恋人とのお金のトラブル!カードローンで借金した彼と別れた話

恋人同士というのは、他人ではなく、友人よりも親しく、そして家族にはなっていないという関係で、その中にはいずれ夫婦という家族関係を築く人もいるでしょう。

しかし、まだ夫婦ではないので、基本的に恋人の財布というのは別々です。

もちろん中には、将来の生活を夢見て二人で一緒に貯金をしている、という人達もいるでしょう。

ただし、そのためには二人の価値観などを擦り合わせる必要があるので、恋人同士であってもお金のトラブルというのは後を絶たないのです。

今回は、恋人との間でお金のトラブルが生じた女性の体験談を紹介します。

プロフィール

今回の体験者

  • 名前:常盤 陽奈さん(仮名)
  • 性別:女性
  • 職業:大学生
  • 年齢:21歳
  • 居住地:埼玉県さいたま市
  • 家族構成:独身
  • 年収:95万円
  • 借金合計額:なし
  • 借入先の会社名:なし
  • 借入件数:なし
  • 利用時期:なし

監修者

武藤英次

ファイナンシャル プランニング技能士 二級・元銀行員

武藤 英次

資格

ファイナンシャル・プランニング技能士 二級・宅地建物取引士・銀行業務検定(法務・財務・税務・投資信託)・日本証券業協会一種外務員資格試験合格

経歴

成蹊大学経済学部経営学科卒。地方銀行勤務中にカードローンを含む個人・法人の融資業務等を幅広く担当。
2016年3月に美樹ライティングオフィスを開業し代表を務める。
趣味は一眼レフでの写真撮影、5人家族でのおでかけ、ピアノ演奏、甲子園を目指す長男の高校野球応援など。
カナヘイのピスケ&うさぎグッズを大量コレクト中。

大学生になって憧れの同棲生活に

同棲を始めた男女

大学生になって地元を離れ、大学生になったことで一人暮らしを始めた私は、アルバイトをして暮らしていました。

そして、アルバイト先の先輩と出会って初めての恋人ができ、憧れだった同棲生活を始めたのです。

恋人ができて舞い上がっていた私は、卒業したら彼氏と結婚することを夢見ていました。

ただし、それまでは実家から家賃と生活費の一部を仕送りしてもらっていたのですが、彼氏と同棲していることが発覚し、それに反対されながらも同棲を続けたことで仕送りは止まり、学費以外の援助は受けられなくなっていました。

そのため、生活費としては私のアルバイト代8万円と、彼のアルバイト代の14万円の合計で、月22万円ほどで生活することになりました。

彼は高校を中退していて、定職に就くのは難しいうえにアルバイトも転々としていて、居酒屋を始め運送業や販売員、派遣などもしていました。

しかし欠勤も多く、すぐに辞める癖もついているため、数か月もすれば仕事を変えていて1つの仕事を半年以上続けていることはありませんでした。

生活についても、節約という考え方がなく電気は付けたまま出かけたり、水を出したままにしたりすることが多く、パソコンも24時間ほとんどつけたままでした。

また、お金遣いも荒かったので、パソコンも「プログラマーを目指すんだ」といって購入した高スペックのもので、確か30万円以上していました。

その割に、プログラムの勉強をしている所を見た覚えはありません。

さらには、婚約指輪だといって私にも20万円くらいする指輪を買ってきたこともあったのです。

もちろんそんなお金が余っているわけもないので、それらは全てカード払いで買ってきています。

毎月の収入から、家賃と光熱費で9万円くらいかかっていて、さらに彼の車のローンで毎月2万円を払い、携帯電話代も2人で2万円かかります。

カードの支払いもリボ払いなので、毎月3万円くらい支払うことになるため、生活費は多くても6万円、しかも彼の仕事がどうなるかによって収入は大きく変わるので、時には支払いが足りなくなる月もありました。

そこからさらにガソリン代なども支払わなくてはいけないので、食費はいつも最小限になってしまいます。

大盛りにした1つのお弁当を、2人で分け合って食べることも珍しくはありません。

それでも私は彼のことが好きだったので、彼と一緒であれば生活苦も気にならず毎日楽しく過ごしていました。

監修者コメント

好きな相手と過ごすことのできる「同棲」というのは、結婚とは違った魅惑があるものなのかもしれません。

しかし別々に住む恋人関係とは違い、相手の嫌な面も目の当たりにすることになります。

今回のケースにおける交際相手は、かなり仕事やお金の面でのだらしなさがあるようで、先行きに不安を感じざるを得ませんね。

22万円の月収があれば、つつましやかに暮せば何の問題もなさそうですが、電気代やカードのリボ払いなどが生活を圧迫してしまっているようです。

回答者:武藤英次

急な来客

インターフォンを押す友人

こんな生活の中ですから、家を訪ねてくる人はめったにいません。

チャイムを鳴らすのはほとんどが勧誘の人なので、いっそチャイムなんていらないのではないかと思ったある日のことでした。

珍しくチャイムが鳴り、一応誰が来たのかを見てみるとそこには彼の友人が立っていたのです。

その友人とは、私も会ったことがあり、彼とその友人の彼女と4人で何度か遊んだこともあります。

しかし、その彼女が妊娠してからはすっかり疎遠となっていて、ほとんど会うことはありませんでした。

その人がいきなり訪ねてきたのですから、戸惑っていたのですが、どうやら彼と2人だけで話がしたいという事でしたので、私は買い物に行くついでに席を外すことにしました。

その用件は?

