急な出費や予期せぬトラブルで「お金が足りない…」と悩んだ経験はありませんか?
誰もがカードローンを検討するのは、必要に迫られた時。けれども、実際に借入を決断した人たちはどのような経緯をたどり、返済にどう向き合ったのでしょうか。この記事では、そんなリアルな体験談を通じて、借入時の心情や返済を乗り越えた工夫、そして得られた気づきを紹介します。
大塚 祥太さん(仮名・30歳・男性)
東京都狛江市に暮らす30歳の会社員。大手派遣会社に勤務し、妻と二人暮らしをしています。
年収は450万円ですが、結婚直後で生活のリズムを整えながらも、予期せぬ出費が続き、家計に不安を抱えていました。「貯金がある程度あるから大丈夫」と思っていたものの、急な医療費や冠婚葬祭などが重なり、次第に家計を圧迫。借入を決めた時の心境や返済に向けた努力を体験談として語ります。
- 職業:会社員(大手派遣会社)
- 居住地:東京都狛江市
- 家族構成:既婚(妻)
- 年収:450万円
- 借金合計額:25万円
- 借入先の会社名:ノーローン
- 借入件数:消費者金融1件
- 利用時期:2015年9月~2016年10月
※この記事は、ナビナビキャッシング編集部が実施したインタビューを基に作成しています。
入社から3年後には営業成績は上位に
新卒で入った会社は保険会社でした。そこで僕は営業マンとして働いていたのですが、その時知り合った先輩にAさんという人がいました。
僕の5つ上の先輩で、仕事を教えてくれたり、飲みに連れて行ってくれたりと、本当にお世話になりました。
Aさんのおかげで仕事を覚え、入社から3年後には営業スキルも上がり、営業成績は上位に食い込むまでになっていました。
入社5年目でITコンサルティングの会社の営業に転職し、順調に営業成績を上げていたある日、Aさんから連絡があったのです。
先輩Aさんの会社に転職することに
保険会社を辞めた後もたまに会うことはあったのですが、その時の連絡は実に1年ぶり。
しばらく連絡が無かったので、どうしたのだろうと思ったところ、なんとAさんは起業していました。
共同経営者であるBさんという人と一緒に立ち上げたそうなのですが、業務拡大期で人手が足りず、特に営業のできる人間が欲しいということでした。
Aさんが立ち上げた会社は偶然にもITコンサルティングの会社だったため、僕を誘おうと思ったようです。
正直、今の会社の給料に満足していたので、いったん断ったのですが、そこから1年ぐらい粘られたため、最終的には僕が折れてAさんの会社に転職することになりました。
今の会社と同等の給料に加えインセンティブもあるということも、転職の決め手になりました。
小ぢんまりしていると聞いていたAさんの会社でしたが、思ったよりもスタッフ数が多いな、というのが第一印象でした。
僕は早速Aさんと一緒に営業に回るようになりました。慣れてきたところで、電話営業や飛び込み営業なんかもするようになっていました。
前職ではあまりしなかったのですが、保険会社時代はよくやっていたので、特別苦になりませんでした。
転職した先の雲行きが怪しくなってきた
そうやって1年が過ぎた頃、何だか会社の雲行きが怪しくなってきました。
経理担当スタッフが辞め、外注していたエンジニアもちらほら辞めるように…。普段社内にいることが少ないので、いったいどうしたのだろうと思っていたのですが、その時は何が起きているのか分かりませんでした。
段々状況が分かってきたのは、それから2カ月くらい経ってからでした。外注スタッフへの給料の遅配が明らかになったのです。
「契約は取れているのに、おかしいな?」と思いましたが、「経理担当スタッフが辞めて、俺が経理をやるようになったせいで手が回らなかった。
それで遅配が何度か起きてしまった。」と説明するAさんの言葉を信じた僕は、きっと一時的なものだろうと思い、「バイトでも良いので、経理スタッフを入れないといけないですね」と話していました。
減額要求も飲まなければいけない状況
しかし、その後もスタッフの離職は止まりません。色々と疑問を感じていたある日、Aさんに飲みに誘われました。
会社近くの居酒屋でAさんに給料を少し下げさせて欲しい、インセンティブもいったんストップさせて欲しいとお願いされたのです。
