ビジネスローンは短期の借入におすすめ!一時的な資金ピンチを解消できる

ビジネスローンとは、10万円~1,000万円程度の比較的小口の資金をスピーディに借入できる融資サービスです。

銀行をはじめ、事業者専業の貸金業者、信販会社、消費者金融といったさまざまな金融機関がビジネスローンを展開しています。

しかし、ビジネスローンは審査スピードや審査の柔軟さに優れる反面、金利が高めの設定の点に注意が必要です。

ただし「短期利用」であれば高金利の影響は少なく、ビジネスローンのメリットを最大限に活かしやすくなります。

また、ビジネスローンを利用したことのない経営者であれば、以下のような不安や疑問を持たれるかもしれません。

「ビジネスローンをどのような場面で利用するのが適切なのかがわからない」
「短期でビジネスローンを利用しても、高金利なので負担が大きくならないか不安」
「短期利用でも、特にどのようなケースで利用するのが良いのか教えてほしい」

この記事では、借入期間や借入金額による支払利息の変化や、一般的な銀行ローンとの違いなどを含めて、わかりやすく解説します。

AGビジネスサポート「事業者ローン」

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主要ビジネスローンの金利を比較

ビジネスローンの金利の比較を紹介する女性行員

まずは金融機関が販売しているビジネスローンの金利を比較してみました。


金融機関 ビジネスローン名 金利(年率)
ノンバンク AGビジネスサポート 年3.1%~18.0%
ビジネスパートナー 年9.98%~18.0%
オリックス・クレジットVIPローンカードBUSINESS 年6.0%~17.8%
銀行 りそな銀行ビジネスローン「活動力」 年6.0%、年10.0%、年14.0%のいずれか
PayPay銀行ビジネスローン 年1.8%~13.8%
横浜銀行
はまぎんスーパービジネスローン
年2.75%~(固定金利)
年2.95%~(変動金利)

※2020年1月現在

上記の表の通りノンバンク系ビジネスローンは銀行ビジネスローンに比べると、基本的に金利が高めに設定されています。

長期借入となると金利差が利息に大きく影響しやすいため金利は無視できません。

しかし短期借入であれば、金利の影響はさほど大きくはならないとも言えます。

実際にどのくらいの利息差が出てくるのかは次の項目で解説しますので、ぜひチェックしてください。

金利比較シミュレーション

基本的にビジネスローンは審査によって金利が決定されるため、申込をしてみないと実際に適用される金利はわかりません。

ただし同じような決算内容であれば銀行ビジネスローンのほうが低金利傾向なのは、ほぼ間違いないです。

下記の比較表で金利差と借入期間が支払利息にどのように影響を与えるか、1カ月、3カ月、1年で比較表を作成しました。

ぜひ把握しておいてください。

借入金額&借入期間ごとの総支払利息
借入金額 借入期間 ノンバンク系ビジネスローン
(年15.0%)
銀行ビジネスローン
(年10.0%)
利息の差額
100万円 1カ月 12,499円 8,333円 4,166円
3カ月 25,103円 16,712円 8,391円
1年 83,096円 54,980円 28,116円
300万円 1カ月 37,499円 24,999円 12,500円
3カ月 75,309円 50,136円 25,173円
1年 249,288円 164,964円 84,324円
500万円 1カ月 62,499円 41,666円 20,833円
3カ月 125,515円 83,563円 41,952円
1年 415,492円 274,948円 140,544円

