パチンコに夢中になり、抜け出せなくなった結果、カードローンを利用することに

ギャンブルが原因で借金をするというのはありがちな話ですが、ギャンブルをしない人にとっては信じられないことでもあります。

また、ギャンブルと借金が切っても切れない関係となっている点も、ギャンブルがあまり良い目で見られない原因の一つともいえるでしょう。

もちろんたいていの人は、借金をしてまでギャンブルをやろうとは考えないので、持っているお金を使ってしまえばそれで諦めます。

それにも関わらず、お金を借りてまでギャンブルをやるというのはどんな考えがあってのことなのでしょうか?

今回は、パチンコに夢中になるあまりお金が無くなり、とうとうお金を借りてまでパチンコを打つようになった人の体験談を紹介します。

プロフィール

今回の体験者

  • 名前:鴨田 勇斗さん(仮名)
  • 性別:男性
  • 職業:会社員
  • 年齢:28歳
  • 居住地:愛知県名古屋市
  • 家族構成:独身
  • 年収:250万円
  • 借金合計額:20万円
  • 借入先の会社名:プロミスアイフル
  • 借入件数:消費者金融2件
  • 利用時期:2013年7月~2017年9月

監修者

武藤英次

ファイナンシャル プランニング技能士 二級・元銀行員

武藤 英次

資格

ファイナンシャル・プランニング技能士 二級・宅地建物取引士・銀行業務検定(法務・財務・税務・投資信託)・日本証券業協会一種外務員資格試験合格

経歴

成蹊大学経済学部経営学科卒。地方銀行勤務中にカードローンを含む個人・法人の融資業務等を幅広く担当。
2016年3月に美樹ライティングオフィスを開業し代表を務める。
趣味は一眼レフでの写真撮影、5人家族でのおでかけ、ピアノ演奏、甲子園を目指す長男の高校野球応援など。
カナヘイのピスケ&うさぎグッズを大量コレクト中。

興味が湧いて

ふらりと入ったパチンコ屋さんのドア

実家を離れて一人暮らしをしていた僕は、名古屋の工場に勤務しながら暮らしていました。

住んでいるアパートは築20年を超えている古いアパートではありましたが、作りはしっかりとしていて住み心地も悪くありません。

何より、家賃が他よりも安いのが良く、満点とまではいかないものの、良い物件を選んだと思っていました。

7月に入ったばかりのことです。その日はとても暑く、ちょうど仕事も休みだったので家でゆっくりとしていようと思っていたのですが、そんな日にクーラーが故障してしまいました。

