この記事のまとめ

  • 消費者金融や銀行のカードローン、キャッシングでは、利用する時に保証人は必要なし!
  • 保証人と連帯保証人では責任の重さが異なる。
    連帯保証人には、保証人よりもより重い責任が課せられている。
  • 保証人や連帯保証人にならざるを得ない時には、債務者の借金を背負うという覚悟で保証人になる。
FP
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保証人と連帯保証人、違いは何かを即座に答えられますか?

似ている言葉だから特に変わらない、と思ったら大間違いです!

知らずになってしまうと、人生を滅ぼすことになりかねないので注意してください。

ここからは、保証人と連帯保証人の違いや注意点、キャッシングやカードローンを利用する時の保証人についてわかりやすく説明します。

キャッシング・カードローンで保証人・連帯保証人が必要になることはない

キャッシングやカードローンなどの個人向けの小口融資を利用する際に、保証人や連帯保証人が必要になることはほぼありません。
自分のキャッシングやカードローンで家族や友人に迷惑をかけることはないと考えて良いでしょう。

各金融機関のキャッシング・カードローンの申し込みにあたっての保証人の有無に関して確認してみましょう。

消費者金融カードローン

アコム 連帯保証人:不要
アイフル 連帯保証人:不要
プロミス 保証人:不要
SMBCモビット 保証人:不要

消費者金融カードローンでは、消費者金融カードローンの会社自体がリスクを取って、債務者にお金を貸します。

そのため、消費者金融カードローンでは、保証人は不要となります。

銀行

三菱UFJ銀行カードローン 保証会社(アコム㈱)を利用いただきますので、保証人は必要ありません。
三井住友銀行 カードローン SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が保証しますので、保証人は不要です。
みずほ銀行カードローン 不要(保証会社である株式会社オリエントコーポレーションが審査のうえ保証します)
オリックス銀行カードローン オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社の保証が受けられる方を契約条件としております。その他に保証人は必要ありません。

銀行のカードローンでは、グループ会社の消費者金融や信販会社などが、審査業務や保証業務を行うことで、保証人を不要としていることが一般的です。

保証人と連帯保証人の違いとは

一般的な借金の際に聞く保証人や連帯保証人とはどのようなものでしょうか。
保証人や連帯保証人と聞くと、銀行から融資を受ける時に必要な他人にしてもらう保証という漠然としたイメージがあるのではないでしょうか。
また、保証人にと聞くと「お父さんが友達の借金の保証人になったせいで家族が露頭に迷った!」といったドラマや映画のワンシーンを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。

具体的に説明すると、保証人とは、お金を借りた人(債務者)が返済不能になった時に代わりに返済する義務を負っている人です。
一方、連帯保証人とは債務者と同じ義務を負う人です。

何が違うのかというと、保証人の場合は債務者が返済不能になった時に返済しなければならないのですが、連帯保証人は債務者が返済不能にならなくても返済しなければなりません
保証人の場合は、債務者が返済不能に陥ってなおかつ債権者(お金を貸した人)が債務者の財産に対して強制執行をしてからでなければ、保証人に請求されることはありません。
つまり、債権者は連帯保証人にはもっと気軽に請求できます。

保証人には、催告の抗弁権と呼ばれる権利があります。催告の抗弁権とは、保証人が債権者から、債務の履行を請求された時に、先に債務者に要求するよう請求できるという権利です。
連帯保証人には、この催告の抗弁権という権利はありません。

もし債権者が、「債務者本人より連帯保証人のほうが大企業に勤めていて人柄もよさそうだから連帯保証人から取り立てよう」と急に思い立って取り立てに来ても、連帯保証人は拒否することができません。
連帯保証人とはそれほど強い効力を持っているのです

保証人・連帯保証人になる時の注意点

保証人や連帯保証人だけにはなりたくない!と思っていても人生の中ではならざるを得ない場面というのが訪れます。
例えば兄弟や子供の奨学金や借金、親しい友人の借金などです。
奨学金といえども返済義務があるものは立派な借金ですので、保証人や連帯保証人になると、本人とともに返済の義務を負うことになります。

  • 一歩間違えると身を滅ぼすことになりかねない保証人や連帯保証人ですが、キャッシングやカードローンのような小口融資では必要とされていませんのでご安心ください

金額に注意する

やむを得ず保証人や連帯保証人になる際には、金額に注意しましょう。
保証人や連帯保証人になると決めたからには、その借金を自分が背負うという覚悟が必要です。

万が一債務者が返済不能に陥ってしまった場合には、自分が返済できる金額の範囲内で保証人や連帯保証人になるようにしましょう。

根保証契約は絶対に結ばない

保証人と言えば、「●●円」と上限が決まっていると思われがちですが、根保証という契約を結ぶと、金額や期間に制限がなくなります。
債務者の負った借金に対して、何度でもいくらでも補償しなければならないというのが根保証です。
これを引き受けると知らず知らずのうちに莫大な借金を背負っていた、という羽目に陥ってしまいます。

保証人・連帯保証人をお願いする時の注意点

人生の中で、他人や家族に保証人、連帯保証人になってもらう機会はそんなに多くはありません。
家や車と言った大きな買い物でローンを組むことはありますが、その場合には購入する家や車が担保になります。また、保証会社を使える場合もあります。
保証人の代わりに保証会社が間に入り、保証人の役割を果たしますので保証人は必要ないというケースがほとんどです。

キャッシングやカードローンでも保証人・連帯保証人の代わりに保証会社がありますので、必要ありません。

保証人や連帯保証人をお願いする時、というのは担保に入れることができる動産、不動産が何もない状態もしくは、あっても価値が借入に対して不足している状態で、なおかつ小口の融資ではない、という状況が多くなります。

だから、保証人・連帯保証人になるという人は心配や不安に思っています。
そんな保証人になってもらう人の不安を解消するために、保証人になるリスクをあらかじめ説明した上で、きちんと返済できることを伝えましょう。
保証人や連帯保証人の違い、借りる金額、返済期間、もし返済ができなくなった場合のこと、などをしっかりと説明し納得してもらった上で保証人になってもらってください。

まとめ

保証人と連帯保証人は、なってしまうと自分の人生を狂わせることになりかねない時限爆弾のようなものです。
特に連帯保証人や根保証契約は、一歩間違えると債務者とともに多額な借金を背負う危険をはらんでいます。

しかし、キャッシングやカードローンといった小口の融資の場合、保証人や連帯保証人は必要ないケースがほとんどである、と覚えておきましょう。