4時間ほど時間をつぶして帰ってみると、もう友人との話は終わったようで彼だけが家に残っていました。

その彼はどこか気まずそうな表情をして、私の方を伺っています。

こんな彼を見るのは初めてだったのですが、やがて意を決したように私の方を向き、こう言いまいました。

「どうにかして、10万円都合付けることはできないかな?」

それを聞いたときは、正直何を言っているのだろうかと思いました。

2人で生活してるのですから、生活に余裕がないことは彼も重々承知の上です。

ですから、私はもちろんそんな余裕があるわけない、と答えました。

すると彼は、先ほど訪ねてきた友人の事情について話し始めました。

どうやら彼は、子どもが生まれたものの足を怪我してしまったために、仕事ができない状態となっているようです。

日雇いで土木作業員として働いているものの、国民保険料を滞納しているために病院に行くと治療費も全額自己負担となってしまうせいで、病院に行くこともできないのだそうです。

そして、その治療費として10万円くらい必要だ、という事でした。

彼は友人の境遇を慮ってか、若干涙目になっていましたが、私としても自分たちの生活に関わる事なので引き下がるわけにはいかず、それはまず役所とかに相談してみるべきことであって、私たちがどうにかするべきことではないと彼に説明しました。

しかし、彼にとってそれは薄情な言葉に聞こえたようで、納得してくれません。

お互いの主張を繰り返すばかりで、やがて口論となってしまいます。

そしてその話は平行線となったまま、その日は遅くなったために話は終わりとなりました。

その後、この話をすることはありませんでした。

私は、一晩考えて冷静になってくれたのかな?と思い、わざわざ自分から蒸し返すことはしませんでした。

しかし、実際にはこれで終わりとはなっていなかったのです。

監修者コメント

疎遠になっていた友人の来訪は本来ならうれしいはずですが、実際には借金の申し入れだったということも想像以上に多いようです。

しかし今回のように国民健康保険を滞納しているからと言って、治療が受けられないなどというのは無いはずです。

医師には「応召義務」が課せられており、原則としてお金が支払われないことを理由に、直ちに診療を拒むことはできないのです。

また10万円もの支払いが生じる場合には、分割払いや支払い期日の延期を相談することも可能でしょう。

聞く耳をもたない交際相手にも問題はありそうですが、こうした事実は知っておくと後々役立つこともあるかもしれません。

回答者:武藤英次

勝手に使われたお金

カレンダーと勝手に使われた家賃

それからしばらくして、家に一本の電話がかかってきました。

それはアパートの管理をしている不動産会社からの電話で、「先月分の家賃が引落できませんでした」という内容でした。

家賃や光熱費については、2人で共用の通帳を作ってそこから引き落とされるようにしていて、先日の給料日には確かに10万円ほど入金していたはずです。

慌ててその通帳を確認してみると、先日の口論の後でそこから10万円が引き出されていました。

すぐさま彼に電話をして、家賃が引き落とされなかったことと、10万円が引き出されていることを確認してみたところ、やはりその10万円を引き出したのは彼であり、そのお金は先日の友人に貸したという事でした。

私はそれを聞いて、彼を責めました。

「家賃はどうするの?光熱費だってもうすぐ引落なんだよ?電気停まったらどうするの?」と言い募ると、彼は「俺が何とかするから、もう少しだけ待って」というばかりで、具体的にどうするのかということは全く口にしませんでした。

それから2日後、彼は10万円を持って帰ってきて、これで支払うようにと私に渡してきました。

「このお金はどうしたの?返してもらってきたの?それとも誰かに借りたの?」
と聞いてみましたが、彼の答えははぐらかすばかりで詳しいことは教えてくれません。

それでも家賃や光熱費を支払わないわけにはいかないので、取り急ぎ入金してきました。

無計画な借入れ

私も、彼が家賃などの支払いに困るようなことはさすがにしないだろうと思っていたので、それから強く問いただすのをやめたのですが、数日後に彼がいきなり言い出したのです。

「実はあのお金、消費者金融で借りてきたんだ。返済は少しずつでも大丈夫だし、貸した10万円が返ってきたらまとめて返済すればいいだけだから、少しくらい金利を払うことになっても大丈夫だよね。」

と気軽に言っていたのですが、私は彼が勝手に友人へとお金を貸したこと、その穴埋めに相談もしないで消費者金融からお金を借りたことが腹立たしく、彼を激しく攻め立てて大喧嘩となりました。