※一般的な元利均等返済方式にて計算
※返済条件等により実際の利息は異なる場合もあります

金利が高めのビジネスローンですから、ノンバンク系、銀行系とも、支払利息額は決して低いとは言えません。

例えば500万円を1年間、年15.0%で借入した時には40万円を超える支払利息が発生してしまいます。

仮に同じ条件で5年間借りたとしたら、支払利息は200万円超になってしまうほどです。

しかし、より短期の借入であれば支払利息はぐっと少なく抑えることが可能です。

年15.0%で500万円を3カ月間借りたとしても、支払利息は12万円ちょっとで済みます。

また1カ月~3カ月程度の借入期間であれば、金利による支払利息の差額も、そこまで重大な差とまでは言えません。

金利は低い方がベターなのは間違いありませんが、スピーディに融資を受けるためのコストとしては決して高すぎではないでしょう。

ビジネスローンは金利以外のコストが少ない

ビジネスローンの金利は比較的高めであるのは間違いありませんが、金利以外のコストが抑えられていることにも注目です。

一般的な銀行ローンでは、金利以外にも以下のようなコストが発生する場合があります。

  • 事務取扱手数料
  • 印紙代(銀行取引約定書、金銭消費貸借証書など)
  • 保証料(信用保証協会の保証付融資など)
  • 抵当権設定費用(不動産担保融資の場合)
  • 繰上返済手数料(繰上返済毎に発生)

ビジネスローンでも事務取扱手数料などが請求されることもありますが、基本的には銀行ローンよりもコストは低めの傾向です。

▼不動産担保ローンの抵当権について知りたい方はこちらの記事をチェック

また銀行ローンなどでは多種類の必要書類を用意したり窓口へ何度も来店したりといった「時間的コスト」も考慮する必要があります。

経営者にとっては正に「時は金なり」ですから、融資を受けるためのタイムロスもコストの1つとして考えねばならないでしょう。

その点ビジネスローンなら必要書類は比較的シンプルな上に来店さえ不要なサービスもあり、タイムロスを最小限に抑えることができます。

ビジネスローンの金利は高めですが、短期借入であれば「総合的なコスト」ではむしろお得にさえ感じられるかもしれません。

カードローンタイプのビジネスローンは契約期間に注意

ビジネスローンは、住宅ローンのように返済期間があらかじめ決められているタイプと、契約期間中は借入&返済が自由なカードローンタイプがあります。

このうちカードローンタイプは限度額の範囲で自由に借入や返済がOKのため、不意の資金ショートに備えやすいのが魅力です。

ただしカードローンタイプは返済期日が定められないかわりに、契約期間が設定されているので注意が必要です。

知らぬ間に契約が終了していたり更新ができなかったりで、肝心なタイミングで使えないというのでは意味がありません。

契約先によって契約期間の定めに差があります。主なビジネスローンの契約期間をチェックしておきましょう。

主なビジネスローン(カードローンタイプ)の契約期間
系統 ブランド名 契約期間
ノンバンク系 AGビジネスサポート 最長5年
ビジネスパートナー 最長5年
オリックス・クレジット
VIPローンカードBUSINESS
1年ごとの自動更新
銀行 りそな銀行
ビジネスローン「活動力」
法人:3年(1年ごとの定期審査、3年ごとの継続審査あり)
個人事業主:1年(1年ごとの定期審査あり)
PayPay銀行
ビジネスローン
1年ごとの自動更新(5年ごとに再契約が必要)
横浜銀行
はまぎんスーパービジネスローン
最長5年

※2020年1月現在

基本的には1度きりの短期利用なら、契約期間の心配はいりません。

しかし、カードローンタイプでいざという時に備えるケースでは、契約終了ないし更新のタイミングをきちんと把握しておくようにしてください。

ビジネスローンは短期の資金繰りに活用しよう

ビジネスローンは短期での資金繰りをすすめるFP

ビジネスローンを活用するべきシーンは、ビジネスローンの特徴をしっかり理解することで見えてきます。

一般的な銀行ローンと比べると尖った特徴があるので、ニーズに合えば役に立つことでしょう。

しかしニーズに合わないシーンで利用してしまうと、コスト面などで残念な結果に終わりかねません。

プロ目線で「ビジネスローンを上手に活用するための鉄則」をまとめると、以下のとおりです。

  • ビジネスローンの借入は1カ月~6カ月程度の短期借入に限る
    ※長期になるほど高金利の影響で支払利息が増えやすい
  • 緊急一時的な利用に限り、繰り返し利用しないようにする
    ※短期借入でも反復利用したのでは長期借入と大して変わらない
  • 借入金額は必要最低限に絞り、余分な金額を借りない
    ※1~10万円単位で借りられるので、キリの良い金額にこだわる必要はない
  • 銀行融資の利用も検討するなら、決算期をまたがないように完済する
    ※決算書に高金利の借入が載るのは審査で不利になりがち

