付いたらお金がない……。」という状況に陥ったことがある人もいるでしょう。
月末はクレジットカードの引き落としや家賃の支払いなど大きめの出費が続きやすく、手元のお金が少なくなりやすいタイミングといえます。
この記事では、月末にお金がないときに実践できる対処法について解説します。
節約術や収入を得る方法、どうしてもお金が足りない場合にできることなど数多くの方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の要約
月末にお金がないときは、まず出費を減らせないか考えてみましょう。節約で浮くお金があればあるほど、家計に余裕が出やすくなります。
たとえば、次の節約術を試してみてはいかがでしょうか。
節約のポイント
食費は必ずかかるお金ですが、工夫次第で出費を抑えられます。外食が多い人は、回数を減らして自炊を心がけるだけで大幅な節約になるでしょう。
近年は簡単に作れて低コスト、しかも栄養のある食事のレシピなども手軽に調べられます。
スーパーのタイムセールを利用したり、作り置きやお弁当を用意したりするのも有効です。無理なく健康を保てる範囲内で節約に取り組んでみましょう。
電気・水・ガスは使えば使うほどお金がかかります。
不要なときに出しっぱなし(付けっぱなし)にしないのはもちろんですが、消費電力の少ない暖房器具(こたつなど)を使う、厚いカーテンを閉めるなどして窓の断熱効果(冷暖房効率)を上げるのもおすすめです。
使用量を減らすのが難しい場合は、料金が安い時間帯に集中して使う、LED電球や省エネ家電などに買い換えるといった方法もあります。
趣味や友人たちとの交流など、際限なくお金を使いたくなってしまう娯楽費は、つい散財してしまいやすい出費です。
娯楽は出費をゼロにすることも可能です。しかし精神的な安定にもつながるため、メリハリを付けてお金を使うのがよいでしょう。
たとえば「趣味代は月○円まで」などと予算を決めて守るようにする、大きな出費が予想されるイベントがあるときはあらかじめ「イベント用貯金」をしておくなどがおすすめです。
節約で最も効果が高いのは「固定費」の見直しといわれています。固定費とは、毎月一定額の支払いが継続するような支出のことです。
たとえば家賃、保険料、スマホやインターネットの通信契約料金、サブスクの利用料金などが挙げられます。
いずれも一度契約したらそのままになりがちですが、定期的に「本当に必要なのか」「今の自分の暮らしに合っているのか」「もっと安いプランはないのか」と考え、見直してみるのがおすすめです。
お金がないときは節約も大切ですが、それには限界があります。
支出を減らすだけでなく、収入を増やすこともあわせて検討してみましょう。たとえば以下のような方法があります。
収入を増やす方法
家の中を見渡したとき、使っていない家電や来ていない服などの不用品が目に入る人もいるのではないでしょうか。
それらをフリマアプリやオークションサイトなどで売却すればお金を手に入れることができます。
急いでいる場合や手間・時間をかけられない場合は、中古品買取店に持っていったり自宅まで査定に来てもらったりしてまとめて売却することも可能です。
その場でお金を受け取れるので即金性もあります。
足りない分は「働いてお金を得る」のが王道的な方法です。
近年はスポットワークで数時間だけ働いたり、単発バイトでその日のうちに給料を受け取ったり、自分の都合に合わせて働ける環境が整ってきています。
ポイントサイトやアンケートサイトでコツコツ稼ぐこともできますし、飲食店の覆面調査の仕事をして食費を抑えることもできるでしょう。
スキルや特技がある人は、クラウドソーシングで仕事を受注するといった方法もあります。
本業の仕事をがんばるのも良い方法です。
スキルアップして昇格・昇給を目指したり、求められる資格を取得して資格手当を得られるようにしたりすれば、長期的に収入アップが望めます。
今の職場で給与アップが難しい場合は、思い切って転職するのも1つです。
ただ、これらの努力はどうしても時間がかかります。
「今週中にお金が尽きそう」など切羽詰まった状況ではなく、余裕があるときから少しずつ進めておくのがおすすめです。
月末までにどうしてもお金が足りない、節約も収入アップも間に合わないというときはどうすればいいのでしょうか。
対処法としては次のような方法があります。
どうしてもお金が足りないときの対処法
