給料ファクタリングがおすすめできない理由について徹底解説!

給料ファクタリングは、給料を担保にお金を借りることができます。

給料日前どうしてもお金が必要な時に、便利な仕組みであると思う方も多いかもしれません。

しかし、給料ファクタリングは闇金に近い違法な商品である可能性が強く、決しておすすめできるものではありません。

この記事では、

  • 給料ファクタリングとは
  • 給料ファクタリングできる業者が違法かどうか見抜くポイント
  • 給料ファクタリングをした人の実体験
  • よくある給料ファクタリングの誘い文句(メリット)
  • どうしてもお金が足りないときも解決策

について説明します。

この記事を読めば、給料ファクタリングについてしっかり理解することができます。

オススメ記事:優良ファクタリング会社おすすめランキング【2023年最新版】

個人向け給料ファクタリングとは?

個人向け給料ファクタリングとは、給料を担保に個人で行うファクタリングのことです。

一般のファクタリングは売掛債権を譲渡して行うので、法的に違反ではありません。

しかし、個人向け給料ファクタリングは給料を担保にして行われるので、「貸金」になる可能性があります。

もし給料ファクタリングが貸金だとすると、ファクタリング業者の手数料は違法になる可能性が高いです。

なぜ給料ファクタリングが違法になる可能性が高いかについて、具体的に次の章で説明していきます。

給料ファクタリングOKの会社が違法になる場合

給料ファクタリングが違法になる主なケースは次の2つです。

  • 年利計算で20%以上の手数料を求められる場合
  • 給料ファクタリングを提供している会社が貸金業者の登録を行っていない場合

それぞれのケースを詳しく説明していきます。

年利計算で20%以上の手数料を求められる場合

給料ファクタリングが給料を担保にした貸金だとすると、年利計算で20%の手数料がかかる場合、違法になります。

なぜなら貸金業法では金利は年20%で上限と決められているからです。

給料ファクタリングの手数料相場

給料ファクタリングの手数料相場は

  • 2社間給料ファクタリング:20%~
  • 3社間給料ファクタリング:3%~

となっていて、2社間と3社間で大きく異なります。

給料ファクタリングを扱っている会社の多くは手数料の公開をしていませんが、口コミなどを総合すると以上のケースが多いようです

それでは、それぞれの手数料と年利を計算してみましょう。

給料30万円の人が20%の手数料で2社間でのファクタリングを利用した場合

手数料:30万円×20%=6万円
手元に入ってくるお金:30万円-6万円=24万円
年利:(6万円(手数料)×12カ月)÷30万円(給料)=240%

貸金業法の金利の上限は年20%なので、年利240%になる2社間での給料ファクタリングは完全に違法になります。

給料30万円の人が5%の手数料で3社間での給料ファクタリングを利用した場合

手数料:30万円×5%=1.5万円
手元に入ってくるお金:30万円-1.5万円=28.5万円
年利:(1.5万円(手数料)×12カ月)÷30万円(給料)=60%

貸金業法の金利の上限は年20%なので、年利60%になる3社間での給料ファクタリングも完全に違法になります。

ファクタリング会社が無登録で行っている場合

給料ファクタリングが違法になるケースの2つ目は、給料ファクタリングを提供している会社が無登録で行っている場合です。

一般のファクタリングは、売掛金の譲渡を受けて資金を提供するサービスなので、貸金には当たりません。

そのため、一般のファクタリングのみを提供している会社であれば、貸金業者の登録は必要ありません。

しかし給料ファクタリングの場合は、給料を担保に資金を提供するサービスになるので、貸金に該当する可能性が高いのです。

貸金だとすると貸金業者の登録が必要になります。

利用しようとしている給料ファクタリング会社が貸金業者の登録をしていない場合、違法な業者である可能性は高いといえます。

もし給料ファクタリングを利用するならば、登録貸金業者であるかどうかは必ず確認してください。

登録貸金業者であるかどうかは、下記リンクから検索することができます。
登録貸金業者情報検索サービス

違法ではないが、気を付けるべきポイント

利用しようとしている給料ファクタリング会社が登録貸金業者であっても、ほかにも注意するポイントはあります。

  • 契約内容の詳しい説明をしてくれない
  • そもそも契約書がない

などに該当すれば、違法である可能性が高い給料ファクタリング会社だといえるでしょう。

契約内容を説明してくれないことや、契約書自体がないことは、給料ファクタリングだけではなく一般のファクタリングでも違法になる可能性が高いです。

ファクタリングで違法になるケースは、以下の記事にまとめているので参考にしてください。

気を付けて!よくある給料ファクタリングの誘い文句

お金がどうしても必要なときに甘い誘い文句が目に入ったら、しっかり調べることなく給料ファクタリングを利用してしまうかもしれません。

この章では、給料ファクタリングを提供する会社がよく使う誘い文句について説明します。

ブラックでも利用できる

給料ファクタリングの誘い文句の1つ目は、ブラックでも利用できるという文言です。

ブラックとは、金融事故を起こした方や、任意整理、自己破産した方のことを指します。

金融事故とは長期の延滞を繰り返しカードローンや銀行融資を受けられない状態のことです。

任意整理や自己破産した場合も、カードローンや銀行融資を受けることはほぼできません。

  • 金融事故
  • 任意整理
  • 自己破産

以上のケースは、5年から10年のあいだ、個人信用情報機関に記録が残ります。

記録が消えない間は、カードローンや銀行融資はもちろん、クレジットカードを作成することも難しくなります。

しかし、勤務先の信用状況がしっかりしていれば、ブラックの方でも給料ファクタリングを利用することはできます。

給料ファクタリングでは、勤務先の会社の信用状況が重要で、勤務先からしっかり給料が支払われるかどうかが見られるためです。

ブラックの人でも利用できるということは、何か裏があるとは思いませんか?

先ほど説明したように手数料が異常に高かったり、登録貸金業者でない可能性を疑うべきです。

ブラックでも利用できるといった誘い文句には決してのってはいけないのです。

信用情報に影響がない

給料ファクタリングの誘い文句の2つ目は、信用情報に影響が出ないという言葉です。

信用情報とは、クレジットカードやカードローンの利用履歴のことをいいます。利用履歴だけでなく、クレジットカードやカードローンの申込み履歴や残高なども個人信用情報になります。

