金子 賢司

この記事の監修者

ファイナンシャルプランナー

金子 賢司さん

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銀行融資に比べて審査基準も緩く、融資実行までの時間が短い「ビジネスローン」は、事業主にとって心強い味方と言えます。

しかし、使いやすいといっても誰でも簡単に借りられるわけではありません。

借入を行うには、審査にきちんと通過することが条件となります。

では、もし自身がいわゆる「ブラック」だった場合、ビジネスローンに申し込むことは可能なのでしょうか?

今回は「ビジネスローン」の申込条件や審査について解説します。

この記事を読んでわかること

  • ブラックリストに登録されていても利用できるビジネスローンはあるのか
  • ブラックリストに載っている状態でビジネスローンを借りる方法
  • ブラックOKのおすすめビジネスローン3社

ブラックOKのビジネスローンはある?

ブラックOKのビジネスローンは基本的にありません。「ブラックに載っていると必ず審査に通らない」というわけではありませんが、高い確率で審査に落ちてしまうでしょう。一部例外はありますが、借りる際の審査対象者(主に融資先の代表者)がブラックに載っている、もしくは経営状況に問題がある場合はブラックと判断されて融資を受けられません。

例外とは「有担保ローン」であり、担保があれば、審査内容が担保も含めたものとなるため審査に通りやすいです。担保には不動産や債権といった種類があり、差し出せる担保の評価額に応じて借りられるかどうかが判断されます。

なお、無担保ローン・有担保ローン問わず、必ず借りられるローンは一つもないことは前提として押さえておきましょう。なぜなら、融資を受けられるかどうか判断する際には、必ず審査が発生するためです。

そもそもよく聞く「ブラック」とは何のこと?

ブラックリストに載っているとか、ブラックだから審査に通らないという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

この時の「ブラック」とは、信用情報に傷があるということを意味します。

具体的には、「金融機関との取引履歴になんらかの事故情報が載っている」といったものです。

現在、日本では「JICC(日本信用情報機構)」と「CIC」が指定信用情報機関として登録されています。

さらに、この2つの機関と情報を共有しているのが「KSC(全国銀行個人信用情報センター)」です。

ローンの審査においては、これらの信用情報機関に対し、過去にカード事故がないか、さらには他の金融機関からお金を借りていないかなどを調査しています。

その際に下記の情報があれば、それは「事故情報」として扱われます。

  • 返済を延滞した。
  • 返済不能に陥り、任意整理や自己破産などの法的整理を行った。
  • なんらかの理由でカードローン業者やクレジットカード会社が強制解約手続きを行った。

冒頭でも触れましたが、「ブラックリストに載る」という言葉を聞くことがありますが、現実にはブラックリストというものは存在しません。

あくまでも、信用情報機関に事故情報が載っているかどうかが、ブラックであるかないかの違いということです。

また、延滞とは「契約で決められた期日に返済が間に合わない」状態を指し、1度の延滞であっても事故情報として記録されます。

金額が少額であり、返済期日の数日後に返せるからといって、軽い気持ちで延滞してしまうと、後々後悔することになりかねません。

もし今、ご自身がなんらかのローンを借入れしており、返済中であるならば、返済期日は必ず守るようにしましょう。

ビジネスローンにおいてブラックと判断されるケース

ビジネスローンでもブラックとは、個人の信用情報に傷があることに加え、経営状況についても問題があることを意味します。

たとえば、「会社の経営状態に問題がある」などです。

  • 決算書に問題がある。
  • 税金未納の状態がある。

経常利益+減価償却費がマイナスになっていたり、税金が払えないほどの経営状態になっていたりするのであれば、かなり資金繰りが苦しい状態であると判断されます。

経常利益+減価償却費がマイナスのケースや、税金が払えないほどの経営状態になっているケースであれば、かなり資金繰りが苦しい状態であると判断されます。それ以外にビジネスローンでブラックと判断されるものとして、次のようなものが挙げられます。

代位弁済 借入をしていたが返済できなくなってしまい、保証会社(たとえば信用保証協会)が代わって銀行に対して返済を行うこと。
保証履行 「代位弁済」と同じ意味で使われる。信用情報機関に登録する際、金融機関が登録するときは「代位弁済」、保証会社が登録するときは「保証履行」という言葉で登録される。
強制回収手続 借入を行ったものの返済ができず、その結果、金融機関が強制的に回収する手続を取ること。
保証債務未履行 連帯保証人に登録されており、保証人になった会社や個人が返済できなくなったため、保証人として支払う義務が発生したにもかかわらず、その支払いを行っていないこと。
移管 銀行が、貸し倒れの可能性が高くなった債権を他の金融機関や債権回収会社に譲渡すること。譲渡された際、それは「移管」情報として信用情報機関に登録されることになる。この情報が信用情報機関に登録されると、かなりの確率でブラックと判断され、ビジネスローンの審査には通らない可能性が高い。

