「住宅ローンを組みたいけど消費者金融で滞納したことがある・・・」

このような場合、住宅ローンの審査に通るのか不安ですよね。

結論から言いますと、消費者金融の滞納歴は住宅ローンの審査に影響があります。

ただし、「滞納=審査落ち」というわけではないため、滞納してしまったからといってすぐに諦める必要はありません。

また、住宅ローンの審査は消費者金融の滞納歴だけで判断されるわけではなく、それ以外にも気をつけておかなくてはいけないことがたくさんあります。

そこでこの記事では、

  • 消費者金融の滞納が住宅ローンの審査にどう影響するのか?
  • 滞納歴を調べる方法
  • 消費者金融の滞納以外で住宅ローンの審査落ちになる原因

といったことをわかりやすく解説していきます。

この記事を読めば、住宅ローンの審査についての不安が解消。さらに審査落ちの危険を回避でき、借入できる可能性をアップするための正しい行動がとれるように必ずなります!

住宅ローン審査に消費者金融での滞納は影響する

冒頭でお伝えしたように、消費者金融の返済を滞納すると住宅ローンの審査に影響することがあります。

滞納とは、「返済期日までに支払いをしなかったこと」を指します。

このため、返済期日を1日でも過ぎてしまった場合は基本的に滞納扱いになると思ってください。

ちなみにこうした返済遅れは「延滞」とも呼ばれます。よって、滞納と延滞はおなじ意味であり、その違いはありません。

なぜ滞納することが住宅ローンの審査に影響するのか?

消費者金融で滞納すると、住宅ローンの審査に影響する理由は以下の3つです。

住宅ローンの審査に影響する理由!

  • 消費者金融の滞納歴は個人信用情報機関に記録される
  • お金に関して信用できないから
  • 返済能力がない可能性があるから

消費者金融で滞納すると個人信用情報機関に記録が残ります。

現在日本には以下の3つの個人信用情報機関があります。

個人信用情報機関

  • CIC
  • JICC(日本信用情報機構)
  • KSC(全国銀行個人信用情報センター)

消費者金融やクレジット会社、ローン会社、銀行などはこれらのいずれかあるいは複数に加盟していることがほとんどであり、自社の商品を利用した顧客の情報を提供しています。(これを信用情報と呼びます)

このため、個人信用情報機関にはあなたがこれまで利用した、消費者金融やクレジットカードなどの情報があります。

住宅ローンの審査では個人信用情報機関への照会があります。このため、個人信用情報機関に滞納歴があるとその情報が審査に不利となってしまうのです。

なぜ審査で不利になるかといえば、返済期日を守らない人はお金に関して信用できないからです。

あなたがお金を貸す側になれば分かりますが、期日通りに返済しないような人には貸したいと思いませんよね。

そうした事は住宅ローンを販売する金融機関等でも同様なのです。

また、滞納をする人は、「返済できるお金がなく支払えない=返済能力がない」という可能性も高いです。

このような人はそもそも返済していける見込みがないため、審査に通すわけにはいきません。

住宅ローンの審査を受けるとき、消費者金融での滞納が危険視されるのはこうした理由があるからなのです。

ただし、1度くらいの滞納では審査に影響する可能性は低い!

消費者金融での滞納をしたとしても、1度くらいであれば住宅ローンの審査に影響する可能性は低いです。

なぜなら、1度くらいの滞納であれば「うっかり忘れ」などの悪質なものでないと判断してくれるケースが多いからです。

そのため、1回滞納をしてしまったとしても、その後しっかりと返済日を守っていれば審査に影響する可能性は低いです。

滞納で問題なのは、2回以上連続でしているときや何度もあるようなケースです。

このような場合、はっきり言って住宅ローンの審査に通るのが難しくなります。
住宅ローンの審査についてはイーデスの「住宅ローン審査が通らない驚きの理由!審査に落ちたときに取るべき対処法を紹介」で解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

では、過去にどのくらい滞納をしてしまっているのかを調べるにはどうしたら良いでしょうか?

