金子 賢司

この記事の監修者

ファイナンシャルプランナー

金子 賢司さん

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急にお金が必要になって「金貸し」を探しているけれど、実際に利用するのはちょっと不安……。

そんなときは、実際に利用する前にこの記事を読んで​次の点をクリアにしておきましょう。

  • 金貸しを利用する際の注意点
  • 正規業者と違法業者の見分け方
  • 返済で失敗しないためのポイント
  • 自分に向いている金貸し業者

安心してお金を借りるために事前に知っておきたい情報を、わかりやすく詳しく解説します。

法律に基づいて「金貸し」を行っている業者は闇金(違法な業者)ではない

「金貸し」というと、ダークなイメージがあって怖いと感じるかもしれません。

しかし、「金貸し=違法」ではありません。金貸し(貸金業)は法律で認められている商売です。貸金業法という法律に基づいて営業を行っている金貸しは「貸金業者」と呼ばれ、利息の上限や厳しい取り立ての禁止などのルールを守って運営されています。

一方、金貸しの中には「闇金(ヤミ金)」と呼ばれる悪質な違法業者も存在します。こちらは法律を守らず、高すぎる利息を請求したり、脅迫のような暴力的な取り立てを行ったりする可能性が高い危険な業者です。

安心してお金を借りるには、違法な闇金ではなく、正規業者である貸金業者を選択することが大切です。

違法な金貸しと、正規の金貸しを見分けるには?

違法な金貸し(闇金)と正規の金貸し(貸金業者)を見分けるポイントは「登録番号」です。

法律を守る正規の金貸し(貸金業者)なら、必ず金融庁の登録を受けています。登録されたときに発行される番号(登録番号)は、業者のチラシや公式サイトなどに表示する義務が課せられています。

つまり、登録番号を表示していない業者は100%闇金です。登録番号の表記は「○○財務局長(○)第○○○○○号」 または 「 ○○○知事(○)第○○○○○号」のいずれかです。

なお、闇金はウソの登録番号を記載している場合もあります。それを見抜くには、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」を使って登録番号を検索し、業者名などの情報が一致するか確認するのが確実です。

登録番号以外の見分け方として、たとえば「必ず貸します」「審査なし」などの表現で広告しているところは闇金です。返済能力の調査(審査)を行うことは、貸金業法で義務付けられているからです。

個人間でのお金の貸し借りは違法なのか?

近年、SNSなどを通じて「お金を貸します」などとうたい、個人間での貸し借りをするケースが増えています。しかし、これは貸金業法違反の場合があり、犯罪に巻き込まれたりトラブルになったりすることが多く、金融庁や警察などが注意を促しています。

(参考:金融庁「SNS等を利用した「個人間融資」にご注意ください!」)

なお、親族や友人などに借りる場合は違法になる可能性は低いです。ただ、返済できなかった際に人間関係が壊れるなど、こちらもトラブルにつながることが少なくないので注意が必要です。

お金が必要なら、個人間ではなく正規の業者から借りるのが無難です。

正規の金貸し業者なら大手消費者金融を検討しよう【即日融資OK】

正規ルートの金貸し業者で迷ったら、消費者金融(個人向けの融資をメインに行う貸金業者)の利用を検討してみましょう。

以下の5つは、いずれも全国展開していて知名度の高い大手消費者金融です。

アコム アイフル SMBCモビット レイク プロミス
金利(実質年率) 3.0%~18.0% 3.0%~18.0% 3.0%~18.0% 4.5%~18.0% 4.5%~17.8%
利用限度額 1万円~800万円 1万円~800万円 1万円~800万円 1万円~500万円 最大500万円
融資までの時間 最短20分 最短18分 最短15分 最短25分 最短3分
無利息期間 契約日翌日から30日間 契約日翌日から30日間 なし 契約日翌日から30日間 or 60日間 or 180日間 借入日翌日から30日間
Web完結
企業グループ 三菱UFJフィナンシャル・グループ アイフルグループ 三井住友フィナンシャルグループ SBI新生銀行グループ 三井住友フィナンシャルグループ

アコムなら利用者数が多く情報を集めやすい

アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループの貸金業者であり、業界トップクラスの利用者数を誇ります。利用者数が多いので、口コミや評判などの情報を集めやすいという特長があります。

