【借入体験談】貯金ゼロで突然の立ち退き命令!カードローンで乗り切った実体験
武藤 英次

この記事の監修者

ファイナンシャルプランナー

武藤 英次さん

「もし、住み慣れた家を急に手放さなければならなくなったら、どうしますか?」

家賃を抑えるために選んだ築30年以上の賃貸物件。しかし、老朽化で立ち退きを迫られ、突然の引っ越し費用に直面しました。手元に十分な貯蓄がない中で、選んだのはカードローンの利用。初めての借入に不安を抱えながらも、どのように返済を進め、再び安定した生活を手に入れたのか…30歳男性が経験したリアルな体験談をお伝えします。

この体験談を教えてくれた人

北村 侑大さん(仮名・30歳・男性)

神奈川県横浜市に暮らす当時30歳の会社員。年収360万円で独身生活を送っていました。

幼い頃から横浜で育ち、地元愛が強く、なるべく地元に近い場所で暮らしたいと考え「古い物件は安い」という理由で選んだアパート生活。しかし、老朽化が進む物件で立ち退きを機にカードローンを利用することになった体験談です。

  • 職業:会社員
  • 居住地:神奈川県横浜市
  • 家族構成:独身
  • 年収:360万円
  • 借金合計額:40万円
  • 借入先の会社名:アコム
  • 借入件数:消費者金融1件
  • 利用時期:2014年5月~2018年1月

※この記事は、ナビナビキャッシング編集部が実施したインタビューを基に作成しています。

長年住み慣れたアパートが取り壊しに

大学を卒業してから、10年ほど同じアパートに住んでいたのですが、そのアパートが老朽化のために取り壊されることとなり、引越しを余儀なくされました。

当時の私は、コールセンター勤務で、毎月の給与は手取りで約20万円、家賃を含めた生活費やスポーツジムの会費などで13万円が消え、残りは書籍や電化製品などを購入するか、友人や同僚との食事や飲み代となることが多く、独身の気軽さもあって貯金をする習慣もありませんでした。

そんなある日、そのアパートを管理している不動産屋が訪ねてきました。

何の用かと思えば、このアパートは老朽化しているうえ、大家が高齢で病気がちのため、管理が難しくなったことを理由に今年の更新はなしで立ち退いてほしい、ということでした。

立ち退き料などはなし、退去前の家賃は2カ月分免除、さらに敷金は全額返還されるということ。

およそ15万円は手元に戻ってくることとなります。それならばと、立ち退きには応じることにしました。

引越し費用は楽観的に考えていた

しかし、引っ越し費用の相場を調べてみると、見積もり次第ではあるものの、想定される引っ越し費用と新居の敷金・礼金を合わせれば15万円では到底足りそうもありません。

貯金もないのにどうしようかと思いましたが、まあ何とかなるかと楽観的な思いのまま、何も考えずにしばらく過ごしていました。

その後、休日には不動産屋をめぐり、引っ越し先を探します。

あいにくアパートの近くにある物件は少なく、既に満室かかなりの高級物件のどちらか。

仕方なく転居先は職場までの距離は今と同じくらいではあるものの、現在の住所からはかなり離れた場所となりました。

同じ市内ですが、会社を挟んで正反対に近い場所です。

そして、場所が決まったのであらためて引っ越し費用の見積もりを出してみると、約30万円かかることがわかりました。

一瞬、レンタカーを借りて運ぼうかとも思ったのですが、一人暮らしなのに43インチのテレビなど、大型家電もそこそこ持っているため一人ではまず無理だと判断、おとなしく引っ越し業者に頼むことに。