支払いが困難となり、それに応じた何かしらの手続が発生するとブラックとして判断されます。後述しますが、経理上赤字でも現金が残っており、支払い等が困難な状況に陥らなければブラックとして判断される心配はありません。

ブラックと赤字決算は違う

逆にいえば、上述したケースに当てはまらない場合は、ブラックではないことになります。

「赤字決算だからビジネスローンに申し込めない」と考えがちですが、赤字決算はブラックではありません。

赤字であっても、経常利益に減価償却費を加えた額がプラスになっていれば、問題なくビジネスローンに申し込めます。

税金が未納であっても、ビジネスローンの申し込みまでに納税していれば大丈夫です。さらに、申し込みまでの納税が難しい場合は、「いつまでに納税する」という見通しがきちんと示せれば問題ありません。

ただし、このような状態であれば、経営状態はあまりよくないという判断をせざるを得ません。申し込むのであれば、できるだけ審査基準の緩いといわれる中小企業の、ノンバンクのビジネスローンがおすすめです。

金子賢司

CFP(日本FP協会会員)

監修者 金子賢司の一言コメント!

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ノンバンクは比較的融資を受けやすい傾向があります。ただしノンバンクから融資を受けていることを銀行に知られると、「ノンバンクでなければ融資を受けられない事業者」と判断され、審査でマイナスに働く可能性があるため注意が必要です。 もちろん提示した必要書類から、申し分のない返済能力を示せれば問題はありませんが、安易にノンバンクのビジネスローンを利用するのは避けたほうが良いでしょう。

自分がブラックか確認する方法(開示請求手続)

信用情報機関に登録されている情報は、「開示請求」を行うことが可能です。

有料ではありますが、心配であればきちんと確認しておきましょう。確認手順としては以下の流れになります。

  1. 自分が借入を行っているローンの契約内容を確認し、どの信用情報機関と提携しているのかを把握する。
  2. 該当する信用情報機関の公式サイトにて、希望する開示情報を選択する。
  3. それぞれの手続き方法に従って開示請求手続を行う。

ちなみにJICC(日本信用情報機構)の公式サイトでは、以下のような画面遷移となっています。

JICC画面遷移

※画像引用:JICC公式サイトより

仮に、ここで「スマートフォンによる手続」を選んだ場合、以下のような画面に移行します。

スマートフォンによる手続き

※画像引用:JICC公式サイトより

かなり丁寧に、信用情報を確認する流れを紹介しているため、初めてでも信用情報を取り寄せられるでしょう。

手数料については、いずれの信用情報機関でも1,000円程度に設定されています。

ブラックでもビジネスローンを借りるためには

上記で、ブラックの人はビジネスローンの審査に通らない可能性が高いといいましたが、結論からいうと、ブラックでも借りられるビジネスローンは存在します。

もちろん、信用情報の観点から審査基準の高い銀行系のビジネスローンなどは利用できません。

ただし、「有担保ローン」そして「ファクタリング」については、ブラックであってもビジネスローンを利用できます

なぜなら、「有担保」のビジネスローンは、『担保がある』ことによって、申し込む側の信用力はそれほど重要視されないためです。

また、「ファクタリング」についても同様に、取引先の信用力が高ければ、自身がブラックであっても審査に通ることは可能です。

有担保のビジネスローン

有担保ローンとは、価値のあるものを担保にして組むローンのことです。企業の経理状況や審査対象者の返済能力だけでなく、担保の価値も加味したうえでの審査となるため無担保ローンよりも審査に通りやすくなります。有担保のビジネスローンの例は以下の通りです。

  • 不動産担保ローン
    土地、建物、工場、オフィスビル、駐車場などを担保にするローン
  • 売掛債権担保ローン
    売掛債権を担保にするローン
  • 動産担保ローン(ABL保証)
    在庫や車両の他、設備などの動産を担保にするローン

いずれのローンも、担保の価値が融資額よりも大きければ融資を受けられます。

金子賢司

CFP(日本FP協会会員)

監修者 金子賢司の一言コメント!