それは過去の借金履歴を調べることでわかります。

その点を次章よりお伝えしていきますので引続きお読みください。

過去の借金履歴を調べる方法

過去の借金履歴を調べる方法は、個人信用情報機関に「開示請求」をすることで可能です。

過去の借金履歴がわかり、滞納記録があるかも確認することが可能なのです。

そこでこの章では、3つの個人信用情報機関ごとの開示方法とその見方について解説していきます。

CICの開示方法・履歴の見方

CICの開示方法は以下の4つです。

開示方法 受付時間 料金
パソコン 8:00~21:45 1,000円(クレジットカード)
スマートフォン 8:00~21:45 1,000円(クレジットカード)
郵送 - 1,000円(定額小為替証書)
窓口 平日10:00 ~12:00 / 13:00~16:00 500円(現金)

CICの場合、パソコンかスマホで開示するのがおすすめです。

パソコンかスマホであれば、受付時間内であれば開示報告書をPDFですぐ見ることが可能です。

そんなCICの開示報告書は以下のようになっています。

CICの開示報告書

出典:CIC開示書の見方

滞納歴は「E」の欄で確認

滞納歴があるかどうかは「E」の欄を見ればわかります。

期日通りに返済していれば「$」マークが記載されますが、滞納すると「A」が記載されてしまいます。このため、Aという記載があればそれが滞納歴です。(その他の表記については以下の表をご覧ください)

表示 内容
請求どおり(もしくは請求額以上)の入金があった
P 請求額の一部が入金された
R お客さま以外から入金があった
A お客さまの事情で、お約束の日に入金がなかった(未入金)
B お客さまの事情とは無関係の理由で入金がなかった
C 入金されていないが、その原因がわからない
- 請求もなく入金もなかった※
空欄 クレジット会社等から情報の更新がなかった※

出典:CIC開示書の見方

「D」の欄に「異動」とあったら事故情報なので注意!

「D」の欄には事故情報が記録されます。

このため、「D」の欄に「異動」という記載があったら、以下のいずれかの事故情報を起こしたということになり、いわゆるブラックリスト状態であることを指します。

  • 61日以上または3カ月の滞納をした
  • 返済できなくなり保証会社が代位弁済した
  • 裁判所に破産宣告した

この場合はその記録が消えるまで住宅ローンの審査に通るのは困難です。

JICCの開示方法・履歴の見方

JICCの開示方法は以下の3つになります。

開示方法 受付時間 料金
スマートフォン 24時間365日(メンテナンス時間帯を除く) 1,000円(クレジットカード・コンビニ払い・ATM・オンラインバンキング)
郵送 - 1,000円(クレジットカード・定額小為替証書)
窓口 平日10:00 ~16:00 500円(現金)

JICCの場合、窓口以外は開示報告が郵送となりますので即日確認するのが難しいです。

そんなJICCの開示報告書は、以下の3つの書類で構成されています。

  • 信用情報記録開示書(ファイルD)
  • 信用情報記録開示書(ファイルM)
  • 照会記録開示書

この3つのうち、キャッシングやカードローンの情報が記載されているのは。以下の「ファイルD」となっています。

JICC開示説明書

出典:JICC開示説明書

JICCにはCICのような詳細な返済記録はないため、細かい滞納記録は残りません。

ただし、返済日から3カ月以上滞納すると「延滞・元金延滞・利息延滞」のいずれかが「17」の「異動参考情報」に記載されます。

その場合はブラックリスト入りしてしまった状態ですので、住宅ローンの審査に通過するのは困難です。

KSCの開示方法・履歴の見方

KSCの開示方法は郵送のみとなっています。

登録情報開示申込書」をKSCの公式サイトよりダウンロードし、「手数料1,000円(定額小為替証書)」と「本人確認書類(2点)」を同封して、以下のあて先まで郵送しましょう。(本人確認証についてはKSCの公式サイトでご確認ください)

送付先
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-5-1
一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター

KSCの開示報告書は以下のようになっています。

登録情報開示報告書の見方について - 全国銀行協会

出典:登録情報開示報告書の見方について - 全国銀行協会

滞納歴は「残籍額・入金区分」でチェック!

滞納があるかは⑤の「残籍額・入金区分」でわかります。

「◯」と表示されていれば 「返済期日とおりに支払った」という意味になります。しかし、滞納をしてしまうと「×」と記載されます。

記号の詳しい意味は以下のとおりです。

残籍額・入金区分の記号 記号の意味
請求を受けた金額全額またはそれ以上の入金があった
請求を受けた金額の一部の入金があった
× 請求を受けた金額の入金がなかった
P 請求を受けた金額について事情により入金がなかった
- 請求がなかった(請求はないが入金があった場合を含む)

「返済区分、延滞解消日、完了区分」に「延滞」とあったらブラックリスト入り!