足らない費用をカードローンで

さて、そうなると問題なのが費用です。一応もらった15万円はそのまま持っていますが、これだけではまったく足りません。

かといって当てがない私は、初めてカードローンを利用することにしました。

クレジットカードと違って、カードローンの場合は好きな時に返済できると聞いたので、それだけ金利も安くなるのでは、という期待もありました。

ファイナンシャルプランナーのアドバイス

【一人暮らしの初期費用の目安はどれくらい?】
家賃3万円以下:初期費用10万円程度
家賃3万円〜5万円:初期費用20万円程度
家賃5万円〜7万円:初期費用30万円程度
家賃6万円〜10万円:初期費用40万円程度
家賃8万円〜12万円:初期費用50万円程度
家賃15万円以上:初期費用100万円以上

※参照元:一人暮らしの初期費用と引っ越し費用の相場や総額を抑えるコツを実例で紹介 | 引越し見積もりの引越し侍

【神奈川県の引っ越し見積もり費用・料金相場】
1人暮らし(単身):平均45,505円
2人家族・夫婦:平均84,962円
3人家族:平均91,229円
4人家族:平均97,848円
5人家族以上:平均113,126円

※参照元:神奈川県の引っ越し見積もり費用・料金相場と安い業者一覧 | 引越し見積もりの引越し侍

武藤 英次
監修者:
武藤 英次

古めのアパートは家賃が控えめの傾向ですし、床などの少々の傷は、あまり気にせず暮らせるメリットがあります。

しかし今回のケースのように、大家さんの高齢化や建物の老朽化により退去を余儀なくされる場合も出てきますね。

また引っ越しというのは、繁忙期に当たると想像以上の高額見積もりとなることが多いです。

賃貸暮らしの場合は引っ越しリスクにも、ある程度備えておく必要があるかもしれません。

初めてのカードローン

カードローンは、駅前にある無人契約機で申し込みました。身分証明書を提出して勤務先情報などを登録し、年収なども記入したらその書類を機械に差し出します。

審査自体は数分で終わりましたが、日曜日だったので翌日職場への在籍確認をするそうです。

個人名での問い合わせをするので職場には秘密にできる、ということでしたが、念のために明日の朝は早く出社することにして、なるべく早い時間に電話してもらえるように頼んでおきました。