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有担保のビジネスローンは差し出す担保にもよりますが、無担保ローンよりも借入限度額が大きく、低い金利で借りられる傾向があります。また審査では、企業の経理状況や審査対象者の返済能力や、資産の担保価値などで総合的に判断されるため、担保の価値が高ければ審査に通りやすくなります。ただし仮に返済が滞った場合、担保として差し出した資産を換金して返済に充てることになります。担保に設定していた資産を失うリスクがある点には注意が必要です。

ファクタリング

ファクタリングとは

売掛債権を売掛金の入金前に譲渡して、資金化する資金調達方法のことです。

売掛債権とは、商品などを提供した際に、売却代金や利用料金を請求できる権利のことで、売掛債権が発生する取引でなければファクタリングは利用できません。

売掛債権は請求の締めが月末だと、その支払いは翌月末や翌々月末に支払われるといったケースが多いため、資金力のない企業だとその間に資金がショートしやすいです。ファクタリングを利用すれば、支払い日までに前もって費用を確保できるため資金不足を回避できます。

なお、ファクタリングは以下のようなケースに該当していても利用可能です。

  • 譲渡禁止特約付債権
  • 決算が赤字
  • 税金の滞納状態

赤字や税金滞納状態でも売掛債権があれば利用可能です。単純に経営状況が厳しい人にとっては、明日のお金をいかに確保するかが重要になってくるため、上記のようなケースでも利用できるのは大きなメリットといえるでしょう。

ファクタリング会社に手数料を払うデメリットはありますが、資金繰りが厳しい場合には検討してみてはいかがでしょうか。

金子賢司

CFP(日本FP協会会員)

監修者 金子賢司の一言コメント!

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ファクタリングは売掛債権の買取代金が振り込まれたら、後日、ファクタリング業者に返済をしなければなりません。ファクタリング業者に返済をする際の原資となるのは、利用者の売掛先の売掛金です。したがってファクタリングの審査では、銀行融資と異なり、利用者よりも、売掛先の信頼性が重視されるのです。また一旦売却したものとは別の売掛債権があれば、追加でファクタリングを利用することもできます。一般的に融資を追加で受けようとすると審査のハードルが上がる傾向がありますが、ファクタリングの追加利用であればそうした心配はありません。

ブラックでビジネスローンを利用するならファクタリングがおすすめ!

結論として、ブラックと判断されているならビジネスローンよりもファクタリングがおすすめです。ビジネスローンの場合はどうしても、企業の経理状況や審査対象者の信用情報を確認することになるため、ブラックに登録されていると審査に通ること自体が難しいです。

一方でファクタリングなら売掛債権を担保に借入するため、自身の信用情報は大きく影響しません。先述したように、決算が赤字のケースや税金が滞納状態の場合でも利用でき、ブラックの状態でも資金を確保できる可能性が高いです。

有担保ローンも同様におすすめですが、担保となるものがないケースも珍しくないため、ブラックと判断されている企業全体におすすめできるのはファクタリングでしょう。

ブラックOKのファクタリングは3社!

現在、ブラックでも借りられるビジネスローンは以下の3社です。

日本中小企業金融サポート機構 事業資金エージェント 株式会社ビートレーディング
入金スピード 最短即日 最短即日 最短即日
手数料 1.5%~ 1.5%~ 2.0%~
審査時間 最短30分 最短30分 最短2時間
ファクタリングの種類
  • 2者間ファクタリング
  • 3者間ファクタリング
  • 2者間ファクタリング
  • 3者間ファクタリング
  • 2者間ファクタリング
  • 3者間ファクタリング
個人事業主の使用可否 売掛先が法人の場合のみ可能 売掛先が法人の場合のみ可能 可能
申し込み方法
  • 電話
  • 問い合わせフォーム
  • 電話
  • 問い合わせフォーム
  • オンライン申し込み
  • 実際に出向いて申し込み
  • 企業に訪問してもらって申し込み
営業時間 平日9:30~19:00 平日9:30~19:00 平日9:30~18:00

それぞれについて説明します。

日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構とは、中小企業に対するサポートを実施している機構です。ファクタリングだけでなく、以下のようなサポートサービスを展開しています。

  • 金融機関の紹介
  • 助成金や補助金の案内
  • M&Aの紹介
  • リースバック
  • クラウドファンディング
  • 事業間マッチング

中小企業へのサポートを目的としているため、資金調達だけでなくマッチングによる案件獲得のサポートなども実施しています。そのため、直近の資金繰りといった短期的な問題解決だけでなく、案件・顧客獲得といった長期的な目線を含めた資金繰りの改善にも期待できるでしょう。

なお、ファクタリングにおいては郵送であれば、30分程度で申し込み手続が終わる手軽さが魅力の一つです。公式サイト上ではファクタリング利用の手数料がいくらになるのか、10秒で診断できます。