⑥の「返済区分、延滞解消日、完了区分」に「延滞」と記載されている場合、返済遅れが事故情報扱いになっています。

これは他機関の事故情報と同様にブラック状態ですので、住宅ローンの審査に通るのはむず無理でしょう。

消費者金融の滞納履歴が消えるのはいつ?

消費者金融の延滞履歴が消えるのは、以下のように個人信用情報機関によってことなります。

個人信用情報機関名 滞納履歴が消えるまでの期間
JICC 延滞解消日から1年
CIC 最後に滞納した月の25カ月後
KSC 最後に滞納した月の25カ月後

まず、JICCですと他機関のように細かい返済記録は残らず、返済日から3カ月以上滞納すると「異動」という形で事故情報として記録されます。

そしてこのケースですと、滞納記録が消えるのは「延滞解消日から1年」です。

続いてCICとKSCの場合は、常に現時点から24カ月前までの返済記録が残ります。そのため、滞納記録が消えるのは「最後に滞納した月の25カ月」後です。

どちらのケースでも、滞納を解消しない限りは永遠に記録が消えないという点に注意してください。

消費者金融の契約を解除しても滞納記録は消えない!

「消費者金融の契約を解除すれば、延滞記録が消えるかも・・・」と思う人もいるかもしれません。

しかし、消費者金融の契約を解除しても滞納記録は決してすぐには消えません。

そもそも契約を解除しても、消費者金融の利用記録はその業者が加盟している個人信用情報機関に「契約終了日から最長5年」残ります。

このため、解約したからといってすぐに白紙になるわけではないのです。

よって、滞納履歴も通常とおりの期間記録されると思って間違いありません。

ここまでの解説で、滞納が住宅ローンの審査に与える影響や滞納歴の確認方法については理解してもらえたかと思います。

しかし、住宅ローンの審査落ちてしまう原因は滞納だけではありません。この点を次章よりお伝えしていきます。

消費者金融の滞納だけじゃない!住宅ローンの審査に通らない理由

住宅ローンの審査はさまざまな要素から合否を判断されます。

このため、審査に通らない理由は消費者金融の滞納だけではないのです。

それを知っておかないと、たとえ「消費者金融の返済はしっかり守っているから大丈夫」と思っていても、別の理由で審査落ちになってしまう可能性があります。

以下に住宅ローンの審査落ちになってしまう原因で、よくあるケースを解説してみましたので参考にしてみてください。

住宅ローンの審査落ちになってしまう原因の代表的なものはコレ!

  • 信用情報に事故情報がある
  • 収入に安定性がない
  • クレジットカードやローンの返済を延滞
  • 携帯電話本体の割賦滞納
  • 他社借入額や件数が多い
  • 勤続年数が短い
  • 年齢が高い
  • 多数のクレジットカードやカードローンと契約している

信用情報に事故情報がある

信用情報に事故情報がある場合、住宅ローンの審査に通る見込みはまずありません。

事故情報とは、個人信用情報機関で金融事故として扱われる項目であり、おもに以下のようなものを指します。

  • 長期延滞
  • 代位弁済
  • 強制解約
  • 債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)

これらの事故情報を起こした人の多くは、「なんらかの問題が生じて返済できなくなった」という人が多いです。

そのような人に融資すると、返済遅れや貸し倒れになる可能性が高くなるため、審査落ちにすることがほとんどなのです。

そのため、信用情報に事故情報が記録されている間は、住宅ローンの審査にはまず通りません。

信用情報に事故情報が記録される期間は、情報の種類や各機関によってもことなり、以下のようになっています。

CIC JICC JBA
長期延滞 延滞解消から最長5年 延滞解消から最長1年 延滞解消から最長5年
代位弁済 発生日から最長5年 発生日から最長5年 発生日から最長5年
強制解約 × 発生日から最長5年 ×
任意整理 × 記録日から5年間 記録日から5年間
個人再生 × 記録日から5年間 記録日から5年間
自己破産 記録日から5年間 記録日から5年間 記録日から10年間