もちろん、30日間の無利息期間やスピーディーな審査など、サービス面も充実しています。各サービスのバランスの良さを重視する人にもおすすめの消費者金融です。

アコムの評判・口コミはこちら

アイフルならバレずに借りやすい

アイフルも、CMなどでおなじみの大手消費者金融です。もちろん即日融資にも対応していて、申し込んでから最短18分でお金を借りることができます。

アイフルでは、勤務先への電話が原則なしで、郵送物や借入用のカードもなしで利用できます。また、他人に見られても利用がバレないよう、アプリのアイコンを変えられる仕様や差出人名に社名を乗せない工夫など、細かい配慮があります。

アイフルの評判・口コミはこちら

SMBCモビットならVポイントが貯まる

SMBCモビットでは申し込み後10秒で簡易審査結果が表示されるなど、かなりスピーディーに審査が行われます。また、スマホアプリでいつでも申込み・借入・返済ができるなど便利な機能を備えています。

三井住友銀行と同グループのため、三井住友銀行のローン契約機で申込みやカードの受け取りができるほか、三井住友銀行ATMでの借入・返済の手数料が無料です。返済でVポイントが貯まり、貯まったVポイントを返済に使える点も魅力です。

SMBCモビットの評判・口コミはこちら

レイクなら無利息期間が長い

レイクの最大の特長は、無利息期間が長いことです。無利息期間とは、はじめての利用の際、一定期間のあいだだけ利息が発生しないというサービスです。

他社は30日程度のことが多いですが、レイクはWeb申込みにすることで「60日間」にでき、さらに「借入額のうち5万円まで180日間」も選択可能です。利息の負担を抑えたい人や、少額だけ借りたい人に特におすすめです。

レイクの評判・口コミはこちら

プロミスなら融資までの時間が短い

大手消費者金融は、銀行などと比べて融資までのスピードが速い傾向がありますが、プロミスはその中でも特にスピーディーです。最短3分で借りられるため、本当に急いでいるときやすぐにお金が必要なときに役立つでしょう。

また、最大金利が「年17.8%」と、大手消費者金融5社の中ではわずかに低いのも嬉しいポイントです。他社と違い、無利息期間が「借入日翌日」からカウントされるため、申し込んでからお金を借りるまで時間が空く人にもおすすめです。

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知っておくべき!金貸しを利用するときの利息と返済について

金貸しは、借りるときのことだけでなく、返し終わるときのことまで考えて利用することが大切です。無理なく返済していくために、特に「利息」についてよく理解しておきましょう。

利息とは、借りたお金に上乗せして支払うお金を指します。金利が高ければ高いほど利息が増えやすく、返済が大変になります。利息は毎月の返済額や完済までの期間にも影響します。

「利息の負担が重すぎて返済できない」という事態にならないよう、いくら借りたらいくらずついつまで返すことになるのか、借りる前の段階で把握しておきましょう。以下は、金貸しで借りた場合の返済シミュレーションです。

年18.0%の金利で借りた場合の返済例
借入金額 返済期間 返済回数 毎回返済額 返済総額 支払利息
10万円 1年以内 11回 10,000円 109,018円 9,018円
2年以内 24回 5,000円 119,429円 19,429円
3年以内 32回 4,000円 125,711円 25,771円
20万円 1年以内 12回 19,000円 219,040円 19,040円
2年以内 24回 10,000円 238,870円 38,870円
3年以内 32回 8,000円 251,562円 51,562円
30万円 1年以内 12回 28,000円 329,074円 29,074円
2年以内 24回 15,000円 358,314円 58,314円
3年以内 35回 11,000円 386,966円 86,965円
40万円 1年以内 12回 37,000円 439,109円 39,109円
2年以内 24回 20,000円 477,759円 77,759円
3年以内 35回 15,000円 512,338円 112,338円
50万円 1年以内 12回 46,000円 549,146円 49,146円
2年以内 24回 25,000円 597,201円 97,201円
3年以内 34回 19,000円 638,078円 138,078円

※定率リボルビング方式返済

借りる金額が多くなれば、支払うべき利息も多くなります。また、金利と借入額が同じでも、返済期間が長くなるほど利息が増えていきます。

利息の負担を減らして返済をラクにするには、できるだけ「低い金利で」「必要最低限の金額だけ」借りて、できるだけ「早く返しきる」ことを意識しましょう。金利や返済方法は貸金業者ごとに異なるので、あらかじめ確認しておくと安心です。

