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ファクタリングとは?経営者として知っておきたい資金調達と注意点

最終更新日:2017年6月15日
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ファクタリングとは「『ファクタリング』ってよく聞くけど、どんなものなんだろう?」「ファクタリングを活用してみたい」など、資金調達方法の1つとしてファクタリングを検討中の方も多いのではないでしょうか。

ファクタリングとは、資金を回収する方法の1つです。海外では多くの企業が利用しているものの、日本国内の知名度はさほど高くありません。

しかし、ファクタリングには大きなメリットがあり、上手く活用することができれば、より効率的に事業を運営することができるのです。

ここでは、ファクタリングの概要をできる限り簡単に解説した上で、メリット・デメリットからファクタリングの活用方法まで、詳しく解説します。

【FP解説】かんたん!ファクタリングの仕組みと特徴

あなたは「ファクタリング」についてどの程度ご存知でしょうか。ファクタリングについては知名度もまだまだ高くないため、「聞いたことがある程度」「資金調達方法を探していて、インターネットで見た」という方が大半でしょう。

ファクタリングについては難しい記述が多いため、ここではできる限り専門用語を使わず解説していきます。

まずは、ファクタリングを理解するために最低限必要な専門用語を確認し、その上で大まかな概要に触れていきましょう。

ファクタリングを理解するために必要な4つの専門用語

ファクタリングを理解するために最低限必要な専門用語として、以下の4つがあります。

  • 売掛金
  • 債権
  • 債権者
  • 債務者

特に頻出する用語ですので、それぞれの意味を簡単に解説しておきます。

上記4つの用語の意味をご存知の方は、「ファクタリングとは」よりご覧ください。

売掛金

モノやサービスを売買する際に発生する、「将来的に支払われるお金」のことを指します。
例えば、翌々月払いとなっているB社に対し、A社が500万円の商品を売ったとします。

この場合、A社に対し、500万円の売掛金=「将来的に支払われるお金」が発生することになります。この売掛金は、B社の支払い日である翌々月まで回収することができません。

この支払いまでの時間差が、ファクタリングを理解するためのポイントとなります。この記事内では、売掛金を回収する権利=債権と捉えるとよりわかりやすいでしょう。

債権

債権とは、「一定の行為を請求できる権利」のことです。これでは少しわかりにくいので、この記事内では、「お金を払ってもらえる権利」だと理解しましょう。

例えば、A社が500万円の商品をB社に売却したとすると、商品代金が支払われるまでの間、A社は「B社から500万円を払ってもらえる権利」を有することになります。この権利が債権なのです。

債権者

債権を持っている人のことです。多くの場合では、商品やサービスを提供した側が持つことになります。借金でいえば、お金を貸した側の人に発生するケースが多いです。

債務者

債権に対し、何らかの行為を行う義務がある人のことです。例えば、誰かからお金を借りた場合、借金を返済する義務がある人のことです。

これらの専門用語を簡単に理解していただいた上で、ファクタリングをご説明します。

ファクタリングとは

ファクタリングとは、事業の資金を回収する手段の1つで、売掛金を早期回収する方法です。具体的には、売掛金(債権)の回収をファクタリング会社に依頼することで、当初の支払い予定日よりも早く現金を支払ってもらうことができます。

ファクタリングによる資金調達は次のような流れです。

  1. ファクタリング会社と契約
  2. 取引先と契約
  3. ファクタリング会社から売掛金相当額を早期に受け取る
  4. 取引先からファクタリング会社へ、期限内に売掛金を支払う

この流れを分かりやすく表したものが下図です。

ファクタリングの仕組み

例えば、取引先企業の売掛金支払い予定日が翌々月だったとしましょう。ここでファクタリングを活用すれば、取引先企業の支払いを待つことなく、売掛金を早急に現金化することができるのです。