おすすめポイント
  • 即日調達診断で利用可能額がすぐにわかる
  • 最短即日での借入が可能
  • 2者間、3者間の二つの方法がある
入金スピード 最短即日
手数料 1.5%~
審査時間 最短30分
ファクタリングの種類
  • 2者間ファクタリング
  • 3者間ファクタリング
個人事業主の使用可否 売掛先が法人の場合のみ可能
申し込み方法
  • 電話
  • 問い合わせフォーム
営業時間 平日9:30~19:00

事業資金エージェント

事業資金エージェントは売掛金を譲渡売買することにより、請求書を早期に現金化するファクタリングサービスです。10万円から最大2億円までの買取が可能であるため、高額な売掛債権を保有している企業に適しています。

最短2時間で入金されるため、大至急で資金を確保しなければいけないケース(給与支払い日が近いなど)での利用にもおすすめです。

おすすめポイント
  • 契約がすべてオンラインでできる
  • 入金までの時間が最短2時間
入金スピード 最短3時間
手数料 1.5%~
審査時間 最短30分程度
ファクタリングの種類
  • 2者間ファクタリング
  • 3者間ファクタリング
個人事業主の使用可否 可能
申し込み方法
  • Web申し込み
  • LINE申し込み
営業時間 24時間受付

ビートレーディング

ビートレーディングは、ファクタリングにおける累計買取額が1,300億円を超えている実績のあるサービスです。月間契約数は2024年実績で約1,000件と高い実績を誇っています。

また、ノンバンク系ファクタリング利用でよく利用されており、最短即日で資金を調達できます。2売掛債権の最大買取率は98%となっており、確度の高い資金調達が可能です。

おすすめポイント
  • 累計買取額が1,300億円超え
  • 月間契約数は約1,000件
  • 最短即日での入金が可能
入金スピード 最短即日
手数料 2.0%~
審査時間 最短2時間
ファクタリングの種類
  • 2者間ファクタリング
  • 3者間ファクタリング
個人事業主の使用可否 可能
申し込み方法
  • オンライン申し込み
  • 実際に出向いて申し込み
  • 企業に訪問してもらって申し込み
営業時間 平日9:30~18:00

ビートレーディング

対応エリア 資金化スピード 買取可能額
全国 最短2時間 3万円~7億円
2社間 3社間 個人事業主

おすすめポイント

  • 申し込みから入金まで最短2時間!
  • 月間契約数約800件
  • 申し込みから入金まで最短2時間!

ファクタリングの流れ

では、ファクタリングとは実際にどのように行われるのでしょうか。その仕組みについて解説していきます。

  1. 事業者が契約者・申込者へ商品の納品・サービスの提供を行う。
  2. 契約者・申込者が事業主に対して請求書を発行する。(この時点で売掛債権発生となる。)
  3. 事業者が上記2で発生した売掛債権をファクタリング会社に譲渡(売却)する。
  4. ファクタリング会社は事業者へ手数料を除いた売掛債権の金額を支払う。
  5. 契約者・申込者は事業者ではなくファクタリング会社へ支払いを行う。

これがファクタリングの流れです。

事業者にとっては、ファクタリングを利用することで、本来であれば1か月~2か月先にならないと入金されないお金が、早ければ即日に入金されることになります。

【ブラックでもOK】ビジネスローン以外で資金調達する方法

審査に対して不安要素があり、ビジネスローン以外の資金調達方法を探している人には、ファクタリング以外にも以下3つの方法が選択肢として挙げられます。

  • 公的融資
  • 補助金・助成金制度
  • クラウドファンディング

ビジネスローンなどの融資に期待できない場合は、公的制度を活用して融資もしくは補助を受けるのが一番おすすめです。公的制度は基本的に低金利での融資を取り扱っているケースが多く、利用における負担は銀行等から借りるよりもかなり抑えられます。

公的融資を利用する

公的融資とは、無利子または低金利で国から借入することを指します。国が行っている制度のひとつで、営利目的ではないため利息はかなり抑えられています。

公的融資制度の種類はさまざまで、自社の状況に該当する制度でなければ利用できません。そのため、公的融資を検討している場合はどのような制度が現状あるのかを確認する必要があります。

たとえば、2024年6月時点だと「新型コロナウイルス感染症特別貸付」や「セーフティネット貸付」といった制度があり、経営状況が厳しい企業が利用するような制度が準備されています。利用要件に該当しなければ利用できないため注意してください。

