スマホを徹底的に安く使う!通信費の節約術
馬場 愛梨

この記事の執筆者

ばばえりFP事務所 代表

馬場 愛梨さん

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多くの人が利用し、毎月その料金を支払っているスマホ。
「もっと安くならないのかな」と思ったことはありませんか?

スマホ代はいくらくらいが普通なのか、もっと節約するにはどうしたらいいのか、具体的に解説します。

スマホ代、毎月いくら使ってる?

ソニー生命の調査によると、20歳から69歳までのスマホユーザーの平均利用料金は「6,401円」でした。

ソニー生命「スマートフォンに関する意識・実態調査2019」

※出典:ソニー生命「スマートフォンに関する意識・実態調査2019」

グラフを見ると、月2,000円以下と手ごろな価格に抑えられている人もいる一方、1万円以上支払っている人も20%近くいることがわかります。

スマホ代を節約するための5つの方法

毎月のスマホ代が家計の負担になっている人はどうすれば節約できるのか、早速チェックしてみましょう。

データ通信量がかさむなら……Wi-Fiを活用する

スマホゲームや動画視聴など、データ通信(ギガ)をたくさん使ってしまって料金がかさんでいるという方は、それを抑えるためにWi-Fiを活用してみましょう。

家にWi-Fiを設置しておけば、家にいるあいだはデータ容量を気にせずに使うことができます。Wi-Fi代は追加で必要ですが、今のスマホ代によってはWi-Fiで定額利用し放題の方が安くなります。

たとえば、GMOとくとくBBでWi-Fi「Wimax2+」を契約すると、月4,000円ほどでデータ使い放題ですし、「2万9,000円キャッシュバック」などのキャンペーンを利用すれば7カ月分ほど実質無料で使えます。しかも、auのスマホユーザーならスマホ料金が月額最大1,000円値引きになるサービスも。

家にWi-Fiがあれば、ほかの家族も利用できますし、スマホだけでなくパソコンやタブレットなど他の機器を接続して使うこともできます。

一人暮らしならポケットWi-Fiにして持ち歩けば、外出時でも自分のWi-Fiに繋がった状態で利用できるためギガ不足になりません。

Wi-Fiとスマホを同じ会社で契約すれば、セット割引が適用されてさらにお得になることもありますよ。あとでご紹介する「格安SIM」との相性も抜群です。

電話代がかさむなら……通話アプリを活用するか「かけ放題」を検討

スマホでよく電話を利用し、通話料が気になる方は無料アプリに置き換えられないか要チェックです。友人同士の通話なら「LINE」などを使って済ませている方も多いですね。

無料アプリで代替できない場合は、契約プランで「電話かけ放題プラン」を選ぶ、もしくは電話回線を使いつつ通常より安い価格で電話ができる有料の通話アプリを選ぶこともできます。

電話かけ放題は、たとえばソフトバンクの場合、いつでも何度でも何分でも電話できる月1,800円のプランと5分以内の電話に限る月800円のオプションがあります。

毎月どんな電話をどれくらいの量で行うのかによって決めるとよいでしょう。

今の契約プランを見直す

スマホの使い方を見直すだけでなく、契約そのものを見直すのも有効な手段です。

今の契約プランに「契約時から自動的についている謎のサービス」や「あとから解約しようと思っていたのに忘れていた、一定期間を過ぎると有料になるオプション」などはないでしょうか?

また、利用状況によっては同じ会社でも別の契約プランに変えた方が安くなることがあります。

格安SIMに乗り換える

いっそのこと、思い切ってスマホを契約している会社を変えると、一気にコストダウンできるかもしれません。

先ほどのソニー生命の調査をよく見ると、3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のユーザーと格安SIMのユーザーではかなり平均利用料金が違うことがわかります。

ソニー生命「スマートフォンに関する意識・実態調査2019」

※出展:ソニー生命「スマートフォンに関する意識・実態調査2019」再掲

通信事業者の「MVNO」とは格安SIMを提供している会社のことです。乗り換えることでスマホ1台あたり「月5,000円の節約」も夢ではありません。

格安SIM業者の例
業者名 利用料金(音声通話つき)
UQmobile 月1,980円と月2,980円の2プラン
LINEモバイル 月1,100円~
楽天モバイル 1年間無料(その後は月2,980円)

安く手に入るスマホに機種変更する

「格安SIM」は通信会社のことですが、スマホ本体の価格にも注目してみましょう。SIM(スマホの中身)とスマホ本体は同じ会社で契約するものと考えている方も多いですが、実は違う会社で別々のタイミングで切り換えることもできます。