以上の鉄則を踏まえた上で、特にビジネスローンがフィットするケースは以下の3つです。

  • 取引先都合により入金予定が遅れてしまったケース
  • 急激な受注増加による仕入資金等の不足をカバーするケース
  • 資金繰りのミスで一時的に資金ショートの危機に陥ったケース

上記の各ケースに共通する特徴を一言でまとめるなら「不測の緊急一時的な資金不足への対処」ということになります。

緊急でないのなら時間を掛けてでも低金利融資を利用するべきですし、借入が一時的ではなく長期化が見込まれるなら高金利のビジネスローンは適していません。

フィットしないなら無理にビジネスローンにこだわらずに、より適したサービスを検討する必要があります。

3つのケースに関して、詳しく説明していきます。

取引先都合により入金予定が遅れてしまったケース

事業を営んでいると、多かれ少なかれ「売掛金の入金遅れ」を経験する機会はあるものです。

少額なら多少の遅延は致命的なダメージとはなりにくいでしょうが、まとまった金額の入金遅れとなると一気に資金繰り計画に狂いが生じてしまいかねません。

入金遅れが事前に予期できれば良いのですが、今まで順調に入金されていると「必ず入金されるもの」と思うのも仕方がないでしょう。

「入金が遅れているので支払いを少し待って欲しい」という交渉もあり得ますが、支払先への信用を失わないためにも期日に支払いたいと考えるのも当然です。

そんな時にビジネスローンの短期借入で一時的に資金調達するのは有効な選択肢となり得ます。

なお取引先の倒産等で入金の見込みすら無くなってしまった場合には、ビジネスローンで急場をしのぎつつ日本政策金融公庫のセーフティーネット貸付等を申込しておく方法も有効です。

急激な受注増加による仕入資金等の不足をカバーするケース

資金ショートは入金遅れや取引先の倒産などのネガティブな理由でも起こりますが、じつは売上が急に伸びたようなときにも起こり得ます。

なぜなら一般的には、(増加した)売上が入金される前に(仕入れや製造費用等の)支払いが先に来てしまうためです。

帳簿上では利益が出ているのに資金がショートして倒産してしまうことを「黒字倒産」と言います。

黒字倒産を避けるには資金繰り管理を徹底して、資金ショートしないように受注をコントロールするのが最も確実です。

しかしながら、せっかくの売上拡大のチャンスなのに、資金不足を理由に断るのはもったいないとも言えるでしょう。

得てしてそのようなチャンスは待っていてはくれず、数日中の決断が必要といったケースも珍しくありません。

一般的な銀行融資だと時間がかかりすぎて、急な資金需要への対処は厳しいものがあります。

その点、最短で即日融資も可能なビジネスローンのスピード感なら、即断即決の場面でも頼りにできることでしょう。

資金繰りのミスで一時的に資金ショートの危機に陥ったケース

本来望ましいことではありませんが、計算ミスによる資金ショートというのは意外と起こりがちです。

毎月キチンと資金繰り管理をしているので大丈夫と思っていても、入金日や金額などの入力ミスが起きてしまうことはあります。

こうしたミスは支払い直前になって資金不足に気づくまで、なかなか発覚しないのが怖いところです。

取引先の信頼を失わないためにも、素早く資金調達して支払いに間に合わせねばなりません。

ビジネスローンで急場をしのぎつつ、しっかりと資金ショートの原因を究明して対策を練るようにしましょう。

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まとめ

こちらに記事ではビジネスローンの短期利用にフォーカスして解説しました。最後にもう一度、重要なポイントを振り返ります。

  • ビジネスローンは1~6カ月程度の短期利用が基本
  • 特に1~3カ月程度の短期利用であれば金利差の影響はそれほど大きくはない
  • ビジネスローンは金利以外のコストが比較的抑えられており、時間的負担も少なめ
  • カードローンタイプのビジネスローンは契約期間や更新のタイミングに注意
  • ビジネスローンがフィットするのは「不測の緊急一時的な資金不足への対処」

これらを理解していただくことで、ビジネスローンを利用するべきか適切に判断できるようになります。

また実際に申込する際にも、最適な期間や金額で借入できるようになることでしょう。

ぜひ参考にしていただき、ベストな資金調達をするように心がけてみてください。