田尻 宏子

この記事の監修者

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

田尻 宏子さん

税理士探しにお困りなら

  • ファクタリングの支払期日が近いが、銀行返済などもありキャッシュ不足で困った
  • ファクタリングの支払いができない時に、何ができることがあるのか知りたい

ファクタリングは売掛債権の買取なので、本来であれば支払いの問題は発生しません。

しかし、売掛金の回収がファクタリング利用企業に委ねられている2社間ファクタリングでは支払いに支障をきたす状況も起こりえます。

支払いができない状況というのは、経営者にとって最もつらい状況であるのは間違いないでしょう。

この記事ではこのような疑問を解消!

  • ファクタリングの支払いができない時に分割払いや先延ばしができるのか知りたい
  • ファクタリングの支払いに行き詰まったときの具体的な対処方法を教えてほしい
  • 実際にファクタリングの支払いができないとどうなってしまうのか知っておきたい

正直に言って、すべての問題をあっさりと解決できるような万能な対処方法などはありません。

状況に合わせて最善な方法を選び、粛々と実行していくことが大切です。

非常にシビアな状況ですから、誤った方法を選んでしまうと取り返しのつかないことになりかねません。

こちらの記事では、ファクタリングの支払いができない状況に対する解決方法を多角的に解説していきます。

少しでも可能性を感じる方法をみつけられたのであれば、すぐにでも行動に移すようにしましょう。

悪い状況を放置しても、好転する可能性は見えてきません。

ぜひともこちらの記事を参考にしつつ、解決の糸口を見つけて下さい。

田尻宏子

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

監修者 田尻宏子の一言コメント!

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会社の運転資金調達ができる「ファクタリング」の利用を検討している経営者の方もいるのではないでしょうか?ただ、事前に考えておきたいのが、ファクタリング会社に買い取られた売掛債権の回収ができない場合についてです。この記事では、売掛債権を回収できない場合、ファクタリング会社はどのような対応をするのか、そしてファクタリングで調達した資金を返済できない場合の対処についてご紹介します。

ファクタリングが返せない時に良くある質問

ファクタリングの支払いができないとなると、生きた心地がせず気持ちが焦ってしまうものです。

こちらでは詳しい解説に入る前に、良くある疑問点についてQ&A形式でざっくりと説明しておきましょう。

最初におおまかな結論を見ておくことで、正しく現実と向き合えるようになります。

安易な解決策に流されることのないよう、課題解決に立ち向かう基礎的なポイントを確認しておきましょう。

ファクタリングは分割して返せるの?

原則的には、ファクタリングに分割はできません。

売掛金を回収したらならば、全額そっくり支払いに回せば良いだけだからです。

また分割払いとなると、「実質的な貸金」とみなされてしまう可能性が高くなります。

悪質なファクタリング会社は、「売掛債権の売買」という建前で、実質的な法定金利を超える手数料を設定しているケースがあります。

年率20%を超える手数料で分割払いにしてしまうと、ファクタリング業者は法律違反に問われるリスクが高まってしまうのです。

簡単に分割に応じる業者は、むしろ悪質業者である疑いがあるため安易に分割依頼をするのはやめましょう。

ファクタリング会社への支払いは先延ばしにできる?

