ビジネスローンと銀行融資の違いを徹底検証!実は併用も可能って知ってる?

中小企業の社長や個人事業主にとって、資金繰りは一番苦労する課題といっても過言ではありません。

今の自分の状況に合った調達方法が分からず、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

そんな人たちにおすすめしたいのが、ノンバンク系の「ビジネスローン」です。

銀行融資に比べ融資までの時間が早く、原則「担保保証人なし」で融資を受けることができるのも魅力です。

今回はそのビジネスローンと銀行融資の違いについて、詳しく説明していきます。

新井 智美

1級FP技能士・CFP

新井 智美

資格
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産運用)、CFP®、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
経歴
2006年11月卓越した専門性が求められる世界共通水準のFP資格であるCFP認定を受けると同時に、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得。個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)、企業向け相談(補助金、助成金の申請アドバイス・各種申請業務代行)の他資産運用など上記内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、執筆・監修業も手掛ける。
活動情報

ビジネスローンと銀行融資の違いを7項目で検証

ビジネスローンと銀行融資の違い7項目を紹介する女性行員

ビジネスローンとは一般的に、「中小企業の経営者や個人事業主を対象とした『事業資金専用』のローン」のことです。

銀行や公的機関、消費者金融や信販会社といういわゆるノンバンクなど、多種多様な金融機関で取り扱いがあります。

事業資金の融資と聞くと、まず銀行融資や公的資金が思い浮かぶのではないでしょうか。

公的な事業資金融資は、銀行以外では国の機関である日本政策金融公庫などが行っています。

日本政策金融公庫の融資は、銀行融資とほぼ変わりはありません。

では、ノンバンクが行う事業資金融資と、銀行や公的機関が行う事業資金融資にはどのような違いがあるのでしょうか。

代表的な違いは、以下の7項目です。

  1. 金融機関
  2. 融資額(融資限度額)
  3. 金利
  4. 審査にかかる時間
  5. 審査の難易度
  6. 保証人や担保の有無
  7. 融資額の使い方(融資は一括融資で返済のみ。ビジネスローンはカードローンのように使うこともできる)

では、それぞれの項目について以下に詳しく解説していきます。

ビジネスローンはノンバンク、銀行融資は銀行と金融機関で呼び名が異なる

先ほどもお伝えしましたが、ビジネスローン(事業融資)は銀行や消費者金融、信販会社などで扱われています。

しかし一般的には、事業融資は銀行や公的機関、ビジネスローンは消費者金融や信販会社などのノンバンク系で差別化されています。

融資金額は銀行融資のほうが多い

銀行融資の場合、融資金額はその企業の財務状況から判断し、決定します。

金額上限は設定されていないため、義侠によっては最大1億円程度の融資が行われます。

一方、ビジネスローンは融資金額の上限が決まっており、最大1,000万円程度です。

もし、1,000万円以上の高額融資を希望しているのであれば、銀行融資を選択する必要があり、ノンバンクのビジネスローンは選択肢から外れます。

金利は銀行融資のほうが低い

気になる金利ですが、比較すると銀行融資のほうが断然低く設定されています。

銀行融資の金利は一般的に年1%以下〜4%程度に設定されているのに対し、ビジネスローンの場合は6〜18%程度です。

この理由は後に詳しく述べますが、保証人の有無にかかわってきます。

ビジネスローンの場合は銀行融資と異なり、保証人を原則不要としています。

万が一回収不能に陥った場合のリスクを考慮し、その分金利を高く設定しているわけです。

審査時間は圧倒的にビジネスローンのほうが早い

審査時間については、圧倒的にビジネスローンのほうが早いです。条件がそろえば最短で即日融資も可能です。

反対に、銀行融資の場合は銀行独自の審査に加え、保証会社の審査も加わるため、1カ月以上かかることがほとんどです。

その理由は、ビジネスローンはスコアリングシステムを使った審査のみであるのに対し、銀行融資はさまざまな資料のチェックから始まり、稟議書の作成、そして審査と、いくつかの段階を踏んで行われます。

したがってそれなりの時間がかかってしまうわけです。

したがって、融資スピードを重視するのであれば、ビジネスローンを利用するほうが良いということになります。

審査の難易度はビジネスローンのほうが低い

ビジネスローンは銀行融資に比べ、審査の難易度が低いと言われています。

そのため、銀行融資を受けにくい中小企業の経営者や個人事業主がよく利用しています。

銀行融資の場合、財務状況や資金の使用用途、返済計画などのチェック項目があり、更に決算書についても厳しくチェックされるため、経営状況が芳しくない場合は融資を受けられないこともあります。