審査の結果は、50万円まで利用できるとのことでした。

“すぐに利用されますか?”と聞かれましたが、引越しの時にあればいいので後日と返答し、ATMで利用できるカードをもらってこの日は終了です。

翌日、まだだれも来ていない8時頃に出社、ほかの人が来る前に電話が来ました。

想像通りカードローンの在籍確認だったので、本人であるという確認だけして終わりとなります。

これで、いつでもATMから利用できるようになったそうです。

引っ越し代のめども付いたので、次の日曜日には新しいアパートの申込みをして入居日を決め、引っ越し業者を手配しました。

▶︎まずは無料で返済シミュレーション

▶︎ 近くの自動契約機・ATM・店舗を検索

引越しに向けての借入

初めてカードローンを借入。現金を引き出した

引越し当日、料金は先払いと聞いていたので、カードローンで20万円を借りて35万円を現金で用意しておきました。

ところが引越し業者がやってきた際に、クレジットカード払いもできるといわれました。

クレジットカードはあまり使っていないので、気にしていなかったのです。

そちらの方がポイントがついて得だという話になりせっかくなので手持ちのクレジットカードで支払い、現金はそのまま後で銀行口座へと入金することにしました。

引っ越しは予定通りに終わり、昼過ぎには新居に到着したのですが、そこで問題が起きます。

あまり部屋の寸法などを気にしていなかったため、これまで使っていたタンスだと専用の置場所には入らず、少し邪魔な位置に置かれることとなるのです。

古いタンスだったので、せっかくだから買い替えようかと思い、そのタンスは処分をお願いしました。そして、寸法を測って家具店に向かったのです。

予想外の家具購入でクレジットカード払いも利用

クレジットカードで支払いする男性の手

郊外にある大型家具店は、あまり買い物に来ることもありません。

タンスを買いに来たのですが、気づけばこれまで足りなかったもの、前よりも部屋が広くなったので起きたくなるものなどを一緒に購入。

予算2万円のタンスが合計で5万円ほどに。その分も、せっかくなのでクレジットカードで支払うことにしました。

クレジットカードの引き落とし日は毎月10日で、給料日は25日です。

しかし、普段クレジットカードを使っていなかったせいで、引き落とし日のことをすっかり忘れていました。

そして、現金35万円についても、口座へ入金するのを忘れていたため、11日に知らない番号から携帯に電話が来ました。

誰かと思ったら、クレジットカードの会社からで、引き落としができなかったということでした。

私は恐縮しきりで、3日後にもう一度引落をするのでそれまでに入金してください、と言われたのですが、家具も買ったことでその額は40万円ほどに。

もともと用意していた35万円では5万円ほど足りません。給料は家電製品の購入とカードローンの返済をしているので、生活費しかないという状況です。

仕方がないので、カードローンからさらに5万円借りることにしました。

そして、クレジットカードの規約を読み返してみるとクレジットカードにはリボ払いというものがあります。

そうすれば、毎月決まった額を支払うだけでいいということなので、買い物をしても翌月こうして支払いに困ることはなくなるでしょう。

そうやって、私はクレジットカードとカードローンの両方を使うようになりました。

しかし、クレジットカードについてはすっかりと見落としていました。リボ払いには年利18.0%の利息が付くということを知らなかったのです。

リボ払いを一括に変更するためカードローンを

最初のうち、クレジットカードで買い物をしてリボ払いにするということを繰り返していたのですが、2カ月後に送られてきた明細を見て驚きました。

リボ払いには、高額の利息が付いていたのです。

慌てて規約を読み直し、クレジットカード会社に連絡してリボ払いを通常に戻すことができるかを尋ねました。

リボ払いから1回払いに変更することはできないが、リボ払いをまとめて支払うことはできる、ということでした。

その時のリボ払い残高は20万円近かったのですが、クレジットカードのリボ払いよりもカードローンの金利の方が安く、そちらの方が支払総額は少なくなるはずです。

こうして、カードローンからは40万円近く借りている状態となりました。

ファイナンシャルプランナーのアドバイス

武藤 英次
監修者:
武藤 英次

大手引越し業者の場合は、クレジットカードで支払い可能なことも多くなっています。

一括払いなら手数料もかからず、実際の支払いも翌月以降にできます。

ただし一括では厳しいという場合は、分割払いを検討することになります。
(業者やカード会社によって分割回数などの条件は異なります)