売掛金の回収においては、売掛先の都合による支払遅延は案外と起こりがちなことです。

売掛先都合の多少の遅延(最大で1カ月程度)であれば、ファクタリング業者でも支払いの先延ばしを承諾する可能性はあるでしょう。

正直に事情を説明して、ファクタリング支払いの先延ばしを依頼してみてください。

ただし、悪質ファクタリング業者では、支払い先延ばしを悪用されるリスクがあります。

支払い先延ばしにあたって、度を過ぎた遅延手数料を請求されるなどの手口には十分に気をつけるようにしましょう。

ファクタリングが返済できない場合の4つの対処法

ファクタリングの支払いに窮したときの精神的なプレッシャーは、周囲には想像がつかないほど厳しいものです。

金策としては最終手段に近いものですから返済できない状況は八方塞がりの追い込まれた気持ちになるのは当然です。

生きる希望すら失ってしまいそうな心情に追い込まれているかたもいらっしゃることでしょう。

確かにファクタリングの支払いができないというほどの非常にシビアな状況においては、「100%確実な処方箋」のようなものはないかもしれません。

しかしどんなに絶望的な状況に見えたとしても、決して最後まで諦めないことが大切です。

全く出口が見えない時であっても「信じるものは救われる」と前を向くことで光は見えてきます。

こちらの項目ではファクタリングの返済に窮した場合に有効な対処方法をケース別に解説していきます。

1つでも可能性を感じるものを見つけられたなら、ぜひとも真剣に実行に移すことを検討して下さい。

キャッシュフローを改善

資金繰りの切迫具合がまだ若干の余裕があるのなら「4つのキャッシュフロー改善策」で対処できるかもしれません。

ファクタリング利用が恒常化しているような状態なら、なおさらキャッシュフローの改善なしに根本的な解決はできません。

逆に言えば、キャッシュフロー改善が実現することで、資金ショートに頭を悩ますことも劇的に少なくなることでしょう。

短期的に効果を得られる施策と、長期的に効果を得られる施策を同時並行して実施しましょう。

即効性の無い対策は見落としがちですが、経営安定化に資する施策は漏れなく実行あるのみです。

4つのキャッシュフロー改善策
  1. 支払いをできる限り遅くする

    【例】
    ・法人キャッシュカードで支払う
    (1~2カ月程度、支払いを先延ばし可能)
    ・支払日の先延ばしを取引先に交渉
    (締日の変更も有効)

  2. 売掛金の回収を早める(ファクタリングした売掛金以外)

    【例】
    ・一括後払いではなく、一部でも前受金を入れてもらう
    ・常時入金が遅れる取引先に対し入金日を守るように催促
    ・現金払いを条件に優遇条件を提案

  3. キャッシュの流入を増やす

    【例】
    ・過剰在庫を一掃する
    ・遊休資産の売却
    ・不動産を担保にして融資を受ける
    ・利用可能な補助金制度などを探す

  4. キャッシュの流出を減らす

    【例】
    ・不要なサービスを解約またはより低廉なサービスへ変更
    ・仕入先の見直し
    ・在庫管理を厳格にし、不要な在庫を持たない

自らの支払い期日を守ることも大切ですが、支払日を守ってもらうこともキャッシュフローの健全化にはとても重要です。

取引先のことを思うあまり、つい売掛金の回収がルーズになってはいないでしょうか?

一度でも支払い遅延を許すと、いつのまにか遅延が当たり前となり回収が際限なく伸びてしまいがちです。

義理と人情も大切ですが、あなたの事業が頓挫してしまっては相手にもかえって迷惑が及ぶことになります。

毎月きっちりと請求することで相手先の甘えもなくなり、意外と支払日を守ってくれるようになるものです。

なおキャッシュフローの改善については、それだけで1冊の本が書けるほどに奥が深いものです。上記で紹介したのは、ほんの一例に過ぎません。これを機会に、ぜひ本格的なキャッシュフロー改善に目覚めてみましょう。

いつのまにかファクタリングに頼らなくてもよい、健全なキャッシュフロー経営が実現するかもしれません。

トップ・マネジメントであれば、ファクタリングの他にも、国の助成金や補助金などを含む資金繰りのコンサルティングを受けることができます。

キャッシュフローの改善に悩んでいる方は、一度相談してみると良いでしょう。

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ビジネスローンの借入を検討

スピード融資が可能なビジネスローン借入による資金調達は、即効性に優れる手段のひとつです。

とくに銀行ではない貸金業者によるビジネスローンなら、比較的柔軟な審査を期待できます。

審査の柔軟さと引き換えに金利は高めとなりますが、実質的に法定金利を超えているファクタリングよりは有利です。

また融資ですから当然ながら基本的には分割払い可能です。(※一部取り扱いが異なるビジネスローンもあります)

ビジネスローンで急場をしのぎつつ、キャッシュフロー改善を図ることでファクタリングを卒業できるようになります。

またキャッシュフロー改善が順調にすすめば、ビジネスローンも無事に完済できるようになるでしょう。

経営の歯車が順調に回るようになれば、驚くべき速さで経営体力も回復していきます。

審査が柔軟な貸金業者のビジネスローンを上手に活用して、経営を立て直すことは決して不可能ではありません。

「うちなんかにお金を貸してもらえるわけがない」などと悲観的にならずに、ビジネスローンの審査にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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手数料の安いファクタリング会社への乗り換え

