「事業のつなぎ資金が足りない…」
「ビジネスローンを利用したいけど、どれがいいのか分からない…」
というように、ビジネスローンでお悩みの方もたくさんいらっしゃるでしょう。
ビジネスローンは、事業を営む方にとって強い味方となるものです。
しかし、一口にビジネスローンといっても、商品によって特徴は大きく異なります。
ここでは、ビジネスローンの選び方や注意点など、ビジネスローンの素朴な疑問にスポットを当てて解説します。
ビジネスローンの選び方と比較ポイント
まず、ビジネスローンの選び方と比較のポイントについて解説します。
ビジネスローンの比較ポイントは、
- 審査スピードの速さ
- 限度額の大きさ
- 法人でも利用できるかどうか
- 金利
という4点です。
特に、「急に事業がうまくいかなくなった」というような方は、「審査スピードの速さ」を優先して選択する必要があるでしょう。
ビジネスローンの選び方は、上記4つの比較ポイントに優先順位を付けることで、より満足度の高い商品を選択することができます。
注意点として念頭に置いていただきたいのは、ビジネスローンは全般的に高めの金利が設定されているということです。
これは、事業主を対象とするローンは貸付リスクが高いと判断されやすいためです。
したがって、「金利」を優先する際は、他の比較ポイントを踏まえつつ選択する必要があるでしょう。
また、ビジネスローンには必要書類がありますが、その書類も商品によって異なります。
「面倒な手続きは避けたい」というような方は、申込前に必要書類も確認しておく必要がありますね。
これらの注意点を踏まえ、それぞれのニーズ別ビジネスローンをご紹介します。
徹底比較から分かるニーズ別のおすすめビジネスローンの特徴と注意点
ビジネスローンを利用する場合、ニーズはさまざまです。
例えば、「どうしても今日中に資金を用意したい」、「できる限り簡単な手続きで資金を調達したい」など、利用する方によって、ニーズも優先ポイントも異なります。
ここでは、それぞれのニーズに合ったビジネスローンをご紹介していきます。
早く融資を受けたい
実は、ビジネスローンで最も多いニーズが、「すぐに融資を受けたい」というものです。
公的機関や銀行からの融資にはどうしても審査に時間がかかってしまいますが、事業の運転資金が尽きそうになった状態で、そのような時間のかかる融資を受けていては、対応が遅れてしまいます。
そこで、ビジネスローンの利用を希望する方が多いというわけです。
しかし、ビジネスローン自体、融資のスピードは全般的に遅めです。
というのも、事業の将来性や信頼性を含めて審査が行われるため、どうしても審査に時間を要してしまうのです。
加えて、事業資金は金額が大きくなることも多く、より慎重な審査が行われているという点も審査に時間がかかる要因だといえます。
数あるビジネスローンから、融資スピードが比較的速いビジネスローンを1つ厳選すると、「プロミス自営者カードローン」が最適でしょう。
プロミス自営者カードローンの特徴は、
- 審査回答が最短25分、最短即日融資可能
- 個人事業主が対象
- 20歳以上65歳以下の自営者の方が利用可能
- 金利6.3%~17.8%
- 限度額は300万円
- 事業資金だけでなく、プライベート資金にも利用可能
- 提出書類がシンプルなので、書類を用意する手間が少ない
となっています。
プロミス自営者カードローンは、ビジネスローンの中でもトップクラスの融資スピードを誇ります。
「今日中に事業資金を用意したい」という方にピッタリのビジネスローンだといえるでしょう。
大きな金額の融資を受けたい
個人事業主にも対応するビジネスローンのうち、限度額の大きな融資で定評があるのは、「AGビジネスサポート」です。
AGビジネスサポートの特徴は、
- 融資限度額1,000万円
- 金利年3.1%~18.0%
- 融資までの目安時間は最短即日※
- 法人と個人事業主が対象
- 利用可能な年齢は20歳~69歳まで
※申込時間帯によっては対応できない場合あり
となっています。
AGビジネスサポートは限度額が大きく、事業の運転資金や設備購入資金にも活用しやすいビジネスローンです。
法人で利用可能なビジネスローンを探している
