1. ナビナビキャッシング トップ
  2. マネーコラム
  3. がんでもうつでも認知症でも対象!?正しく知りたい「障害年金」

  • はい
  • いいえ

がんでもうつでも認知症でも対象!?正しく知りたい「障害年金」

最終更新日:

がんでもうつでも認知症でも対象!?正しく知りたい「障害年金」

今回は年金の中で、自分が生きているうちにもらえる年金なのに“もらい忘れ”が多い「障害年金」について制度概要を解説します。

望月 良友

ファイナンシャルプランナー

望月 良友

資格
ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)、証券外務員一種 、内部責管理任者 、生保募集人、 損保募集人、 仲人カウンセラー(IBJ日本結婚相談所連盟 認定)、 SDGsビジネスアソシエイト(非営利型一般社団法人Beyond SDGs 認定)
経歴
27年勤めた銀行を2018年末に退職し、それまでの知識と経験を活かせる道を進むためFP/IFAの事業者へ転職。中長期的なお客様サポート、そして四半期ごとの銀行決算期に振り回されないお客様へのアドバイスを的確に行えることに現状のやりがいを感じております。お金のことだけではなく、これまでたくさんのご家庭を見てきた経験からアドバイスを行う婚活事業を開始。法人コンサルをメインとしたFP事業を個人で立上げて、現在は法人個人問わずに対応できる総合コンサルタントFPとして活動。
活動情報

障害年金を知る前に、年金の種類は3種類!

「年金」というと、多くの人は「将来65歳以降、自分が生きている間は国の制度として受け取れるお金」という認識の「老齢年金」だけだと思っているのではないでしょうか?

何か自分の身体や健康に緊急事態が起きたときの準備として、多くの人は【民間】の生命保険などに加入しようとしませんか?

しかし実は【民間】の保険に入らずとも、公的制度で受けられるものがあるのです

忘れられがちですが、全国民が掛け金を支払って維持されている年金は、

  • 自身の身体にけがなどで動けなくなるような事態の時に受けられる「障害年金」
  • 本人が死亡した後の家族の収入を守る(ちょっと言いすぎかな?)ための「遺族年金」

という保険、保障の機能があります。

老齢年金は知っているだけでは受け取れません。しっかりと手続き完了してから受け取ることができます。

【民間】の生命保険に加入していることで安心してしまい、本来もらえる公的資金としての年金受給の確認を漏らしてしまわないようにしましょうね。

障害年金とは

~日本年金機構HPから

年金の内容は基本、この「日本年金機構」が業務運営をしておりますので、こちらのホームページ(HP)を見てみましょう。

障害年金は、病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です。
障害年金には「障害基礎年金」「障害厚生年金」があり、病気やケガで初めて医師の診療を受けたときに国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」、厚生年金に加入していた場合は「障害厚生年金」が請求できます。
なお、障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害が残ったときは、障害手当金(一時金)を受け取ることができる制度があります。
また、障害年金を受け取るには、年金の納付状況などの条件が設けられています。

いかがでしょうか?

【民間】の保険と遜色ないことが書かれていますよね?

ただ【民間】の保険と違うと感じるところは、(保険屋さんのように)身近にその説明や手続きをサポートし、教えてくれる人がいないことです。

たとえば、

  • いつどのようになったら、いくらくらいもらえるのか?
  • どのように手続きをしたり申し出れば受け取れるのか?

といったことが全然わからないという印象ではないでしょうか?

それって、非常にもったいないと思います。

2種類の障害年金~どちらをもらうの?両方?

先にも述べた通り、障害年金には2種類の年金があります

それは

  • 障害基礎年金
  • 障害厚生年金

の2種類です。

ではどちらを受け取ることが出来るのでしょうか?