一般的なファクタリング手数料の相場を大きく上回っている状況なら、よりファクタリング手数料の低い業者への乗り換えで手数料負担の軽減を期待できます。

あせって申込したファクタリングほど、手数料を比較する余裕もなかったのではないでしょうか。

一度冷静になって、より低廉な手数料で利用できるファクタリング業者を探してみると良いでしょう。

良心的な業者と金儲けに走る業者では、驚くほど手数料に差がつくものです。

その他、手数料の安い会社は下記のページでご紹介しているのでぜひご確認ください。

ファクタリング案件に強い弁護士へ相談

まっとうなファクタリング業者を利用しているのであれば、支払い問題は自助努力での対処が基本となるでしょう。

しかし相手が悪徳業者となると、専門家の力を借りなければ厳しいケースが多くなるでしょう。

特に以下のようなケースでは、弁護士や公的機関等に相談したほうがベターです。

弁護士や公的機関に相談した方が良いケース
  • ファクタリング手数料設定がヤミ金まがいの暴利相当の契約のとき
  • ファクタリング業者から行き過ぎた取り立て行為(脅迫、執拗な電話など)を受けている
  • ファクタリング業者が債権回収のリスクを負っていない契約になっている

貸金のようにファクタリングに関する法整備はなかなか進んでいません。

しかしながら少しずつ悪質業者の実態が明るみに出て、逮捕に至る事案も出てきています。

弁護士に依頼すれば100%解決というような簡単なものではありません。

ただし弁護士の依頼によって以下のような効用が期待できるケースがあります。

弁護士に相談することのメリット
  • 悪質な取り立て行為(恫喝、家族や従業員への嫌がらせ等)の抑制
  • 債権譲渡通知を売掛先へ発送させない交渉
  • 手数料の減額、過払い金返還などを含むファクタギング業者との和解交渉

ファクタリング業者に悪質性が疑われる場合は一人で抱え込まずに、信頼できる弁護士等に相談することが大切です。

なお悪質ファクタリングにおける弁護士への相談については、以下の記事にくわしく解説しています。

弁護士に相談するべき悪徳ファクタリング業者の特徴

弁護士に相談するのは、なかなか心理的ハードルが高いものです。

こちらでは簡単に弁護士に相談するべき悪質業者の特徴をまとめました。

実際に弁護士に相談するかの判断基準の目安として参考にしてみて下さい。

  • ファクタリング手数料が年率換算でヤミ金に匹敵するような暴利レベルである
  • 売掛金の回収責任をファクタリング業者が一切負わない、実質的な貸金契約である
  • 契約書がない、もしくは契約以外の手数料を不当に要求してくる
  • 深夜早朝を問わず電話を掛けてくるなど過剰な営業や取り立て行為がある

なお過去に悪質ファクタリング業者で摘発された案件は「実質的な貸金で法定金利を大幅に超過している」という特徴が共通しています。

売掛債権の買取ではなく実質的に貸金と思われる案件では、弁護士などに相談しやすい環境が整いつつあります。

田尻宏子

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

監修者 田尻宏子の一言コメント!

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ファクタリングで調達した資金を返せなくなった場合、取れる対処法はいくつかあります。今回ご紹介した
・支払いをできる限り遅くする
・売掛金の回収を早める
・キャッシュの流入を増やす
・キャッシュの流出を減らす
の中から、すぐに取り組めそうなものを始めてみましょう。また、目の前の資金繰りを解決することも重要ですが、長期的な視点からキャッシュフローの改善を行うことも忘れないでください。

ファクタリングが返済できない場合のファクタリング業者の対応

実際にファクタリングの支払いが間に合わなかった場合には、どうなるのか心配に思われるのも無理はありません。

当然ですが、支払いに遅れて何も起こらないなどと甘い話は無いです。

しかしながら、支払い遅れによって何が起こるのかを知っておけば、必要以上に恐れることはなくなります。

支払い遅れのリスクを正しく理解して、適切な対処法を選択することが何よりも大切です。

こちらの項目では支払いが遅れた場合に実際に起こり得る事項について解説します。

まずは支払いの督促がされる

良心的なファクタリング業者であれば「お支払いがないようですが何かございましたでしょうか」といった具合に丁寧に案内してくれます。

支払いに遅れたことを侘び、いつまでに入金するかを約束すれば大事には至らないものです。

(※契約により遅延損害金等の名目の追加手数料は発生します)