個人信用情報は、個人信用情報機関というところに登録されています。

金融機関は、クレジットカードやカードローン、住宅ローンの申込みなどがあった場合、この個人信用情報機関に照会をかけます。

個人信用情報の良し悪しは、ローンなどの認可に大きな影響を与えます。

しかし、給料ファクタリングは貸金ではないので、個人信用情報機関に登録されることはありません。

個人信用情報を汚さずに済むことは給料ファクタリングのメリットかもしれません。

しかし、法外な手数料を考えると、個人信用情報機関に登録されないことなど大したメリットにはなりません。

フリーターや専業主婦でも利用できる

給料ファクタリングの誘い文句の3つ目は、フリーターや専業主婦でも利用できるという文言です。

一般的にカードローンなどの借入れは、安定的な収入がある人しか利用することができません。

しかし、給料ファクタリングは貸金ではありません。給料ファクタリングを利用する個人の信用力はあまり関係ないのです。

そのため、きちんと給料が入っているかを会社員より詳しく確認される可能性はあるものの、フリーターでも利用することができます。

配偶者が会社員やフリーターなどの給料があるなら、専業主婦でも給料ファクタリングを利用することができます。

定収入のある配偶者の同意を得ることで、配偶者に給料ファクタリングを利用してもらうことが可能なのです。

確かに、フリーターや専業主婦でも、給料ファクタリングを利用することができることはメリットかもしれません、

しかし専業主婦の場合、配偶者に給料ファクタリングを利用する同意を得なければいけないのでハードルは高い、といえます。

給料ファクタリングは総量規制の対象外

給料ファクタリングの誘い文句の4つ目は、給料ファクタリングは総量規制の対象外であるという文言です。

総量規制とは、カードローンなどの貸金は、年収の3分の1までしか借りることができないという規制です。

総量規制が導入されたことによって、年収の3分の1までしかお金を借りることができなくなり、多重債務者の増加を防ぐことができました。

また自己破産はピーク時(2003年)の半分程度になるなどの効果が出ています。

しかし一方で、年収の3分の1までしかお金を借りれなくなってしまったため、どうしてもお金が必要な場合、闇金などの違法な金融業者を利用してしまう人もいます。

給料ファクタリングは、この総量規制の対象外です。給料ファクタリングは貸金ではないので、個人信用情報に載ることがないからです。

悪質な給料ファクタリング業者は、総量規制に引っかからないことを前面に出して顧客を誘惑します。

総量規制のせいでお金を借りれない人にとっては、給料ファクタリング会社はありがたい存在かもしれません。

しかし、給料ファクタリングの手数料は法外に高いものです。いくらお金を手にすることができるからといって、給料ファクタリングは決して利用してはいけないのです。

給料ファクタリングをするとどうなる?実際にあった体験談

給料ファクタリングを利用した場合の口コミについて紹介します。実際の体験談なので参考になると思います。

口コミ:ミナミ実業
ミナミを借りているぐらいなら、闇金のほとんどがミナミよりはまし。
闇金のどこでもいいから申し込め

給料ファクタリングの口コミをみると、ホームページに載っている内容とはかけ離れている印象です。

万が一給料ファクタリングを利用しなければならなくなったときは、給料ファクタリング業者のホームページの口コミではなく、口コミサイトやまとめサイトを一読することを強くおすすめします。

ファクタリング以外で一時的にお金を増やす方法

一時的にお金を増やす方ためには、給料ファクタリングだけでなく、クレジットカードのキャッシングやカードローンといった方法もあります。

