【返済体験談】バイト代じゃ足りない!大学生が初めての借入で学んだこと

「学生がカードローンを利用するなんて、恥ずかしいことだろうか?」

実際、アルバイト代だけでは足りない急な出費や学費に追われ、選択肢が限られる中でローンを検討する学生も少なくありません。この記事では、学生時代に消費者金融のカードローンを利用した男性の体験談を通じて、その選択の背景や実際の経験、そして乗り越えた方法をお伝えします。

この体験談を教えてくれた人

高橋 佳翔さん(仮名・25歳・男性)

神奈川県川崎市に暮らす25歳の会社員。現在は一人暮らしです。

大学生だった頃はアルバイトをしながら学費や生活費をまかなっていましたが、予期せぬ出費に悩まされることも多々ありました。「大学生活は自由と可能性にあふれる時間」と言われる一方、金銭面の不安が影を落とすことも少なくありません。バイト代だけでは足りない状況で、初めて消費者金融を選択した心情や、その後の生活への影響を語ります。

  • 職業:会社員(学生ローン利用時は大学生)
  • 居住地:神奈川県川崎市
  • 家族構成:独身・一人暮らし(実家に父、母、弟)
  • 年収:220万円(キャッシング利用時の年収)
  • 借金合計額:40万円
  • 借入先の会社名:三井住友カード株式会社(旧:SMBCモビット)
  • 借入件数:消費者金融カードローン1件
  • 利用時期:2014年10月~2017年5月

※この記事は、ナビナビキャッシング編集部が実施したインタビューを基に作成しています。

カードーローンを利用したきっかけ

僕の家は裕福な方ではありませんでした。また、下にも兄弟が一人いるため、大学への進学について、親は「行かせてあげたいけど、お金がね…」と常々言っていました。

しかし、どうしても大学に進学したかった僕は、親と時間をかけて話し合い、入学金と生活費は親が工面する、でも、学費は自分で稼ぐ、という条件で国公立大学への進学をOKしてもらいました。

仮に落ちた場合、浪人するお金も厳しいことが予想されたので、僕は必死に勉強して無事に国立大学に合格し、なんとか進学できることになったのでした。

初年度の学費はそれまでに貯金したお金で何とかなったのですが、問題は2年生以降の学費です。僕はバイトをして稼ぐことにしました。

仕送りまでサークル活動に

国立大学の学費は年間50万強で、支払いは年に2回。月にすると4万円ちょっと稼がなければなりません。

「これなら、バイト代でなんとかなるだろう」と高をくくっていたのですが、いざ入学すると、教材代もかかるしサークル活動にもお金がかかります。

ただ、勉強だけして学生生活を終えたくなかった僕は、サークル活動に熱心になってしまい、バイト代のみならず親からの仕送りまでサークル活動に使うようになってしまいました。

このままでは生活ができなくなってしまうと思った僕は、バイトを増やしました。

でも、毎月まとまったお金が入ってくると、変に気が大きくなって、つい使ってしまうのです。

その結果、2年目の学費の後期分として必要な25万は、気づけば5万円ほどしか貯まっておらず、そのまま支払いの時期がやってきてしまったのでした。

大学中退も考え、悩んだ先の学生ローンの存在

このままでは大学を中退しなくてはならない、どうしよう…。そう思った僕は、親に相談することも考えました。

でも、目標金額を貯金できなかったのは僕自身に問題があったからで、親に迷惑をかけるわけにはいきません。

「何とかお金を借りられないだろうか」と悩んだ僕は、インターネットで調べ、学生ローンの存在を知りました。

ファイナンシャルプランナーのアドバイス

武藤 英次
監修者:
武藤 英次

大学生がアルバイトで月4~5万円を稼ぐのは、それほど難しいことではありません。

すこし頑張れば月7~8万円稼ぐことも可能でしょう。

なお、やむを得ない事情で返済が遅れそうな場合には、上記の例のように電話相談するのが鉄則です。

ただしこれらの稼いだお金を全部自分の思い通りに使えると思っていると大変な思いをするかもしれません。

大学でサークルや部活動に参加するのは大きな楽しみですし、かけがえのない価値を生むことも少なくありません。

しかし、どうしても活動にはお金が予想以上に必要なものです。

会費・部費、交通費、用具費はもちろん、仲間と飲みにでも行けば一晩で5千円くらいは飛んでしまいます。

また合宿などがあれば、数万円単位のお金が必要です。

すべての出費を想定するのは難しいですが「お金は予想以上に出ていくもの」という意識は持っておいたほうが良いでしょう。

1カ月あたりのアルバイトの収入(実態/希望)
2024年全体では、現在の1カ月あたりのアルバイトの収入平均は6.0万円、希望するアルバイトの収入平均は8.0万円となり、実態よりも2.0万円希望の金額が多い。