それは基礎年金と厚生年金だから、職業によって変わってきます。

国民年金の被保険者には「障害基礎年金」。
また、厚生年金の被保険者は「障害厚生年金」が支給されます。

厚生年金は公的年金の2階建て部分の年金です。厚生年金の被保険者は自動的に国民年金の被保険者でもあるので、「障害基礎年金」も併せて支給されます(後述の障害等級3級の場合を除く)。

では、さらにどちらの年金の対象なのか?を判断するのに重要なキーワードがあります。
それは、『初診日』です!

『初診日』とは、障害の原因となった病気やけがについて初めて医師又は歯科医師の診療を受けた日とされています。

(日本年金機構HPより)

この「初診日」が受給手続きを進めていくための重要項目になっているのです。

そしてどちらの障害年金に該当するのかの確認を【支給要件の確認】と言うのですが、一定の障害の状態にある者で、この「初診日」の時点で国民年金の加入(または20歳前、60歳以上65歳未満で日本国内居住の間)にあるときは『障害基礎年金』、同じく厚生年金の加入状態にあるときは『障害厚生年金』をもらえることとなります。

このほかに『保険料の納付』という要件もあります(詳細はここでは省略します。詳しくは日本年金機構HPにてご確認ください)。

つまりきちんと年金(保険料)を納めていることが基本的前提ですよ、ということです。

年金種別支給要件
障害基礎年金「初診日」が国民年金の加入期間(または20歳前、60歳以上65歳未満で日本国内に住んでいる間にある場合で一定の障害の状態にある者、および保険料納付要件を満たす者(ただし20歳前の年金制度に加入していない期間に初診日がある場合、納付要件はありません)
※保険料納付要件の詳細は、日本年金機構HPでご確認ください
障害厚生年金「初診日」が厚生年金の加入期間にある場合で一定の障害の状態にある者、および保険料納付要件を満たす者
※保険料納付要件の詳細は、日本年金機構HPでご確認ください

障害の認定

では“一定の障害の状態”とは、いつ障害と認められて、どういう状態を指すのでしょうか?

その鍵は≪障害の認定日≫です。
これも初診日がわかっていればスムーズに進んでいきます。

【障害基礎年金の場合】
初診日から1年6か月を経過した日(その間に治った場合は治った日)または20歳に達した日に障害の状態にあるか、または65歳に達する日の前日までの間に障害の状態となった場合

【障害厚生年金の場合】
初診日から1年6か月を経過した日(その間に治った場合は治った日)に障害の状態にあるか、または65歳に達する日の前日までの間に障害の状態となった場合

年金種別障害認定日
障害基礎年金初診日から1年6か月を経過した日(その間に治った場合は治った日)または20歳に達した日に障害の状態にあるか、または65歳に達する日の前日までの間に障害の状態となった場合
障害厚生年金初診日から1年6か月を経過した日(その間に治った場合は治った日)に障害の状態にあるか、または65歳に達する日の前日までの間に障害の状態となった場合

その他の要件

これまで日本年金機構が公表している、障害【年金請求書提出までの流れ】に沿って確認内容を順番に触れてきました。

つまり本来ならここまでを確認してから障害年金の請求に入っていくわけなのですが、この【流れ】のほかにもまだ確認しておくことが実はあります。

それは支給対象となる障害等級と対象障害の内容(障害認定基準)の確認です

日本年金機構HPの表では『支給要件』欄には表示されず、別掲となっておりますが、重要なポイントです。

まず障害等級です。
これは障害基礎年金と障害厚生年金とでは若干違っています。

【障害基礎年金の支給対象となる障害等級】1級・2級

【障害厚生年金の支給対象となる障害等級】1級・2級・3級

このように障害厚生年金の方が3級までカバーされています

次に障害認定基準です。
※詳細は《国民年金・厚生年金保険 障害認定基準》をご確認ください

【障害基礎年金の認定基準概要】
障害年金の対象となる病気やケガは、手足の障害などの外部障害のほか、精神障害やがん、糖尿病などの内部障害も対象になります。(日本年金機構HPより)

と記載があります。
事例も示されているのですが、その中に、精神障害の括りで『うつ病』『認知障害』も具体的例示で明確に対象となっております。

【障害厚生年金の認定基準概要】
障害基礎年金と同様

障害年金の受給金額の比較~計算式

これまで確認してきた通り、障害基礎年金と障害厚生年金とでは、共通部分はありますが、違いもあることがわかりましたね。
では受給可能な金額はどうなのでしょうか?

