「たまには贅沢を」と思って足を運んだ夜のお店。
華やかな空間や楽しい会話に癒されるひとときは、日々のストレスを忘れさせてくれるものです。しかし、気づけばその魅力に引き込まれ、通い続けた結果、出費が収入を超えてしまうことも。今回紹介するのは、キャバクラに夢中になった結果、消費者金融で借入を行うことになった男性の体験談です。計画を超えた借入がどのような影響を及ぼし、その後どのように乗り越えたのか、そのリアルな経験をお伝えします。
長瀬 恭紘さん(仮名・31歳・男性)
東京都北区に住む31歳の会社員。独身で、年収は550万円。
平日は忙しく働きながらも、夜の時間に癒しを求めてキャバクラ通いを始めたのがきっかけで借金生活が始まりました。
「たまの贅沢」のつもりが、気づけば月に何度も通うようになり、いつしか消費者金融を利用することでその出費を賄うように。楽しさの裏に隠れた借金生活の苦悩と、その後の乗り越えた経験を語ります。
- 職業:会社員
- 居住地:東京都北区
- 家族構成:独身
- 年収:550万円
- 借金合計額:30万円
- 借入先の会社名:プロミス
- 借入件数:消費者金融1件
- 利用時期:2017年11月~2019年1月
※この記事は、ナビナビキャッシング編集部が実施したインタビューを基に作成しています。
キャバクラにはまった理由は
新卒で入った会社で、忘年会の帰りに、会社の先輩や同期と一緒に飲んだ後、初めて行ったのがキャバクラでした。
その後も何度か行くことはあったのですが、特にはまることはなく、あくまで付き合いで行く程度。
キャバクラにはまる人がいることはもちろん知っていましたが、そこまではまる人が身近にいたわけではなく、「そういう人もいるんだな」くらいにしか思っていませんでした。
そんな僕がキャバクラにはまったきっかけは、仕事とプライベートがうまくいかなくなったことです。
当時、ほかの部署から異動してきた新しい上司との折り合いが悪く、仕事でストレスをためていました。
また、同じ頃、学生時代から付き合っていた彼女と別れてしまったのです。
仕事とプライベートでたまった鬱憤を晴らしたいと、久しぶりに会った友人に愚痴を聞いてもらったのでした。
そして、「次、カラオケでも行こうか」と話していた時に、声をかけてきたキャバクラのキャッチに引っかかり、そのまま何となくキャバクラに行ってしまったことが、僕のキャバクラ地獄の始まりとなったのです。
それまで何度か行っていたキャバクラでしたが、それは、あくまで仕事の付き合いの延長。
しかし、この時は昔からの友人と一緒に行ったとあって、僕はいつになく羽目を外しました。
上司や取引先に気兼ねせずに行ったキャバクラは新鮮で、ものすごく楽しく感じてしまったのです。
この日を境に僕はキャバクラ通いに目覚め、あちこちのキャバクラに行くように。
月2回程度にとどめておけば良かったのですが、当時はよほどストレスが溜まっていたのでしょう。
最初は週1回の割合だったのが、週2回、3回…というように回数が増え、気づけばあちこちの店に顔を出すようになっていました。
特に入れ込んでいた子がいたわけではないのですが、当時はとにかく楽しかったんですよね。
一人で行ってもつまらないので、友人はもちろん、時には会社の同期・後輩を誘って行っていました。
また、ちょっといいなと思った子がいたら、相手のねだるままボトルを入れていましたし、ちょっと下心もあって、同伴やアフターに誘うべく結構な金額を使うこともありましたね。
キャッシングのきっかけは、大盤振る舞いによる予算オーバー
キャバクラなどの夜のお店では、クレジットカードが使えなかったり、使えても手数料がかなり高かったりします。
また、スキミングなどの犯罪に巻き込まれたという話もチラホラ…。
そんな事情に加え、僕自身、カードを使って買い物をすることが少なかったので、キャバクラは常に現金払いでした。
それまでしっかり貯金もしていましたし、一人暮らしの独身ということもあって、キャバクラにお金を使ったところで特にいさめる人もいませんでした。
今思えば完全に病んでいたと思うのですが、当時はそう思うこともなく、キャバクラに惜しみなくお金を使っていましたね。
しかし、あまりに回数が増えて、だんだん生活費が足りなくなってきたのです。
そういう時は、比較的料金の安いキャバクラに行くなどして、できるだけ金額を抑えるようにしていたのですが、それにも限界があります。
ついには、貯金を崩してまで通うようになってしまいました。
こうなると止まりません。
あっという間に貯金も無くなっていきました。
それでもキャバクラ通いを止められなかった僕は、とうとうカードローンを利用することに…。
これが、僕の初めてのカードローンでした。とはいえ、カードローンを利用してキャバクラに行ったのがきっかけ、というわけではありません。
いつもの通り、仲間を誘ってたまたま行ったキャバクラで羽目を外して予算オーバーになってしまい、カードローンを利用することになってしまったのです。
支払いの時に「お金が足りない!」と気付いた僕は、一緒に行った友人にもお金を貸して欲しいと頼みました。
この時は友人が5万円立て替えてくれたのですが、店を出た後、友人に「自分も給料日前なので金がない。一部でもいいから、できればすぐに返してもらえないか」と言われたのです。