補助金・助成金制度を利用する

補助金・助成金制度は、厚生労働省や経済産業省が管轄する制度です。補助金と助成金の目的はそれぞれ異なりますが、資金的な援助が受けられる点においては同じになります。どちらも返済は不要なため、負担を最小限に資金を確保できます。

ただし、利用するには要件を満たしている必要があるため、詳細を確認したうえで利用できるかを判断しなければいけません。たとえば補助金の場合は、国や自治体が特定の目的を達成するために実施する制度であるため、「企業の運営状況が厳しいからお金を借りたい」といった場合には適さないケースが多いです。

一方で助成金の場合は、企業の運営が困難となった場合に援助する制度であるケースが多いため、運転資金の不足や給与が払えないといったケースにおいて利用できる可能性が高いです。

どのような制度があるかは、経済産業省が提供する中小企業向け補助金・総合支援サイト「ミラサポplus」を利用してみてはいかがでしょうか。

クラウドファンディングを利用する

クラウドファンディングとは、インターネットを通じて不特定多数の人々から少額ずつ資金を集める仕組みを指します。共感を集めて資金を集める方法になるため、「ただ資金が必要」といった理由だけではお金を集めるのは難しいです。

たとえば、「長年続いてきた伝統ある技術を途絶えさせないために援助してもらいたい」といった理由など、共感につながるストーリーが必要になります。ただお金がないから利用する企業にとっては、かなりハードルの高い方法となるため気を付けましょう。

クラウドファンディングには、以下4つの種類があるため目的に合わせて利用を検討してください。

  • 購入型:支援者が完成品やサービスなどをリターンとして受け取る。
  • 寄付型:社会貢献や慈善活動などのプロジェクトを支援し、リターンはない。支援者は活動報告や感謝のメッセージを受け取る。
  • 融資型:事業資金を貸付して、金利や配当を受け取る。
  • 株式投資型:新規事業に出資してくれた人に対して、株式を譲渡する。

リターンがない寄附型の場合は、支援者にとってお金を出す価値がないといけないため、なおさらストーリーが必要になってくるでしょう。

ビジネスローンに関するよくある質問

Q.審査が激甘の事業者ローンはある?

激甘とされるローンはありませんが、通りやすいローンはあります。たとえば、有担保ローンやファクタリングといったサービスは、担保や売掛金の価値に応じて審査するため、信用情報に傷がついていても借入可能です。

Q.個人事業主が必ず借りられるビジネスローンはある?

必ず借りられるローンというものがそもそも存在しません。審査は必ず実施されるため、有担保ローンやファクタリングであっても審査に通らなければ借入できません。

Q.ビジネスローンに審査落ちする理由は?

ブラックリストに載っている、もしくは希望額が高すぎる可能性があります。ブラックリストに載っていると信用力がないとされ、審査に通りません。また、借入自体はいくらでも設定できるわけではなく、企業の経理状況などによって借入できる額は異なります。過度に高い設定にしすぎると、審査に落ちてしまう可能性があるでしょう。

まとめ

ビジネスローンには銀行が取り扱っているものもあれば、ノンバンクといわれる消費者金融が扱っているものもあります。

銀行が取り扱うビジネスローンは、一般的に審査が厳しく、経営状態が悪ければ利用できないことが多い反面、審査に通れば最大融資額も大きく、それなりの金額の借入が可能です。

経営状態に少しでも不安がある場合は、銀行以外のいわゆるノンバンクのビジネスローンに申し込むようにしましょう。

ビジネスローンの審査はスコアリングが重要視されるため、「同規模の企業の情報、過去に融資をした企業の経営指数、過去に融資をした企業の業種」と比べて遜色なければ、審査に通過することは可能でしょう。

また、ビジネスローンは原則「無担保・無保証人」であることが特徴です。

その分、審査スピードも速く、融資までの時間を短縮することができるわけです。

ただ、問題はブラックの状態でも借りることが出来るのか?という点です。

ブラックの状態であっても、本文で述べたようにまったく借りることができないわけではありません。

ファクタリングや有担保ローンをうまく利用することで、借入ができます。

重要なのは、ご自身の信用情報そしてご自身の会社の経営状況をきちんと把握することです。

そして、経営状況が悪化した際の資金繰りはかなり深刻な問題ではあるものの、決して可能性がないわけではないことを理解してください。

そのような状況でも通常のビジネスローンで借入するほうがいいのか、もしくは「有担保ローン」や「ファクタリング」を検討する方がいいのか。

そのときの状況や今後の事業計画を考慮し、最善の方法を選ぶようにしてください。

低金利なカードローンついて知りたいひとは、こちらの記事をご覧ください。