急いで修理を依頼したものの、繁忙期のために修理には数日かかるといわれてしまい、すぐには直すことができないようです。

蒸し風呂のようになってしまった暑い部屋に居続けるのがキツかった僕は、仕方がなくその日は外で過ごすことに。

あまり人づきあいが得意ではない僕は急に呼び出せるような友人もなく、また喫茶店などでゆっくり過ごすことも苦手なので、行く場所も思いつかないままでした。

といっても、30度を超える屋外を延々と歩き続けていても仕方がありません。

「しょうがない、公園で木陰でも探すか…」と考えていた僕の耳に入ってきたのは、どこからともなく流れてくるにぎやかな音楽です。

ふとそちらに目をやると、そこにはパチンコ店がありました。

それまでパチンコは一度もやったことがなかったのですが、とりあえず店内は涼しいだろうと思い、少し休憩するつもりで、初めてのパチンコ店に入ってみることに。

入ってみたものの、勝手がわからずどうしようかと戸惑い店内をうろついていたところ、たまたま僕が昔好きだったアニメを題材にした台を見つけました。

急に興味が湧いた僕は、何もわからないなりに、他の人の行動を見ながらその台を打ってみることにしました。

監修者コメント

最近は人気アニメとコラボするパチンコやスロットが爆発的に増えているようですね。

お気に入りのキャラクターを見たりアニメのBGMを浴びたりしていると気分が良くなり、ついついお金をつぎ込んでしまうこともあるようです。

パチンコを楽しむというよりも、好きなゲームでもしているような感覚になってしまうのかもしれませんね。

普段からゲームの課金に慣れている人は、特に注意したほうが良さそうです。

回答者:武藤英次

軽い気持ちで始めたパチンコにはまってしまう

はまってしまったパチンコの店内

とはいえ、パチンコはお金がすぐになくなるもの、というイメージがあり、結構な金額を使ってしまったという話もよく聞きます。

給料日後で財布にはまだ余裕があったので、「物は試しに5千円分だけやってみよう」ということにして始めてみました。

すると、3千円ほど使ったところでこれまでにない派手な動きがあり、画面に同じ数字が並んでたくさんの玉が出てきました。

驚いてぎこちない動きになっていた僕の様子を見て、隣に座っていた親切なおじさんが色々と教えてくれて、店員さんに箱を交換してもらったりしながら打ち続け、気がつけばかなりの時間がたっていました。

最終的には後ろに玉の入った箱が10箱ほども積まれ、5万円ももらうことができました。

時間つぶしのはずがこんなにお金をもらうことができるなんて思いもよらなかった僕は、この日を境にすっかりパチンコにハマってしまいました。

そこからは、帰りにパチンコ雑誌を買ってどんな台があるのかを調べ、休日のたびにパチンコ店に行っては打ち続けていました。

しかし、最初に大きく勝てたのは俗にいうビギナーズラックというやつだったのでしょう。

それからはたまに勝つことがあっても負けることの方が多くなりました。

負けが続くとパチンコに貯金を回すこともあって、もともとそれほど多くなかった貯金も徐々に減っていき、1年ほどでとうとうなくなってしまいました。

しかし、いつか大きな波が来ればその時は大きく勝てるはずだと思っていた僕は、その後も給料の大半をパチンコにつぎ込むような生活をしていき、とうとう生活費にも事欠く状態に。

しかし、それでもまだパチンコで勝てるはずだと思っていた僕は、今だけ乗り切れば大丈夫と考えました。

そこで、お金を借りてパチンコを打つことにしたのです。

監修者コメント

ギャンブルの世界に「ビギナーズラック」という言葉がありますが、今回のケースではわずか5千円の投資で10倍以上のリターンを得られたという幸運ぶりでした。

私もはじめての競馬で10倍超えの当選をした経験があるので、ビギナーズラックというものは本当にあるのだと感じたものです。

しかしそんな幸運が長続きするはずもありませんよね。

回答者:武藤英次

初めてのカードローン

カードローンのキャッシングで現金を引き出した男性

お金を借りるために消費者金融に申し込みに行ったのですが、これまで利用したことがないので申し込みの際は非常に緊張しました。

とりあえず、テレビCMでよく見かけるプロミスで申し込むことにして、自動契約機へと入ってみると、中は思ったほど無機質ではなく、落ち着いた感じのきれいなところでした。

少し安心した僕は、さっそく申し込みを始めたのです。

申し込みの際は、氏名や住所の他にも勤務先や年収、他の会社から借りているかどうか、また利用目的は何か、といったことを聞かれました。

質問に答えて利用目的は生活費の補填としておくと、貸すことができるかを審査する際に勤務先へと在籍しているかの確認がされるということが書かれていました。

さすがに、勤務先に借金していることを知られるのは恥ずかしいと思ったのですが、勤務先に連絡する際は会社名ではなく個人名で連絡するので、まず知られることはないそうです。

それなら大丈夫だろうと思い、そのまま申し込みを続けていくと、審査のために30分ほどその場で待機することに。

正直、何もないところで待ち続けるというのは暇でしたが、仕方ありません。

スマホをいじりながら、審査が終わるまで待ちました。

審査についても問題はなく、希望した10万円を無事に借りられることとなりました。

  • プロミスの申し込み方法について詳しく知りたい方はこちら

早速、契約機の隣にあったATMで5万円を借りて、パチンコ店に向かいました。

今日こそは勝てる気がするのです。その日は当たって少し勝てたかと思える時もありましたが、結局3千円ほどのマイナスで終了。

といっても、負けた金額が小さいのであまり気にすることはなく、このくらいの負けならむしろ勝ちだろうとよくわからないことを考えながら、次こそはしっかりと勝てるだろうと根拠のない自信を持って家に帰りました。