当時独身でしたし、年の割に多めの給料をもらっていたので、多少の減額ならしょうがないかなと思ったのですが、半分くらいにさせてもらえないかと言ってきたので唖然としました。
さすがにそれはできないと伝えたところ、じゃあ、申し訳ないけど10万減額でどうかと言われたのです。
それもできないと伝え、Aさんと2時間ほど交渉した結果、6万円の減額でいったん手を打つことにしました。
正直全然納得できませんでしたが、いきなり会社を辞めると僕自身の生活が立ちいかなくなってしまいます。そのため、この時は渋々ですがAさんの要求を飲むことにしました。
交通費の支払いもなく金欠状態に
給料が減額になったのはどうやら僕だけではないようで、ほかの営業も、僕と同じように数万円の減額をされていました。
それだけでなく、常勤のエンジニアの人も同じように数万円の減額をされていたようです。いったいどういうことなのだろうと不安に思った矢先、今度は給料の遅配が始まりました。
本来25日に支払われるはずの給料が支払われず、Aさんに尋ねると「申し訳ないけれど、月末にしてもらえないか?」と言うばかり。
一応月末には給料が支払われたものの、この状態が3カ月程続きました。さらに、その後は遅配の期間がどんどん伸び、25日払いだったはずの給料は、いつしか翌月の10日や15日に支払われるようになっていました。
最初のうちはまだ貯金もあったため、遅配があってもそれほど生活に支障はなかったのですが、そうも言っていられなくなりました。
というのも、婚約したからです。長く付き合っていた彼女との結婚が決まり、結婚式の費用に貯金を使うことになりました。
一生に一度のことだからと、彼女の希望をできる限り聞いた結果、貯金はゼロになってしまったのです。
そんな僕の状況をAさんにも伝えましたが、相変わらず遅配は止まりません。
それどころか、外注先への支払いも一部遅れているものがあるようで、会社に電話がかかってくるようになっていました。
営業に行くたびに発生した交通費の支払いもなかなかしてもらえず、僕は次第にお金に困るようになったのです。
結婚した彼女に内緒で借入をすることに
そんなある日、彼女と婚前旅行に行くことになりました。彼女に心配かけまいと、僕は遅配のことを話していなかったのです。
それに、遅配はあっても給料そのものの未払いはなかったため、あえて話していなかったということもあります。
婚前旅行は近場の温泉に行く予定でしたが、ちょっと良いところに泊まりたいという彼女の希望を叶えるために、何とかお金を調達する必要がありました。
宿泊先はクレジットカード払いができるようだったので、宿泊費自体は問題ないとして、問題は宿泊費以外の費用です。
旅行に行ったのに、ただ旅館に泊まってさっさと帰ってくるわけにはいきません。ご当地グルメや名所散策など、色々と行く場所もあるでしょう。
現に、彼女は色々なプランを立てているようでした。クレジットカード払いができない場所もあるだろうと考えた僕は、お金を借りることにしたのです。
ファイナンシャルプランナーのアドバイス
「働き方改革」などが叫ばれるようになった今の時代、転職のハードルはずいぶんと低くなってきているように感じます。
今回のケースのように、先輩や友人などから起業メンバーにスカウトされることも珍しくはないのでしょう。
そのような誘いがある場合は、業績好調時であるため待遇面も景気の良い話になりがちです。
しかし、現実には起業から3年で約12%、5年では18%の企業が倒産している事実に目を向ける必要があるでしょう。
【起業後の企業生存率】
0年(創業):100.0%
1年:95.3%
2年:91.5%
3年:88.1%
4年:84.8%
5年:81.7%
※参照元:中小企業白書|中小企業庁
起業後に長期間好調な業績を維持するのは、並大抵のことではありません。
今回のような話は「非常にありがちなパターン」であるのです。
金利や無利息期間を考えて、消費者金融のカードローンを利用
婚前旅行までまだ時間があったので、僕は色々と金利を比較し、シミュレーションを立てることにしました。
最初、利息の安いネットバンクのカードローンを利用することを考えたのですが、借入金額が少額であることから、ネットバンクを利用しても、期待したほどの利息にはならない可能性が高かったため、やめました。
最終的に、無利息期間のある消費者金融のカードローンを利用することにしたのです。