※引用元:大学生のアルバイト調査(2024年) | マイナビキャリアリサーチLab

事前に相談し、学生ローンを利用することに

学生でもローンが利用できるか電話で確認する男子学生

学生ローンを提供している会社はたくさんありましたし、僕の大学の最寄り駅にも、学生ローンの看板が立っていました。

色々あって悩みましたが、とりあえず、安心して借りられそうな大手消費者金融カードローンの学生ローンを利用することにしました。

インターネットで申し込もうかと思ったのですが、分からないことも多かったので、まずは電話して聞いてみることにしました。

ちょっと緊張しましたが、電話に出たオペレーターの人はすごく丁寧な感じだったので、安心して聞くことができました。

取り急ぎ必要な額は20万程度でした。

でも、もしかしたら、今後も同じようなことが起こるかもしれないと考え、いったん100万円ほど借りられないかと相談したところ、「それはできません」ということでした。

というのも、総量規制というのがあって、年収の3分の1を超える貸付はできないそうなんです。

僕の場合、親からの仕送りがあるのですが、それは年収にカウントされず、僕の月々のバイト代である約18万円をベースに年収を計算しなければならない、ということでした。

さまざまな項目を審査した上で決定させてもらうが、間違いなく言えるのは、100万円の融資はできないということでした。

正直、ちょっとがっかりしましたが、とにかく学費を支払わなければならないので、現在僕が借りられるギリギリの額で良いので借りようと思い、申し込みをすることにしました。

ファイナンシャルプランナーのアドバイス

武藤 英次
監修者:
武藤 英次

プロの視点でお断りしておくと、「学生ローン」と「大手消費者金融カードローン」は別物と考えたほうが良いということになります。

なかなかややこしいところではあるのですが、今回の例では「大手消費者金融カードローン」を「学生の方」が利用したという話となるでしょう。

いわゆる「学生ローン」というのは「学生専門の小規模金融業者」のことで、高田馬場などの一部エリアにしか存在ないので注意が必要です。

また、ごく一部の例外を除いては、未成年の方の借入はできません。

申し込みは無人契約窓口で

申し込みは店頭でもできるということでしたが、ちょっと興味があって、無人契約窓口を利用してみることにしました。

ちなみに、無人契約窓口で申し込む時は、本人確認書類が必要ということでしたので、健康保険証と住民票を持っていきました。

また、念のため、バイトの給与明細と学生証も持っていきましたが、学生証は使いませんでした。

後で知ったのですが、大手消費者金融カードローンの場合は、学生ローンの場合でも学生証は不要、ということのようです。

僕が申し込みに行ったところは雑居ビルの中にあって、居酒屋やマッサージ屋なんかも入っているビルでした。

そのため、入りにくいということはありませんでしたが、その時乗ったエレベーターに同乗者がいて、無人契約窓口のある階で降りるのはちょっと恥ずかしかったので、わざとその上の階で降りて、階段で無人契約窓口のあるフロアまで行きました。

無人契約窓口は薄暗い部屋にあるんじゃないかと、勝手なイメージを抱いていましたが、実際に行ってみるとそんなことはなかったです。

全体的に明るく、綺麗なフロアでした。僕が利用した消費者金融カードローンの無人契約窓口は、そのフロアの奥の方にあったので、人目を気にすることなく利用できたのも良かったです。

部屋に入る時、「無人契約窓口を利用することにしたのは良いものの、機械の使い方も分からないのに選んだのは、無謀だったんじゃないか」という考えが一瞬頭をよぎりましたが、今さら考えてもしょうがないと意を決して中に入り申し込みをしました。