大きく差がつく!失敗しない返済とは

カードローンの返済で失敗しないためにはいくつかおさえておきたいポイントがあります。ちょっとした返済の心がけで、結果にずいぶんと大きな差がついてしまうのです。

こちらの章をお読みいただくことで、返済で失敗するリスクを小さくすることもできます。ぜひ参考にしてみてください。

総量規制

「総量規制」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

これは貸金業者からの借入総額が年収の3分の1を超えてはいけないという法律の制限です。総量規制を超えた金額を申込しても、審査以前に法律で禁じられていますから無条件でアウトになってしまいます。

※総量規制の範囲に抑えられた金額で審査に通過する場合はあります。

そもそも総量規制というのは何のためにあるのかご存知でしょうか?

これはお金の借りすぎで返済に行き詰まり、自己破産などの最悪の事態にならないよう、法律で一定の歯止めを掛けるのが目的です。年収の3分の1というのは、無理なく返済できるギリギリのボーダーラインとなる目安と言えます。

このラインを超えてしまうと、短期で完済を目指すのは非常に困難になってきてしまうのです。冗談ではなく借入残高が年収の半分になってきますと、人生の半分以上が借金返済に支配されている感覚になるそうですよ。

なお総量規制の範囲内であれば絶対安心というわけではありません。また借入の比率が低いほど短期間で完済しやすくなります。金貸しを上手に使いこなす方は、あまり総量規制ギリギリを攻めるようなことはしません。あまり気安く増額などせずに、短期間で完済するのが借入の達人への近道です。

約定返済額

「約定返済額」というのは金貸しに「毎月これだけの金額は返済します」と約束する金額のことです。消費者金融の約定返済額は、原則的に「最低返済額」という形で決められています。

最低返済額というのは「毎回返済するべき最低の金額」です。逆に「最高返済額」というのは決まっていません。最低返済額より多い金額なら好きなだけ返済していいわけです。消費者金融の最低返済額はかなり低い金額に抑えられています。おサイフがピンチのときは「最低返済額」だけ返済して乗り切れるのはメリットでもあります。

ただし最低返済額だけの返済に甘んじていると、なかなか完済が見えてきません。最低返済額だと返済額のかなりの割合が支払利息に消えてしまうのです。そのため借入残高は少しずつしか減らないことになります。

毎回の返済金額が少ないと「返済がラクで良い」と感じてしまいがちです。とくに口座振替返済では「最低返済額」しか引き落とされないため、無意識に返済が長引きがちです。ATMなどを利用して、積極的に追加返済をしていくようにしましょう。

追加返済

毎月の約定返済とは別に、自由に行う返済のことを「追加返済」(もしくは繰上返済など)と呼びます。カードローンの約定返済額(最低返済額)はほんとうに必要最低限に抑えられています。

そのため約定返済だけでは、なかなか完済までたどり着かないのです。追加返済については原則としていつでも自由に行うことができます。

追加返済額に上限はないので、極端な話、借入残高全額を追加返済することも可能です。これは一括返済とも呼ばれています。追加返済を行うことで次のメリットがあります

メリット
  • 完済までの期間が短縮される
  • 支払利息の総額が少なくなる

言葉だけだとなかなか実感しにくいので、実際に追加返済のシミュレーションをしてみましょう。
アコムで「50万円」を「実質年率18.0%」で借入し、「最低返済額だけで完済」したとしましょう。
その場合「返済回数47回」「支払総額698,327円」「利息合計198,327円」となります。

50万円借りて利息がほぼ20万円というのはちょっと冷や汗が出てきそうですね。
ここで仮に、「借入から1年後にボーナスで20万円ほど追加返済」した場合、どのくらいオトクになるのでしょうか。

結論から言うと「返済回数は20回減少」「利息合計は106,993円に減少」することになります。
最低返済額で返済したときは20万円くらいだった利息が11万円弱まで減っていますね。

今回のケースの「追加返済効果」をまとめると

  • 1年8カ月も早く完済できるようになる
  • 利息支払が9万円以上少なくなる

このように追加返済は効果絶大であることがおわかりいただけると思います。また追加返済は必ずしも20万円といった大きな金額でおこなう必要はありません。余裕のある月には1万円でも5千円でもコツコツ追加返済することで、同じような効果を出すことは可能です。

追加返済をがんばるほどに返済生活から早く開放され、おサイフにも優しくなりますよ。

金子賢司

CFP(日本FP協会会員)

監修者 金子賢司の一言コメント!