申込はインターネットから行いました。公式HPから申し込んだのですが、自分の住所や氏名、年収など、入力した内容はクレジットカードなんかと変わらなかったように思います。
また、希望融資額についても入力しました。僕はこの時、20万円と入力しました。本当に必要になりそうな金額は5万円ほどだったのですが、一応、多めに希望を出しておいたのです。
その後、身分証の提出が必要との表示があったので、スマホのカメラでパスポートの写真を撮り、専用サイトにアップしました。
こうして申込が完了すると、10秒ほどで簡易審査結果が表示されました。
無利息期間に関する記事
会社に在籍確認はあったけど、同僚にはバレなかった
20万円の融資ができるとの表示がされていましたが、あくまで簡易審査であって本審査ではありません。ちなみに申し込んだのは平日の夜中でしたので、きっとすぐに審査が通るわけじゃないだろうなと思っていました。
というのも、在籍確認の電話があるからです。多分、在籍確認のチェックが終わらないと、きっと本審査は終わらないだろうと考え、その日は申込だけ済ませて終わりました。
翌日、会社にいる時に会社に電話がかかってきました。ちょうど僕がほかの電話に出ている時にかかってきてしまったため、ほかの社員が対応することになったのですが、あくまで個人名で電話をかけてきたようです。
電話に出た社員に「電話中に、〇〇さんっていう人から電話がありましたよ」と伝えられ、心当たりのない苗字だったことから、きっと在籍確認だろうと思いました。
その後、昼休みになった時に自分の個人メールをチェックしていたところ、消費者金融からのメールが届いているのに気づきました。
審査結果が出たので専用のWeb画面から確認して欲しいと書かれていたため、すぐに確認したところ、審査に通ったことと融資額は20万円だと書かれていました。
消費者金融カードローンの審査の流れ・必要書類はこちら
1回目の借入は無利息期間に返済したが…
それから数日後、カードが家に送られてきました。カードは銀行の封筒に入って届いたので、一見すると銀行のキャッシュカードと思うような感じでしたね。
ちょうど彼女が家にいる時に届いたのでちょっと焦りましたが、彼女も銀行のカードだと思ったようで何も言われませんでした。
旅行前日に僕はコンビニのATMで5万円をキャッシングし、彼女と一緒に婚前旅行に出かけたのです。
僕がお金を借りてから4日後、遅れていた給料が支払われました。
僕が借りた消費者金融は、借入から1週間以内に返済すれば利息はつかないというサービスを行っていましたので、すぐに全額返済してしまいました。
実際は25日までに支払えば良かったのですが、前倒しで支払い、利息を付けずに返すことができました。
こうして初めてキャッシングを利用した僕でしたが、その2カ月後、再び借りることになってしまいました。というのも、とうとう給料の未払いが起きたからです。
ファイナンシャルプランナーのアドバイス
大手消費者金融では(一部を除き)30日間程度の「無利息期間サービス」が利用可能です。
初回利用であれば、期日内に完済してしまえば1円も利息がかかりません。
思いのほか簡単に借りられて、本当に利息がかからないのに感動される方も多いようです。
もちろん借りたお金は返済しなくてはなりませんが、短期のお金のピンチに対処するのに無利息期間サービスのあるカードローンは最適と言えます。
また、無利息期間を超えた場合でも、超えた日数分の利息だけを支払えばOKなので安心です。
たとえば、30日の無利息期間に対して35日で完済した場合は、5日分の利息だけかかることになります。
無利息期間を使ってお金を借りる人はこちらをチェック
給料の未払いが原因で、2度目の借入へ
慢性化していた給料の遅配でしたが、ある日、客先に立ち寄った後に出社してみると、ほかの社員が困った様子で話し合いをしていました。
外注先から連絡があり、数日前に支払われるはずの委託代金が支払われていないと言われた、とのことでした。
その電話を受けた社員がAさんに連絡したところ、「確認してみる」と言ったきり連絡がない、ということだったのです。
この日はその後のアポイントが入っていなかったので、嫌な予感がした僕はそのままAさんの出社を待つことにしました。しかし、Aさんは会社に姿を見せず、いなくなってしまったのです。