【民間】の保険では、契約の時になんらかの金額を示されて説明される商品や場面が多く、これによって印象に残るため、請求漏れはあまり発生しにくいのです。

一方で公的年金は、それ自体をよく知らないし、自分で掛けている感覚も乏しかったり、障害年金は特にどのようにもらえばいいのかを考えたこともない、というのが正直なところではないでしょうか?

ですが、受給可能な金額を知ることはとても大事で、たとえば【民間】の保険を見直す時にも、公的年金でこれだけカバーされているなら実は無駄だったな、と感じる人もいるかもしれません。

もちろん【民間】の保険は障害年金とは別支給で、上乗せ金額として有効に感じることもあると思いますが、それは家計それぞれの事情で見直してみるということだと思いますね。

それでは金額計算を見ていきます。

実は障害年金の金額計算は障害等級によって変わってきます。

【障害基礎年金の年金支給額】(令和2年4月から)

障害等級1級の場合
 781,700×1.25+子の加算
障害等級2級の場合
 781,700+子の加算
◦子の加算《第1子・第2子》各224,900円
     《第3子以降》  各 75,000円

※子の定義
·18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子
·20歳未満で障害等級1級または2級の障害者

【障害厚生年金の年金支給額】(令和2年4月から)

障害等級1級の場合
 (報酬比例の年金額)×1.25+(配偶者の加給年金額(224,900円)※
障害等級2級の場合
 (報酬比例の年金額)+(配偶者の加給年金額(224,900円)※
障害等級3級の場合
 (報酬比例の年金額)・最低保障額 586,300円

※その方に生計を維持されている65歳未満の配偶者がいるときに加算されます。

注1)配偶者が老齢厚生年金(被保険者期間が20年以上または共済組合等の加入期間を除いた期間が40歳(女性の場合は35歳)以降15年以上の場合に限る)、退職共済年金(組合員期間20年以上)または障害年金を受けられる間は、配偶者加給年金額は支給停止されます。

注2)報酬比例の年金額の計算は次の通り。
◦算式1~本来水準
(平均標準報酬月額)×7.125/1000×(平成15年3月までの被保険者期間(月))+
(平均標準報酬額)×5.481/1000×(平成15年4月以後の被保険者期間(月))
◦算式2~従前額保障
{(平均標準報酬月額)×7.500/1000×(平成15年3月までの被保険者期間(月))+
(平均標準報酬額)×5.769/1000×(平成15年4月以後の被保険者期間(月))}×1.002
※最後の1.002は昭和13年4月2日以降に生まれた方は1.000として計算する
この算式1および2を比較して、万一【算式1<算式2】となった場合は算式2を採用する

◇被保険者期間が300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算します。

◇障害認定日の属する月後の被保険者期間は、年金額計算の基礎とはされません。

まとめ

これまで見てきたように、体が不自由になったなどの場合に受けられる保障についてもし知らなければ、本当に損をしていると思いませんか?

ここでは制度概要の解説となりましたが、事務手続きや実際の障害状態に対して障害年金請求ができるかどうかは、可能な限り社会保険労務士や社会保険事務所等で事前に請求前に相談されることがまず第一です。

またこのように年金制度を少しでも知ることで、【民間】の保険内容との重複加入、また保険の解約や特約等中身の見直しを上手に検討したりする基準にもなりそうですね。

それができると、手元の資金流出も少しずつ抑えられるようになるかもしれません。

米国でも実現できていないこの日本の社会保障制度を、今一度、老後2000万円問題で注目された年金制度を理解・確認して、日ごろの生活にも役に立てて行きましょう!