自分がキャバクラに誘ってしまったのに、友人にお金を出させることになってしまうなんて、人としてまずい。そう思った僕は、カードローンで借入をして、すぐに友人に返すことにしたのです。
ファイナンシャルプランナーのアドバイス
「キャバクラ遊び」とも言われるように、キャバクラは遊びの一種であることは間違いないでしょう。
しかも居酒屋などと比べ物にならないくらい高額な出費を強いられる「遊び」です。
このような高額な遊びにお金を費やすことを、まさに「散財」と呼ぶのでしょうが、散財が必ずしも悪いこととは言いません。
日頃のストレスを散財で晴らすことができるなら、多少は構わないのではとも思います。
しかし「散財の原資」を借金に求めてしまうのは、非常にマズイ状況です。
時間ギリギリにインターネットから申し込み
この時の時間は、21時半近くになっていました。調べたところ、消費者金融のカードローンなら、すぐに借りられることが分かりました。
ちょうど僕がいた場所から無人契約機のあるビルまで徒歩5分くらいだと分かったのですが、とにかくすぐに申し込みだけ済まそうと、インターネットから申し込みました。
後でわかったのですが、新規で即日融資を希望する場合については、自動契約機でもインターネット申込でも22時までに申し込む必要があるとのことでした。
僕は、直前で申し込むことができたのです。
公式HPから申し込んだのですが、特に悩むことなくすんなり手続きできましたね。
入力した内容も、氏名や住所など、一般的な内容だったと思います。
勤務先や融資額などを入力したのですが、この時は、10万円を申し込みました。
友人にすぐに返す5万円に加え、給料日までの約1週間を過ごすために必要な現金+αとして5万円を借りることにしたのです。
なお、身分証明書も提出する必要がありましたが、運転免許証をスマホのカメラで撮影し、メールで送りました。
こうして僕はスムーズに申し込みを完了したのですが、その様子を見ていた友人が、「こういうのって在籍確認をすると思うんだけど、今の時間、誰か会社にいるの?」と聞いてきました。
まだ残業している人がまったくいないとは言えませんが、そもそも僕の会社は残業しても20時前には大体の人が退社してしまうため、この時間には誰もいない可能性があります。
それに、仮に誰かいても、この時間では電話に出ない可能性が高かったのです。
心配になった僕は、申し込んだ消費者金融に電話して聞いてみました。
すると、「夜間や土日の申込の場合、後日在籍確認の電話をさせてもらいますが、念のため、先に会社の保険証や給与明細などを送って下さい」とのこと。
この時、給与明細は持っていませんでしたので、会社の保険証※をスマホカメラで撮って送ったのでした。
※保険者番号、被保険者記号・番号、通院歴、臓器提供意思確認欄に記載がある場合はマスキングしてお送りください。
消費者金融カードローンの審査・必要書類をもっと詳しく
その日中に融資してもらえた
こうして申し込みを済ませた僕は、友人と近くの公園で話しながら審査結果を待つことに。
すると、30分くらいしてメールが届き、専用ページにログインして審査結果を確認して欲しいということが書かれてあったので、すぐにログインし確認したところ、審査に通ったことと限度額は30万円、ということが書かれていました。
とにかくすぐにお金を借りたかった僕は、無人契約機でカードを急いで作ろうと考えたのですが、色々調べたところ、僕が申し込んだ消費者金融では、カードなしで一部のコンビニATMなどから借入できるスマホATM取引が利用できることが分かりました。
そこで僕は、そのコンビニまで行き、スマホATM取引で借入することにしたのです。
借入は簡単で、ATM画面を案内通りに操作し、画面に表示されたQRコードを読み取るだけでした。
その後はスマホに表示されたパスコードなどをATMに入力し、画面の案内に従っていくだけで簡単に借入できました。
僕は当初の予定どおり10万円借り、友人に5万円をその場で返金。
そして、残りの5万円は生活費に充てましたが、残った現金は返そうと思い、取っておきました。
キャバクラにのめり込んでいた僕でしたが、さすがにこの時ばかりは懲りて、とりあえず、給料日まではキャバクラ通いを止めようと誓いましたね。
ちなみに、この時持ち越された在籍確認ですが、翌日に会社に電話がありました。
ちょうど席で仕事をしている時に電話が来たのですが、同じ部署の後輩が電話に出ました。
個人名で電話をしてきたため、最初ちょっと不審に思ってしまったのですが、僕が代わると社名を言い、「このたびはキャッシングローンにお申込みいただきありがとうございました」と言われ、在籍確認だと気づきました。
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ファイナンシャルプランナーのアドバイス
消費者金融カードローンの借入審査では、基本的に在籍確認は実施されると思っておいたほうが良いでしょう。
借入金額やその他の事情により省略される場合もないわけではありませんが、あらかじめ在籍確認が無い前提で手続きを進めることはできません。
ただしSMBCモビットのWEB完結を利用する場合、収入証明書類の提出などの条件を満たすことで、「在籍確認の代わり」としてもらうことは可能です。