外注先はもちろん、僕たちも困りました。支払いをしたくてもお金はなく、僕たちの給料も会社の銀行口座に入っていないのです。
数日経ったある日、Aさんの共同経営者であるBさんが会社に来て、「後のことは弁護士に任せることになった。会社は閉じるつもりだ」と告げました。
僕たち社員は全員会社を辞めなくてはいけなくなったのです。
借金は新しい会社に転職してから半年後に完済
せめて給料は何とかしてもらえないか、と皆でお願いしたのですが、「そうしたいが、今、会社の口座にはお金が入っていない。支払うにしても、弁護士と相談してからになるので時間がかかる。
せめてもの償いとして、会社都合の退職という形を取らせてもらうので、急いで失業保険の申請をして欲しい」と言われました。
まったく納得できませんでしたが、まずは当面の生活費を何とかするしかありません。僕は仕方なく限度額いっぱいの20万円を借入しました。
その後、すぐに失業保険の手続きをしたため、比較的早めに保険が下りましたが、未払いの給料はなかなか払われません。
最初の頃は呼び出し音の鳴ったAさんの携帯も、いつしかつながらなくなっていました。Bさんにも連絡しましたが、なかなか電話に出てくれません。
そんな状態がしばらく続きましたが、僕はとにかく就職活動を続け、大学の先輩の紹介でどうにか転職先を決めることができました。
給料は元々の水準より少しだけ下がりましたが、大手企業に転職できたため、就業環境も良く、Aさんの会社にいた時よりも時間に余裕ができました。
また、給料の遅配も当然のことながらまったくなくなり、ストレスも軽減されました。
ちなみに、この時の20万円は新しい会社に転職してから半年後に完済しました。また、恥ずかしいことに、彼女に借金がバレてしまいました。
事情を説明したところ、彼女が全額立て替えてくれ、その後、彼女に毎月お金を返していたのですが、途中で「これから夫婦になるんだから、もういいよ」と言われたんですよね。
その代わり、結婚指輪はそれなりに高いものを買ってね、と言われました。1年後にはなりましたが、もちろん約束は守りました。
ファイナンシャルプランナーのアドバイス
カードローンには「借入限度額」が設定され、限度額の範囲内であればいつでも追加借入は自由です。
カードローンは原則として利息以外の手数料は必要ありません。
借入0円のままカードローンを持っていれば、手数料なしでお金のピンチに備えることができます。
たとえば急な失職などの緊急事態でも、失業保険の支給開始、転職先の初給与支給までのつなぎとして、カードローンで対処可能です。
なお上記の例では限度額いっぱいまで借入をしていますが、必要な金額を都度借り入れしたほうが支払利息を節約できます。
カードローンの利用を考えている人へのアドバイス
毎月きちんと返済できるのであれば、カードローンは利用する価値があると思います。
僕の場合、やむをえない事情で借りることになりましたが、本当に困っていたので助かりました。
審査に通りさえすれば、手軽に借りられる良さがありますが、借り過ぎは良くないので、借入額はできるだけ少なくしておいた方が無理なく返せて良いと思います。
結婚してからは、妻との約束でキャッシングは利用していません。もしかしたら今後、また利用することがあるかもしれません。その時は妻にもきちんと相談した上で利用額を決めようと思っています。
ファイナンシャルプランナーのアドバイス
今回のケースでは、最終的には無事完済することができました。
しかしながら、安定収入がない状態で借入をするのは、本来は避けるべきだったでしょう。
彼女に心配かけまいと無駄なプライドを守るよりも、正直に事情を話して旅行を延期するなどの判断もできたはずです。
厳しく言ってしまえば「最後に幸運に恵まれただけ」ということになります。
仕事が見つからなければ大変な事態を招きかねない「ダメパターン」と言えるでしょう。
著者情報
ナビナビキャッシング編集部
日々の生活のなかで生まれる「まよい」に対して、ひとりひとりが良い選択をするために、キャッシングやカードローン、消費者金融など、お金を借りることに関する様々な情報を提供します。数あるサービスの中から、あなたに合った大手銀行や消費者金融のカードローンを選ぶお手伝いをします。