もちろん遅れることが事前にわかっていたのなら、極力早い段階で相談しなければなりません。

しかし悪質ファクタリング業者で支払いに遅れたときには、重大なペナルティーが待ち構えています。

悪質ファクタリングは、相手の弱みが「大好物」ですから、支払いに遅れるというのは格好のターゲットになってしまうのです。

「支払いに遅れて申し訳ない」という気持ちにつけ込み、徹底的な「搾り取り」が始まると思って間違いありません。

悪質ファクタリング ≒ ヤミ金と考える必要があります。

相手が悪質ファクタリング業者だった時には、以下のような恐怖の追い込みが行われます。

  • 経営者の携帯電話や事業所の電話にひっきりなしに電話を掛けてくる
  • 家族や従業員などに嫌がらせの言動をとる
  • 深夜早朝を問わず、事務所や自宅などへ押しかける

これらは悪質ファクタリング業者のやり口のほんの一例にすぎませんが、こういった行為に及ぶ悪質業者へ一人で立ち向かうのは困難です。

今すぐにでも信頼できる機関や弁護士に相談するようにして下さい。

取引先への債権譲渡通知を送付される

2社間ファクタリングにおいては、売掛先にファクタリング利用がわからないということが重要です。

しかし支払いが遅れてしまうと、売掛先に「債権譲渡通知」を送付されてしまうリスクが高まります。

ファクタリング業者は売掛金回収のリスクが高まり、債権保全に動かざるを得なくなるのです。

売掛先が債権譲渡通知を受け取ると、直接ファクタリング業者に支払わざるを得ない状況になってきます。

いわゆる「3社間ファクタリングと同じ構図」になるわけですが、売掛先はファクタリング業者からの突然の通知に異常事態を認識することになります。

こうなってしまうと、よほどのことがない限り売掛先は取引停止の判断をせざるを得ないでしょう。

大切な取引先を失うことになりかねないわけです。

悪質業者では債権譲渡通知を人質のようにして、法外な手数料を要求してくることも考えられます。

最終的には損害賠償請求がされる

あくまでも支払いができないとなると、最終的にはファクタリング業者より損害賠償請求されることになります。

ファクタリング業者は支払不能のリスクは十分に想定しているため、法的措置などの回収スキルも高いのです。

預金口座や資産の差し押さえなどは、いともたやすく実行してくると考えておかねばなりません。

このような法的措置に移行してしまった時には、ファクタリングに強い弁護士等の助けを得なければ到底太刀打ちできません。

田尻宏子

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

監修者 田尻宏子の一言コメント!

コメント

ファクタリングは資金繰りの有効な方法です。ただし利用の際は、万が一、売掛債権が回収できなかった場合、どのように対応するかまで考えておくべきでしょう。同時にキャッシュフローの改善にも取り組んでください。また、悪質ファクタリング会社に引っかからないように気を付けることも大事です。もし、悪質な会社に当たってしまった場合は、迷わず公的機関や弁護士の力を借りてください。

まとめ

こちらの記事ではファクタリングの支払いができないときの対象方法について解説しました。

最後にもう一度、大切なポイントを振り返っておきましょう。

  • ファクタリングの支払いができないときでも4つの対処法を検討可能
  • 悪質なファクタリング業者に関わってしまった場合には弁護士等に相談が必要
  • ファクタリングの支払いができない場合には基本的には段階的に厳しい処置が取られることになる

これらのことを理解していただいたことで、ファクタリング支払いが厳しいときの正しい対処方法を見つけられるようになったことでしょう。

経営者にとって支払い関係に行き詰まるのは本当につらい状況であることでしょう。ひとりで抱え込まずに、今すぐにでも信頼できる公的機関や弁護士等への相談を検討して下さい。またキャッシュフローの改善等、試せることはぜひ、実行へ移しましょう。最後まで諦めないことで、必ず希望は見えてくるはずです。

ファクタリングのおすすめ会社について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。