▶︎近くの自動契約機・ATM・店舗を検索

契約は簡単だった

無人契約窓口は、案内通りにタッチパネルを押して、手続きを進めていくものでした。

名前や生年月日などを入力した後、持参した本人確認書類を無人契約機のスキャンで読み込ませます。

手順は分かりやすく、機械操作が苦手な人でも大丈夫だと思うくらい、簡単に操作できるものでした。

氏名などの情報入力と本人確認書類の読み取りが終わると、申込書類が印刷されて出てきます。

そこに必要事項を記入するのですが、書き損じがないようにと、この時はかなり慎重に記入しました。

すべての項目に記入したら、再びスキャンします。そうして、ようやく審査が始まりました。

緊張して待っていたところ、審査結果が画面に表示され、30万円借りられることになりました。

申し込みには電話での通話も必要でした

ちなみに、ここまでの手続きの間、設置されている電話機でオペレーターと話をしなければならないところもありました。

そのため、誰とも話さず、ただ無人契約機のタッチパネル操作をする、というわけではなかったです。

申し込んだ後、キャッシング専用のカードが出てきました。見た目は銀行のキャッシュカードのような感じです。

これを使って、消費者金融カードローンの専用ATMやコンビニなどのATMで借りられる、ということでした。

そこで帰りにコンビニに寄って、ATMで早速30万円を借り、無事、学費の不足分に充当することができました。

ファイナンシャルプランナーのアドバイス

武藤 英次
監修者:
武藤 英次

最近はインターネット申込が主流で、無人契約機からの申し込みは少なくなってきています。

しかし無人契約機には、備え付けの電話で担当者と気軽に相談できるメリットを見逃すことはできません。

不安や疑問は遠慮なく質問して、安心して申込できるようにするのがおすすめです。

バイトを増やしたり、やりくりを考えて返済した

借りた後、僕はバイトのシフト時間を増やすなどして、収入アップに努め、できるだけ返済をしていこうと努力しました。

また、借りたのは30万円ですが、学費の支払いに使ったのは20万円程度だったため、10万円が残ってしまいました。

この10万円をすぐ返済しようか悩んだものの、「何かあった時のために」と残しておきました。

金利のことを考えると、すぐに返しても良かったのかもしれません。

ただ、その時はそんな考えが浮かぶことはなく、予備のお金として取っておいた方が良さそうだ、ということで、何となく残しておきました。

後々この10万円が役に立ちました。

僕の場合、月々の返済額は約15,000円で、2年間で返済する予定でした。

毎月15,000円ほどの返済額は、学生にとってはキツかったのですが、とにかく早く、卒業前には返したいとの思いが強かったので、期間を短くしたのです。

その分、出費を抑えようと努力しました。スマホもプロバイダーも、できるだけ安いものに変更しましたし、サークル活動のイベントへの参加も、ほんの少しだけ減らして出費を抑えました。

また、返済については提携コンビニATMや銀行のATMからできました。

カードを入れて、画面の案内通りに進めて入金すれば完了です。とても簡単でした。

そこで、返済の際の手数料が無料になる提携コンビニATMや銀行ATMがあることを途中で知ったので、できるだけ手数料を抑えたかった僕は、その後は無料になるATMばかりを利用していました。

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怪我のせいで、返済遅れが発生!

予期せぬ怪我で返済ができなくなりうつぶせの男子学生

こうして最初の1年は順調に返済していき、滞ることはありませんでした。

また、学費の方もコツコツと貯めていたので、3年生の学費はきちんと期日までに支払いました。

ただ、4年生の前期の学費を支払う少し前に怪我をしてしまったのです。

その治療で、残しておいた借入額の残り10万円は使ってしまいましたし、貯金もすべて学費の支払いに使ってしまいました。

幸いにも、怪我そのものは大したものではなかったのですが、バイトを2週間ほど休まなければならず、その分、収入が減ってしまいました。

怪我がある程度回復したところで、とりあえず週払い対応をしてもらえる単発のバイトを入れて何とか収入を得ることにしたのですが、バイトの支払いのタイミングの前に返済日が来てしまったんです。

どうしよう、と思ったのですが、このまま支払わずに無視するわけにはいかず、消費者金融カードローンの会社に電話をして事情を話しました。

電話した時、男性のオペレーターが出たのですが、感じの良い人でした。

こちらの事情を話し、支払い日を5日ほど過ぎてしまうこと、でも、きちんと支払えることを説明しました。

すると、支払いを待ってくれたのです。正直、「親から借りてでも支払え」と言われる可能性も考えていたので、この時はほっとしました。

もちろん、バイト代が支払われたときに遅れていた返済金の支払いをしました。

返済後、再び10万円を借りることに

こうしてコツコツ毎月返済を続けた結果、4年生の秋にはすべての返済を終えることができました。

その間、実家に消費者金融カードローンの会社から電話がかかってくることもありませんでしたし、当時僕が住んでいたアパートに郵送物が送られてくることもありませんでした。

