「カードローンでお金を借りたい」もしくは「カードローンでお金を借りている」
そんな時に誰しもが気になるのが「金利」ではないでしょうか。
しかし「金利」の意味を正しく理解できている人はなかなかいませんよね。
こちらの記事では、
- カードローンの「金利」とは、そもそも何なのかを知りたい
- 金利によって利息がどのように変わってくるのか教えてほしい
- カードローンの金利の相場を把握したい
といったカードローンの金利について、誰でもわかりやすく解説していきます。
最後まで読むことで、金利に関する疑問や不安を解消でき、最適な形でカードローンを利用できるようになるでしょう。
ぜひ参考にしてくださいね。
カードローンの金利とは?
カードローンを利用する場合に「金利」は必ずチェックすべきポイントです。
金利を知らずにカードローンを使ってしまうと、大きな支払利息に悩まされるリスクが高くなってしまいます。
裏を返せば「金利」について良く理解していれば、カードローンで無駄な利息を払う心配が少なくなります。
また安全にカードローンを利用するためにも、金利を理解することはとても大切なことです。
こちらの項目では、カードローンの金利の基礎知識をまとめて解説していきます。
「金利」「利息」「利子」「実質年率」…意味の違いをチェック
カードローンについて調べていると「金利」「実質年率」といった聞き慣れない言葉を目にすることと思います。
知らない言葉が出てくると、途端に難しく感じてしまいますよね。
しかし一度わかってしまえば簡単なことなので、下記の一覧表でサクッと瞬速マスターしてしまいましょう。
用語 | 意味 | ワンポイント解説 |
---|---|---|
金利 | お金を借りた金額に対して支払う利息の割合(%) | 「金利」は年単位(年利)で表示するのが基本となっています ※例えば10万円を1年間借りた場合の利息が1万円であれば、金利(年利)は10.0%となります |
利息 | お金を「貸した側」が受け取る金額(円) | 「貸した金額」に契約で決められた「金利」をかけ合わせた金額を(お金を貸した側が)「利息」として受取ります |
利子 | お金を「借りた側」が支払う金額(円) | 「借りた金額」に、契約で決められた「金利」をかけ合わせた金額を(お金を借りた側が)「利子」として支払います |
実質年率 | 金利の他に掛かる費用を加えて計算した実質的な金利 | お金を借りるときに「事務手数料」「保証料」など、金利とは別に払わなくてはならない場合があります。実質年率はそれらの支払うべき手数料などを金利に含めた「費用の割合」を示しています。手数料が高いローンを利用する場合には、実質年率をチェックすることが大切です。 ※カードローンでは手数料などの費用は必要ない場合が大半のため一部例外を除き「実質年率=金利」と考えて差し支えありません。 |
ちなみに「利息」と「利子」は、厳密に使い分けられていません。
「銀行預金では利息」「ゆうちょ銀行では利子」といった具合に慣習的に使われている面もあるので、一般の方がそれほど気にする必要はありません。
大切なポイントをまとめておくと、以下の通りです。
- 「金利」は借りたお金に対して支払う利息の割合(%)を示したもの
- 「利息」と「利子」はどちらも金額で示されるもの(厳密に分けて考えなくてOK)
- カードローンにおいては、ほとんどの場合「金利=実質年率」と考えて問題なし
以上3つのポイントを理解しておくだけで、カードローンにおける金利の知識としては十分です。
銀行カードローン・消費者金融の金利相場
カードローンの金利は「銀行カードローン」と「消費者金融カードローン」で相場が異なります。
おおむね銀行カードローンのほうが年3.0%ほど低金利です。
ただし消費者金融4社(プロミス・レイク※・アイフル・アコム)では初めての利用の場合「無利息期間サービス」が利用可能です。
※Web以外の無人店舗や電話で申込むと、借入額全額30日間無利息または借入額5万円まで180日間無利息のどちらかになります。60日間無利息(Webでの申込み限定)、180日間無利息それぞれ契約額1~200万円まで。30日間無利息、60日間無利息(Webでの申込み限定)、180日間無利息それぞれの併用はできません。無利息開始日は初回契約日の翌日からとなります。無利息期間経過後は通常金利適用。貸付利率は契約額および利用残高に応じて異なります。
3カ月以内程度で完済する予定の場合には、多少金利が高くても大手消費者金融カードローンのほうが支払利息を節約可能となります。
カテゴリー | カードローンブランド | 上限金利 | 下限金利 |