ファクタリングを利用する場合、利用手数料が発生します。多くの場合、ファクタリング会社が手数料を差し引いたうえで、依頼者に支払いが行われます。

ファクタリングと融資の違い

ファクタリングと融資の違いをかんたんにいうと以下になります。

ファクタリング
売掛金(債権)をファクタリング会社に譲って、将来回収する予定だった現金を早く支払ってもらうこと。
融資
資金を融通する行為のこと。お金を借りる行為として扱われることが多い。

ファクタリングは権利を利用した取引ですので、お金を借りる行為ではありません。対して融資は、他社からお金を借りる行為を指します。

かんたんに捉えると、借金であるかどうか、が大きな違いだといえます。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い

ファクタリングには、「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」があります。大きな違いは、「債務者(取引先)との契約があるかどうか」です。先述した図は、「3社間ファクタリング」となります。

2社間ファクタリングとは

2社間ファクタリングは、

  • 債権者
  • ファクタリング会社

の2社が契約を行います。
2社間ファクタリングの場合、債務者へ通知されません。債権をファクタリング会社に譲り、債務者が代金を支払うよりも先にファクタリング会社からお金を受け取ります。

その後、債務者から債権者に対して支払われた代金をファクタリング会社へ支払います。

2社間ファクタリングの仕組み図版

3社間ファクタリングとの違いは、次のような点があります。

  • 債務者に知られず利用できる
  • 売掛金の回収は債権者
  • ファクタリング会社から債権者に支払われた後も、債権者が回収したお金をファクタリング会社に支払うまでは、契約が継続する

債務者への通知を行わないため、3社間ファクタリングよりもファクタリング会社が負うリスクが大きくなります。その分手数料も高額となります。

3社間ファクタリングとは

3社間ファクタリングは、

  • 債権者
  • ファクタリング会社
  • 債務者(取引先)

の3社で行います。

ファクタリング会社と債権者が契約を結んだうえで、債権者が債務者に対して通知・承諾を行います。3社間ファクタリングでは、債務者からファクタリング会社へ直接支払いが行われます。

したがって、ファクタリング会社が債権者へお金を支払った時点で、ファクタリング会社と債務者のみの取引となります。

3社間ファクタリングの仕組み図版

2社間ファクタリングとの違いは、次のような点があります。

  • 債務者へ通知・承諾が行われる
  • 債権者は債務者からお金を受け取る必要がない
  • 債権者がファクタリング会社からお金を受け取った時点で、債務者とファクタリング会社の取引となる

2社間ファクタリングよりもファクタリング会社が負うリスクが低くなるため、手数料も安い傾向があります。

ファクタリングのメリットとデメリット(債権者側)

ファクタリングには大きなメリットがあり、上手く活用することができれば、事業の運営を効率的に行うことができます。しかし当然ながら、ファクタリングにもデメリットがあります。

まずは、債権者側のメリット・デメリットを簡単に解説します。

メリット

債権者がファクタリングを利用する主なメリットは、次の3つがあります。

  • 資金の流動化を図ることができる
  • スムーズに資金を回収することができるため、効率的に事業を運営できる
  • 「償還請求権」(※)のないファクタリングであれば、資金回収リスクを無くすことができる

特に、数ヶ月間資金の流れが滞ってしまう売掛金は事業運営に悪影響を及ぼすケースもあるため、債権者にとって資金を早く回収できるメリットは、非常に大きいといえるでしょう。

また、売掛金がある状態で取引先が倒産してしまった場合、債権者が大きなリスクを被ることになりますが、償還請求権のないファクタリングを活用することで、資金の回収リスクを無くすことができます。

このように、ファクタリングにはさまざまなメリットがあるのです。

※償還請求権の詳細は「ファクタリングを利用する上で知っておきたい注意点」をご覧ください。

デメリット

債権者がファクタリングを利用した場合の主なデメリットは、次の3つがあります。

  • 3社間ファクタリングであれば、取引先への通知が必要となる
  • 利用手数料がかかる
  • ファクタリング会社に償還請求権(※)がある場合、売掛金が回収不能になれば、受け取ったお金を返還しなければならない