このようにして、最初に借りた30万円を無事に返すことができたのですが、計画通りに返すことができたことに気をよくした僕は、その1カ月後に、再び10万円を借りてしまいました。

卒業旅行に友達数人で行くことになったため、その支払いの一部に充てたのです。

ちなみに返済期間は半年間で、毎月の支払額は18,000円弱と、その前の15,000円よりも多かったのですが、学費の支払いも終わっていたため、気が大きくなっていたのだと思います。

社会人になってからの完済

社会人になって完済を達成した男性

2度目の借入の返済は、社会人1年目の5月まで続きましたが、何とか無事に返すことができました。

でも、社会人になってからの18,000円弱の出費はキツかったですね。

学生の時より手取りの収入がちょっと増えるからと、甘く見ていたところがあったと思います。

よくよく考えたら、学生の時は、生活費は親からの仕送りである程度賄っていましたが、そのことが完全に考えから抜けていましたね。

無事に返せたので、結果オーライなのかもしれませんが、これを機に「借入はできるだけしないぞ!」と誓いました。

ファイナンシャルプランナーのアドバイス

武藤 英次
監修者:
武藤 英次

学生の借入は実際には、おおむね10万円以内が限度とされることが多いようです。

10万円以内程度の借入であれば、返済トラブルとなる可能性は大分少なくできます。
(ただし基本的には学生が借入するのは、あまり積極的にはおすすめはしません)

なお、やむを得ない事情で返済が遅れそうな場合には、上記の例のように電話相談するのが鉄則です。

コールセンターのオペレーターは親切な女性であることが多く、返済に遅れるからと言って叱られてしまうような心配はありません。

こちらから相談することで、適切な解決方法をアドバイスしてもらうことが可能なのです。

カードローンの利用を考えている学生へのアドバイス

実は、学生時代に作ったキャッシング専用カードは今でも持っています。

2度借りて、しっかり返していますので、借入可能額の上限も増えたみたいですが、考えなしに借りてしまうような気がして、ちょっと自分が怖くなっています(笑)。

もちろん、計画的に返せるならまったく問題ないとは思いますが、借りるのは簡単でも、返すのは時間がかかりますからね。

特に、最後に借りた10万円の支払いが、社会人になりたての僕には想像以上にキツかった。

たかだか18,000円弱の返済だと思っても、自分で稼いだお金ですべてを賄わないといけないわけですから、新卒の社会人にとっては決して少ない額ではないと思います。

余談ですが、親には返済が完了してから5年くらい経った時に正直に話しました。

呆れていましたけど、「無事に返せたなら、良かった」と安心していましたね。

もし学生さんで、あのころの僕と同じようにキャッシングをしないといけない人がいるのであれば、できるだけ無理のない金額を借りましょう、ということをまずは言いたいです。

そして、返済のことを考えて、バイトを増やしたり節約を心がけたりした方が良い、ということも伝えたいですね。

もちろん、お金を借りなければならない状況には陥らない方が絶対良いと思うのですが、僕の場合、お金を借りて自力で返したことで、金銭感覚が身に付いたと思います。

ファイナンシャルプランナーのアドバイス

武藤 英次
監修者:
武藤 英次

学生がカードローンを利用するというのは、正直なところプロの立場からは全力で止めたいところです。

学生はどうしても金銭感覚が未熟ですし、返済に関する厳しさも完全に理解しているとは言い難いでしょう。

アルバイトで大金が入って、つい使ってしまうのであれば、まずその無駄遣いを正すことが先決です。

学生の方はカードローンでお金を借りる前に「お金の出入り」を本気で見直してみることをおすすめします。

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著者情報

ナビナビキャッシング編集部
日々の生活のなかで生まれる「まよい」に対して、ひとりひとりが良い選択をするために、キャッシングやカードローン、消費者金融など、お金を借りることに関する様々な情報を提供します。数あるサービスの中から、あなたに合った大手銀行や消費者金融のカードローンを選ぶお手伝いをします。

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