銀行融資とビジネスローンの具体的な審査の流れや必要書類については次から詳しく説明します。

銀行融資の審査の流れ

まず銀行融資の審査の流れから説明します。

銀行融資の審査は4つの手順で行われます。

  1. 書類チェック
    「決算書の内容」、「業界のシェア率」、「事業内容や商品内容の確認」、「競合の優位性」などをチェックする。
  2. 稟議書の作成
    上記で確認した内容を基に、担当者が稟議書を作成する。
    稟議書に記載される内容は「融資を希望する企業の基本情報、融資の条件、決算の数値、返済能力、他行からの融資状況、予定金利」など多岐に渡る。
  3. 銀行内で中間決済
    (支店長決済)
  4. 融資実行
    中間決済の内容に問題がなければ、次に銀行の本部役員や部長が稟議書の内容を確認し、最終決裁を行う。最終決裁に問題がなければ融資実行となる。

人による細かな審査が行われ、銀行担当者による稟議書なども作成が行われます。

ビジネスローンの審査の流れ

ビジネスローンの審査の流れは、銀行融資に比べかなり簡略化しています。

  1. スコアリングシステムを用いて審査を実施
    スコアリングシステムの情報については「同規模の企業の情報、過去に融資をした企業の経営指数、過去に融資をした企業の業種」を用いて行う。
  2. 決算書等の提出書類の確認
    スコアリングシステムによる審査だけでは判断が難しい場合、決算書などの提出が求められます。

求められない場合には、スコアリングシステムの審査のみで完了です。

審査における必要書類について

銀行融資とビジネスローンの提出書類を比べてみます。

銀行融資 ビジネスローン
・本人確認書類
・事業計画書
・資金繰り表
・決算書
・試算表
・借入申込書
・登記事項証明書
・税務申告書
・納税証明書
・借り入れ状況の一覧
・本人確認書類
・登記事項証明書
・税務申告書
・納税証明書
・決算書(不要なケースあり)

このように審査の流れや必要書類を見ても、銀行融資のほうがビジネスローンよりもかなり手間がかかるということがお分かりいただけると思います。

必要書類を揃えるだけでも時間がかかることから、融資までの時間をできるだけ短縮したいと思われる人はビジネスローンを選択することが望ましいと言えます。

ビジネスローンは無担保&無保証人でOK

原則無担保・無保証人で申し込みできるのがビジネスローンの強みです。

銀行融資の場合は必ず保証人が必要となります。一般的には、その企業の代表取締役が保証人となります。

また、信用保証協会が保証人となるケースもあります。

ノンバンクのビジネスローンは担保や保証人を不要としているところがメリットですが、言い換えれば、その分貸し倒れのリスクを回避するという理由から、金利が高く設定されるというデメリットに繋がっているとも言えます。

返済のみか何度も利用するかで選択を

一般的に銀行融資を受けるためには、目的に合わせた金額を一括にて受け取り、その後はずっと返済を行います。

しかし、ノンバンクのビジネスローンは、一括返済を行うもの、契約限度額の範囲内であれば何度でも借り入れや返済ができるものがあります。

少額の資金の出し入れを何度も行う可能性があるのであれば、ビジネスローンを活用するとよいでしょう。

また、融資金の使途目的が「運転資金」および「設備資金」が前提となっている銀行融資に対し、ビジネスローンは「事業運営に関わることならどんな使い方をしても原則自由」となっていることも使いやすさの一つであるといえます。

「資金用途も限定しており、融資を受けてそれを返済するだけ」というのであれば、金利の面からも銀行融資を選ぶようにしましょう。

ビジネスローンと銀行融資の違い一覧表

上記の7つの項目を踏まえ、銀行融資とビジネスローンの違いを表にまとめてみました。

この表では、銀行が行っているビジネスローンもありますので、そちらも含めた表にしています。

銀行融資 ビジネスローン
銀行 ノンバンク
融資額(融資限度額) 上限なし 最高5,000万円 最高1,000万円
金利 1.0%~5.0% 2.75% 3.1%~18.0%
審査にかかる時間 2週間から2ヵ月前後 数日から1カ月 即日から1週間程度
審査の難易度 高い 低い
保証人や担保の有無 不要
資金使途 契約に基づく 制限なし
創業融資 可能 不可のケースが多い