SMBCモビットは原則として電話による在籍確認なし
SMBCモビットでは原則として電話による在籍確認はおこなっていません。そのため、勤務先に電話がいくことに抵抗がある人に向いているカードローンです。
※引用元:カードローンの在籍確認とは|実施の流れ~電話・書類の場合を解説 | みんなのモビット
その他の消費者金融カードローンでも、今回のケースのように電話相談することで柔軟な対応をしてもらえる場合もあるので、心配な場合は電話相談してしまうのがベストです。
返済額は少額だったが、ボーナス時にまとめて払い、返済回数を減らした
初めて借りた10万円の返済額は月4千円でした。
そのため、負担になることなく毎月返すことができました。
ただ、返済額が少額だったこともあって、給料が入ってすぐ、キャバクラ通いは復活。
本当にこの時の僕は重症だったと思います。
とはいえ、予算以上になるのはまずいと思い、さすがに大盤振る舞いはしばらく自粛しましたね。
ちなみに、この時借りた10万円の返済は、ボーナスの時にまとめて払うなどして数カ月で返済しました。
月々の支払いが負担にならない分、また同じ過ちを繰り返してしまいそうな気がしたので、返済が終わるまでは追加で借りないように気をつけていました。
なお、返済は毎回コンビニATMで行っていました。
手軽に返せるのでよく利用していたのですが、一度だけ消費者金融のATMから返したことがあります。
たまたま友人と待ち合わせした居酒屋の隣のビルに消費者金融のATMが設置されていたのでそちらで返したのですが、ちょっと周りの目を気にしてしまいました。
自意識過剰かもしれませんが、何となく周りの目が気になりますよね。
目立たない場所に設置されてはいるのですが、やはりちょっと気になってしまいまったため、次からはやはり手軽な提携コンビニATMでの返済に戻りました。大抵のコンビニATMで返済ができるようですので、便利だと思います。
ちなみに、この後も一度だけ借りました。
気が大きくなって、友人といったキャバクラでまたもや大判振る舞いをしてしまったんです。
この時は20万円借入をして事なきを得たのですが、これを機にキャバクラ通いを止めようと決めました。
なお、この時借りた20万円については月々8,000円ほどの支払いだったのですが、毎月少し多めに返し、またもボーナスが入った時にまとめて支払うなどして、半年ちょっとで完済しました。
最初に借りた時よりも金額が大きく返済期間も長かったので、「これじゃダメだな」と反省。
このままじゃ、ダメ人間になってしまう…そう思って、キャバクラに行くのはこれで止めました。
ファイナンシャルプランナーのアドバイス
最後には実力以上の「借金に頼らざるを得ない散財」の虚しさに気がついたようで、結果的には良かったのかもしれません。
カードローンのお金の使いみちとしては褒められたものではありませんが、その後の返済ではボーナスでの追加返済を行うなど、早期完済を心がけていたのはグッドでした。
カードローンの金利は決して低くはありませんから、1日でも早く完済することで支払利息を節約することが大切となります。
消費者金融の利用を考えている人へのアドバイス
当時の僕はキャバクラにどっぷりはまってしまっていたことに加え、友人にすぐにお金を返さなければならないという状況もあって、抵抗感なく消費者金融のカードローンを利用しました。
本来、利用する時は、金利なんかをきちんと比較した上で利用すべきなんですが、僕の場合は状況が状況なだけに、そんな余裕はなく、すぐに借りられる可能性が高い消費者金融を選んだわけですが、世間で言われているようなネガティブな印象は特に抱きませんでしたね。
それこそ、クレジットカードを作った時と感覚的には変わらなかったと思います。
消費者金融などでの借入に対し、あまり良くないイメージを持つ人もいるかもしれませんが、借りたものを期日までにきちんと返していけば、利用しても特に問題ないと思います。
ただ、月々の返済額が少額である分、カードローンへの抵抗感がなくなりそうだとは思いましたね。
このままだと雪だるま式に借りてしまいそうだと思い、キャバクラに通いながらもできるだけ早い完済を目指して、自分なりに自制していました。
カードローンを積極的に利用しろとは言いません。
ただ、自分の給料に見合った返済を心がけることができるのであれば、カードローンという選択肢を考えても良いのではないかと個人的には思います。
ファイナンシャルプランナーのアドバイス
何も残らない高額かつ刹那的なサービスであるキャバクラの支払いに、高金利のカードローンの借入を充てるのは、まったくもって賛同できません。
そういった独身貴族的なお遊びは、自分の収入の範囲内で行うべきなのです。
この方に近い将来、仮に良い出会いがあってもキャバクラ通いの借金返済のせいで、結婚資金ゼロということでは目も当てられません。
高金利のカードローンの借入を利用する場合には、あなたの人生に本当に必要な資金なのか否かを冷静に考えてみて欲しいところです。
著者情報
ナビナビキャッシング編集部
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