お金がなくて困窮している場合、国や自治体の支援制度を利用できるかもしれません。
「生活保護」がよく知られていますが、それ以外にも生活困窮者自立支援制度、生活福祉資金貸付制度などさまざまな制度があります。
一定額のお金を受け取ったり、無金利でお金を借りたりできることもありますが、それぞれの制度ごとに利用できる人の条件が定められています。
自分がどの制度の対象になるのか判断するのが難しいときは、自治体の福祉窓口や地域の社会福祉協議会の窓口で気軽に相談してみましょう。
場合によっては、税金や社会保険料の支払いを待ってもらえる可能性もあります。
※参考:厚生労働省「生活困窮者自立支援制度」、政府広報オンライン「生活にお困りで一時的に資金が必要な方へ「生活福祉資金貸付制度」があります。」
親や家族、友人・知人など周囲に頼れる人がいるなら、お金を貸してくれないか尋ねてみるのも1つです。
金融機関で借りるよりも、金利や返済期日などを柔軟に設定してくれるかもしれません。勤務先によっては、給料の前借りが可能な場合もあります。
ただ、金融機関以外で借りる場合、「お金にルーズな人」のような印象を与えてしまい、今後の人間関係や信用にかかわる可能性も否定できません。
お金が必要な理由を正直に丁寧に説明したり、借用書を用意したりするなど、誠意を見せて交渉するようにしましょう。
甘えてしまって頼りすぎたり、返済できなくなったりする事態は絶対に避けたいところです。
貯蓄性のある保険やクレジットカードなど、すでに手元にある物を利用してお金を借りることも可能です。
終身保険や学資保険など、保険料の一部を積み立てて最終的に受け取れるようになっているタイプの保険に加入している人は「契約者貸付」を利用できます。
比較的低い金利で審査なしで借りられる点がメリットです。
手元のクレジットカードに「キャッシング枠」が付いている人は、その枠の範囲内でお金を借りられます。
審査はなく、カードを持ってATMに行けばすぐに借りられるのでスピーディーです。ただ、金利は高めです。
ここまでに紹介した方法で対処できない場合、カードローンでお金を借りることも検討してみましょう。
カードローンは、銀行や消費者金融などが提供している個人向け融資サービスです。金利はクレジットカードのキャッシングと同じか少し低めくらいです。
申し込んだその日のうちに借りられる「即日融資」に対応しているサービスや、一定期間のみ金利がかからない「無利息期間」を設定しているサービスなどもあります。
カードローンで借りたお金は、基本的に翌月以降に毎月少しずつ返済していくことになります。便利なサービスですが、期日どおりに返済していけるよう計画的な利用が求められます。
金利が高いほど返済が大変になります。
「返済できない」「借金がなかなか減らない」という事態を避けるため、なるべく金利が低いカードローンを選ぶのがおすすめです。
たとえば、プロミスは金利が年4.5%~17.8%で、初回借入時に適用される上限金利が他の消費者金融と比較して低く設定されています。
また、初回借入の翌日から30日間無利息で借入できるので、給料が入るまでなど決まった期間の借入であれば、借りた分を返すだけなので返済負担を抑えることができます。
おすすめポイント
※審査時間・融資時間:申込みの時間帯、利用する銀行、曜日、または本人確認書類の提出状況によって、当日中の融資ができない場合があります。
※無利息期間:30日間無利息サービスを利用するには、メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。
※18歳・19歳の申込みについて:申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申し込めません。
カードローンにはさまざまな種類があり、それぞれ金利や融資スピード、サービス内容などが異なります。
いくつか比較して、自分に合ったものを探しましょう。
月末にお金がない状態になる原因は人それぞれですが、特に4月はお金がない新社会人が増える傾向があります。その原因は、初任給に対する誤解です。
どういうことなのか、どんな点に気を付ければいいのか見ていきましょう。
4月から新社会人になった人の場合、初任給を受け取れるのは基本的に5月になってからです。