法人向けの多額融資が可能なビジネスローンの中で、おすすめは「エスワイシービジネスローン」です。
エスワイシービジネスローンの特徴は、
- 年商5,000万円以上の法人が対象
- 金利7.5%~15.0%と低金利
- 融資限度額300万円~1億円
- 返済期間は最長3年
- 保証人・担保は原則不要
- 融資まで最短2営業日
となっています。
エスワイシービジネスローンは法人のみを対象とする商品で、融資限度額も1億円までと大型のビジネスローンです。
融資スピードも速いので、法人の強い味方といえるでしょう。
金利の低いビジネスローンを利用したい
先述したように、ビジネスローンの金利は全般的に高めです。
したがって、他のニーズを踏まえてビジネスローンを検討するようにしましょう。
なかでも、他社より若干金利が低めに設定されているビジネスローンは、「オリックスVIPローンカードBUSINESS」です。
オリックスVIPローンカードBUSINESSの特徴は、
- 金利年6.0%~17.8%
- 業歴1以上の個人事業主、もしくは、法人の代表者が対象
- 利用可能な年齢は、20歳~69歳まで
- 融資限度額50万円~500万円
- 融資まで最短即日
- 提携コンビニATMや提携金融機関のATMで返済可能なので便利
となっています。
オリックスVIPローンカードBUSINESSは、提携先のATMが多く上限金利も若干低いので、「利用しやすいビジネスローンがいい」という方に適した商品だといえるでしょう。
このように、ニーズによってビジネスローンの選択肢を変える必要があります。
【FPアドバイス】ビジネスローンだけじゃない!事業資金のオススメ調達方法
日本政策金融公庫からの融資
ビジネスローン以外にも、事業資金の融資を受ける方法があります。
その中でも、特に低金利で融資を受けられるのが、「日本政策金融公庫」でしょう。
日本政策金融公庫は、100%政府出資の政策金融機関です。
したがって、開業前の資金を準備する際でも融資を受けることができます。
特に「普通貸付」は、事業形態のくくりが大きいため、ほとんどの業種で利用することができます。
利用限度額も最大4,800万円と大きく、基準金利は1.81%~2.10%と、低い点が特徴です。
事業を営む方の強い味方だといえるでしょう。
このように、メリットの大きい日本政策金融公庫の融資制度ですが、1つ難点があります。
それは、「融資実行までの期間が長いこと」です。
というのも、日本政策金融公庫の融資までには、
- 相談申し込み
- 相談
- 申し込み
- 面接
- 融資実行
という5つのステップを踏まなければならず、融資決定までにどうしても時間を要します。
基本的に、申し込みから1カ月程度かかる可能性が高いのです。
つまり、すでに資金難に陥っている方には適していないといえるのです。
銀行からの融資
事業融資としてはもう1つ、銀行からの融資も考えられます。
銀行融資は日本政策金融公庫よりも金利は高めで、融資までのスピードは若干速めです。
ただし、この融資スピードは銀行によって大きく異なりますので、事前に確認しておく必要があります。
銀行融資を受ける際の注意点は、「事業の安定性や高い実績を求められること」です。
特に、赤字経営に陥っている状態であれば、融資を受けるのは難しいといっていいでしょう。
ここまで触れた「ビジネスローン」、「日本政策金融公庫」、「銀行融資」に、FPとして優先順位を付けるとするならば、
- 日本政策金融公庫
- 銀行融資
- ビジネスローン
の順でリスクが低いという見解になります。
ただし、事業資金で融資を急ぐ場合は3の選択肢が最も有効な策となり、計画的に活用できれば、事業にとって強い味方であるといえるでしょう。
まとめ
ビジネスローンは、商品によってさまざまな違いがあります。
少しでも早く資金が必要な状況であれば融資スピード、返済を少しでも楽にしたいのであれば金利、というように重視するものが何であるかをまずは考えましょう。
また、利用する際は商品詳細を必ず確認してください。
魅力的な商品があっても、融資限度額が少なくて十分な調達ができないといったことにもなりかねません。
お急ぎの状況であってもしっかり考え、計画的に活用してください。