「どうしてもこの端末じゃないと」といったこだわりがなければ、同じような機能がついている別のスマホを探してみるのもひとつの手です。格安とされる機種でも、高性能なカメラや防水機能など高価格スマホに負けない性能を持っているものもあります。

たとえば、SHRAPの「AQUOS sense3」は3万円ほどで購入できますが、指紋認証や顔認証、おサイフケータイ、耐水・防水、デュアルSIM(SIMカードを2枚同時に刺せる仕様)などの機能が揃ったコスパの高い機種です。

さらにその機種代を、スマホ料金に上乗せして分割で支払うのではなく家電量販店やオンライン通販サイトで一括購入すれば、分割手数料がかからず販売店のポイントもついてお得です。

スマホ代の契約を見直そう!具体的な手順 5ステップ

「そう言われても、実際に行動するとなると何から手を付けていいのか……。」という方もいるかもしれませんね。

スマホ代の見直しは、何をどんなふうにどんな順番で進めればいいのか、すぐ実行に移せるできるよう具体的に見ていきましょう。

見直しステップ1.スマホ代の利用明細を入手する

まずは自分の契約プランがどうなっているのか、どんな費用をいくらくらい支払っているのか確認するために、利用明細をじっくりと見てみましょう

スマホ代の見直しに限りませんが、この「現状把握」の段階を踏まない限り、今現在どんな問題があってどんな解決法を取るべきなのか、正しく判断することはできません。

利用明細は、毎月郵送で送ってくる場合もあれば、インターネットでマイページにログインすれば見られるようになっている場合もあります。

毎月使っているデータ通信量(ギガ数)や電話代(通話代)も知っておきたいところです。

見直しステップ2.現在の契約内容や利用状況を分析する

現状がわかったら、次は集めた情報を分析してみましょう。データ通信量が多いのか、通話が多いのか、ゲームに課金しすぎなのか、自分のスマホ代の内訳を確認して、その料金になっている要因をチェックします。

内訳を見てよくわからないオプションがついていたら、通信会社のホームページで調べるか店頭で問い合わせます。不要だと判断したら即刻解約してしまいましょう。

見直しステップ3.利用中の通信会社の別プランをチェックしてみる

次に、今契約している通信会社で、もっと自分に適したプランがないのか確かめます。ステップ1で通話料やデータ通信量が正確にわかっていれば、プラン選びがスムーズになります。

たとえばデータ通信が思ったより使っておらずいつも余っているような状態なら、データ容量(使えるギガ数)を下げたプランに変更する、逆に多く使い過ぎているようなら「使い放題」のような容量の大きいプランに変更するなどです。

通話が多い方は「電話かけ放題」にすると安くなりそうか検討してみましょう。そのほか、「○○割」などその会社独自の割引条件にあてはまる可能性がないかもあわせてチェックしておきましょう。

見直しステップ4.同業他社のプランも比較してみる

さらに余裕があれば、ほかの会社の契約プランも調べてみましょう。格安SIMにしたらいくらになるのか、など通話の有無や利用したいデータ容量ごとに比較できるサイトもありますし、各社のホームページでも簡単に試算できるようになっています。

いきなり格安SIMのよくわからない会社に変えるのは怖い、という方はソフトバンク系列の「ワイモバイル」やau系列の「UQmobile」なら抵抗感が少ないのではないでしょうか。

また、楽天モバイルでは先着順で「1年間プラン料金無料」というキャンペーンを行っています。まずは無料で通信環境や使い勝手を確認してみる、ということも可能ですね。

あわせて、今の契約の解約時にかかる手数料や違約金、乗り換え先で実施している「乗り換え割」やキャンペーンの有無なども確認しておくとよいでしょう。

見直しステップ5.自分にとって最適なプランを選び、必要であれば手続きをする

契約内容を確認して、ほかの選択肢も確認して、いくつかプランを比較できたら、自分のスマホ代を下げるためにできることが見えてくるはずです。

不要なオプションを外すプラン内容を変更する格安SIMに乗り換える、これらは店頭まで行かなくてもオンラインだけで済ませられる手続きも多いです。

まとめ:スマホ代の節約は難しくない!家族みんなで見直そう

スマホ代を見直すと安くなるらしい、というのは聞いたことがあっても「よくわからない」「比較が面倒」など実際に行動に移す人は意外と少ないのが現状です。

でも、うまくいけば1度見直しておくだけで月数千円、家族みんなで見直せば万単位で毎月の支出を抑えることができます

ぜひ時間を取ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。