キャッシング・カードローンで借入しやすい人とは?

かつてキャッシングやカードローンはサラ金(サラリーマン金融)とも呼ばれ、主にサラリーマンをターゲットとした商品でした。

近年は貸金業法の改正やグレーゾーン金利の撤廃など、利用者を守るための法整備もすすみ、また銀行系の消費者金融も増えてきたことから、クリーンで明るいイメージが定着し、女性や若者の利用も増えてきました。

そこで、これから利用しようと考えている人が一番気になるであろう、「借入しやすいのはどういう人なのか?」について検証していきたいと思います。

審査に通りやすい人とは

キャッシングやカードローンを利用するためには、申込手続きの後、審査を受けなければなりません。

審査は信用情報機関に照会をかけることで行われ、その際一定の条件を満たしていないと借入はできません。

しかし、それぞれの業者は明確な審査基準を提示しているわけではないので、ここではネットの口コミや評判などから導き出される審査に通りやすい人について検証していきたいと思います。

審査に通りやすいとされる人
  • 正社員の人
    公務員や一部上場企業に勤めている人はなお有利
  • 年収が高い人
    年収100万円のアルバイトでも審査に通ることはありますが、総量規制の観点から限度額が極端に低くなってしまうことも
  • 勤続年数が長い人
    一般的には勤続1年以上が望ましいと言われています
  • 他社から借入がない人
    他社からの借入は、信用情報機関に紹介をかければ一発でわかります
  • 利用実績(クレジットヒストリー)がある人
    過去にクレジットカードやカードローンを利用しており、なおかつ返済の実績がある人

就労形態や収入、勤続年数といった部分は簡単に変えることはできませんが、クレジットヒストリーに関しては、ある程度コントロールすることも可能です。

例えば、比較的審査に通りやすいと言われる流通系のクレジットカードや、携帯電話の月賦割を利用することでも、クレジットヒストリーは育てることができます。

複数社から借りている人は特に注意が必要

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他社からの借入が審査に影響するということは前述しましたが、具体的にどのように作用するのでしょうか?

銀行系を除くキャッシングやカードローンは、すべてに総量規制が適用されます。

総量規制とは、「年収の3分の1以上の借入ができない」ことを定めた法律で、多重債務などのトラブルから利用者を守るためにあります。

そのため、年収300万円の人の場合、100万円までしか借入ができません。

その100万円は1社からの借入ではなく、利用しているローンを合算した金額になります。

つまり、A社で50万円、B社で30万円すでに利用しているのなら、C社では20万円までしか利用できない計算になります。

A社50万円、B社50万円で、すでに100万円に達しているのなら、審査に通ることすら難しいでしょう。

他社からの借入状況は、信用情報機関に照会をかけることですべて確認できるので、申し込みの際に虚偽の申告をしてもすぐにバレてしまいます。

また、複数社から借入をしているという状況は「よほどお金に困っているのではないか」と受け取られてしまうので、どうしても審査の目は厳しくなってしまいます。

複数社からお金を借りているという状況は多重債務に他なりませんので、新たな借入をするよりもできるだけ返済を優先し、それが難しいようでしたら債務整理も検討されたほうが良いかもしれません。

過去に事故を起こしている人は借りやすい人になれる?

過去にキャッシングやカードローンで、遅延や延滞などの金融事故を起こしている人は、やはり新たな借入は難しくなってきます。

他社からの借入の件もそうですが、返済の遅延や滞納といった記録のすべては、信用情報に残されています。

自己破産をして借金を清算していたとしても、自己破産をしたという記録も信用情報には残っているので、最低でも5年間新たにカードを作ることはできません。

さらに過払い請求まで行っているとなると、業者から見てあまり心証が良くありませんので、余計に厳しくなってしまうでしょう。
(信用情報だけでなく業者独自の顧客情報もあると考えましょう)

このように新たな借入が難しい人に対し、「ブラックでもOK」など文句で勧誘している業者もありますが、それはヤミ金のような違法業者の可能性が極めて高いでしょう。

かえって自身の首を絞めることにもなりかねないので、注意が必要です。

では、事故歴がある人が新規で借入をするためには、どうすれば良いのでしょうか?

その答えはひとつです。

優良なクレジットヒストリーを新たに築き、信用を得ることです。

お手持ちのカードがあれば(クレジットカードでも可)、月々の返済に困らない程度に利用し、きちんと返済を行うことでクレジットヒストリーを育てることができます。(もちろん事故を起こしてから一定期間経過している必要があります)

いかがでしたか?

もし「借入しやすい人」の条件に当てはまっていたなら、この機会にカードローンを検討してみるのも良いかもしれません。

また、「借入しにくい人」であっても、属性を磨くことで「借入しやすい人」になることは可能です。