監修者コメント

ギャンブルの経験がない人にとっては、高金利の借金を元手に勝負するという感覚は全く理解できないものでしょう。

実際のところ冷静に分析してみれば、いかに無謀な勝負であるかはわかりそうなものです。

しかしながらギャンブルの怖いところは、大当たりした時に「脳内麻薬」が分泌されてしまうことにあります。

麻薬といっても体内物質ですから逮捕されることはありませんが、本物の麻薬と似たような効果があるようです。

回答者:武藤英次

借金が膨らみ続け、泥沼に…

借金の泥沼にはまって頭を抱える男性の頭

それからというもの、借金の返済もあるのでこれまで以上に大きな勝ちを狙うようになり、今までなら少し勝ったところでやめていたところを続行するようになってしまいました。

それで勝てるならまだしも、実際にはせっかく勝っていた分を失うことの方が多く、結局負けが増える羽目に…。

借りていた5万円も1か月もたたないうちになくなり、追加で借りることとなってしまい、4か月もすれば10万円の限度額はもう一杯となってしまいました。

そこで諦めればよかったのでしょうが、「パチンコの負けはパチンコで取り返さなければ!」などと考えてしまった僕は、さらなる軍資金を得るために、今度はアイフルに申し込むことにしました。

アイフルでは限度額20万円として申し込んでみたのですが、審査の結果はプロミスと同じく10万円ということになりました。

  • アイフルの申し込み方法について詳しく知りたい方はこちら

今度はそこから3万円を借りて、またパチンコに行くようになったのです。

2か所から借りたことで、毎月の返済は2倍に。

どちらも最低4千円返済すればいいのですが、パチンコで勝った場合はその分を返済して、また打ちに行く時や負けた時には借りるようにしていたので、次第にいくら借りているのかわからなくなっていき、やがてアイフルも限度額いっぱいまで借りることになってしまいました。

これ以上借りられなくなった時に、ようやく自分がパチンコのために20万円の借金をしていることを実感し、その返済について悩むようになりました。

しかし、それでもパチンコは止められません。

さすがに生活に困るほどは使わなくなったものの、それでも余裕がある分はパチンコに使い、そして勝った時はそれをいったん返済してしまうので、足りなくなった時に限度額いっぱいまで借りる…という無限ループに陥ってしまいました。

監修者コメント

借金の返済に悩みながらもパチンコを止められないというのは、すでに末期症状と言って良いでしょう。

一般の人から見れば、全くもってどうしようもない人間に感じてしまいそうです。

しかし本人にとっては酒や煙草を止められないのと同じ、もしくはそれ以上の苦悩を抱えているのでしょう。

借金&ギャンブルという「最凶の組み合わせ」は、最短距離で人生を破綻に導きかねない猛毒と言って良いくらいですね。

回答者:武藤英次

返済の方法を考える

スマホを手に返済の計算をしている男性

最初は、このやり方なら多少なりとも利息を節約できるのではないか、と思っていました。

しかし、実際にはそうではありません。

あまりに出し入れが頻繁になった結果、気づいた時には「自分が借金している」という感覚が薄れてしまっていたのです。

それでも、悪循環は止まりません。

勝った時にいったん返済するスタイルをやめ、勝った時のお金を貯金するなど自分が持ったままにしていると、いずれそのお金にも手をつけて、無くなるまで諦めずにパチンコを続けてしまうのではないか…という不安がありました。

そのため、返せる時には返してしまいたい、とつい考えてしまうのです。

そこで、やり方を考えました。

まず、プロミスアイフルのカードは家に置いていくように。

そして、パチンコに行く時は、専用の財布にその月に使える分のお金を入れて、そのお金だけでパチンコを打ちます。

そして勝った時は、その半分を返済に回して残りの半分はパチンコの財布に入れ、さらにパチンコ財布の中身が最初の2倍になった時は、その2倍を超えた分をさらに返済に回すか、もしくは自由に使えるお金にすることにしました。