収入に安定性がない

収入に安定性がないと審査落ちになりやすいです。

住宅ローンの返済は何十年にも渡っておこなっていくのが基本です。

よって、審査では「将来も毎月継続して収入が得られるか?」という点が重視されます。

そのため、パートやアルバイト、派遣社員などの非正社員であったり、短期間に職を転々としていたりすると、「収入が安定していない」と判断され、審査落ちしやすくなります。

クレジットカードやローンの返済を延滞

クレジットカードの
ローンの返済の延滞によっても審査落ちの原因になります。

個人信用情報機関に記録されるのは、消費者金融の延滞記録だけではありません。クレジットカードやマイカーローンなどのものも記録されるのです。

そうした事から、クレジットカードやローンの返済を延滞すると審査に影響し、審査落ちの原因になることがあります。

このため、クレカのショッピング枠やキャッシング枠、マイカーローンなどのその他のローンの返済期日もしっかり守らなくてはいけません。

携帯電話本体の割賦滞納

携帯電話本体を分割払いしている場合、電話料金を滞納すると住宅ローンの審査に影響することがあります。

携帯電話本体を分割払いは「割賦契約」であるため、ローン扱いです。

よって、その契約情報や返済記録などが個人信用情報機関に記録されます。(大手3社ですと以下の機関に記録されます)

キャリア名 加盟している個人信用情報機関
ドコモ CIC
au CIC
ソフトバンク CIC・JCCC

分割払いの返済は電話料金と一緒に請求がきます。

そうした事から、電話料金を滞納するとその情報が個人信用情報機関に記録されてしまうのです。

このため、携帯電話本体を分割購入しており、返済中の人は電話料金の滞納にも気をつける必要があります。

他社借入額や件数が多い

他社借入額や件数が多いと審査落ちしやすくなります。

ここで言う他社借入とは、以下のようなものをさします。

  • キャッシングやカードローン
  • フリーローン
  • クレジットカードのショッピング枠・リボ払い・分割払い・キャッシング枠
  • マイカーローンやショッピングローンなどの各種ローン

これらの他社借入額や件数が多い人ほど、毎月の返済負担も大きくなります。

「毎月の返済負担が大きい=住宅ローンの返済に使えるお金が少なくなる」ということですので、返済能力を低く見られてしまい審査に不利となる可能性が高くなるのです。

そのため、他社借入額や件数は審査へ申し込む前に、できる限り減らしておくのがおすすめです。

勤続年数が短い

勤続年数が短い場合、審査上不利になることがあります。

その理由は、勤続年数が短い人の場合、将来もその会社でずっと働けるのか不確実なため、収入の継続性に不安があるからです。

このような人の場合、すぐに辞めてしまい収入がゼロになることや、転職して収入が激減する可能性があります。

そうしたリスクがあるため、審査に影響してくる可能性があります。

そのため、勤続年数はなるべく長いほうが良く、最低でも1年以上はほしいところです。
勤続年数が短い場合の対処法はイーデスの「「勤続1年未満」でも住宅ローンは組める!フラット35と勤続年数に縛りのない銀行を解説」で紹介しているので、参考にしてみてください。

年齢が高い

「年齢が高い」というのがネックになって審査落ちになるケースもあります。

住宅ローンの返済は数十年単位でしていくのが基本であるため、「申込者の年齢が高すぎないか」という点も重視されます。

なぜなら、年齢が高すぎる場合、返済途中で退職して収入の激減や、体調悪化や死亡などのリスクがあるからです。

このため、高齢であればあるほど審査に影響があり、ローンを組むのが難しくなります。

まとめ

消費者金融の返済を滞納すると住宅ローンの審査に影響があります。

その理由は、消費者金融の返済を滞納すると個人信用情報機関に記録が残り、住宅ローンの審査にその記録がマイナス要素となってしまうからです。

ただし、1度滞納したくらいで審査落ちになってしまう可能性は低いため、信用情報に滞納歴があるからといってすぐに諦める必要はありません。

問題になるのは信用情報に複数の滞納歴が残ってしまうことです。

このため、「過去に消費者金融で滞納してしまった」という場合はまず、個人信用情報機関に「開示請求」をおこない、自分の滞納歴をチェックしましょう。

また、住宅ローンの審査に落ちる原因は消費者金融の滞納だけではありません。

そうしたその他の審査落ちの原因も把握し、しっかりとした知識を身につけた上で万全の体制で住宅ローンの審査に申し込みしましょう。

▼消費者金融の返済できない、延滞について知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。