ビジネスローンと銀行融資は使い分けが大事

銀行融資が向いているのかビジネスローンが向いているのか使い分けを推奨する女性行員

ビジネスローンと銀行融資の違いを理解したところで、今度はメリット・デメリットを確認し、どのように使い分けていくとよいかを考えてみましょう。

高額&長期返済なら銀行融資

何といっても融資金額に上限がなく、金利が低いのが銀行融資のメリットです。

審査に時間がかかることや、保証人が必要などのデメリットはあるものの、それをクリアできるのであれば銀行融資を選ぶようにしましょう。

もし返済が長期間にわたるのであればなおさらです。

スピード&短期返済可能ならビジネスローン

ビジネスローンのメリットは条件さえそろえば即日融資が可能な点です。

また、銀行融資と比べ審査基準も緩いこともメリットといえるでしょう。

ただ、デメリットである金利の高さは見逃せない部分でもあります。

したがって、短期のつなぎ融資目的での利用であれば最適と考え、出来るだけ返済期間を短くすることを心がけるようにしましょう。

銀行融資が向いているケース

以下のケースに当てはまる項目が多い人は、銀行融資に向いていると言えます。
  • 高額な融資を受ける必要がある
  • 金利は低いほうがいい
  • 審査に時間が掛かっても構わないから融資を受けたい
  • 融資の目的が長期的な資金繰りである
  • 銀行融資の審査に通過する経営実績および自信がある

ビジネスローンが向いているケース

逆に以下のケースに当てはまる項目が多い人は、ビジネスローンの利用を検討するほうが良いでしょう。
  • 銀行審査のような厳しい審査に通過する自信がない
  • 審査は出来るだけ簡単なほうがいい
  • すぐにでも借り入れを行いたい
  • 融資の目的が短期の資金繰りである
  • 融資において担保や保証人を不要としたい
  • とりあえず数十万円だけでも融資を受けたい

ビジネスローンと銀行融資は併用もできる

ビジネスローンと銀行融資の併用が可能であると教えるFPと満足する中高年消費者

意外と知られていないことですが、ビジネスローンと銀行融資は併用可能です。

例えば、「ある程度のまとまった事業資金が必要だが、取り急ぎその一部の支払いが迫っている」といったケースであれば、まず一部の支払いに充てる部分のみをビジネスローンに申し込んで調達し、残りは銀行融資で補うというやり方です。

「銀行融資に申し込んで審査に通る自信もあるが、1カ月以上も待てない」という人にとっては、そのようなやり方で利用する方法が賢いといえます。

銀行融資とビジネスローンそれぞれのメリットをうまく生かしながら、上手に使い分けることをおすすめします。

ビジネスローンは総量規制の対象にならない

ビジネスローンは総量規制の対象ではない詳細を示すFP

今までにカードローンを申し込んだ経験がある人であれば「総量規制」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

「総量規制」とは、『消費者金融やクレジット会社などの貸金業者のカードローンにおいて、業者は年収の3分の1までしか貸し付けることは出来ない』と決められたものです。

この総量規制の制度が設けられた背景には、まだ規制がなかった2005年頃に、多重債務で苦しんでいる人が増えた事や、それが原因で自殺する人が増加したことが原因と言われています。

では、ビジネスローンはこの「総量規制」の対象となるのでしょうか?

答えはNOです。

総量規制には以下のような例外が設けられています。

  • 顧客に一方的に有利になる借換え(おまとめローン・借り換えローン)
  • 配偶者と併せた年収の3分の1以下の貸付け(配偶者貸付)
  • 個人事業者に対する貸付け(ビジネスローン・事業ローン)
  • 緊急の医療費の貸付け
  • 社会通念上緊急に必要と認められる費用を支払うための資金の貸付け
  • 預金取扱金融機関からの貸付けを受けるまでの「つなぎ資金」に係る貸付け

ただし、対象外だからといって必要以上に多額のお金を借り入れることは避けるべきです。

金利や返済期間を総合的に判断し、きちんと返せる範囲の額を借り入れるようにしましょう。

まとめ

事業を行うにあたり、資金調達については一番悩ましい問題と言われ、事実、資金調達に悩んでいる経営者や事業主はたくさんおられます。

銀行や日本政策金融公庫などは審査も厳しく、時間もかかることから、今すぐに資金が必要という状況ではなかなか利用しにくいものです。

そのような場合、ビジネスローンは使い方さえ間違えなければ、非常にメリットのあるローンといえるでしょう。

ただ注意してほしいことは、「きちんとした事業計画に基づいた資金繰りを行う」ということです。

これは資金調達を行う上での大前提の考え方です。

事業計画を立てるのは簡単ではありません。

あらゆるリスクを考慮しながら短期・長期の計画を立てていくのは至難の業です。

しかし、それができないうちは安易に借り入れを行うべきではありません。

自分自身の事業の計画を立てることができないのに、きちんとした返済計画を立てることができるでしょうか?

まずはご自身の事業の将来計画をきちんと把握し、その上で資金調達を行うのであれば「どのくらいの金額」が「いつまでに」必要なのか。

そしてそれに対する最適な借入れ方法は、銀行融資なのかビジネスローンなのかを総合的に判断し、融資後の返済計画も考慮しながら、無駄のないやり方で利用するようにしましょう。

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