特に、ファクタリング利用手数料は、債権者にとって大きなデメリットだといえます。また、償還請求権のあるファクタリング取引では、売掛先企業が倒産して資金を回収できなくなった場合に、債権者はファクタリング会社から受け取ったお金を返還しなければなりません。

この点も、ファクタリングを利用するうえで無視できないデメリットだといえるでしょう。

※償還請求権の詳細は「ファクタリングを利用する上で知っておきたい注意点」をご覧ください。

ファクタリングのメリットとデメリット(債務者側)

では、債務者側のメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。それぞれ簡単に触れていきましょう。

メリット

債務者がファクタリングを利用するメリットとしては、主に次の2つが挙げられます。

  • 業務の効率化
  • 自社の支払い周期を変えることなく、さまざまな会社と取引しやすくなる

ファクタリングと似た取引に、「手形」という方法があります。手形は信用取引の一種で、銀行を介して利用します。この場合は、手形に関する事務的な仕事が発生することになります。

しかしファクタリングを利用した場合、手形に関する事務的な仕事を行う必要が無くなるため、業務の効率化を図ることができます。

また、自社の支払い周期が長い場合、企業に取引を断られてしまうケースがあります。このような場合にファクタリングを活用すれば、支払い周期によって生じるデメリットを防ぐことができるため、自社のお支払い周期を変えることなく、さまざまな企業と取引しやすくなります。

債務者側には、このようなメリットがあります。

デメリット

逆に、債務者側がファクタリングを利用する主なデメリットは、次の3つがあります。

  • 利用手数料がかかる
  • 取引先企業の承諾を得る必要がある
  • 自社の経営状態によっては、ファクタリング審査に落ちてしまう可能性がある

ファクタリングを利用する場合、当然ながら利用手数料を支払わなければなりません。この手数料は、通常の売掛金取引であれば生じるものではないため、大きなデメリットだといえます。

また、ファクタリングを利用する場合には、利用企業の審査が行われます。この審査で落ちてしまった場合は、ファクタリングを利用することができません。

債務者側には、このようなデメリットがあります。

ファクタリングを利用する上で知っておきたい注意点

ここまで触れたように、ファクタリングを理解するためには多少の知識が必要です。ファクタリングのメリット・デメリットを理解するためにも、最低限の知識を押さえておきましょう。

ここでは、ファクタリングを利用する場合に知っておきたい注意点をご説明します。

償還請求権

償還請求権とは、わかりやすくいうと「本来生じるはずだった利益が損失した場合に、弁済を求めることのできる権利」です。本来はもっと難しい解釈のある権利なのですが、ここではファクタリングを理解しやすくするために簡単な表現へ変更しています。

ファクタリングには、

  • 償還請求権あり
  • 償還請求権なし

という2つの契約形態があります。

例えば、ファクタリングを利用していて取引先企業が倒産してしまった場合、売掛金の損失が発生することになります。

この際、償還請求権ありの契約でファクタリングを利用していた場合、本来得るはずだったお金の弁済を、ファクタリング会社から債権者へ求めることができます。
つまり、債権者である自社が売掛金分を損失することになります。

ファクタリング償還請求権ありの説明図版

対して償還請求権のない契約であれば、ファクタリング会社が債権者に請求する権利がないため、ファクタリング会社が全ての損失を被ります。

ファクタリング償還請求権なしの説明図版

このように、償還請求権なしの取引のほうが、債権者の負うリスクは小さくなるため、利用手数料も高額になるということです。

債権譲渡通知

債権譲渡通知とは、「債権を誰かに譲ったことを債務者へ通知すること」を指します。3社間ファクタリングを利用する際に発生します。

3社間ファクタリングでは、債務者からファクタリング会社へ直接お金が支払われます。しかし債権譲渡通知をしなければ、債権者が違う企業にも二重に債権を譲渡してしまうリスクがあります。このような恐れを回避するため、債権譲渡通知を債務者へ行います。