望月 良友

ファイナンシャルプランナー

望月 良友

資格
ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)、証券外務員一種 、内部責管理任者 、生保募集人、 損保募集人、 仲人カウンセラー(IBJ日本結婚相談所連盟 認定)、 SDGsビジネスアソシエイト(非営利型一般社団法人Beyond SDGs 認定)
経歴
27年勤めた銀行を2018年末に退職し、それまでの知識と経験を活かせる道を進むためFP/IFAの事業者へ転職。中長期的なお客様サポート、そして四半期ごとの銀行決算期に振り回されないお客様へのアドバイスを的確に行えることに現状のやりがいを感じております。お金のことだけではなく、これまでたくさんのご家庭を見てきた経験からアドバイスを行う婚活事業を開始。法人コンサルをメインとしたFP事業を個人で立上げて、現在は法人個人問わずに対応できる総合コンサルタントFPとして活動。
活動情報

関連記事

種類・特徴でキャッシング・カードローンを探す

キャッシングするときの目的は人それぞれ。即日キャッシングしたい人や個人事業主向けのローンなど目的がはっきりしている方はこちらからキャッシング・カードローンを選んでみましょう!

  • 基本情報

株式会社エイチームフィナジーは「世の中からお金の不安を解消し、より人生が豊かになる社会を実現する」を目的として、保険代理店業務を筆頭に、金融商品を対象としたメディア運営を行っております。
保険代理店業務では、各種法律・保険業法・原則等に基づきながら、常にお客さま本位で考え、誠実かつ真摯に向き合うべく、「保険募集業における勧誘方針、及び業務運営方針(FD宣言)」を定めており、当方針に基づいた保険サービスの提供メディアは、「ナビナビ保険」となります。【生命保険協会登録番号:10EJTAF000977】
その他の金融商品を対象としたメディア運営では、専門知識がないと理解が難しい金融商品に対し、簡潔にわかりやすい情報・知識の提供、及び商品の比較を行い、有益なサービス提供を心掛けております。

【みずほ銀行カードローンについて】
※みずほ銀行住宅ローンのご利用で、みずほ銀行カードローンの金利が年0.5%引き下がります。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。
【レイクALSAの貸付条件について】
※1.【レイクALSAの貸付条件】融資額など借入れに関する諸条件です。満20歳以上70歳以下の方で安定した収入のある方(パート・アルバイトで収入のある方も可)は、利用いただけます。※お取引期間中に満71歳になられた時点で、新たなご融資を停止させていただきます。【融資額】1万円〜500万円【貸付利率(実質年率)】4.5%〜18.0%※貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。【利用対象】満20歳〜70歳(国内居住の方、日本の永住権を取得されている方)【遅延損害金(年率)】20.0%【返済方式】残高スライドリボルビング方式・元利定額リボルビング方式【返済期間・返済回数】最長8年・最大96回(ただしカードローンは最長5年・1回~60回)※融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数は借入れ及び返済計画に応じて変動します。【必要書類】運転免許証等、収入証明(契約額に応じて、新生フィナンシャルが必要とする場合)【担保・保証人】不要-貸付条件を確認し、借りすぎに注意しましょう。新生フィナンシャルが契約する貸金業務にかかる指定紛争解決機関(日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター)契約には所定の審査があります。2018年4月現在。商号・名称:(新生フィナンシャル株式会社)貸金業者の登録番号:(関東財務局長(9) 第01024号)
東証一部上場

当サイト「ナビナビキャッシング」は、エイチームフィナジーが運営するサービスです。

株式会社エイチームフィナジーは、株式会社エイチーム(東証一部上場)の グループ企業です。
証券コード:3662

© 2013 Ateam Finergy Inc.