---|---|---|---|
銀行カードローン | 三菱UFJ銀行カードローン | 年14.6% | 年1.8% |
みずほ銀行カードローン | 年14.0%※ | 年2.0% | |
三井住友銀行 カードローン | 年14.5% | 年1.5% | |
横浜銀行カードローン | 年14.6% | 年1.5% | |
大手消費者金融カードローン | プロミス | 年17.8% | 年4.5% |
レイク | 年18.0% | 年4.5% | |
SMBCモビット | 年18.0% | 年3.0% |
※住宅ローンの利用で、みずほ銀行カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。
カードローンをはじめて利用する場合、上限金利が適用されるケースが多くなります。
そのため他社と金利を比べる時には、上限金利を比較するのがセオリーです。
実際に銀行カードローンが消費者金融カードローンよりも低金利であることがひと目でわかりますね。
低金利なカードローンついて知りたい方は、「【2023年最新】低金利のカードローンランキング23選|銀行・消費者金融・信販別に徹底比較」の記事をご覧ください。
また大手消費者金融カードローンではプロミスの上限金利が年0.2%低いだけで、消費者金融カードローン同士では金利に大きな差がないことも見て取れます。
なおカードローンの金利は、個人ローンの中では高い水準にあります。
そのため自分がどのくらいの金利でお金を借りているかを把握しておくことは重要です。
続けて「金利に対する支払利息の計算方法」について解説します。
支払総額に関わる大切なことのため、必ずチェックしてくださいね。
金利の仕組み・支払利息の計算方法
金利は低いほうがお得に借入できるのは間違いありません。
ただし金利だけではなく、実際にどのくらいの利息がかかるのか理解できなければ意味がないのです。
実際に金利や支払利息がわからないまま、カードローンを利用している人がたくさんいます。
金利知識ゼロのままお金を借りてしまうと、損をしやすくなるだけでなく返済トラブルになるリスクも高まってしまうでしょう。
こちらでは金利と支払利息の関係について、簡単にわかりやすく解説していきます。
安心&お得にカードローンを利用できるよう、数分で「金利&支払利息」をマスターしてしまいましょう。
金利と利息の関係
「金利」と「利息」は切っても切れない関係にあります。
「利息」を正確に知るには、金利と利息の関係を正しく理解しておく必要があるのです。
基本的に金利が高くなれば当然利息も高くなるわけです。
しかし「高金利=高利息」と決まっているわけではありません。
借りた「金額」と借りている「期間」によって利息の金額は大きく変わってくるのです。
利息で損をしないためには、「金利」「金額」「期間」の3つのポイントをチェックする必要があります。
利息の計算方法
カードローンの利息を1円単位で正確に知るには、複雑な計算が必要です。
しかし実際には必ずしも細かく利息を知る必要までは無いのです。
どれだけの利息を払うことになるのかを「ざっくり」把握できるだけでも十分に意味があります。
金利(年利)に対する利息の計算式は以下の通りです
- 借入金額×金利(%)÷365(日)×借入日数(日)
たとえば10万円を年14.0%で30日間借りた場合は
100,000円×14.0%÷365×30≒1151円
となるわけですね。
なお実際には毎月の返済があるので、利息の金額も変わってきます。
しかし大まかに利息を知ることはできるので、金利と利息の感覚をつかむことに役立つでしょう。
カードローンの利息は「日割り計算」となるため、1日でも早く返済することで確実に利息を節約可能です。
逆に返済が長引くと、どんどん支払利息が増えてしまいます。
計画的に可能な限り短期で完済することが重要です。
返済シミュレーションで利息と返済総額をチェック
上記で解説した計算方法によって、だいたいの利息の金額をつかめます。
しかし「手計算」では手間がかかりますし、ミスが生じる心配もありますよね。
そこでこちらのサイトで簡単に返済シミュレーションが行えるように、ツールを用意しました。
少ない入力項目で、瞬時に利息と返済総額を計算できます。
無理のない返済計画を立てて、安心してカードローンを利用するためにもぜひこちらのツールを活用してください。
※返済シミュレーションツールは簡易的なもので、返済計画を立てるための目安としてご利用下さい
※借入金額や毎月の返済金額等により、返済シミュレーションと異なる結果となる場合があります
カードローンの金利を下げるには?