債権譲渡通知は、譲受側としての権利を主張するための要件でもあるため、リスクを防ぐための重要なポイントだといえます。

債権譲渡登記

債権譲渡登記とは、債権の譲渡があった事実を登記することで、第三者へ主張するための要件を満たすことができる手続きのことです。

簡単にいえば、債権者が債権を2社に重複して譲渡した場合に、「うちが債権を有している」と主張するための証拠、と捉えるとわかりやすいでしょう。

ファクタリングによる資金調達を検討すると良いケース

ファクタリングの大きなメリットとして、「売掛金のスムーズな回収」があります。したがって、ファクタリングを活用したほうがいいのは次のようなケースでしょう。

  • 売掛金を早期回収して、他の部分に投資したい
  • 資金の流動化を図りたい
  • 資金の回収を確実に行いたい
  • 掛取引が多い

逆に言えば、売掛金が生じていないような状態であれば、ファクタリングを利用するメリットはほとんどないといえます。

ファクタリングを利用する流れ

ファクタリング、と一口で言ったとしても、様々な企業が取り扱っているサービスです。したがって、利用するファクタリング会社によって細かな流れは異なります。
ファクタリングを利用する大まかな流れは、下記を参考にしてください。

ファクタリングを利用する流れ

  1. 売掛金で商品やサービスを取引先へ提供する
  2. ファクタリング会社へ申し込みする
  3. ファクタリング会社による審査が終了したら、ファクタリングの契約、取引先への通知を行う
  4. 取引先から承諾を得て、請求金額の確認を行う
  5. ファクタリング会社から債権者へ請求金額の支払いが行われる
  6. 取引先企業からファクタリング会社へ請求金額の支払いが行われる

※3社間ファクタリングの例
※詳細な流れはファクタリング会社によって異なる場合があります。

【会計知識】ファクタリングの仕訳・勘定科目はこれで解決!

記事の執筆にあたり、ファクタリングの仕訳・勘定項目について、大手監査法人の公認会計士に聞き取りを行いました。

公認会計士によると、「『ファクタリング債権』という勘定項目は正式にはないので、わかるような記述であれば問題ないでしょう」との回答がありました。

ただし、ファクタリング会社によって勘定項目の指定があるケースもある、とのことです。したがって、ファクタリングを利用する前にファクタリング会社へ問い合わせしておいたほうが、無難だといえるでしょう。

例として、下記のような仕訳・勘定項目を参考にしてください。
(※公認会計士の見解による仕訳・勘定項目の例となります)

1.販売・サービスを提供したとき

借方 金額 貸方 金額
売掛金 売上

2.ファクタリングしたとき

借方 金額 貸方 金額
ファクタリング債権 売掛金

3.資金を回収したとき

借方 金額 貸方 金額
現金 ファクタリング債権
手数料

回収したときの表記例

借方 金額 貸方 金額
現金 95 ファクタリング債権 100
手数料 5

注:償還請求権がある場合

下記の記述例を参考にしてください。

借方 金額 貸方 金額
貸倒引当金繰入 貸倒引当金

【FPおすすめ】ファクタリング以外の資金調達方法

ファクタリング以外の資金調達方法としては、やはり銀行からの借入金が適しているでしょう。

ただし、ファクタリングとは違い「借金」としての資金調達方法ですので、当然ながら返済義務が生じます。したがって、事業の運営状況をよく分析したうえで利用する必要があります。

まとめ

ファクタリングは、債権者にとっても債務者にとってもメリットのある方法です。しかし、当然ながらメリットだけでなくデメリットもあります。

ファクタリングを利用する際は、今回触れたポイントを参考にしつつ、メリット・デメリットを踏まえて検討するようにしましょう。

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