そして、友人からいつお金を返してもらえるのか、それを確認して欲しいということを伝え、それすらもできないならもう別れると告げました。

彼もそれにはさすがに焦りを見せ、友人へと電話してくれました。

しかし、友人にそのことを問い詰めても、また怪我の具合について聞いてみてもはっきりとした答えを返さず、挙句には子供の世話があって忙しいからといって電話を切ってしまいました。

それから、彼は何度かその友人に電話をして返済についての話をしたのですが、結局一度も返済してもらうことができないままでした。

そして、消費者金融の返済について調べてみると、彼が言っていた少額の返済の場合は基本的に金利を支払うもので、元本はほとんど返済されないことがわかりました。

10万円を返済するのに、4,000円を36回支払うような返済方法であり、合計で14万4,000円と1.5倍近く支払わなくてはいけないような方法だったのです。

そんな生活が3年も続くのかと思うと、これまでのことも含めてさすがに将来が不安になってしまいました。

彼も、友人に借金を催促するというのが精神的に疲れてしまうようで、督促の電話をかけるのがとても辛そうでした。

それに、友人に騙されたと思える状況に彼もショックを受けたようで、精神的な余裕がなくなっていくのがわかりました。

監修者コメント

友情を優先したいという交際相手の気持ちは、理解できないこともありません。

本当は心の優しさを持った男性と見ることもできるのでしょう。

しかし消費者金融で勝手に借金してまで友人を助けようというのは、度を過ぎた行いです。

自分の実力の範囲内で援助を申し出るのは良いのですが、高金利の借金をしてまで助けようとするのは明らかに行き過ぎでしょう。

回答者:武藤英次

彼との別れ

こんなことがあってからも半年ほどは付き合っていたのですが、彼の勝手な行動に対しての不信感と今後の不安を私が抱いていることと、彼の精神的な余裕がなくなったことでケンカすることも増え、結局別れることになりました。

その後、彼が友人からお金を返してもらえたのかどうかはわかりません。

また、消費者金融から借りたお金を返すことができたかどうかわかりません。

彼が考えていた通りに返済しても3年以上は返済にかかり、もしかしたらもっと少ない金額でさらに長期にわたって返済しているのかもしれません。

彼は、友人に10万円を貸したことでその友人との関係も断ち切られ、さらには私とも別れることになり、最後に彼へと遺されたのは借金だけでした。

彼は安易にお金を貸したことで、何もかも失うことになったのです。

たとえ友人に対しても、お金の貸し借りは慎重に行わなくてはいけません。

ただお金を貸すだけでも、そこに人間関係や信頼なども関わってくると、人生を狂わせる結果となることもあります。

また、信頼していた人に裏切られた場合、その精神的なショックも大きいでしょう。

周りの人間も、お互いの信頼関係を崩されることは非常に悲しいものです。

私も、彼が友人にお金を貸してその友人が彼を裏切らなければ、まだ彼のことを信頼していたのだと思います。

ちなみに、私も彼と別れてから実家に連絡をしてそのことを知らせましたが、実家とは疎遠になったままです。

もしかしたらこのまま、卒業してからも絶縁状態となるのかもしれません。

これも、私が自分の両親からの信頼を裏切った結果といえるのでしょう。

後悔先に立たずとは言いますが、本当にわからないものです。

監修者コメント

お金の問題というのは、男女間に限らず、ありとあらゆる場面でトラブルの引き金となってしまいやすいものです。

「お金の切れ目は縁の切れ目」とは昔からよく言われる言葉ですが、今回のケースでもズバリ当てはまっていると言えるでしょう。

またお金のことが絡むと、ウソのように性格が豹変してしまう人も意外と多いものです。

たとえ親友や肉親であっても、お金がきっかけで関係が破綻してしまうことがあるのは、悲しいことですが現実でもあります。

しかし過去のお金の問題による悩みは、前向きに生きることで案外と簡単に霧散してしまうものです。

今回のようなケースでは、本人次第でいくらでも新しい幸せをつかまえることができるのではないでしょうか。

回答者:武藤英次

この記事の監修者

武藤英次

ファイナンシャル プランニング技能士 二級・元銀行員

執筆者紹介 / 武藤 英次

資格

ファイナンシャル・プランニング技能士 二級・宅地建物取引士・銀行業務検定(法務・財務・税務・投資信託)・日本証券業協会一種外務員資格試験合格

経歴

成蹊大学経済学部経営学科卒。地方銀行勤務中にカードローンを含む個人・法人の融資業務等を幅広く担当。
2016年3月に美樹ライティングオフィスを開業し代表を務める。
趣味は一眼レフでの写真撮影、5人家族でのおでかけ、ピアノ演奏、甲子園を目指す長男の高校野球応援など。
カナヘイのピスケ&うさぎグッズを大量コレクト中。