コメント

ローンは早く返済するほど利息の負担が少なくなるため、総返済額は少なくなります。 特にカードローンは金利が高く設定されているため、利息軽減効果は大きくなるでしょう。 一括返済ができれば最も理想的ですが、一括返済できなくてもカードローンを完済するまでは生活費を抑えて返済に回し、少しでも早く返済することを心がけましょう。 ローンを利用した場合は、なるべく「早く、前倒しで返す」が原則です。

リボ式返済

消費者金融の返済方式は、ほとんどでリボルビング方式が採用されています。この「リボルビング方式」は「リボ払い」と言い直したほうがピンと来るかたも多いでしょう。ひょっとするとカードローンよりもクレジットカードのリボ払いのほうが有名かもしれませんね。

また「リボ払いは危ない」といった話を聞いたことがある方もいるでしょう。実際にリボ払いで苦労されている体験談もよく目にします。リボルビング払いの落とし穴は、大きな金額を借りても毎月の返済が少なくて済むところにあります。

また意識していないと毎月の返済のうち、どのくらいが利息に消えているのかが見えにくい面があるのです。
たとえば30万円借りていて、1万円を10回返済したら借入残高は20万円に減っていると感じませんか?

ところが実際には24万円以上借入残高は残っています。(実質年率18.0%の場合)このからくりは返済額の中に利息が含まれていることにあります。
たとえば先程の例の初回返済では、返済額1万円のなかに利息4,500円が含まれています。

そのため借入元金は5,500円しか減らないのです。

カードローンの場合、さらに追加でいつでも借入れできるのがまた大きな落とし穴です。返済が進むにつれて利息の割合も下がるのですが、追加で借りてしまえば利息の割合も再び上がってしまいます。リボ払いの注意すべきポイントをまとめるとこんな感じです。

  • 意識しないと利息をどれだけ払っているのかわかりにくい
  • 追加でいつでも借りられるので利息の割合が高止まりしやすい
  • 追加で借りてもあまり返済額が増えないので、つい借りてしまう

リボ払いは確かに危ない面もありますが、それよりも無意識に損しやすい方法であることに注意が必要です。リボ払いであっても追加返済を心がけていれば、それほど損することもありません。

リボ払いを利用するときは「利息をどのくらい払っているのか」チェックするのが1番大事です。利息が目に見えてくれば、リボ払いのワナにはまることもなくなることでしょう。

★忙しい方のための瞬速まとめ

  • 総量規制というのは無理なく返済可能なギリギリライン。安易な増額は禁物
  • 約定返済額の返済だけではなかなか完済できない
  • 追加返済は利息の節約に効果絶大
  • リボ払いは「利息がわかりにくい」「つい追加借入してしまう」落とし穴に注意

金子賢司

CFP(日本FP協会会員)

監修者 金子賢司の一言コメント!

コメント

カードローンの利用額が増加してくると、限度額に達した時点で急に新たな借り入れができなくなります。 これは返済のために新たな借り入れをしている状況下などで起こりやすく、急に追加の借り入れがストップすることで返済できなくなるケースもあります。 利用限度額に余裕があるからと借り過ぎない、返済のために借り入れしない、借りても早く返すことを心がけましょう。

まとめ

正規の貸金業者として登録していて違法ではない金貸しもいれば、絶対に利用してはいけない違法な金貸し(闇金)もいます。自身や家族の身の安全のためにも、甘い宣伝文句につられることなく両者をきちんと見分けましょう。

見分けるのが難しいと感じる場合は、アコムやプロミスなどの大手消費者金融を利用するのも1つの方法です。返済が困難にならないよう気をつけながら、計画的に利用しましょう。

アコム

総合評価

  • 3.8点
実質年率 利用限度額 無利息期間
年3.0%~18.0% 最大800万円 30日間
審査時間 融資時間 お試し審査
最短20分※ 最短20分※ ◯ ※3秒診断

おすすめポイント

  • 最短20分で審査回答!来店不要!※
  • 24時間365日いつでも借入&返済できる!
  • はじめての人なら最大30日間、金利0円!

※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。