クレジットカードのキャッシングとは、クレジットカードのキャッシング枠を利用してお金を調達する方法です。

クレジットカードと聞くとショッピングのときに利用するイメージが強いと思います。

しかしクレジットカードには、お金を借りる機能もあり、法定金利の範囲内なので安心して利用できます。

提携コンビニATMなどで簡単に利用できる利便性も魅力だといえるでしょう。

しかし、一時的にお金を増やす最もおすすめの方法は、カードローンです。

カードローンとは、専用のカードを利用してお金を借りる方法です。クレジットカードのキャッシングとの違いは、クレジットカードがショッピングにも利用できるのに対して、カードローンはショッピングに利用できない点です。

あくまでお金を借りる専門のカードがカードローンなのです。

カードローンもクレジットカードのキャッシングと同様に提携コンビニATMなどで簡単に利用することができます。

しかも即日で発行することができる場合が多いことも大きなメリットだといえます。

クレジットカードの場合、ショッピング枠の即日発行を扱っている会社は多いですが、キャッシング枠を即日で扱っている会社は多くありません(扱っているところももちろんありますが数が少ないです)。

また、クレジットカードのキャッシング枠は金利が18%以上の場合が多いです。

カードローンの場合は、金利が18%よりも低いこともあるのでクレジットカードのキャッシングよりもカードローンの利用の方がメリットは大きいといえます。

もしお金が一時的に必要な場合は、給料ファクタリングではなく、まずはカードローンの利用を検討すべきでしょう。

カードローンの審査通過率を上げる方法

カードローンを利用するための最大の問題は審査があることです。給料ファクタリングの審査は緩いですが、カードローンの審査は給料ファクタリングのように甘いものではありません。

しかし、カードローンの審査のポイントをあらかじめ知っておけば、カードローンの審査に通る可能性は飛躍的に上昇します。

カードローンは一般的に、スコアリングという審査方法を使って審査を行っています。スコアリングとは、審査結果に影響する項目を点数化して、合計点数で審査結果を判断する審査方法です。

つまり、スコアリングで高い点数を獲得することができれば、カードローンの審査に通過することができるのです。

カードローンのスコアリングの対象は、年収や他社からの借入状況などです。年収や他社からの借入状況を変えることは難しいですが、カードローンの審査に通過しやすくする簡単な方法があります。

それは申込み用紙に嘘を書かないことです。当たり前のことのように思われるかもしれませんが、申込み用紙に嘘を書かないことは絶対に守りましょう。

カードローンの審査に通りたいがために嘘を書く気持ちは分からないではありません。

しかしカードローンを発行している会社は個人信用情報機関というところに登録をしています。個人信用情報機関には、氏名や住所、生年月日はもちろん、他社の借り入れ情報なども登録されています。

カードローンの申込み用紙に嘘を書いたり書くべきことを書かなくても、銀行や金融会社は、個人信用情報機関に照会をかけることで申込者の情報を一発で知ることができます。

申込み用紙に嘘を書いても個人信用情報機関に照会をかけた段階で嘘だと分かってしまうので、カードローンの審査には大きなマイナスになってしまうのです。申込み用紙にはありのまま正直に書くことが重要です。

まとめ

給料ファクタリングは、給料の前借りができるということで、一見便利な資金調達方法にみえます。

しかし、給料ファクタリングは法外な手数料がかかったり登録貸金業者でなかったりといったリスクがあるため、おすすめできるものではありません。

もし至急お金が必要なときは、カードローンの利用をおすすめします。給料ファクタリングは、お金を調達する最後の手段程度に考えておくことが無難なのです。