カードローンの金利は、下限~上限金利に幅をもって設定されています。
たとえばプロミスであれば年4.5%~17.8%となっていますので、下限金利の年4.5%で借入できるのなら、
意外と低金利と感じるかもしれません。
しかし初めて利用する場合には、「上限金利」が適用されることが大半です。
カードローンの上限金利は決して低いとは言えない金利です。
引き下げたいと思う方も多いでしょうが、実際には金利引下げは簡単ではありません。
しかし全く金利引下げの手段がないわけではありません。
以下のように条件が整えば金利引下げ可能な場合もあります。
- 利用限度額が大きくなるほど、適用金利が下がる
- 利用実績や交渉によっては金利が下がることも
詳しく金利引下げの方法をチェックしておきましょう。
利用限度額が大きくなるほど、適用金利が下がる
カードローンの金利は、基本的に利用限度額が大きくなるほど適用金利は下がります。
参考までに三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」の例を見てみましょう。
カードローン利用限度額 | 適用金利 |
---|---|
500万円以下 400万円超 | 年1.8%~年6.1% |
400万円以下 300万円超 | 年6.1%~年7.6% |
300万円以下 200万円超 | 年7.6%~年10.6% |
200万円以下 100万円超 | 年10.6%~年13.6% |
100万円以下 10万円以上 | 年13.6%~年14.6% |
※2019年8月現在
利用限度額が大きくなるにつれて、適用金利が段階的に下がっていくことがわかります。
つまり、より大きな限度額へ増額することで、適用金利が引き下げできる場合があるわけです。
もちろん大きな限度額を得るためには、より厳しい増額審査をクリアする必要があります。
また限度額が大きくなると「使いすぎ」の心配もありますから、増額申込は慎重に判断しましょう。
消費者金融でも限度額によって適用金利が下がることがある
「利用限度額が大きくなると適用金利が下がる」のは消費者金融のカードローンでも同じです。
じつは「利息制限法」によって上限金利が厳しく規制されていて、カードローン会社はそれ以上の金利を設定できません。
借入限度額 | 金利の上限 |
---|---|
10万円未満 | 年20.0% |
10万円~100万円未満 | 年18.0% |
100万円以上 | 年15.0% |
消費者金融の上限金利は、利息制限法ギリギリの年18.0%の設定のことが大半です。
しかし借入限度額が100万円以上の場合、利息制限法により年15.0%以下に抑える必要があります。
つまり「限度額100万円未満」かつ「年15.0%を超える金利」で契約していた場合には、100万円以上に増額できれば無条件で金利が年15.0%(以下)に下がることになります。
利用実績や交渉によっては金利が下がることも
カードローンを順調に利用していて「優良顧客」と認められた場合には、金利引下げの可能性が出てきます。優良顧客は他社に引き抜かれたくないため、多少金利を下げても引き止めて置きたいわけです。
カードローン会社が自主的に引き下げてくれる場合と、こちらから引き下げ交渉をして金利引下げを勝ち取るケースがあります。
金利引下げは実際には簡単ではありません。
しかし以下のような条件を満たしていれば引き下げの可能性はあるでしょう。
- 利用期間が長く、利用期間中の延滞が一切ない
- 収入に対する返済額が少なく、十分に余裕がある
- より低金利の他社への乗り換えを検討可能な状況である
過剰な期待は禁物ですが、条件を満たしているなら交渉にチャレンジしてみても良いかもしれません。
金利優遇があることも!(例:みずほ銀行カードローンの場合)
銀行カードローンでは、銀行サービスの利用状況によって「金利優遇」を受けられることがあります。
たとえば「みずほ銀行カードローン」では「みずほ銀行住宅ローン」を利用している場合に年0.5%の金利優遇を受けることができます。
年0.5%というとそれほど差がないように感じてしまうかもしれません。
しかしお金を借りる金額や期間によっては、無視できないような差となってきます。
みずほ銀行以外でも、このような金利優遇サービスが用意されているケースがあります。
ぜひ見逃さないようにチェックしてくださいね。
まとめ
こちらの記事ではカードローンの金利についてくわしく解説してきました。
最後にもう一度大切なポイントを振り返っておきましょう。
- 「金利」とは「お金を借りた金額に対して支払う利息の割合(%)」のこと
- 借入金額×金利(%)÷365(日)×借入日数(日)で、ざっくりと利息を計算可能
- 返済シミュレーションを利用すれば簡単に利息や返済総額を確認できる
これらのことを理解しておけば、カードローンの金利で困る心配は少なくなります。
ぜひ参考にしていただき、上手にカードローンを活用するヒントをつかんでくださいね。