締め日と給料の支給日(いつからいつまで分の給料をいつ払うか)は勤務先によって異なるので、あらかじめ確認しておくのがおすすめです。
場合によっては、4月分の給料を受け取れるのが5月末になります。
卒業旅行や新生活の準備などでお金がかかりやすい3月・4月を経て、さらにゴールデンウィークも過ぎてしばらく経ってからようやくお金を受け取れることになるので、途中でお金が尽きてしまうことも考えられます。
給料日だけでなく、クレジットカードや公共料金の引き落としのタイミングも正確に把握しておきたいところです。
いついくら引き落とされるのかわかったうえで準備しておかないと、支払いに支障が出ます。
まとまったお金が出ていくことになるので、あらかじめそれを計算に入れたうえでやりくりを行いましょう。
3月 | 4月 | 5月 | |
---|---|---|---|
イベント | 卒業旅行・新生活準備 | 就職・新生活開始 | ゴールデンウィーク |
給料の受け取り | - | 4/1~4/30 労働 | 5/25 受け取り |
クレジットカード支払い | 2/15~3/15 利用 | 4/10 支払い 3/15~4/15 利用 |
5/10 支払い |
給料は、額面(勤務先から支払われる給与の総額)の金額をそのまま受け取れるわけではありません。税金や社会保険料などを差し引かれて、残った分を受け取ることになります。
手取り(本人が受け取れる金額)は、額面の8割程度になるのが一般的です。「思ったより天引きが多くて手取りが少なかった」ということがないよう、注意しましょう。
たとえば以下のようなお金が差し引かれる可能性があります。
社会保険料 | |
---|---|
健康保険料 | 病気やけがの際などに役立つ健康保険の保険料 |
厚生年金保険料 | 将来的に年金を受け取るための厚生年金の保険料 |
雇用保険料 | 失業時やスキルアップに役立つ雇用保険の保険料 |
税金 | |
所得税 | 所得に対してかかる税金 |
住民税 | 社会人2年目から天引きされることが多い |
その他 | |
組合費 | 勤務先の労働組合に加入している場合に天引きされる |
財形貯蓄 | 勤務先の財形貯蓄制度に加入している場合に天引きされる |
※参考:東京都主税局「給与明細の見方」
月末にお金がない事態を避けるためには、計画性が必要です。月末までにいくら必要になるのか予測して、必要なお金を確保しておくようにしましょう。
上手に家計をやりくりするには、「食費は○○円まで」などと予算を決め、それを守るようにするのがおすすめです。
予算設定に迷う場合は、以下の数値を参考にしてみましょう。
食費 | 4万3,941円 |
---|---|
住居費 | 2万3,372円 |
水道光熱費 | 1万2,816円 |
家具・家事用品費 | 5,822円 |
衣類・靴代 | 4,881円 |
医療費 | 8,394円 |
交通費・自動車代 | 1万4,039円 |
通信費 | 6,379円 |
教養・娯楽費 | 1万9,519円 |
その他 | 3万384円 |
合計 | 16万9,547円 |
※出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 2024年」表1
上記の統計には持ち家の人も含まれているため、住居費が低めに出ています。
賃貸で1人暮らししている(しようとしている)人は、自身の家賃も踏まえてさらにお金がかかると考えましょう。
お金が足りないときはできる限り、収入を増やし、支出を減らし、手元にあるお金をうまくコントロールしてやりくりしましょう。
以下のリストで、できそうなところから挑戦してみてはいかがでしょうか。
家計の見直しチェックリスト
月末にお金がなくて困っているなら、不用品を売ったり働いたりしてお金を稼ぐか、徹底的に節約してお金を捻出するのが基本です。
この記事で紹介したとおり、さまざまな方法があるので自身に合ったやり方を選択しましょう。
どうしても乗り切れなさそうな場合、国や自治体の支援制度に頼ったり、一時的にお金を借りてしのいだりすることも選択肢の1つです。
なんとか月末を乗り切れたら、今後困ることがないよう家計の見直しに取り組むのがおすすめです。
自身の収支を把握して、計画的にお金を使い、上手にやりくりできるようにしましょう。
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