今回の例では「リボ払い」を選択していますが、これはおすすめできません。

可能な限り少ない回数の分割払いとすることで、手数料を節約できます。

▶︎まずは無料で返済シミュレーション

金銭感覚が壊れていく

金銭感覚が壊れて暗闇に落ち込む男性

こうしてリボ払いは返済しましたが、金額が大きくならなければ返済もすぐ終わるようなのであまり金利も高くなりません。

また、リボ払いにしなければ支払った金額をそのまま支払うだけなので、クレジットカードの利用にもあまり抵抗がなくなってきました。

しかし、これまで手元のお金で清算していたものが、カードを差し出すだけで決済できるということで、買い物はカード払いを中心にするように。

そして、気が付いたらカードの支払いに困るほどの買い物をしてしまっていたのです。

カードのショッピング枠内であれば、お金を持っていなくても買い物が可能なので、何の遠慮もなく買ってしまうのです。

まるでただで手に入ったかのような気分になるのですが、支払日は毎月やってきます。

そのたびに、カードローンからお金を借りたり、給料の一部を残しておいたりする必要があります。

カードローンには真面目に返済していますが、やはり必要に応じてまた借りることもあるので、最大利用額近くを往復しているような状態です。

そんな時、いつものようにカードローンの返済をしていると、増額が可能というお知らせが出ていました。

返済が苦しくなってきたこともあり、早速申込んでみると数分で、利用可能額が80万円になっていました。

これでまた、しばらくは支払いに問題が起こることはないでしょう。

そうやって油断した私は、またも高額な家電を買ってしまったのです。

返済計画をしっかりたてて

結局、それから3カ月ほどして、カードのショッピング枠を使い切ってしまい、支払いに追われるようになりました。

カードローンも同様です。そこでようやく、買い物をし過ぎていることに気が付いたのです。

それからは、きちんと返済計画を立てて、まずはカードローンの残高を減らすことに専念しました。

こちらの枠が十分に空いたら今度はクレジットカードのリボ払いを再びまとめ払いし、後はクレジットカードの利用とカードローンの借入をやめ、返済に専念すると決めました。

これまで計画性なく利用していたので、計画を立てなくては綺麗に返済するのが難しいでしょう。

今度はその計画に沿って綺麗に返済していき、それが終わればきちんと節度を持って買い物をするようにします。

ファイナンシャルプランナーのアドバイス

武藤 英次
監修者:
武藤 英次

お金を借りる際に、金利や返済方法を確認するのは、借りる側の最低限の義務と言えます。

数%の金利の違いが数万円以上の支払利息の差を生むことは珍しくありません。

しかしながらスーパーの100円程度の値引きには敏感なのに、借金の金利には無頓着な人が多すぎる印象があります。

リボ払いで自分がいくらの利息を支払うことになるのか、利用前にしっかりと確認するようにしましょう。

これからカードローンを利用しようと考えている人へ

急な飲み会、立て続けの結婚式、引っ越し代金など、生活するうえで急な出費となることは少なくありません。

現金を持ち合わせていればいいのですが、タイミングが悪く現金が足りずに困ってしまう場合は、カードローンの利用が便利です。

毎月決まった日に引落となるクレジットカードと違い、カードローンは極端な話、今日借りて今日返してもまったく問題ありません。

早く返済すればそれだけ利息も少なくなるので、利息が付くのが嫌な人にはいいでしょう。

また、クレジットカードのリボ払いは金利が高いので、特別な理由がない限りは利用しない方がいいと思います。

下手に定額なせいで、毎月の支払いのほとんどが利息であり元本がなかなか消費しないことも十分にあり得ます。

それくらいなら、カードローンの方がましでしょう。

カードローンは、使い方さえ間違わなければピンチを救ってくれる便利なものです。

しかし、使い方を間違えると自分で自分の前に落とし穴を彫っているような状態になります。

急な出費や、いざという時に利用するだけにしておいた方がいいと思います。

何かを買う際などは、その物はカードローンを利用してまで必要かどうかを考えて、判断しましょう。

使いすぎてしまった時も、無理をして返済していくのではなく、まず最初に返済計画を立てて返済していき、返し終わるまでは新規での借入を控えるといったやり方を徹底しましょう。

ファイナンシャルプランナーのアドバイス

武藤 英次
監修者:
武藤 英次

上記の例では「返済が苦しくなって増額に頼る」など、カードローンを上手に利用しているとは言い難い状態となっています。

返済資金が足りない分を、新たな借金で埋め合わせるのは借金地獄への最短距離を歩んでいると言えるでしょう。

カードローン利用の鉄則は「必要最小限の金額」を「できる限り短い期間で完済」することです。

安全かつ上手にカードローンを利用するようにしたいものですね。

▶︎まずは無料で返済シミュレーション

消費者金融からお金を借りるならこちらもチェック

著者情報

ナビナビキャッシング編集部
日々の生活のなかで生まれる「まよい」に対して、ひとりひとりが良い選択をするために、キャッシングやカードローン、消費者金融など、お金を借りることに関する様々な情報を提供します。数あるサービスの中から、あなたに合った大手銀行や消費者金融のカードローンを選ぶお手伝いをします。

その他の体験談

体験談一覧を見る