そうして、どうにか借金を減らしていくことを考えたのです。

監修者コメント

パチンコも恐ろしいものですがカードローンも使い方を誤ると地獄の借金ループにハマってしまうリスクがあります。

なにしろATMでお金を出し入れする操作は、普通の預金口座となんら変わりがありません。

そのため自分の財布と同じ感覚になってしまうワナが潜んでいるのです。

借金が財布と同じなどというのは、普通の感覚では信じられないかもしれませんね。

しかしカードローン利用者の意外と多くの人が実際に感じているものです。

回答者:武藤英次

勢いに任せて借りなくなった

計画的に使うための計算機と紙幣

実際にこのやり方を始めた時は、しばらくの間うまくいきました。

借金を少しずつ減らすことができ、半年でおよそ半分を返済することができたのです。

その後、パチンコに全く勝てない時期があり、予算をすぐに使い果たしてしまった時には、思わずまた借りてしまいそうになりました。

しかし、家にカードを置いたままにした甲斐あって、一度自宅に帰ってからカードを持ち出さなければ新たに借りることができないようにしていたので、「勢いに任せて借りる」という最悪の事態を回避することができました。

こうすることで、一度冷静になることができたので、追加の借金をせずに済んだのです。

このやり方にしてから13カ月後、ようやく借金を全額返済することができました。

その頃にはこのやり方にも慣れ、パチンコをする際はきちんと節度を持って行うことができるように。

また、返済の後半になるにつれて負けることも減り、徐々にプラスとなる機会が増えていました。

おかげで、パチンコ資金は十分に貯めることができました。

今後は、この資金をなるべく減らすことがないように、節度を持ってパチンコを楽しんでいければいいな、と思っています。

監修者コメント

ローンカードを持ち歩かないというのは、カードローンの返済を確実に進めるためには非常に有効な方法です。

誘惑があっても物理的にお金を借りられなくしておけば、衝動的にお金を借りてしまうリスクを防ぐことができます。

これはパチンコ以外であっても有効な方法ですから、カードローンをつい借りてしまう人は実践してみてはいかがでしょうか。

回答者:武藤英次

これからカードローンを利用しようと考えている人へ

僕が言うのも何なのですが、パチンコなどのギャンブルのためにカードローンを利用してしまうと、返済しても、負けるとまたすぐに借りてしまうケースが多くなってしまうと思います。

僕の場合、借金を重ねることで借金に対する自分のハードルが低くなり、資金管理も甘くなってしまいました。

パチンコのために一時的にお金を借りた場合でも、きちんと生活費やパチンコ資金、借金の返済用…というようにお金の使い道を分けておき、他のことには使わないという姿勢を貫いた方が絶対良いと思います。

今回、私が無事に返済することができたのはひとえに幸運だったからだと思っています。

世の中には、パチンコのためにお金を借り、そして多重債務者となって自己破産するような人もたくさんいます。

そうならないためには、お金を借りたからといってそれをルーズに使わず、使い方はもちろん返済方法まできちんと計画的に考えるべきだと思います。

監修者コメント

厳しいことを言ってしまえば、パチンコのためにお金を借りるのは愚の骨頂と言えます。

普通に打ってもなかなか勝てないのに高金利の支払いまで重なっては、収支をプラスにするなど最初から無理だと考える必要があるのではないでしょうか。

さらに近年では出玉の規制も厳しくなり、素人がパチンコで安定的に稼ぐというのはほとんど無理な状況となっています。

お金の余裕がある時に無くなっても構わないと感じる金額で「ちょっと遊ぶ」というのが素人パチンコの正しい姿なのではないでしょうか。

回答者:武藤英次

監修者

武藤英次

ファイナンシャル プランニング技能士 二級・元銀行員

武藤 英次

資格

ファイナンシャル・プランニング技能士 二級・宅地建物取引士・銀行業務検定(法務・財務・税務・投資信託)・日本証券業協会一種外務員資格試験合格

経歴

成蹊大学経済学部経営学科卒。地方銀行勤務中にカードローンを含む個人・法人の融資業務等を幅広く担当。
2016年3月に美樹ライティングオフィスを開業し代表を務める。
趣味は一眼レフでの写真撮影、5人家族でのおでかけ、ピアノ演奏、甲子園を目指す長男の高校野球応援など。
カナヘイのピスケ&うさぎグッズを大量コレクト中。